ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:第5回公認心理師試験

63E7AD86-EC54-49CC-9D56-FC7F736FB6C4

第5回公認心理師試験

※ 前回スペースをやった時の内容の抄録(というか書き散らし)です。

1.公認心理師試験のヤマ

僕は今回の公認心理師試験についてヤマを3つ張っています。公認心理師試験は最新の知識が出題される試験です。

そこで僕は「特定少年」「パワハラ」「WISK-5」がヤマではないかと考えています。少年法が改正されて令和4年4月から18才、19歳の少年を特定少年と呼んで懲役1年以上の犯罪を犯した少年について原則検察官送致とすることになりました。

「18歳以上の少年のとき犯した死刑,無期又は短期(法定刑の下限)1年以上の懲役・禁錮に当たる罪の事件

で、下限刑罰金刑は適用されません。

これで強盗、強制性交罪、組織的詐欺罪(オレオレ詐欺)などが家裁の調査・審判を経て検察官送致が原則となることになりました。

特定少年が検察官送致されて刑罰を受ける場合、第5種少年院が新設れました。

少年事件の保護処分(少年院送致、保護観察、児童自立支援施設等送致)は前科になりませんが検察官送致にされて有罪が確定すれば前科になります。

ここで復習ですが検察官送致は14歳以上からできます。16歳以上で人を故意に死に至らしめた場合も原則検察官送致事件です。

少年事件はなかなか奥が深く、観護措置は中間審判決定で2週間から最大限8週間まで少年を鑑別所に措置することができること、中間審判には家庭裁判所の調査官による在宅試験観察と補導委託試験観察もあると熱く語り始めたらはちみつさんからマニアック過ぎるとコメントが入りました。

なお、少年事件では被害者が記録の閲覧、コピーができて意見陳述もできます。

特定少年に話を戻すと18、19歳の特定少年は推知報道が認められ、実名報道が可能になりました。18、19歳の少年が全て特定少年となるわけではないということに引っかかりそうです。

パワハラに着目したのは、令和元年6月に改正された労働施策総合推進法で中小企業にパワハラ対策が義務化されたのですが令和4年4月から全ての事業主に対してパワハラ対策が義務付けられたというところからです。

労働局に電話確認したところ従業員3人の零細企業でも適用されるということ。

パワハラの6類型(身体、精神、過大な負荷、過小の仕事、個の切り離し(仲間外れ)、個の侵害(業務に関係のない))とともにパワハラの定義、① 優越的な関係を背景とした② 業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動により
③ 就業環境を害すること全部を満たす事が必要だと覚えておきたいところです。

部下からの上司に対する優越性を使ってのパワハラもあり得ます。

パワハラ対策には定期的研修、社内外に相談機関設置、相談したことによって相談者が不利益処分を受けないことが定められています。

対価型セクハラ(地位、昇給をちらつかせて)とそうでない環境型セクハラ、職場とは出張する時の車内や取引先の打合せ中も職場に当たる、取引先社員がセクハラを自社社員にした場合にも相互に協力関係を結ばなければならないことが定められています。

2.基礎心理、心理検査等

こんな話をしていたら1時間、心理検査についての話にもなりました。心理検査は新しくなったWISC-5、そう言えばWAIS-Ⅳもあったな、とか頻出のBDI-Ⅱ、Y-BOX、NEO-PI-R、IES -R等は押さえておきたいところです。

統計の話にもなりました。キライだから全捨てというより、文章問題としてわかるところは覚えて欲しい、過去問に出た独立変数、従属変数、剰余変数は、例えば同じテストを小4と小6にやらせたところ小6の方が成績が低かった。

これはどうしたことだろうと調べてみると小6が試験を受けた時には暑い夏でクーラーのない部屋でテストを受けた、この余計な環境が剰余変数で、邪魔なので取り除かなければならないものです。

尺度や古典的テスト理論も文章題と考えれば解けますし、t検定と分散分析の違いなども読んで欲しいですが統計はハマるとドハマりする上に公認心理師試験では基礎的知識のさらに上を行く出題がされるのでほどほどがいいのかなと。

基礎心理学も大切です。基礎心理学を知る上では心理学史を知ることをおすすめします。心理学の潮流を見ていると新しい学説が出てくるのを経時的に見ることができます。

頻出トールマンの認知地図と潜在学習はラットは報酬がなくともいつの間にか迷路の中の認知地図を作り上げて潜在学習しているというものです。

僕は第1回受験者なのでブループリント用語を片っ端からWikipediaなどで調べていたのですが、インプットだけしていると最初に学んだところを忘れてしまうという罠があります。

赤本や過去問を何周かすると言うことにはそういったインプットの繰り返しという必要性があるのでしょう。

心理学検定の使い方についても話題になりましたが心理学検定だけやっていれば10点は底上げできる、ただ学部から心理をみっとりとやってきた人には心理学検定は読めるものですが、やはり初学者には難しい。

僕もキャリコンの過去問を見た時にあまりにも訳がわからないのでそっと閉じたのを思い出しました。

現任者講習会テキストからも毎年数問程度出ます。

こうやって書いているとどこがヤマなのか訳がわからなくなります。

脳は毎年マニアックな問題が出ます。向精神薬の種類と副作用は僕は自然に身についていて頻出の賦活症候群、衝動性がSSRIでは高まるとか、ジスキネジア、ジストニア、アカシジア、まだ出たことがない高プロラクチン血症はどうか、悪性症候群とセロトニン症候群はどうかなど覚えることは山積しています。

3.勉強法・モチベーションの保ち方

僕は合格した受験生さんたちから聞いたのは覚えなければならない事項はふせんに書いて部屋や机やトイレにペタペタ貼っていたというもので、はちみつさんもやっていたとのことでした。

まだ3カ月前なのでインプット中心、アウトプットは1カ月前からかなという話にもなりました。

試験前のメンタリティというかモチベーションの保ち方ですが、ないない時間がないと焦る時通勤通学家事の合間に山﨑先生、橋口先生やえいめい学院、LECの YouTubeを流し聞きするなどながら勉強で補完していくと少しずつ焦らなくなるのでは等の話もしました。

実に3時間半語っていたわけですが、受験生のみなさんは僕よりも上を行く知識を身につけている人もいるでしょうし、今正に焦っている人はここが正念場なのでなんとか工夫をしなければなりません。

今とても大変な時期だと思いますがみなさんのご健闘をお祈りします。
photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

6BDB6B39-F2F4-499C-A942-A17B3629C179

【重要】第5回公認心理師試験の受験申込みを予定されているみなさまは、このお知らせを必ず確認してください!

まあ普通の日本語で書いてあるのでわかるのですが、僕自身も混乱したもので、デジタルブックでそのまま書類を作って提出すればいいのではないかとか、試験前にテンパっていると普通のことがよくわからなくなったりしたものです。

というわけで初回受験者の人も再受験者の人も「受験の手引き」は必ず取り寄せましょう。

700円です。

インターネットでの受験の手引き申込書類請求は3月24日まで。試験申込締切は4月6日、期間が徒過すると資格試験というものは絶対に許してくれません。カレンダーやスケジュール帳に書いておきましょう。

あと日本心理研修センターは「キャリタス資格・検定サポートセンター」に事務を委嘱しているので、万が一インターネット申込みをして自動返信メールが届かなかったら迷惑メールフォルダを開けてみましょう。

大学、大学院が作る受験資格申込書類が統一化されたようです。学校に伝えておきましょう。

区分Gの受験者は2022年9月14日までに実務経験5年を満たす場合にはみなし受験ができます。

第5回試験だけに限られた特例措置のようです。

なんにせよこの「お知らせ」は舐めるように読んでおきましょう。

再受験者も受験の手引きを請求してください。証明書以外は提出書類は同じなので…

それから毎度思うことなのですが、疾患や障害がある方は遠慮なく配慮を要すると診断書を書いてもらえば特段の措置をしてくれることがあります。

トイレに近いとか、ゆったりとした部屋で受験できるとか、妊婦の方も安心して受験できるようになっています。

水が飲めない試験なのでそれでは困るということだったらそれも診断書に書いてもらいましょう。

国家試験だけあって、受験に際して差別的な条項はもうけられていません。発達障害の人でも精神疾患の人でも受験できます。パニクりそうな人はきちんと配慮してもらうのがいいと思っています。

こういう案内が来るといよいよという感じがしますが受験生のみなさんのご健闘を期待しています。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

9F34CC79-A370-44CF-A34B-D8EA2064CF7F

○ 第5回公認心理師試験「受験の手引一式」インターネット経由による請求分の発送のご案内

第5回公認心理師試験「受験の手引一式」インターネット経由による請求分の発送のご案内

が日本心理研修センターから出ています。

送信元が「キャリタス資格・検定サポートセンター」となっているので(資格検定申込会社)ダイレクトメールだと思って捨てないように注意してください。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

9A707AFA-54A8-4BA7-850D-B54DF84FD81C

第5回公認心理師試験難易度・合格率予想

第5回の公認心理師試験得点調整は「問題の難易度で調整」ではなく、合格者数、合格率を勘案して「6割程度」として 143 点、62.1 パーセントに合格点のハードルを上げたのではないかと個人的には思っています。

したがって第 5 回試験もどれだけの数の合格者を出したいかということで得点調整が行われるものと考えてもいいかと思っています。

第3回、第4回試験はほぼほぼ G ルート合格率が全体合格率に大きく影響を与えました。
多分第5回も同じような傾向になる、というのは Gルートにとって最後の第5回試験においても同じようなことが言えるでしょう。

本年度の最終現任者講習受講者は2万6千人〜2万7千人と言われています。この中のほとんどが受験をするだろうと僕は考えています。現任者講習を受講した層は「あ、○○さんが公認心理師資格を取った。自分にも受験資格がある、それじゃあ受験をしてみよう」という人たちが多いのかな?と思っています。

そして再受験者もかなりの数の人たちが最終チャンスということで受験する、そうすると何となくの予想ですが3万数千人以上が第5回の受験者数になるものではないかと思われます。ひょっとしたら4万人前後かもしれません。

この試験は言語聴覚士の合格率とよく似ていると例えられます。多分第6回、心理院新卒者が中心となる試験の合格率はこれまで同様に 6割〜8割程度になるのかなあとこれも僕の予想です。

大学院新卒者は難しいと言われてい第2回の試験でも6割程度、その後は8割の合格率なのですから、6年間心理学・臨床心理学教育を受けたということは相当なアドバンテージです。「統計はわからないから捨てた」という人はあまりいない(のではないか)と思います。心理専修者ほど実験法や基礎心理学など、一見解答が困難そうな捨て問は少なくなっています。

合格率は受験者の層、質と問題の難易度、そして当局がどの程度の数の公認心理師を輩出させたいかにかかっていると思います。他職種Gルートの人たちが資格を取得したとしても心理職として働くのではない、ということは試験実施側もわかっていることでしょう。

Gルートの人たちの中にも心理職はいて、学卒者や科目読み替え不可だった人たちで、割と年配の人(失礼)が多いと思うのですが、何しろ心理職なので心理テストには日常から通暁しているし、これまでの試験で多分ほとんど合格してしまったものと思われます(予想)。

Dルートの人たちもそういった人たちが多く、Dルートの人たちは再受験者やコロナの流行等で移動できず受験できなかった人たちなので、全体受験者の中では少数派です。ということで心理職の人たちはだいたい資格を取り切ってしまったと考えると、第5回試験は新卒者の人たちをターゲットとして、新卒者が合格しやすいような最新の知識や、心理の実習で得た知識や心理センスを問われる出題になりそうです。

そういう意味では心理テストも今までどおり多く出題されると思います。

さて、受験者の質、層はどんなものなのでしょうか。前に不合格だったので石にかじりついてでも合格できるように努力した人々で合格の栄冠を手に入れる人たちもいるでしょう。

悲しいかな不合格だった人は次も不合格になる可能性はどんな試験でも同じです。そして全くの新受験者はどうでしょうか。優秀な人もいれば記念受験組もいるかもしれません。

次に「難易度に依存する」と書いたのですが、心理職以外の人たちにとっては臨床心理心理学的センスというものは実に難しいものです。心理職の人たちもよくわかっているのですが、心理職もひごろ実践している現実的介入や環境調整といったことはこの試験の正答としては求められていません。また、クライエントさん、患者さんの思考方法を変革させるような大きな動きをするということもしませんが、結構これは他職種の人にとっては難しい発想のようです。

前回の試験では過去問を解いてあると有利だったことから、次回の試験も過去問の選択肢(たとえ正答でなくても)全部の選択肢の用語を調べておくことは有効です。僕は第1回試験受験者なのですが、これだけデータが集積しているとやはり過去問は大切と思います。

そして難易度ですが、試験委員が大幅に入れ替わったことで試験難易度は上がるという予測もあります。しかしながらあまりにも出題傾向を大幅に変えてしまうと試験としての同一性が損なわれてしまいます。とは言え僕の私見ですが、第2回、第3回の試験はかなり傾向に特色があったように思えました。

なにしろブループリントの小項目(単語) から出さず、臨床心理学的な用語や心身医学や関係法規に関する事柄ならば何を出題しても自由な試験です。ブループリント用語や過去問を網羅しつつ関係ありそうな知識を覚えていかなければならないという厳しさがあります。

さて、第5回試験はさまざまな要因が複雑に絡まり合って、難易度や合格率がどのようになるのかという意味では予測は困難なものになりそうです。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

2D6AF8ED-D4D7-42F3-B65F-5FB2CFC691C5

○ 第5回公認心理師試験委員大量交代と出題傾向予想

今回試験委員が18人入れ替わりました。これが試験にとってどんな影響を与えるかというと、問題傾向が変わるだろうということが予想されます。

人事採用に例えると同じ採用面接官は似たような応募者を採用しがちです。

試験委員も同じ試験委員だとどうしても同じ傾向の問題を出題する傾向になると思います。僕が今勝手に名づけたのですが「出題バイアス」がかかっていた可能性は高かったと思います。

したがって過去問とは少し違った傾向の問題が出るでしょう。ブループリントそのものは同じであっても味付けが違う試験問題が出るだろうというわけです。

新任・留任それぞれの試験委員の専門領域を見てみたのですが、この試験はブループリント(今回ほとんど変化せず)の小項目以外から自由に出題していい試験です。

したがって心理学に関することならなんでも出題してもいいのですし、心身症に関することや生活習慣病に関しても何を出題してもいいのです。

以前
少年法改正 に関する出題が出るだろうとか、WISC-Ⅴが出るだろうと書いたのは、委員にかかわらずこれは鉄板のような気が出ます。

新任留任者を含めてトラウマ・PTSDを主領域にしている委員は多いです。毎回PTSD関連は必ず出題されているので今回も出題されるでしょう。

ポジティブ心理学を専攻にしている委員も多いです。ポジティブ心理学ブループリントの小項目から除かれたから絶対出ないだろうと思っていたら出題されたのでこれも学習しておいた方がいいでしょう。

そう言えば沢宮委員の

論理情動行動療法REPT も出ていないなあ、そろそろ出るかもしれないと思っています。

新任下田委員のアンガーマネジメントは小項目にはない用語ですが出題される可能性はあります。

Wikipedia

新任岩井委員の被害者鑑定、PK尺度は初めて聞く人も多いでしょう。僕も初めて聞きました。被害者がどの程度トラウマを負ったか、精神疾患の程度はどのぐらいかをDSM-5に基づいて鑑定するそうです。

留任している委員からの出題されていないものも多くあります。メンタライゼーション、遠藤利彦委員、そう言えばメンタライゼーションと並んで境界性パーソナリティ障害へのエビデンスのある治療法としての弁償法的行動療法DBTも出ていないなあと思い返しました。

コロナ関係はまた出題されそうな気がします。感染症対策の手指消毒方法がメディカルサラヤに掲載されています。

WHO手指消毒方法

厚生労働省にも感染症予防対策は掲載されているので読んでおいてもいいのではないかと思います。

あとはコロナとメンタルヘルスの関係でしょうか。事例問題で出てきそうな気がします。

あと内科医たけお先生がツイートしていたように摂食障害を専門とする委員が多いです。これもヤマのような気がします。

河合委員の内観療法は思春期痩せ症に効果があるのだろうかとかいろいろ考えてみるわけです。

あとは

ネウボラ

とか

ヤングケアラー (こころJOBから)

の問題も社会的に深刻になっており、出題されてもおかしくなさそうな気がします。

あ、面会交流は小項目に掲載されていたけど一度も出ていなかったなあ、とか、家庭裁判所とは書いてあるものの、家事手続法や民法の家族法までは出るのか出ないのか、子の福祉に関する問題なら出るだろうとか色々考えるわけです。

神野委員はニューロンが専門なのでグリア群からのアストログリアとかオリゴデンドログリアや伝導跳躍が出ないのかなと思いながらこの出題委員についても見ています。

浅野委員の高次視覚、共感覚もざっと見ておいた方がいいかもしれません。

以上つらつらと考えてみたわけですが試験そのものは出題範囲に準拠しているので、色々な人が書いているように8割を目指して実際に7割近くになるのではないかというのが読みです。

ちょうど昨日受験生たちに話す機会があったのですが統計は難しいから捨てる、心理学史は難しいから捨てる、学習心理学は難しいから捨てると捨て問ばかり作ると取れる問題がなくなってくるので受験生の方々には頑張って欲しいと願う所存です。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

↑このページのトップヘ