ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:Gルート

1E7C70DF-F4A0-4BEA-ADC9-2B82ECF511E8


photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

Gルートとはそもそも何のため受験資格要件なのか?

1. 序論

昨日に引き続いてGルートのことを書いていきます。決して僕は G ルートのことを disるわけではなく、そもそものこのルート創設の時にもカリキュラム検討委員会では迷走、錯綜していました。G ルートとは何か?これに関してはカリキュラム検討委員会等でも相当に議論されたところですが、当初は、大学教員が心理的面接業務を行っていない。

それではゼミを持ってそこで学生を担当している大学教員はどうか?

または司法行刑部門で受刑者を担当していて受刑者との面談をしている行刑担当官はどうなるのか?(行刑心理職鉄島構成員)それではGルートとして認めようという動きになっていたはずです。

そして第4回公認心理師カリキュラム検討委員会では松本主査(厚生労働省)が週1日だけやっているからいいという解釈ではないということを明言しています。(p4)

つまり最初の構想では割ときちんとした「反復継続の意志を持って」行っているということが要件でした。石隈構成員(心理)も大学教員を想定していて、週に1回程度外にスクールカウンセラー、として働いて病院、大学相談室等でカウンセリングを行っている場合を想定しています。また、スーパーヴィジョンもその中に入ることが川端構成員(心理) から提言がありました。北村座長(医師)も「それなりに多くの人が『もっとも』と思うものであれば、受験資格は発生するという理解でよろしいのではないでしょうか」と述べています。

佐藤構成員(医師)は精神保健福祉士も業として心理面接業務が含まれるのならばそれはよいのではないかと述べています。これは僕も確かにそうだろうと思います。カリキュラム委員会では心理業務の頻度、回数については多くが述べられていましたが、職種については多くが語られていなかったというのが印象です。

小中高教員はどうか、福祉施設や官公庁で当事者の面接業務に当たるものはどうか、これについては触れられていなかったのです。結局のところ、公認心理師法施行規則第 5 条に認められる各施設での業務経験によって心理面接業務を行っている者ということで所属機関 (長)の職印が押印してあれば受験資格ありと認定されることになったわけです。

さて、Gルートの行っている心理業務は週3回案だったのが週1回に切り下げられ、ついには週1回、日本心理研修センターではそれすらも要件とはならなくなりました。

こういった、例えば教員が心理面接・検査業務を実際に行なっていたか、生徒指導や教科指導を行いながらカウンセリングを行えるか、それは多重関係に当たらないかと、公認心理師養成に心を砕いている和光大高坂康雅先生も危惧されていたわけです。

このような経緯を踏まえて、例えば第 5 条ではスクールカウンセラーを想定していたようにも思えるわけですが、実際のところどうなのか?

カリキュラム委員会等では多くの他職種 Gルート受験者を想定していたかどうかについては、想定していただろうし、多くの他職種が受験するだろう、あるいはこれほどまでに他職種が受験することが想定外だったので試験のハードルを難化せざるを得なかったとも両面考えられるわけです。

3.私論

これは何回も書いていることですが、毀誉褒貶あるものの、僕は心理スピリッツを持った他職種が誕生していくのはウェルカムです。なにしろ心理大学院卒の知識を得なければならない、それに費やす努力は並々ならぬものがあったでしょう。そういった人たちの努力を否定するわけにはいきません。

そして大事なことなので何度も何度も言うように、現在実習先を探すのに困り果てている大学、院の学生たちに指導もして欲しいと思います。自分は作業療法士だから関係ない、看護師だから専門外、というわけではなく、ぜひその心理スピリッツを生かして欲しいと切に願っています。

そして他職種 Gルートの人たちが指導をしてくれたらそれは心理の学生たちも、心理の知識を得るだけでなく、多職種連携のあり方について学ぶ絶好の機会になるとも思うわけです。

心理の学生たちにもこれをわかって欲しいと思います。Gルートの人たちは自分がこれからぶつかっていく困難をやすやすと手に入れたわけではなく、相当の努力を払ったわけです。確かに 2022年までに G ルートは受験が認められ、多くのGルート公認心理師が出てくるでしょう。それを嫉妬の目で見るだけでなく、G ルートの人たちを多角的な目で見て、さまざまな知見を貪欲に学んで欲しいと思うのです。

7555E3BB-219E-4277-90E0-856F84B59792

photo & lyric are by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
sᴜɴɴʏ ʟɪғᴇ.
なにげなく感じている薫りのひとつひとつが、いつの日にか大切な心の栞に変わるとしたら。


#カメラのある生活
#キリトリセカイ


Gルート公認心理師コストパフォーマンス

1.序

公認心理師を正規ルートで大学受験から始めた場合、割と莫大な金銭がかかる可能性があるのは
公認心理師取得までに必要なのは1千万円
にも書きました。

公認心理師になろうと思って入学してもGPA(成績評価指標)によっては公認心理師課程に進級できない場合もあり、GPAは取返しがつかないものなので臨床心理士以上にハードルが高い資格になりました。この人たちはバイト、デートと言っていられない状態です。

さて、Gルートの話に戻ります。今しか受験できないGルートですが、コストパフォーマンスを考えてみます。僕の知っているGルート受験者は本当にその苦労たるや並外れたものがありました。

他職種Gルートの人は心理の基礎のキから学ばなければならない。それは非常に大変なことで、さて合格を確実にしようとして予備校のオンライン授業を受けるとそれだけでも60万円以上かかかる。予備校の授業はお金を払えばいいというわけではないです。お金を払ってさらに時間もかけで学ばなければならないわけです。

それでは実際にどれだけのコストがかかるか見てみます。

2.コスト

Gルート他職種の最近の主流は小中高教員が多いような気がします。この人たちは難しい教員採用試験を通ってきた人たちです。

教員採用試験は高ければ倍率数十倍という、超難関です。スクールカウンセラーをやっていたころにつくづく思ったのですが、この人たちは頭の回転が早く、知的にも大変優れた人たちです。

しかしその人たちがノー勉で公認心理師に臨んだらまず間違いなくぶち落ちるでしょう。心理大学院レベルの試験は全く容赦がありません。

だから土日も部活で、朝7時出勤夜22時退勤が当たり前の教員の世界の中でも、非常に高い時間というコストを払って勉強しなければならないわけです。

教員はその激務を補てんするために公務員の中では高給待遇です。年収600万円とすると時給2千数百円はもらえるわけですが、1日平日2時間程度、休日5時間は勉強が可能だったとして、半年間、ざっくり見積もって試験までに500時間勉強すると100数十万円分の時間を要します。もちろん家庭サービスや趣味の時間はありません。

自分の労働時間換算+予備校代、現任者講習やホテル代、雑費含めて200万円ぐらいのコストはかかるでしょう。

しかもそれで合格率は40〜50パーセントと考えるとGルートは超難関ルートです。

看護師の方に聞くと全く同じぐらいのコストがかかっていたようで、寝食なにもかも忘れるような努力を1年間して合格したそうです。

3.効果

さて、福祉士を含む公認心理師受験を考えていらっしゃるみなさん、ここまでの苦労をして取得をした公認心理師資格を何の役に立てますか?

安定した今の仕事を投げ打って心理職非常勤としてゼロからキャリアを積んでいきますか?

この資格の合格証明書を家に飾っておいて自己満だけの世界に浸っているのは寂しいことです。

だからといって新卒の公認心理師に「ああ、僕も◯年前に公認心理師は取ったんだけどね。僕も心理の専門家の知識がある教員なんだよね」「ワタシも公認心理師資格がある看護師なんだけど患者さんの心理ケアも含めてワタシになんでも相談してね」的な態度を取ってしまったらどうなるでしょう?

あなたがそう思っていなくても当該若手公認心理師はマウンティング取られたと思って黙って退職していって、心の中で罵詈雑言を吐くかもしれません。

実際、こういった心理職や学生からの反発がもうすでに起こっていることはみなさんご存知のことと思います。

この資格はそこまでコストをかけて、心理的に人の理解をしたいと思ったのに一歩間違えたら院卒心理職の心を打ち砕く可能性は高いです。

常勤で安定した職業上の地歩を築いているあなたと違って、弱い立場で入職してくる心理職はあなたが公認心理師資格を持っているというその事実だけでボロボロになってしまうかもしれません。心理職は臨床心理士しか持っていない、公認心理師不合格者か「スキマ世代」で公認心理師受験資格を持っていない可能性もあります。

あなたは全く意図しないサイレントなパワハラの加害者として扱われる可能性もあるので、Gルート他職種公認心理師のあなたは十分に配慮しなければなりません。

4.それでも心理専門家としての責任を

ここまで他職種Gルートの方々にとってネガティブなことばかり書いてしまいましたが、それでも心理学の唯一の国家資格を持っていることには変わりありません。あなたの目の前にいる要心理支援者に対してあなたは、得た知識を十分に生かすことができます。

そして大切なことですが、今公認心理師養成大学、大学院は実習先の確保に心砕いています。その実習生からも言われのない嫉妬の目で見られる可能性もありますが(これは他ルートの心理師でもあり得ます)心理師の必要数を満たしていれば勤め先が実習施設となる可能性もあります。

あなたには他職種であっても大人の対応をして新しい心理師のためにその礎になって欲しい、現場ではなかなか理解がなく「公認心理師、ナニソレ?」的な対応をされたり、カウンセリングの専門家として振舞おうとすると反発されて嫌な思いをすることもあったかもしれません。

それでも新しい世代の心理職を育てる礎になって欲しい、と皮肉ではなく心底から僕は切望するのです。

65FB4C6A-C81C-4A11-A57D-52A2A62F9AD0

photo & lyric are by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

ɴᴇᴜᴛʀᴀʟ.
足りないから求めるのか、求めるからこそ足りないと感じるのか。まだ自分には解けない答えを手に、揺れる振り子の狭間をぼんやりと見つめる。

◯ Gルート受験者の必要性

G ルート受験者が今回第3回試験の命運を握っていたと言っても過言ではありません。というか毎回 G ルート受験者が最も試験結果のイニシアティブを握っています。今回、第3回公認心理師試験の受験者のうち 71.4 パーセントの合格者が G ルート、受験者は全受験者
13.629 人のうち 10,406 人と、76.3 パーセントの最大受験者割合を占めていました。

本日早朝に記事にしたみんみさんのように心理職であり G ルート受験者の学卒者(公務員を考えると珍しくないですが)の方もいます。

また、他職種 G ルートの方々も多く、所有免許資格だけからはわからないのですが、第2回試験だと教員免許所有者が4,480 人 30.57
パーセント、精神保健福祉司1,817人、12.40 パーセント、社会福祉士 1,667 人 11.37 パーセントとこの辺りが今回も臨床心理士以外の大きな受験者層となっていたことが考えられます。

多分臨床心理の現任者講習会受講人数 8,233 人(浅見信彦先生調べ)前回のGルート不合格者 8,382 人がいて現任者講習者受講者をプラスすると16,615人なのですが、実際には80.5パーセント程度がGルート挑戦者、あとの人々はどうしたかというと、都合で受験しなかった、または受験を諦めた(難しいから、到底合格に届きそうにないから)等様々な理由が考えられます。

そこで思うのは、Gルートで今回受験した 10,406 人は実は相当にGルートの中でも意識高い系の人たちではないかということです。その中で合格率 50 パーセントというのは、僕は相当高い合格率と思います。他職種の人が心理大学院レベルの知識を身につけるのは大変です。

心理大学院レベルということは心理学部レベルの知識も身に付けなければならないのですから、6年分の知識&現場感覚を捨てた公認心理師独自の価値観を学ばなければならないです。リストカットを見たら縫う、チーム医療では医師が頂点なので他職種は黙ってその指示を聞く、なんか薬物やってるっぽい若者の情報を集めるのにこっそり母ちゃんにも聞いてみる、という感覚は全部ダメ、という独自の価値観を学び直す必要もあります。

それを考えたら新卒81.0パーセント合格率の試験を6年分取り返して50.0パーセントというのは大健闘と思えます。

これから第4回、そして2024 年度には Gルート最終試験が行われます。第4回、第5回には不合格、あるいは試験資格があるGルート者が大挙して受験をするのではないか?という読みがあります。公認心理師制度がどうなっていくのかは実は G ルートが決めていくという読みがあります。

今あちこちの大学、大学院では実習施設が足りないということで悲鳴が上がっている状態です。

Gルートには2つの意味があります。両方ともすでに書いたのですが、Gルートの役割は2つです。ひとつは院卒レベルの試験の価値の切り下げ、多分医師団体の要望に応えて行われたものと思いますが、最初の5年間は学歴職歴不問にして公認心理師を低価格価値にしたということです。

しかしこれは奇貨(思わぬ拾い物)でもあります。今どこの学部も院も実習先の確保に悩んでいます。そういった際に、公認心理師の資格を持つ作業療法士や看護師が実習に当たってくれるかもしれません。 

司法領域でも刑務官が司法研修を担当してくれる可能性があります。いいでしょうか?僕も含めた第1回から第 5回の試験合格者は第6回以降の純粋な公認心理師カリキュラム養成者のための捨て石として合格させられたという利便性がある、ということを自覚した方が良いような気がします。当初学校教員が公認心理師資格を取得することについて危惧もありました。部活、教科では鬼教諭、相談活動をするときには優しい相談の先生という多重関係はどう見ても無理があります。

教員の先生方は自分の自己研鑽のために心理資格を取得したのかもしれませんが、そういった考え方だけではならないような気がします。教育現場は学生たちの実習先としては絶好の場所です。なにしろ全国にとても多いわけです。

2022 年に公認心理師制度の大幅な見直しがある中で、実習も多分見直しの領域に入るのではないかと思います。若くて元気な学生たちがやってくるのは教育現場も活性化するかもしれません。多職種 G ルート取得者の社会的使命で、学生たちと各現場の共存共栄ができるといいな、と皮肉でもなんでもなく、本気でそう思っています。

と考えると第4回、第5回の試験でも優秀なGルートの人が合格して欲しいなと思う次第です。

26B92109-D413-479C-A4A3-904684DC855B

photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
ᴀᴡᴀᴋᴇɴɪɴɢ.

時にそれは冷静さの中にある情熱のようなもので、無機質な鼓動の音だけが響きわたる。

自分の中で生まれた「新たな感情」は、はたから見れば「手垢」のついた何の変哲もないものかもしれないけれど、自分にとっては「未知の扉の鍵が開いた音」に他ならないんだよね。


超お役立ち必勝勉強法・ケニーさん

※昨日のブログで紹介したケニーさんの公認心理師試験勉強必勝法です。

(電話インタビュー)

僕:ケニーさん、早速ですが第3回試験どうでした?前 LINE で合格圏内に入ったと連絡があったので良かったと思います

ケニー:いや、でももしものことがあったらどうしようって。また受けますけどね

僕:ケニーさんの勉強法は?

ケニー:統計が苦手だから、ひなたさんに教わったとおり、youtube の統計の動画流しっぱなしにしたけど全然ダメ。だから統計は全捨て。その代わり心理テストの動画流しっぱなしにしましたね。これが驚くほど勉強になりま
した。頭の中にすごく入ってきて。心理テストは動画だけで30 パーセントから60パーセントぐらい勉強になって

僕:プロロゴスの山崎先生とか?

ケニー:そうですね。あと公認心理師関係の動画。松崎先生(筑波大)の動画も面白かったです。薬の副作用とかで、有名な参考書やって。過去問は 10 週ぐらいやりましたね。で、すっかり覚えちゃって、統計は別ですけど。誤答選択肢まで全部調べたけど結果的に全然役に立たなかった。それからマニアック過ぎる問題は 1回だけ出ても2度目は出ることがない。それは省きましたね。4回目受ける人は3回目試験でマニアックな問題除いてもいいと思います

僕:確かにそういう選択肢もありますよね。テキストで調べてもわからない。じゃあ、と論文を探す。そこにもないから英語論文を探す。深堀し過ぎですよね。正答選択のコツって、誤答を選ばないことなんですよね。だから選択肢を見て誤答だってものを除けば自然に正答選択ができる

ケニー:そう、だからできるだけ多くの文献や情報にバーっとあたってたくさん読むのが有効です

僕:そうですね、ケニーさん学部が昔心理学専攻だったけど学習心理学とか難しくありませんでした?オペラント条件づけとか

ケニー:難しかったです

僕:ところでコロナで延期なって大変だったでしょう

ケニー:そう、なんかがっくり来ちゃって途中で勉強しなくなっちゃったり

僕:モチベーション落ちちゃいますよね。勉強時間は?

ケニー:1日1~2時間、休みの日は4時間とか、で、勉強終わったつりになっていたけど「なんかこれおかしいぞ?やばい」と直観的に思って12月になってから思って、ばーっといきなり調べ出した。例えばフロイトならフロイトを
Wikipediaで調べて、そこれアドラーが出てくるとアドラー調べて、じゃ、ユング、箱庭と興味がわくままに追ってく、アンナフロイトが出てくる。そして今回もピアジェとかヴィゴツキー出たけど Wikipedia で調べたから精度上がった。選択肢選ぶときにより自信があるようになる

僕:ええ。なんかいろんなもの読むとプライミング効果みたいな(潜在記憶)

ケニー:あと現任者講習会、そこで同じグループだった A さんに公認心理師のグループチャットに入れてもらってそれも役立った

僕:仲間がいるといいですよね

ケニー:そうそう

僕:12月に入ってからいきなりエンジンかかりはじめたのはなんでしょうね?

ケニー:さあ、わかりません。第1回試験から第2回試験いきなり難しくなったから?

僕:ああ、第1回試験ですね。実際テストに臨んでみてどうでしたか?

ケニー:わからない言葉だらけで真っ青になって。で、10問ぐらい連続でわからなくて。その時に思い出したのがひなたさんの言葉だったんですよ

僕:え
ケニー:「大学院レベルの試験だから難しいのが当たり前だ」で、そう思えた

僕:…(書いたことを忘れてる。)山崎先生も問題見てわけわかない用語がいっぱいでてきてそこからがスタートだって言ってましたね。受験生に言いたいことは?

ケニー:勉強意欲って興味を持つまでは出てこない。だから心理学を好きになって欲しい。で、僕は一冊の参考書やってやり込んで、でもほとんど役に立たなかった。ブループリントに出てくる用語に準拠して書いてあってもその
用語が出るわけじゃない。そしてテキストだと人名とかカタカナ表記になっているけど、試験だと全部英語表記。だからそういうところにも注意すればよかったなって。 

僕は1冊の参考書だけ使って役に立たなかったけど、心理学手帳がすごく役に立ちましたね。巻末資料がすごく詳しくて。あとそれから、この勉強したら心理テストにすごく興味持っちゃって。発達障害の心理検査とか、勉強会行きますよ。そういう実践的な書籍も読みたいですね。

僕:ああ、前ブログで紹介しましたけど金子書房の「発達障害児者支援とアセスメントのガイドライン」いいですよ。強度行動障害とかほかにはあまり扱われていない分野も掲載されていて。これ、発達障害にかかわるあらゆるテストが網羅されていて発達障害の種別で検査バッテリーを組んであるので受験生にも本当に超オススメです。
BE956DBD-993A-4A82-9C39-08D65BB367E1


拙ブログ記事
発達障害がわかる・金子書房「発達障害児者支援とアセスメントのガイドライン」

ケニー:仕事でそういう人とかかわりますからいいですね。なんか、心理学に興味持ってから、試験の直前に「あ、この本超いいな」と思って買っちゃいました。受験にもすごくオススメで。
050D6B5D-5649-4E62-8EA4-7FFCAC29D726


図解心理学用語大全: 人物と用語でたどる心の学問「誠文堂新光社」

※ 僕自身は過去問がない第1回試験だったのでブループリントに準拠して現任者講習会テキストなどで勉強しましたが、はっきり言って確かにWikipedia でも調べました。そして過去問が全くムダとは個人的には思いません。SSRI による賦活症候群、実験神経症は頻出です。

ケニーさんは他職種ですが、かなり勉強をやり込んだことがこのインタビューからわかりました。結局心理院卒だろうが G ルートだろうが、合格する人は勉強量、勉強時間をどれだけ取って熱心に勉強したかにかかわるものだと思います。

実際、僕のところにしょっちゅう質問しに来ていた別の受験生も合格していました。

「心理学が面白い」「心理学が好きだから」というレベルまで達したケニーさんの努力は非常に素晴らしいものだと思いました。

ケニーさんのブログ再掲:
療育・生活・就労・発達支援の立場から福祉の人材を「人財」にするブログ


公認心理師試験対策


EBA87AAB-4DCD-4495-BEC5-E02E909D8621
photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)

あすへの翼に
一縷の希望と
想いを刻んで


Gルートにとっての第3回公認心理師試験

1.序

これまでどっかの団体のようにきれいごとばかりを書いていましたが、ぶっちゃけ他職種Gルートと心理専攻D&Eルートの間には暗くて深い川と確執があります。現在心理系大学院在学者でも他職種Gルートを面白く思っていない学生さんはいます。

すでに資格を取得した心理職の不満はそれど大きくないと思えます。(ような気がします。)現在病院ほか安定した職場で働いている心理職は合格した他職種に対して「お、作業療法士のA君頑張ったな。」と思い、病院内でGルートの勉強会の講師をしていた心理師もいたぐらいです。

こういった公認心理師は、臨床心理スピリットを持った他職種Gルートが増えることは臨床心理的視点で物事を見てくれる他職種が増えてくれることは自分の仕事を理解してくれることにもつながるのでウェルカムと考えているからです。

そういった余裕に比べ、新卒受験生側の不満は大きいかもしれません。今回辛くも合格できなかった新卒組も多かったからです。

Dルートリベンジ組、Gルート心理専攻者も反発を感じているのではないかと思います。

公認心理師を心理専属で取得しようとするには国公立大学院卒業でも500万円弱+6年間の教育期間が要ります。

で、僕が思うのはカリキュラム委員会で指摘されていたように臨床心理士と精神保健福祉士両方の資格を持ってる人は多くいます。心理職にアイデンティティを持っていたら心理職をやっているわけで、特に精神保健福祉士資格が大きなメリットをもたらすわけではありません。

これはGルート他職種が転職する際にも同じことが言えるわけで精神科看護師が公認心理師を取得していたら「ほう、心理師ですか。頑張りましたね。で、これまで看護師業務でとんなことをして来ましたか?」とサクッと次の質問に移りそうです。

2.Gルート他職種にとっての公認心理師資格の意味とは?

公認心理師を取得しているからといって今回試験のように細かくMMSEが取れるわけでもなく、WAIS-Ⅳの経験は乏しいが皆無で(現役特別支援教員はやっていそうですが)ましてや自分でテストバッテリーを組んでその中にロールシャッハを入れることはほぼ不可能です。

ロールシャッハとWAIS-Ⅳ両方、またほかのテストを取ってテストバッテリーを組んで施行したとして、そのあたりの細かい感覚を医師に理解してもらえるように所見を書くのはやはり心理プロパーでないと難しいです。

教員が公認心理師をGルートで取得していい待遇のお給料をもらっているのを心理職に転職するでしょうか?まず教員がそれを選ばないでしょう。

どんなに頑張って大病院で常勤として勤務しても手取り30万円にはなかなか届かないのが心理職の宿命。産業も看護師は夜勤があればかなりハードですが、パートでも心理職千円ぐらいが2500円はもらえます。産業もまあだいたい似たようなものです。

司法はもう公務員として働いている人が多いです。国家総合職矯正職、家庭裁判所調査官、保護観察官、社会復帰調整官、少年院教官です。

福祉領域で働いていて3福祉司のどうか。または医療領域の言語聴覚士や作業療法士、保育士が心理師に転職するわけでもないのにものすごく苦労をして本業の間に家庭サービスを削って、あるいは睡眠時間を削ってでも取得した資格を心理職専任者がどう思うかです。Gルート他職種でも、新卒不合格者に比べると勉強量は圧倒的に多いです。

上記のように親切に他職種に教えて臨床心理マインドを持って欲しいという心理師もいたでしょうし「まあ心理師に転職するわけでもないからキニシナイ」という反応もあったでしょう。

3.結語

今回の試験は新卒者(受験済)や院生が見てもたまげたように難しい試験でした。で、第1回から今回第3回までの中で、苦労してでも、あるいはさっくりと合格してしまった他職種には「勲章やバッジのひとつのようにこの資格を取りやがって」というねたみは当然出てくるわけです。

これが第1回から第3回までのリベンジ組になってしまった心理院卒者ならなおさら他職種Gルートに対してはそういう感情を抱いても無理はないと思います。

特に第1回試験は簡単に思える試験だっただけに(後から思えるだけでとはいえ無勉で受かるのは難しい)そう思った新卒受験生は多かったかもしれません。

試験委員当局としては新卒者にこの資格を取らせたかった、のだとカリキュラム委員会の発言を読んでいるとそう思います。

ただしどのルートの合格率がどうなろうと試験委員会当局は責任を取るわけでもなく、合格率が低かったら「再受験者が多かったからかもね」「院のカリキュラムが試験にまだ対応できてなかったからじゃね?」とエクスキューズ(言い訳)は用意されているので特に試験委員側が責任を追及されることはないような気がします。

各ルートの合格者数、合格率は発表まで正確なところはわかりませんが、カリキュラム検討委員会が目指していた公認心理師試験について、今後試験委員会も考え直さなければならない局面に来ているのではないかと思います。

※ いつも写真と詩をいただいているsoraさんですが、リベンジ組もsoraさんの素敵な詩のように再チャレンジ精神を持ってくれたらいいなと思いつつ。



↑このページのトップヘ