ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:精神医学

ADAD15F3-B597-41B9-97C6-003671A549C3

公認心理師試験直前5点up!DSM-5

1.序

出題委員の精神科医師の多さから、試験はDSM-5から多く出題されることが考えられます。

まず、DSMとは何か?

という問いですが、

例えばAという精神疾患について「なんとなく勘で◯◯病」ということではあまりに科学的ではありません。

そこでA病と断定診断するためにはa〜hの8つの症状のうち、5つが当てはまってそれが過去6カ月にわたって続いているものだけを認める、というとても明快なものです。

この診断基準は世界標準で使うことができて「操作的診断基準」と呼ばれます。

DSM-Ⅲが最初に定められ、現在ではDSM-5が診断基準として病名診断に使用されています。

DSM-5直前に使用されていた診断基準はDSM-Ⅳ-TRです。

DSM-5は多軸診断システムからディメンション診断システムを取り入れたことが大きな変更点です。

これまでの多軸診断システムは、大雑把に言うとI軸=病名、II軸=人格障害、Ⅲ=身体疾患、Ⅳ=心理的状況

でしたが、この多軸診断システムはDSM-5になって原則ディメンションシステムに変更されました。

2.ディメンション診断

ディメンションというのはスペクトラムで、グラデーションのように例えば統合失調症なら

統合失調症←統合失調症様障害←短期精神病障害←妄想性障害←失調型障害(左に行くほど病態水準が重い)

という一つの疾患をグラデーションのようにディメンションとして示しています。

これらの概念は「統合失調症スペクトラム障害および他の精神病障害群」としてDSM-5では定義されています。

従来は統合失調型パーソナリティ障害は

Ⅰ軸、統合失調症
Ⅱ軸、失調型パーソナリティ障害

という診断もできたのですが、統合失調症をスペクトラムとして見ることで病態水準を定義付け、状態像優先で診断が可能になりました。

これは神経発達症群/神経発達障害群でも同じことで、知的障害、発達障害もスペクトラムとしてとらえられています。

多軸診断システムが完全に廃止されたわけではないのですが、ディメンジョンの方が正確で効率的ということです。

3.神経発達症群/神経発達障害群

⑴ 知的能力障害

従来は知的能力障害を知能指数で測定し、その重度を判断していましたが、DSM-5では知能指数にかかわらず、概念、社会、実用の3領域で何ができるのかというADLで重症度を判定するようになりました。

⑵ 自閉症スペクトラム障害ASD

以前言われていた、コミュニケーション障害のアスペルガー障害、広汎性発達障害PDD、広汎性発達障害PDD-NOS(ほかのどこにも分類されない広汎性発達障害」概念は廃止されました。

僕は特にこのどこにも分類広汎性発達障害の概念が廃止されたことは良かったと思います。

なんだかわからないけどきっと発達障害だよね。だからPDD-NOSだよね。という診断はかなりテキトーに使われていたような気がします。

ASDはスペクトラムなので、スペクトラムという用語で定義されているものは、重い高機能自閉症から軽い「変わりものかな?」程度の病態がグラデーションのようになっているわけです。

⑶ 注意欠如・多動症/注意欠如・多動型障害ADHD

注意欠陥から注意欠如に変更されています。

DSM-5がディメンジョン診断になったことで自閉症スペクトラム障害ASDとADHDの並存診断が可能になりました。

ADHDは初期発症年齢が7歳から12歳に引き上げられています。

4.双極性障害

DSM-4-TRまではうつ病と双極性障害は気分変動の波の上がり下がりがあるので、同じ気分障害のくくりの中に入れられていました。

DSM-5になって双極性障害こそが気分障害の中核で、うつ病とは違う疾患として分類されています。

心理職の人たち、自己が双極性障害の人も体験して理解できるのではないかと思いますが、単極性うつと双極性は別物です。

統合失調症、双極性障害は遺伝子変異によって起こりうるものですし、使っている薬もほぼほぼ同じものが多いです。

単極うつも双極性に似ていなくはないのですが、双極性障害はどちらかというと統合失調症に遺伝的には近いわけです。

家系研究結果からは同じ一族や親子の中に統合失調症と双極性障害は同じ家系の中で親=統合失調症、子=双極性障害という例が多々示されています。

4.トラウマ関連障害

従前PTSDも不安障害のくくりの中にありましたが、トラウマとストレス因子関連障害は独立項目になりました。

児童の反応性愛着障害もここに含まれます。

反応性愛着障害は抑制型⇄脱抑制型に DSM-4-TRまでは分類されていましたが、 DSM-5では独立した概念として

・反応性アタッチメント障害/反応性愛着障害

(ぼうっとして何にも共感や興味を示さない)



・脱抑制型対人能力障害

(大人が来るとしがみついたり、過度に甘えて離れようとしない)

これら2つは完全に分けられました。

⇄という障害ではなく、←×→で、どちらかからどちらかへの移行は臨床上もありません。

5.ためこみ症

強迫性障害群の中に新たに登場した概念です。

いわゆる汚屋敷とかゴミ屋敷に相当します。

この障害は拾って捨てられないという症状がありますが、誰かが分類して捨ててしまえはたちまち快癒します。

6.抑うつ障害

簡単に並列記述しておきます。

重度気分調整不全障害
(12歳以前のかんしゃく、イライラ)

大うつ病

持続性抑うつ障害(気分変調症)

月経前不快気分障害

※ 以上簡単にDSM-5について述べました。

教科書などで補完しながらDSMを中心とした選択問題、事例問題で5点アップを目指しましょう。

E84B6DEC-D381-4F94-BF2C-EE94A81920D0

公認心理師試験に出そうな精神医学症状スペクトラム

心理職がカウンセリングをしていると「妄想」「幻覚」様の言辞がクライエントさんから語られることがあります。

一昔前は統合失調症には99.9パーセント幻視などあり得ない、幻視は薬物依存症でしか起こらない、と言われていたのが実際には統合失調症の患者さんから幻視体験の数々を聞いたことがある心理職の人たちも多いでしょう。

こういった非現実の世界は教科書やDSMの診断基準では境界性人格障害でも起こり得ると書かれています。

患者さんたちが見ているこういった幻覚については偽性幻覚pseud hallucinationと言われていて「どの程度はっきりと見えているの?」と聞くと「うーん、なんとなくぼんやりかなあ、部屋の隅で男の子がうずくまってる」「寝入りばなに枕元に女の人が立って話しかけている(ような気がする)」

これらははっきりと知覚されるものではないです。

ですが「そこに存在している」「動物がそこに絶対にいる」という真正幻覚true hallucination
もあるわけです。

この人たちは全員ドーパミンが過剰放出されている統合失調症の人かというとそうではありません。

まず統合失調症はDSM-5ではスペクトラム、グラテーションのように分類されています。

統合失調症

統合失調症様障害

短期精神病障害

妄想性障害

統合失調症パーソナリティ障害

と分かれていて、この間を行ったり来たりしている患者さんも多いわけです。

あといろんな患者さんは別に統合失調症でなくとも、双極性障害でも、うつ病でも妄想幻覚が起こっています。

うつ病で昔から起こると言われている

罪業妄想(自分はひどい罪を負っている)

世界没落妄想(世界は滅びるに違いない)

貧困妄想(1億円しかないから破産する)

とか、医師もパーソナリティ障害で診断に迷うと「パーソナリティ障害、精神病圏の疑い」と診断をすることもあります。

もちろん通常の健常人でも妄想幻覚は起こり得ます。

極度の疲労やストレスでも一時的に発生します。

あとよく言われているのが、教科書にも書いてあるのですが思春期性の妄想です。

「あっちで女の子たちが笑っているのは僕のことを笑っているに違いない」

は女の子たちは昨日見たジャニーズのテレビ番組のことを話していただけということが多いです。

公認心理師試験だと知識問題で

「Aのような症状に適切な治療は次の中からどれか一つ選べ」

とか、ケース問題で

「◯◯のようなことを訴えかけてくるBさん。Bさんのような症状から公認心理師の適切な働きかけを選べ」

などが出て来そうです。

心理職はPCA(パーソンドセンターアプローチ)で受容傾聴をしっかりとしているから大丈夫と思いがちですが、患者さんが100万回語っている内容より語られていない症状の方が大切ということです。

精神分析家ならよくわかっているでしょうけれども「あいつは俺を憎んでいる」その対象の「あいつ」は「お前、誰?俺、お前のこと知らないんだけど」という投影同一視が起こっている場合も多いです。

対人恐怖の人は語らない多くの症状を抱えているかもしれません。

精神科医は短時間の診察の中で患者さんが語っていない症状を推察するのには長けているでしょう。

公認心理師試験に出た「あなたたちは私の秘密を全部知っているでしょう」という即座に医療的介入が必要であろう発言についての問題がありました。

診断、診察、薬物療法は医師のみしか行えない医行為です。

ただし、公認心理師試験委員には精神科医師が多く、心理職は医師への報告の前に、専門職としてのアセスメント、見立ては必要です。

クライエントさんにはどんな治療が望ましいのか、医療機関以外で働いていても多くやってくるクライエントさんのインテーク(初回)面接の際にも医療機関を受診させるのが望ましいのかどうなのかも判断を迫られます。

このあたりは試験対策として考えるだけでなく、常に実務上も必要とされる実践的対応です。

3E6AB937-11EA-4923-9C13-0D8366CA3914

川崎事件に思う タレント精神科医・心理学者が精神医学・心理学をダメにする

川崎市19人児童連続殺傷事件について報道で精神科医片田珠美氏が「犯人は世間へと復讐をしたかった」と述べていましたが、僕は「なぜそんなことがわかるの?」と即座に思います。

片田珠美氏は続けて「世間に対する欲求不満」「精神不安定」「破滅的喪失体験」「自己愛が強かったのでは」と矢継ぎ早に述べていますが、

犯人死んじゃってるから誰にもわからないのになぜ断言するの?

というのが正直な印象です。

こういった、事件が起こるとその事件についてコメントする「自称専門家」精神科医・臨床心理士は多々いてその度に犯人へのスティグマ、烙印付けを行おうとします。

「死んでしまったけれども犯人は精神疾患患者だったんだろう、病院に通っていてもいなくても患者だ、精神異常者だ、私はそう思うから間違いない」という「識者」の威を借りてマスコミが「ね、そうでしょ?精神疾患患者は危ないでしょ?普通の人よりも精神障害者は危なくてしょうがない」という論調で報じます。

そして一般人が「そうだそうだ奴らは危ない、だから奴らは普段から隔離して見張りをつけよう」と論調はどんどんあらぬ方向に極論化していく、これは議論の集団斉一化現象として社会心理学で言われています。

三段論法でいうと「トムは黒人だ」「トムが犯罪を起こした」「だから黒人は全て犯罪者だ」という誤った世論誘導をマスコミは好みます。

精神疾患患者の犯罪率は一般人に比べて僅少であることは各種研究で明らかにされています。

マスコミの「などとわけのわからないことを言い、当局では詳細な調査を進めています」という犯人=精神障害者という印象操作は9割9分外れていて大抵はそういった犯行は違法薬物使用者によるものです。

実際僕が某措置入院基幹病院で土日に日直バイトをしていた時は事務所に詰めているだけという感じでヒマでヒマで仕方なくて僕が在勤時には結局精神障害者による犯罪のひとつも起こりませんでした。

半タレント精神科医、臨床心理士は昔から数多くいます。

精神科医に対しては「あんた、診てない患者を伝聞で診断する仕事をしてるの?」と思いますし、臨床心理士についても「あんた、アセスメント面接も心理検査もしてないのによくいい加減なこと言うよね?疾患とか障害とか担当医でもないのに勝手に診断していいワケ?」と思うわけです。

マスコミが識者の意見が取ってそれをそのままたれ流すと権威付けられた世論形成につながっていきます。

片田珠美氏も少年の心の闇についての著作があります。

「心の闇」ってナニ?

と思うのですが、少年がヤリ玉に上がっていたころもあります。

どうやら酒鬼薔薇聖斗事件(1997年)17歳バスジャック事件(2000年)に始まって「少年は危ない、罰を重くしようそうしよう」という論調から、世論に敏感な立法府は2000年、検察官送致して少年を刑事罰に処することができる年齢を16歳から14歳に引き下げました。

故意に人を死に至らしめた場合は16歳以上原則検察官送致という法律も同時に定められました。

心の闇ではなくてマスコミの闇、世論の闇でないの?

と思うわけです。

少子化であまりにも少年事件担当者はヒマになり、家裁は少年から家事シフトになりました。

少年事件の絶対数も犯罪比率も下がっています。

殺人事件が最も多かったのは1960年〜1965年の間の若年者成人によるものです。

いわゆるキレやすい団塊の世代です。

少年事件は年々減少の一途を辿っていて凶悪犯罪もほとんどありませんが1件2件の犯罪が法律の世界を動かします。

タレント精神科医や心理学者は実に多く、きちんとした業績を上げているのにもかかわらずマスコミ登場することで自分の価値下げをする人もいます。

それだけなら馬鹿者扱いされるだけなのですが、専門家としての魂を売って自分のクライエントとしての精神障害者、未成年者を売ってどうする、と憤りを覚えるわけです。

同業者からはいい加減なインチキ精神科医心理学者と見られるだけです。

挙げ句の果てには大学教員に収まって有料メルマガを出してテレビ番組のレギュラーになって本業は何をやっているのかと、ねえ名◯先生?と思ったりするワケです。

僕が某マスコミ事務所で糊口をしのいていたときのことですがテレビ局におつかいに行ったことがあり、局員から名刺を出されて「あ、ども」と名刺を返したら、たまたま凶悪事件が起こった日で「あ、心理カウンセラーの人って今インタビューに答えられます?」と聞かれて文字どおり「ふえっ?」と聞き返したことがあります。

確かにライティング、マスコミ関係の仕事はしていましたが、見たことも聞いたこともない事件について何をどう語ればいいのかと。

僕が「ふえっ?」とキョドッて言ったのでそのまま局員さんは忙しそうにどこかに去っていきました。

ちなみにその当時、事件インタビューを受けると短時間で一回10万円が相場でした。

専門家、精神科医や心理学者は自分の一言が精神障害者、少年という本来ならその人権を守られなければならない人たちを追い詰めていく危険性があるということを知っておいて欲しいです。

真面目な学者は守秘義務に注意しつつ、ケース発表の際には個人情報を改変しつつ本人に説明書を手渡して同意書にサインをもらい国立国会図書館に論文が収納されるまでの間、いつでも発表や掲載に関する異議申し立てをすることができる旨をきちんと説明しています。

それは最低限の倫理規定です。

それにもかかわらず何も知らない相手を診断したり分析したりあなた方は自分が所持している資格や同業者に対して大変失礼なことをしているのではないかと。

以上、マスコミ、精神科医、心理学者の持つ深い心の闇について語らせていただきました。

※ 当サイトは公序良俗に反するサイトを除きリンクフリーです。また、当サイトからのリンク先情報についての真偽は保証しかねますのでご了承ください。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセラーへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心理学へ
(スポンサードリンク)

6F752CA0-3892-4232-9E4D-C3FB3455E9CE

◯ How to 初めての精神科・心療内科へのかかり方

このブログを読んでくださっている方々には心理学に興味を持ちながら自分のメンタルヘルス状態を気にしていて「いつか精神科or心療内科にかからなくちゃ、でも敷居が高い、どうしよう?」

と悩んでいる人がいるかもしれません。

また、医療職場で働いていない心理職の方々はどうやってクライエントさんを病院、クリニックにスムーズにつなげるか、クライエントさんの心的抵抗があるので難しいこともありますのでご参考までに記してみます。

そこで「初めてのメンタルクリニック」当ブログ版を書いてみます。

1.事前に予約する

これはかなり大切です。

大抵のクリニック、病院は初診予約制です。

混んでいるからです。

受付で「来た」「当院は予約制なので」というやり取りを聞くことがあるのですが、主治医はとても忙しい中初診患者さんには時間をある程度かけて診察するようにしているので予約がないと診察を受けられない病院がほとんどです。

まず電話して予約しましょう

2.何を話したいか事前にメモをしておく

「困っていること」

初診の患者さんはふと自分について考えてみると困っていることだらけです。

気持ちが落ち込む、会社や学校に行けない、家族ともうまくいっていない、死にたい、眠れない、食欲がない。

なので何を診てもらいたいのか事前にメモ書きをしておくと便利です。

メモ書きをしておくと、それをお医者さんに見せなくても頭のなかが整理されて話しやすくなります。

ソワソワして頭の中でいろんな考えが競い合ってる、変な声が聞こえているなどの症状はご本人も困っているでしょうからきちんと話しましょう。

3.体のことも話す

お医者さんはメンタルを診るだけでなく心身全体の管理をします。

身体を虫がはいずっているような感じがして困っている、動悸がひどい、疲れやすいなどは診察を受ける時話すべき大事なポイントです。

女の人なら生理前後に精神症状が大きく変化する場合もあるのでそれも話しましょう。

4.お医者さんと話す前の事前の面接

ここで臨床心理士、公認心理師が親身そうに初診診察前に「どんなことが大変ですか?」と15分〜1時間ぐらい時間をかけて話を聞いてくれることがあります。

ただし、これはインテーク(初回、振り分けのための面接)なので、聞くポイントが決まっていて、ここで悩みを解決してもらおうとしてもなかなか難しいでしょう。

話を聞く人が心理専門のカウンセラーではなく、心身全体を観察するために看護師さんや、あるいはただの事務員さんが聞く場合もあります。

「この人、対応が変?」と思ってもその人はカウンセラーかどうかわかりません。

カウンセラーでも変な対応をする人はいるのですが、診察を受けるための通過儀礼と思ってまずはガマンしておきましょう。

5.心理テスト

簡単な筆記式の心理テストがあることもあります。

テストを渡されて内容が不愉快で答えたくないと思ったら素直に断ってください。

6.診察

精神科には患者さんとの初診の相性はどうしてもあります。

お医者さんが若過ぎて信用できない、親切さが感じられない、いきなり説教されてムカついたらそこの病院に見切りをつけてお薬だけもらって次の病院を探すという決断も大切です。

7.薬

精神科で出す薬は「これ、多分症状に効きそうだけどとりあえず処方してみっか」というアバウトなノリで出てきます。

なので初回から薬がぴったり患者さんにフィットするのは3割未満と思っておいていいでしょう。

名医でもそうなので、薬は毎回調整して3〜4回目の診察までにその時の症状に合う薬を探していくようになります。

なので薬が初回で合わないからと見切りをつけるのは早計です。

また、薬が合わないからと次回診察までに自己判断で薬を抜くと医師が判断できなくなって次回診察に支障が出る場合もあります。

まずは病院に電話して「薬を飲むと動けない、起きられない」など薬で困った際にはどうしたらいいのか聞いてみましょう。

8.心理カウンセラーを利用する

あなたが病院以外のところから初めてクリニックにかかる場合、心理の先生が「心理情報提供書」などの紹介状を書いてくれる場合があります。

あなたの悩みをコンパクトにA4一枚ぐらいにまとめて書いてくれますので、相談しながら文章を作ってもらいましょう。

気に入らないことが書かれていたら何回でも訂正してもらいます。

書いて欲しいことが書かれていなければそれもリクエストしましょう。

本当は病院に行きたくないのに無理やり病院にかかる羽目に陥っているのなら、その不満の気持ちも紹介状の中に書いてもらいましょう。

9.心理の方へ

初診でカウンセリングから医療機関に行く患者さんはもれなく緊張しています。

医療機関を紹介する場合には数多く候補を提示してクライエントさんにどこがいいか選んでもらいます。

紹介状は患者情報提供書、診療情報提供書というタイトルは医師から医師の紹介の場合にしか使えないので、心理面接情報提供書、としておくぐらいがいいと思います。

書き出しは「拝啓 ◯◯病院甲山乙男先生には日ごろから御高診いただきまして誠にありがとうございます。さて、初診患者なになにさんを紹介いたしますのでどうぞよろしくお願い致します。敬具」

などと書きます。

盛り込む内容は希死念慮、睡眠、抑うつ状態、幻覚妄想、主訴、薬物アレルギー、既往、家族歴、生育歴、現在の適応状態などです。心理カウンセラーの印象を一言添えてもいいでしょう。

非医療機関勤務の心理の人はこういった書式には慣れていないことが多いのですが、ついでに封筒の宛名書きや本文に御侍史、御机下をどうやって使い分けて書くかをネットなどで調べておくと後々の勉強になります。

職場や学校の上司、先生が心配して病院について行ってくれたらクライエントさんはとても心強いことも多いでしょう。

しかしそういった人々は法的には何の権限もありません。

仲があまり良くなくても家族に同行してもらいましょう。(虐待が認められる場合は注意が必要です。)

少なくとも来てもらえるよう連絡しておきましょう。

家族との連携は大切です。

守秘義務との兼ね合いがありますが、家族との連携は職場の上司や学校の先生からしてもらう方が望ましいのでクライエントさんの了解を取ります。

心理が何でもかんでも引き受けようとしても、心理職の権限は限られているので無責任な結果になりやすいです。

心理職がクライエントさんの初診に同行する場合もあり得ますが、それはいいことなのかどうなのか組織内での心理職の立場をよく考えて吟味してから結論を出す方がいいと思います。

※ 当サイトは公序良俗に反するサイトを除きリンクフリーです。また、当サイトからのリンク先情報についての真偽は保証しかねますのでご了承ください。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセラーへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心理学へ

↑このページのトップヘ