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◯ 経路不明感染
※ この記事は新型コロナCOVID-19について書かれたものです。心理的に抵抗がある方はただちにこのページを閉じてください。また、この記事は心理学ブロガーによって書かれたもので、感染症専門家によって書かれたものではありません。疑義がある際には厚生労働省、日本感染症学会、アメリカ疾病予防センター(CDC)の記事に当たることをお勧めします。
1.序
2020年7月12日23時50分現在
全国感染者数
現在感染者
2939人前日比+332人
新規感染者数
408人前日比+24人
東京
7月12日15時40分更新
現在感染者1433人
前日比+206人
新規感染者数
206人前日比±0人
現在感染者数だけを見ると5月下旬程度の数値、6月19日、都道府県間の移動解除以来、爆発的に感染者数が増えることが危惧されています。
厚生労働省専門家会議は分科会に格下げされて今誰も全体的な専門的感染状態や今後の見通しを正確に持てないでいます。日々増加する感染者数に対して政治家はほんの少しの程度の事だと事態を些少化して報告しています。
2.数値の解釈
西村経済担当大臣は東京で200人新規感染者を超えたことについて7月9日曜日記者会見において「少し増加傾向にある」という評価、小池東京都知事はPCR検査数が増加したことが感染者数を増やしたと強調しています。
さて、現在と過去の比較数値を見てみます。都内最新感染動向 (7月11日19時15分)によると検査陽性率5.9パーセント、これが6月18日検査者数移動平均値(正確な数値を見るための1週間平均)は1674.1人を検査してその陽性率は1.9パーセントです。
7月11日検査数は検査者移動平均値は2280人、データー上陽性率が明らかに明らかになっているのにどうして嘘をつくのだろうと思います。
夜の街の感染者数は増加、東京都医師会によれば東京都新宿区におけるPCR陽性率は37.4パーセント(7時3日)PCR検査を行いたくても保健所がすでにパンク状態にあり外注をしても検査が間に合わない状態です。(日本経済新聞電子版2020年7月12日)
gooニュース(毎日新聞)によれば7月10日東京都新規感染者243人のうち、夜の街関連110人、新宿区で102人、ホストクラブ47人、20代30代感染者が8割弱となっています。
3.夜の街とは?
夜の街夜の街と夜歩いているだけで感染しそうな誤解を与えると表現ですが、実際にはキャバクラ、風俗、ホスクラで感染が多くなるわけです。三密どころではなく、風俗だと他の病気でも粘膜感染もするわけですから多くの客の相手をするセックスワーカーの女性は感染率が高まるわけです。陰性の男性客も感染します。
また、風俗嬢が多く行くホスクラはウイルスのエッセンスを集めた大量感染の源となっているわけです。
夜の街などとオブラートに包んだ表現をせず、風俗店の類売春行為やキャバクラで感染していると言えばいいわけです。岐阜県などは風俗店の営業自粛を申し入れていますが、東京歌舞伎町は風俗店ホスクラ営業のメッカです。
セックスワーカーは子どもがいて子育てのためにどうしても働かなければならない、ヒモの男、あるいは親にたかられて稼ぎ続けなければならないという、さまざまな事情を抱えて働かざるを得ない人も多いでしょう。
パチンコ店の時のように自粛要請をすることは可能なのか?閉店した場合の補償があれば風俗店や従業員はかなり助かるでしょう。
全般的なコストを考えたら感染者が増えて莫大な医療負担をかけるよりもはるかに安上がりで済むと思うのです。こういった政策、感染症対策戦略は大きな反発を呼びそうです。風俗嬢の子育て支援など福祉的な手当てを行うことでも大きく状況は変わると思います。
風俗店から出てきた客についてPCR検査を行うという提言もあったようですが、パチンコ店の客を検査しなかったように、人権的な問題からも実施は困難でしょう。
4.経路不明感染者
経路不明感染者の増加は公衆衛生学的に感染源を特定できないという大きなダメージを与えます。感染経路を特定し、クラスター化、あるいはクラスターになりそうな場所でPCR検査を行い、正確な感染場所を特定することができないと調査も隔離も治療もできません。
医療機関には守秘義務があります。しかしそれでも配偶者、恋人、家族や会社などに知られると大きなダメージを受けるという恐怖は大きいでしょう。セックスワーカーも学生や企業に勤めている人たちがいます。
感染者に対する差別は人を沈黙させます。感染した家はどこだと役所に押しかける人たちは2週間経って感染力を失った元患者を差別しようとしています。内外どのメンタルケアに関する文献も差別が人々の精神にダメージを与えることを指摘しています。
「感染は大したことはない」という言説は感染者数を減らすことに全く寄与しません。むしろ啓発活動を行って欲しいです。規制解除は全て解除になったと思い込んでいる人々が多く、解放ムードで三密はどこかに行ってしまいました。
5.その他
はっきりとしない情報ですがきちんと書いておきます。COVID-19疾患を引き起こすSARS-CoV-2は抗体を作りにくいウイルスではないかと言われています。だとするとスウェーデン(人口は日本の10分の1、死者数は5000人強)による集団免疫獲得策は破綻します。スウェーデンは死者数、一日当たりの感染者数、10パーセントの死亡率と世界中で最悪の数値を示しています。
エボラ出血熱、SARSは決定的治療薬やワクチンがない中で収束しました。目先の経済活動よりも自粛による封じ込め施策が有効だったのです。
治療薬としてレムデシビル、アビガンがありますが双方とも強い副作用があります。そしてCOVID-19が治癒した人々も脳幹に後遺症が残り高次脳機能障害や肺塞栓が起こることもあります。
感染してから治療をする、いまだに開発されていないワクチンの効果を期待する、というよりも抗体持続期間が不明なこの疾患を広めないことが一番の対応策で、一時的に経済活動は停滞してもきちんと収束させることが最も人々の不安を低減させることになると考えています。
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