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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue) おつかれTwitter
想いさえ
借りものじゃなければ
そのうたはきっと届くはず ☪︎⋆

◯ 橋口動画「【公認心理師話】Dルート合格率58.8%の謎」への反論

橋口動画、「公認心理師試話」シリーズははっきり言って「何がなんだかわからない、人を惑わすところもあれば、なるほどと納得するところもある」というのが僕の印象です。以下が今回の動画です。今回は新卒D2ルートの合格率が58.8パーセントということについてがテーマです。

(動画)

まず前回の「Gルート41.8パーセント」の時に僕もうっかり見逃してしまったのですが「還境のせい」と誤字を書いていて「ちょwwwこの人東大院生だろwwwありえなくね?ww草」と思った事は事実です。

ふざけた紫色のカツラ「この人は真面目に人に話をする気があるのだろうか?」という扮装をして話していました。おかげでかどうか、5月31日、68回の再生回数は塵芥の如しです。これで「youtuberを目指す」というのはあまりにもあんまりだと思うのは僕だけでしょうか。橋口動画では「本人のせい」「環境のせい」「テストのせい」と前回と同じ3つの要因分析を行っていました。

そしてこの動画で一番力点がかかっているのは「本人のせい」でした。橋口氏いわく、大学院生の家に行ったら本が院生受験に使った本が20冊あるかどうかだったので唖然としたというものです。

僕はこれから受験をする大学院生は近隣にいないので、部屋に入って確認のしようがないのですがもし仮に女子大学院生の部屋に入ろうとしたら、秒で通報されてひなた(仮)心理職→元ひなた心理職現ひなた容疑者になってしまうのでそういう事はしません。

しかし僕が思うのは「20冊程度しか本を持っていない院生なんて存在するのだろうか?」ということです。僕は学部2年になって専門が始まった時には興奮して古書店街を歩き回ってめぼしい本をかっさらうように買いまくったものです。精神医学の古書は安いです。なぜならば精神医学書は精神薬理学も入っているのですが、精神薬理学はすぐに古くなってしまうので安く買えます。

知覚心理学、哲学、文化人類学、社会学は心理学と近縁なので大変面白かったです。他院生や助教らとのあちこちの勉強会にもしょっちゅう顔を出して、その度に本が増えるわけです。というわけでそれがごく普通ですので、橋口氏の言うような現象はあり得ない。

と橋口氏を論破してしまいました。精神分析やユング心理学、遊戯療法、ロールシャッハテストは公認心理師試験には出ません。臨床心理士には出る可能性があります。ただし、ひとつことを徹底して学ぶ姿勢は身につきます。

だから興味を持てる分野を徹底してやるということはいろんな心理学の分野を学ぶことに役立つ「学び方」の勉強をすることになります。拙記事「受かりやすい大学院〜」で 書いたのですが、超一流大学(学部です。ロンダリングはない)出身の人は楽々8割で公認心理師試験を突破していました。

GMARCHKKDRでも一生懸命大学院の勉強をしながら(それは公認心理師試験とは関係ないかもしれません。)公認心理師試験試験に受かった人は多いです。もちろん学部偏差値40未満の院生もきちんと勉強していれば受かります。

学部時代から学ぶというスキルや習慣が身についているかどうかも大きくかかわってきます。

橋口氏が言っていたのは「勉強が嫌いでもカウンセリングが好きという人がいるでしょうと」いうことでしたが、え?勉強がキライな人にいいカウンセリングができるの?ということです。新卒は知識が新しい、だから試験合格率が高い。それは好きでもキライでもよく勉強しているからです。

最新の知識を疎かにして、臨床心理学関連諸分野、基礎心理、社会心理、医学等をやりたがらないと合格は遠のいてしまいます。

公認心理師の出題科目は臨床に役立つ知識も多く含まれています。そしていかによく勉強をしてきたかは「これからいかに勉強をして最新のカウンセリングの知識を身につけられるいい臨床家になれるか」にもかかってきます。厳しい言い方をすると勉強がキライな人にいいカウンセリングができるかどうかは疑問なのです。

橋口氏主張の2番目、環境のせい、というのはさもありなん、と思えます。大学院生が修論と試験勉強をかけもちするのは確かに大変でしょう。しかし修論を書いて有意差を求める検定をしていく上で、そして臨床理論を学ぶことはムダではないはずです。

そして「テストのせい」という理屈もあることはあるでしょう。しかしそれは「俺を落とすようなテストの作り方が悪い」と言っても例え日本心理研修センターに対して訴えを提起しても絶対に勝てません。

自分が不得意で覚えなくてはならない知識は死に物狂いで覚えてください。
D2ルートは最新の知識と学び方を身につけているという意味では最もアドバンテージがあった受験生でした。次の試験からは新卒の院卒者はEルートになります。ぜひ頑張ってください。

僕の言っているこのは激辛過ぎて間違っているかもしれません。そこで橋口動画を見て僕の言うことと橋口氏のどちらが正しいか確認してもらえればと思うのです。

蛇足です。橋口氏の言っていたように、2024年になれば公認心理師は新卒者ばかりになり、橋口氏が現在100再生を誇る動画は10再生ぐらいになってしまう。その通り。

1日10人ぐらいしか読まれていないこのブログも僕しか読まないものになっていて、そのころはそんな理屈もすっかり忘れ切ってしまい「お、毎日読んでいる人が1人いる。この人のために頑張って書き続けよう」となってしまう可能性が高いと思うのです。