ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:臨床心理士

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◯ 臨床心理士・公認心理師は美男美女だらけ

1.序

心理職はその知性、知性に裏付けられた高いプライドとともにその美貌、眉目秀麗さでも知られています。なぜなのか、その理由を解明したいと思います。

2.人を救いたい精神の持ち主だから

アメリカでは有名俳優や有名女優がボランティア活動に精を出したり多額の寄付をすることで知られています。大学院まで教育を受けられる、これは相当太い家庭に育たないとできないことです。就職が満足にあるかないかもわからないのに、です。

東大、京大など名門国立だからお金がかからないというわけではありません。こういう人たちは小さなころから有名私塾に通ってスパルタ教育を受けています。

そうするとその反動で人に優しくなりたいのも当然、挙げ句の果てにふらふら外国に留学したり博士号を取るためにポスドク(オーバードクターをやったりもしています。

あろうことか海外留学までしている人もいます。

こういった優雅なぶっとい家庭に育った人たちはやはり美しく育ち、人との争いを好まない平和主義者です、容姿も美しくなって当然のことでしょう。

3.配偶者やその家庭が裕福

心理職は「こんな給料でやっていけるのか?」と思うほど給料が安いです。

ということは生活のためにはどこかで金銭が流入している、僕は倹約家なので学会でご婦人方がホテルやクイーンズスクエアの高級ランチ、ディナーに舌づつみを打つのを尻目にドトールでトーストなんぞを楽しんでいるわけですが、美しいお嬢様たちは結婚市場では引く手あまたです。

お医者様、一部上場企業の管理職、青年実業家に見そめられたとしても何の不思議もありません。

イケメン男性心理職が結婚するのもお嬢様たちです。横浜パシフィコのセブン◯イレブンでカップ焼きそばをなぜか男性心理職ばかりが食べているのは仮の姿、子どもを名門校に進学させてなぜか心理学科以外の大学に行かせるために節約をするためで、実際はお金持ち、豪邸住まいでベンツを乗り回している家庭なのです。

4.結語

と、ここまで書いて行き詰まりました。そう言えば研究会で出会う男女はごく普通の容姿の人たちばかりで、確かに美男美女もいるのですがア◯ルコール依存症のイネイブラー(共依存の相手)よろしく割と病んだ相手と一緒に病んでいる薄幸の人たちも多いです。

または一見シャキッとして見えるスーツ姿はしまむ◯らで固めている場合が多いです。

僕の論説は「お金を使える家、またはお金を使わない家庭はお金持ちに違いない」=家庭はお金持ちなのは美男美女だから。

または院卒まで行ける家庭はお金持ちでやはり美男美女が再生産をされている家庭に生まれ育っているから、という論理に基づいていたものですが、離婚してひいひい言いながら養育費を払っていたり、赤飯洗うがごとき生活をしている人々が多いです。

若いうちでも若くないうちでも苦労というものは人を不幸そうな顔つきにして美男美女から遠ざけるに十分です。

論理的に破綻していることと、僕を含めて不幸そうで貧相で冴えない容姿の人たちも多いことからきっと僕のサンプリング、サンプル数nがあまりにも少ないのにこんな駄文を書いてしまい反省することしきり、内心忸怩たる思いです。

心理職の名誉のためにもどなたか僕にきちんとしっかりした論拠をあげて反証してくれるようなコメントをいただける方をお待ちしております。
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○ 役に立たない臨床心理士・公認心理師のカウンセリング

1. 序
というタイトルで記事を書くよと言ったらLちゃんが「耳が痛一い」と言ったので、「なぜ?」と聞いたら心理テストをやるのはやってる感、充実感があるけれど、所見を1日中まとめていると「何か役に立ってないような気がする」と言うので「いやそりゃ違うよ、所見書かないと保険点数にならないじゃん」と言ったら「あ、そうか」と納得した様子。

Lちゃんのような真面目な人はとても多いです。心理職は高いか低いかわからない屈折したプライドの中で自分のことを「役立たず」と自責的になる傾向があります。どんな時に心理職は自分を「役立たず」と思うのでしょうか。

2. 燃え尽きてしまう

(1) PTSD、CPTSD

かなりこれは深刻な問題として報告されています。DSM-5 では職業的にトラウマの話をずっと聞き続けることは実際に見たのとは違うので、PTSD とは診断されないのですが、PTSD 治療者、医師、心理、看護師等およそ数年ですり切れてしまうという報告もあります。

僕自身は PTSD の精神療法家という自負をずっと持ちながらこの疾患が多い職場に勤務しているのですが、ずっと PTSD に触れているわけでもなく、他疾患や、疾患を持っていないクライエントさんにも対応しています。だから持っているのでしょう。

専門機関や多忙を極める児相で働く心理福祉の人々は大変だと思います。安定した公務員の職を投げうって別の職場に若い時に転職してしまうという話も聞いています。

PTSD の大家、杉山登志郎先生を始めとした多くの PTSD 治療実践・研究家の先生方はすごいなあと思ってしまいます。

PTSD の人は内奥にとても大きな秘められた怒りを持っています。その怒りは爆発的で何もかも破壊し尽すような感情です。この感情に相対した時にきちんと受け止められて対処できるカウンセラーがどれほどいるでしょうか。

全ての記憶を解離させて叫びのたうちまわる徐反応をうまく収められる精神療法家がどれほどいるのだろうかと思うわけです。

(2) BPD(境界性パーソナリティ障害)

PTSD と BPD はある意味似ています。というのも症状として発現するのは自己同一感の揺れ、果てしない空虚感、希死念慮、治療者を神格化したかと思うと激しい怒りからのこき下ろしという極端な感情の揺れ動きです。

境界性人格障害は「操作性がある」と言われますが、この人たちは意識して行っているわけではありません。真剣に対人関係を築こうとして数多の失敗を繰り返しています。治療者の介入がうまく行かないとリストカット、OD を繰り返す行為は時として医療サイドの負の感情すら生み出します。

BPD に有効と言われる弁証法的行動療法を行える日本の治療機関はきわめて少ないです。

どこにも当てはまらない疾患の診断を BPD としてきた、いわゆる「ゴミ箱診断」に対するのは誰もが投げ出して来た患者で、チームで当たるのが望ましいと言われている BPD に対して一人の心理職だけが対応しなければならない場面が多々あり、その結果として患者の自殺や激しい感情の動きに翻弄されたら、上記 PTSD とともに投げ出したくなるのも無理はない、例えば新卒の心理職がこの双方の疾患にまともに対処できるのでしょうか。

上記は治療者が逃げ出したがる疾患のごく一部です。統合失調症患者も双極性障害の患者にも妄想幻覚が生まれることがあります。治療者が見張っている、盗聴している等の妄想が生まれることもあります。

負の感情を思い切り向けられた心理療法家はそれをうまく乗り越えることができるのか。

自己臭妄想や強迫性障害はあまりの苦しさに自殺率が高いことも知られています。発達障害の人とコミュニケーションを取るのも難しいことで、重度知的障害の人たち、特に強度行動障害の人たちと接する心理職も福祉職も投げ出したくなるかもしれません。そうやって心理職は自らの心を守るために行き場を探して他の職場に放浪の旅に出ることになるのです。「ちっとも役に立てなかった」という傷だけを自らの胸に残しながら。

3.イルツラ

東畑開人先生の「居るのはつらいよ」「イルツラ」は僕も就労継続支援施設で味わったことがありますが、朝から午後までひたすら内職やアクセサリー作りの手作業を行うだけ。長くいる利用者さんの方がはるかに上手で「ひなたさん何やってんのよ」と言われることが不器用な僕には多々ありました。「スタッフとしているだけ」は彼らの心にどれだけ残ったのかなあと思います。

問題があれば介入、悩みがあればカウンセリングと多重関係ありより、もちろん利用者さんは僕のことを見て聞いているので、軽口の冗談を言えば傷つく人もいるし、かといって真面目一筋だと面白味のない奴だと言われる。確かに東畑先生が書いておられるとおり僕も「これまで学んだ臨床心理学、カウンセリング、精神分析学は何の意味があるのだろう。自分が何の役に立っているのか?」と思いながらフロアにいました。

入ってくるスタッフがあまり長続きしないで去っていくのを覚えています。デイケアも同じようなところがあり、患者さんの方がスタッフの入れ替わりをずっと見ていることは多いです。

4.イルツラ2

作業所やデイケアでなくとも小規模産業場面では「いるだけ」でカウンセリングを待っていることがあります。各部署を回って「ご用命があればカウンセリングを」と御用聞きをすることもありますが、毎日回ることもできません。

元々平和であるのが何よりで、自殺も未遂も事故も精神疾患患者も少ない方がいいわけです。「君は『いる』ということが大切で、何かあった場合に動けばいいんだよ」と言われるのはまあ職場環境がいい証拠かもしれません。

これが教育場面だとスクールカウンセラーが相談室に引きこもっている(ように言われる学校もある)と、児童生徒に顔を覚えてもらう機会もなく、ただ漫然と時を過ごすばかりになってしまいます。何もすることがない。これもひとつの「イルツラ」です。

5.イルツラ3

なんだか「イルツラ」の話ばかりになってしまいましたが、「心理職あるある」の話では、ドクターと家族がいろいろと話をして話がついている「じゃ、家族とよく話し合ってね」といきなり家族支援を放り投げられて患者さん、家族との間に入ることが時としてあります。

ドクターは忙しい。だからじっくりと話を聞くことができる心理を呼んだわけですが、こちらは何がなんだかわからないしドクターと本人、家族の間でどんな話がついているのかもわからない。これこそ究極の「イルツラ」かもしれません。

とんちんかんな対応をするのもなんですし、家族の思惑と本人の思惑が違っていれば何をどう調整していいのかもわからない。こんな場面に立ち会ったことはないでしょうか。

「○○と心理は使いよう」なので、心理職をうまく使って欲しいと泣きたくなってしまいます。企業でも同様の調整を放り投げられて人事部長から営業課長と社員と家族の話し合いに立ち会わされたら何がなんだかわからないうちに専門家としての意見を求められることになります。

6.結語

上記に書いたこの辺りの問題は心理職が置かれている宙ぶらりんの状態を描いたものです。組織のトップに立つことは決してなく、それでも高い専門性だけは求められて誤ったことを言うのを決して許されない。これはなかなか苦しいことです。

心理職は「とりあえず放り込んでおけば役立つだろう」確かに役立つこともあるかもしれませんが、かなりのベテランになって、知識よりも動物的なカンだけで話を合わせられることができるツラの皮の厚い人だけです。そういう人が本当の意味で「役に立っている」かどうかはわかりませんが「役に立っている」ように見えることは確かでしょう。

院卒まもない新人が 1 人で立ち向かうには修羅場のような上記の場面を支援できるようなチームや、また心理職同士の助け合いがあるといいなと思いながらこの課題は大変難しいことだということを僕も知っています。

心理職のカウンセリングを実効性のあるものにするには「役立つ」工夫は僕らは最大限にします。ですから使う側も「役立たず」と思う前に「役立てよう」という意図を持って欲しいなと僕は本日6件目の胃が痛むような「役立てただろうか?」と自問自答するカウンセリングを終えて思ったわけです。
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〇 臨床心理士・公認心理師・非常勤から常勤への面接術

1.序

心理職がとかく給料が安いというのは、その働き方で非常勤が多い、ということが理由のひとつということはよく言われています。考えてみればこれは当たり前のことで、アルバイトでいつでも雇えていつでも辞めさせることができるのは経営上都合がいいことですし、常勤にすると簡単に退職させることはできない、下手をすると労働基準監督署案件になってしまうから(ということを知らない事業所も多いですが)という面倒くささが伴っています。

非常勤で働いているみなさんは、社会保険はしっかりとしているでしょうか。正規職員の4分の3以上働いている場合には、介護保険、医療保険、雇用保険、年金保険、労災保険への加入させなければなりません。これは事務も煩瑣ですし、雇用側にとっては条件がしっかりとしていると非常勤でも本来きちんとしていならないのですが、日本の小さな事業所はいい加減なところが多いです。

ワンマン院長(社長)の裁量ひとつで気に入られなければ「明日から来なくていいよ」というのはいかにもよくありがちな話です。

そうであれば雇用条件がしっかりとした常勤で働きたいと思うのが当然のことで、心理職を目指して大学院に入った人が「旦那の扶養範囲内で働けばいいから別に専門性はそんなに求めなくてもいいわ」と思った人はいないものと思います。

そこで非常勤→常勤への面接を突破する方法を考えてみたいと思います。

2.ありがちな失敗

「どうして〇医院(弊社)を受験しようと思いましたか?」と聞かれて「子育ての手が離れて」と答えるのは実に微妙です。これで受験者の方が30代後半ぐらいで「あ、子作り打ち止めかな?」(禁止されているのでそういう質問は面接ではしてはならないことになっていますが)と言うと「なるほど、よしよし」となるのですが、20代ぐらいの人がそう答えると「あ、この人また子ども作ったらすぐ産休育休取るのかな」と思われて雇われにくい、ということは実際にあるでしょう。

しかも、雇う側はあくまで雇いたい、熱意ある動機のあるやる気のある人を探しているわけで「時間ができたから雇ってちょうだい。非常勤より常勤の方がお給料いいし」というのは本音であっても言ってはならないことです。

泣き落としは最も下策です。「ここで雇ってもらえないと経済的に苦しい」というのが本当であっても「それがどうした、こっちは欲しい人間を探しているわけで、困ったことがあるとすぐ弱音を吐く人間が欲しいわけではない」と思われてジエンドです。

若い女性心理職の方には結婚、出産はとても微妙な問題で、雇用側は聞いてはいけないのですがストレートに聞いてくれる場合もあります。「2番目のお子さんができたらどうしますか?」など聞かれたら(あるいは聞かれなくても)「夫の(自分の)両親の近くに転居したので両親が面倒見てくれますので」とさらっと言っておきましょう。

男性でもそうですが「俺が俺が」「私が私が」といきなり給料や雇用条件など、面接官が聞きたいことよりも自分の希望を述べるともうそれ以上は話を聞かずに短時間に面接を切り上げて「その後のご健闘をお祈りします」となってしまいます。

こういった社会性のない心理職の就職面接態度にげんなりして過去、医療系人材エージェントの中でも比較的大手は採算にならないと心理職から手を引いてしまったという例もあるぐらいです。

3.望ましい非常勤→常勤の転職への面接の臨み方

やはり、常勤になったらやりたいこと、非常勤ではできなかったこと、を熱意を持って話すのがいいのだと思います。それは何かというと、まずありきたりですが「腰を据えて落ち着いてじっくりと働きたい」という前向きな姿勢です。

これは非常勤→非常勤の場合にも当てはまるのですがきちんと就職先のことを前もって調べてある志望者に関しては好感を持つものです。ここで面接の8割が決まってしまう(要するに調べていないと8割負け)という場合も多いです。

「貴院ホームページを拝見させていただきましたが、医療法人〇〇会様では入院患者さんが退院したとしてもスムーズに社会復帰できるよう、デイケアや就労継続支援施設があり、また、患者様が通院しやすいようにサテライトクリニックを2つ持っています。理事長理念である、『〇〇会の、その先へ』を私も達成できるよう、雇用されたならさらに自己研鑽を積んでいきたいと思っています」とか、「単科クリニックで小児中心、スクールカウンセラーとして主に子どもとかかわって参りましたので、病棟のある病院でより支援を必要とする子どもたちの心理検査や療育に積極的にかかわっていきたいです」 という、「組織に染まる」姿勢が必要です。

非常勤でも一生懸命そこの現場に役立ちたいと職場のカラー合わせようとしていたとしても「あ、バイトね」ぐらいの扱いを周囲から受けていたことはなかったでしょうか。常勤はいわばその職場の「顔」です。中途採用は即戦力(は実際には無理でも)採用が建前なので、配属されたら〇〇をしたい、ということをアピールします。実際のところが違っていれば相手が言ったことに軌道修正をして自己アピールを重ねておきます。

「〇さんは家族支援もしたいって言ったけど、うちはそれはドクターが十分にやっているから」と言われたら素早く方向転換をして「それでは私が子どもの検査をやってプレイセラピーをやって行動観察をして、その結果をどんどんドクターに伝えていきたいと思います。内容もそうですが、面接官は臨機応変さがあるかどうかという地頭も見ているのです。

重要なのは、あくまで「採用面接」なのですから、非常勤で培った体験をどのように常勤で生かしていかるかということを相手に合わせてアピールしていくことです。志望者の個人的な事情はぶっちゃけどうでもいいですし、個人的な事柄を語って一緒に考えていくのはカウンセリングという場で行われる営みです。

さて、あとは面接内容ですが、面接官が心理の素人だった場合、専門用語ばかり並べられるとむしろげんなりしてしまいますので、「乳幼児テストは数十種類取れます」(必要なら)「親への集団精神療法(ペアレントトレーニング、保険点数が取れるので)ができます。と何ができるのかについては話しておきましょう。

どうも心理の専門家が面接官に入っているようであれば、「乳幼児の発達検査は何ができますか?」と聞かれるのでそこで「ウェクスラー式、鈴木ビネー、K‐ABC、遠城寺、津森、コース立方体などです」と言えばいいだけです。間違っても人事担当者に専門用語を使って尊敬する先生の話を長々と語ってはいけません。

あとは常勤だと、非常勤で働く人よりも「一緒にいて働きやすい人かどうか」をかなり見られますので、難しい質問でも常に笑顔で機転よく切り返すことが必要になります。スポーツの趣味はどんな就職面接の場合にでもプラスに働きます。特に集団競技はそうです。昔のことでも構わないので、学部、高校時代の運動部体験を聞かれてびっくりするかもしれませんが、協調性と健康さを聞いているわけです。

4.結語

心理職の求人は、一般就職と異なって割と1年中行っていることが多いです。悪く言えば心理はいなくてもなんとか回るけれどもいてくれれば助かる、というために欠員状態になっているところもあります。したがって雇用する側が上から目線になるのも仕方ないでしょう。そこに入っていくわけですから、どんどん前向きな姿勢で攻め込んで内定を勝ち取りましょう。

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〇 高給優遇、時給3千円以上の臨床心理士・公認心理師の求人

1.序

非常勤心理職の求人はとかく安い、時給千円~1500円がコアの時給というのが心理業界の常識です。朝から晩までカウンセリング、心理テスト漬けで夜は心理テストの所見作成のためにさービス残業で時間を取られるというのが当たり前となっています。しかしながら時給が高い心理職のアルバイトも実際に存在しています。心理職にとっては憧れの年収600万円を非常勤だけで稼ぎ出すことも「可能」なのです。さて、実際そういった、僕が見た求人を書いていきます。

2.実際の求人

(1) 医療領域

たまに時給がえらく高い求人を見かけることがあります。しかしこれはかなりピンポイントでの求人です。例えば数年前に見たのが時給3,800円独立行政法人病院、精神腫瘍科での緩和ケアの求人です。僕が「やってみれ」と焚きつけて知人が応募してみたところ、見事書類選考で落とされました。

実際に100床以上の大病院で精神腫瘍科で働いていた経験者、少なくとも3年以上ぐらいの人がターゲットだったでしょう。少なくとも総合病院でその業務も行っていたのではなければ採用は難しかったのではないでしょうか。彼女は教育領域と小児精神科クリニックでしか働いた経験がない。きっとピンポイント求人だったのでしょう。

(2) 教育領域

何をもって「教育」とするのか難しいのですが、頂点は大学の非常勤講師です。1コマ90分1万円以上もらえることもあります。ただしこれは少なくとも博士号取得者、査読論文をいくつも書いているような常勤大学教員寸前の人たちがやっていることが多いのですが、ポスドク(昔で言うオーバードクターの人たち)が「ま、この生き方でいいや」とやっていることがあります。

時給3千円以上の可能性がある教育領域の仕事としては看護学校講師や専門学校講師、学生相談所相談員もあります。

さて、教育領域では臨床心理士資格創設後に文部科学省から臨床心理士がぶんどってきたスクールカウンセラーも頂点です。以前時給8千円の求人も見たことがあります。もちろんかなり僻地です。だいたい今は都道府県採用で時給5千円~5,500円程度に落ち着いているようです。

(3) 福祉領域

「福祉で時給3千円なんか届くはずがない」と思うかもしれませんが、募集しています。社会福祉法人でかなり困難なコーディネーター役のリーダーをやる仕事で、社会福祉士が主に募集されているのですが、心理職も募集されていることもあります。ただし、「時給1,500円~時給3,000円」となっているので注意が必要かもしれません。放課後デイサービスでも同じ条件の求人を見たこともあります。

(4) 司法領域

これもたまにあります。試される北の大地でやはり時給3.500円程度の刑務所のカウンセラーを見たことがあります。どの非常勤契約でも同じですが次年度の契約はわかりません。丹念にいろんな求人を探していれば今後もあるかもしれません。

(5) 産業領域

これは僕も「バイトでやらない?」とたまに誘われることがありますがさまざまな理由で断っています。完全フリーの人であれば、企業や官公庁従業員支援プログラムの一環として時給3千円から3,500円で募集をしていることもあります。

(6)私設開業領域

産業分野とコラボしていることがありますが、電話相談や24時間相談対応をしているような開業分野だとこのぐらいは貰えることもあります。「新卒者募集」も見たことがありますので、なかなか狙い目かもしれません。

(7) 講演

講演は僕は産業―医療領域で働いているので職務の一環として講演を行っても給与込みですが、これを外部で行なえばなかなかの講演料をもらえることがあります。僕なんぞ無名の心理職でも義理で昔教育関係の講演を行ったことがあるのですが、90分で1万円だったなあと思い出します。PTAに呼ばれたときも同じぐらいだったような気がします。

あと、番外編としてテレビでのコメンテーターがあります。1回5万円から10万円ですね。見たこともない容疑者の診断をするという非常に危ない仕事です。

3.総論

毎日日々地味な仕事をしているのが僕は心理職の本旨だと考えています。上記の中にも地道な仕事は多く含まれているのですが、時給の高い仕事は「自分の経験と技能を売る」ということがかなり重要だということを書いていながら思いました。非常勤で3千円以上もらえてもそれを一日8時間のペースでもらうのは困難、または一週間毎日行うことは難しいことが多いです。

非常勤は時給が高くとも所詮アルバイトですので、例えば月給60万円もらえたとしても、社会保険料もろもろを考えると年収500万円の常勤にはかなわないです。

心理職は大学院卒程度の仕事、しかしながら実際には高卒の公務員や信用金庫職員の方がはるかに生涯賃金も高く、身分保障もしっかりとしていることは悲しいかなこの日本の現状です。

ただし、収入アップを考えている非常勤の人はネットワークを張り巡らして高い時給の仕事を探してみるということを考えることも大切かもしれません。

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〇 公認心理師・臨床心理士新卒受験者の仕事事情と悲哀

1.序

これは臨床心理士単独資格のころから問題となっていましたが、大学院新卒者で受験をするまでの院既卒者はどのように仕事をしているのでしょうか。心理院卒者は多くのクライエントさんよりは確かに経済的に恵まれているかもしれません。そうでない人も大勢います。

卒後まもなく奨学金の返済も待っています。実家暮らしの人も何かしら仕事をしていないと居心地が悪いことこの上ないですし、学部のころから親に「お小遣いはあげません」「家にお金を入れなさい」と言われているのがまあまあ通常の家庭だと思われますので、何か仕事をしていないとどうにも首が回りません。

なによりも心理の道を志して夢抱いて卒業したのですから、早く現場に出たいと思っている新卒者が「じゃ」といって心理と関係のなくファーストフードやコンビニ専業でアルバイトをしているとも考えにくいです。せっかくですから臨床心理の片鱗に触れるような仕事をしていたいのが当たり前のはずです。たいていの人は(よほど面倒見が悪い院を除いて)院の紹介でどこか心理のアシスタント的な仕事をしているはずだと思います。

そしてここに問題があります。無資格者ということでプレ資格取得前就職市場では買い叩かれるので、常勤の仕事に就くのは望むべくもありません。大学付属の相談所で3月までと期間を区切って児童~思春期のカウンセラーとして働かせてくれる場合もあります。また「資格取得見込み者」として働いていて「よし、資格を取るんだな」ということで資格を取ったら常勤にするけれどもそれまでは非常勤として働かせる、という職場もあるでしょう。しかし資格を取れなかったら?ここには心理職が抱えている新卒者の就職事情をめぐる問題があるような気がします。

2 構造的問題点

大学が紹介する仕事には2種類があり、上記の3月までの限定的なもの、資格取得→常勤or非常勤でもちょい待遇アップ、というようなものです。3月までの限定的なものだと、資格取得後、あるいは資格が取れなかった場合にも次の仕事を探さなければなりません。「資格取得見込み者」が院卒後いきなり常勤として雇われることも少ないです。

よって心理就職事情は、雇う側が非常勤で安く心理の卵を雇用するという絶好の機会になるとともに、資格が取れなかったら「はい、そこまでね」という「内定」切りをする言い訳にもなるという、働く側にとっては「自分が試験に受からなかったからダメなんだなあ」という罪悪感を呼び起こさせるやり方もすることがありますが、僕は法的にはけっこうダークな部分だと思っています。こういった労働問題が公認心理師試験に出ないかな、出ないだろうな。

さて、33年の歴史を持つ臨床心理士試験は堂々たるもので、受験者が今なんらかの心理的仕事をしていることを前提として、面接試験では例えば社会的養護の施設で働きながらカウンセリング的なこともしていると面接試験で試験官が偉そうに「キミ、それは入所者の管理をしながらカウンセリングもするという多重関係的なことをしているのではないのかね?」というような質問をします。

自らの機関で受験者を身分不安定にするような秋口に受験期日に設定しておいて受験者のせいにするという割ととんでもない「自己責任」理論に基づいて行っているのだということに気づきました。(今さらながら)

公認心理師試験については、厚生労働省がこれからのスケジュールとして第4回試験9月19日、第5回試験7月、第6回試験3月とどんどん前倒しにして試験を行い、第6回では3月に試験実施し、3月中の発表をもって資格を手に就職できる、という最後は帳尻合わせができますが、そこまでは新卒受験生の苦しい日々が待っています。

さて、そうなると修士論文を書きつつ激しい実習を経て試験勉強をするとなると学生も大学教員も大いにメンブレてしまうことも心配です。

3.実情

さて、こんな新卒就職事情ですから、心理院卒者がすぐにいい仕事にありつけるわけでもなく、上に述べたような期間限定学生相談所、クリニックのテスター、インテーカー(初回面接者)、事務、受付のような、また、スクールカウンセラー補助のような学生アシスタント(自治体によって呼び方が異なる)、心理学部大学の事務でケースともかかわるような仕事、など「ような、ような」仕事が用意されています。こうやってまた心理職は制度的に自ら
安売りせざるを得ないような状況を作ってきたのだと思います。

4.結語

仕事はない、あっても非常勤、非常勤でもいつ首を切られるのかわからない、こういった状態を「これは心理の仕事に就いた人間の自己責任だから」というような「あきらめ」に近いような状態に甘んじるように院新卒者から臨床心理専攻者は人生観を叩き込まれます。

それは人生辛酸を舐めてきたクライエントさんに共感するには役立つかもしれませんが、自分の状態が安定していないといいカウンセリングができないのも当たり前のことです。生活のクオリティがボトムアップされていないと人の精神状態はよくなりません。「心理職は自らの精神状態を健康に保つべき」と言われると、はいそれはその通りなんですけれどもね、といつも思ってしまう次第です。

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sᴀᴋᴜʀᴀ.
刹那的に生きるわけでもなく、まだ見ぬ未来に心を捧げるわけでもなく、ただただ今をしっかりと踏みしめる。あしたが必ず来るとは限らないから。

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