ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:第3回公認心理師試験

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ɪɴғɪɴɪᴛᴇ.
好きを纏う。好きを謳う。好きを繋ぐ。それは何処まででも連れていってくれそうな翼の如く。

合格率再考(第3回公認心理師試験の私見)

1.序

公認心理師試験合格発表から2週間が過ぎ、もう一度合格者内訳を見るといろいろと思うところあり、これまではただ筆を走らせるようにしていただけの記事でしたが、もう一度合格者内訳を見ていて思うことをつらつらと書いてみます。(ごめんなさい気をつけて書きます。)

まず、合格発表前まではS女史と3割台前半の合格率ではないかという予想を立てていたぐらいなので「ものすごくみなさん健闘したんだな」といたく感心しました。

全体合格率は53.4パーセント。受験生◯みんが「クイズ王決定戦やん」と言っていたのはさもありなんです。

さて、もう一度各ルートを見てみます。

2.Dルート

D1ルートは現職専任臨床心理士が中心、ここで受かっておかないと後がない。第2回試験では53.6パーセント合格率で1,879人合格。ここでまず推定1,626人が不合格。捲土重来して第3回受験者はだいたいリベンジ組だったのか。それでも前回よりも僅差ですが1.8パーセント上昇。「一度落ちた人間はまた落ちる可能性が高くなる」を見事に打ち破ったと言えば言えるわけです。

ここは法則を乗り越えてさらに難関の試験を突破したという意味でもすごいと思えます。

それはD2ルートも同じで、前回不合格者516+αで838人の受験者が61.6パーセント合格していたわけで相当の健闘と言えます。

Dルートは一生受験資格があるとはいえ、両ルート合わせた今回不合格者は964人。

42,000人の新公認心理師の中でやっていけるかは無資格or他資格ではかなり難しいかもしれません。

3.Eルート

大学院課程で純粋培養された人たちのルートです。まずこのルートの受験者936人というのは、例年の臨床心理士試験受験者よりも300人ぐらい少ない。コロナのせいかなと思ったのですが、合格率は思わぬ81.0パーセント、ここも6割行くか行かないかと予測していたのですが、フタを開けてみると実に81.0パーセント、大健闘だったわけです。

Eルートのみなさんは2020年10月7日の臨床心理士筆記試験、11.7〜11.9の臨床心理士面接試験、筆記が終わったから直前までは公認心理師の勉強やればいいじゃん?

というわけではなく、僕のようないい加減でハッタリで生きているわけではなくて真面目な受験生のみなさんはら1割は落とされてしまうリンシ面接試験のためにビクビクしながら怯えて面接対策、その後の短期間に12.20の公認心理師試験に臨んだわけです。

それでこの合格率はすごい。ですがこのEルートの人たちは院のカリキュラムが公認心理師対応だったからといって、修論を書いて、コロナの中を精神分析系、ロールシャッハ課題満載に苦しめられながら卒業したので感心したわけです。

4.Gルート

Gルートもここでは輝かしい健闘をした、と不合格者半数だったにもかかわらず僕はそう思っています。

心理大学院卒程度の試験です。教員でも看護師でも福祉士でもこの難問奇問を解けた?あるいはオーソドックスな問題を解き切って点数を確保したのはこの試験における金字塔を打ち立てたと言っても過言ではないでしょう。

5.総括

今回Gルートの受験者割合は71.4パーセントでした。全国に他職種が多いと思われるGルートの人たちは7,000人あまりが合格していきました。

これは持論なのですが、今はどこの学部も院も実習先確保に困り果てている状態です。第1〜第3回までのGルート他職種合格者は「たまたま受けたから受かった」資格を眠らせておくのではなく、実習先では心理職になりたいという期待に満ちあふれた実習生に対して本来業務+αの負担が増えても、その心理スピリッツを以って後進の育成に当たって欲しいと思うわけです。

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ʙɪᴛᴛᴇʀsᴡᴇᴇᴛ.
強いから前へ進むんじゃなくて。振り返ると、想い出と共においてきたあの日の弱い自分と再会しそうだから。

◯ 公認心理師試験リベンジ組が今1番やらなければならないこと

1.序

TL(ツイッター)内を見るとむちゃくちゃ多くの人たちの「合格しました!」が流れていてふぁぼられて(❤️イイネ!)かつけられています。自己採点の結果ダメだったのがひとかけらだけの望みを抱いて「ひょっとして合格していないだろうか?」という思いを抱き、そして日本心理研修センターから郵送されてきた通知を見てがっくり。

その中には予備校等の速報ではギリギリ合格点を取れて、イケたかもしれない、結果通知が来たら「あ、ダメだった」という人もいたでしょう。

今、不合格だった、第3回試験を受けてリベンジ組になってしまった人たちは何をすればいいでしょうか?

2.新しい参考書を買う➡️❌

えと、あなたが一番最初にやらなければならないことは自分の誤答をじっくりと見つめて眺め返すことです。

心機一転のつもりで新しい参考書を買って「こっちの参考書の方が評判いいからやって見たかった」→という人に対して僕が言いたいのは「ダメです。いったいあなたは何をやっているんですか?」ということです。

まず一番最初にやるべきことは、どんなにつらくてイヤでも自分自身の誤答と向き合うことです。

なぜこの問題を間違えてしまったのか、正解に至るプロセスはなんだったのか。

そしてもうひとつ、たまたま「えいやっ」と勘で選んでしまって自信がないけどなぜか正答を出してしまった「なんちゃって正答」も見直してください。

僕の持論は「誤答こそ宝の山」ということです。

誤答選択肢を選んでしまったのなら、どうして誤答を選んでしまったのか、それはよく考えれば正答を取れた、ケアレスミスで起きた誤答だったのか。

論理的思考が苦手で感受性豊かな人が心理専攻者、心理周辺の仕事をしている人には多いことを知っています。

そのセンスや感覚は事例問題を解く時に役立ったかもしれません。

しかしここはひとつ、論理的思考に拠って立って「この問題をどうして間違ってしまって、どうしたら正解できたのか」これを調べまくって見てください。

先日「僕なら合格できなかった」発言にクレームをつけてしまったのですが、それでも僕がこの公認心理師関連では信頼していて、受験生たちに真摯に対応している高坂康雅先生の問題解説 は受験生の一問一問の質問に対してきちんとその思考過程を明らかにしていますのでこれを読んでみてもいいでしょう。

プロロゴス の山崎先生の一行コメントもなかなか役立ちます。

その問題がなるほど、とすぐ納得してこの分野はこれで終わり、となるのでなければそこはあなたの苦手分野です。

さて、ここであなたはひとつの大きな選択に立たされます。

3.優先順位(プライオリティ決め)

さて、この第3回試験は「雑学クイズ王決定戦」と誰もが呼ぶほど面倒な細かい重箱の隅をつつくような問題が出ていました。それらの問題を追うのはとりまやめておきましょう。

木の幹、太い柱は逃してはならない問題です。
しかし誰もが解けなかった問題は難問奇問なのでもしやるとしても後回しにします。問題ごとの正答率はプロロゴスの解答選択率 を参考にしました。

しかしながらうっかりして細かい枝葉のつもりで幹を切り落とさないでください。

例えば生活習慣病に関する知識は必須です。特に糖尿病は頻出、心身症は全部抑えておいた方がいいです。

認知症もKitwood,Tomのパーソンド・センタード・アプローチは心理系大学院でも看護でも習う常識です。

プロロゴスほか、入力形式でほかの人の正答率が高かったのに自分だけ正答が出来なかった問題はもう一度やってみて関連領域を含めて復習してみてください。

どうにもならないマニアックな問題は誰にも解けないので気にしなくても大丈夫です。

ということで「何を真っ先に学ぶべきか」を注意してください。

4.今は復習中心に

今、まだ合格発表から1週間経っていない段階です。12月20日から「これはもうリベンジしかない」と思って全力疾走している方は復習から、今まで落としていた、あるいはまだ手をつけていなかった新知識を得るための予習に手をつけましょう。

5.今しかできないことをやる

今しかできないこと

「今しかできないこと」は合格発表直後、まだ問題を解いて失敗したところを復習すべきこということです。記憶が鮮明なうちに解き直す。今勉強を始めるのに仕事などでインターバル期間として休みを取りたい方も多いでしょう。第4回試験まで間はあまりないのですが、ぜひ上記の復習だけは今のうちにやっておいて欲しいと思います。


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ɢʜᴏsᴛ ᴘᴀɪɴ.
あの日に捨てた夢のカケラを誰かが拾って咲かせた薫り。

◯ 相談支援員マチパーさん142点ギリギリ合格果たす

以前から僕は気になるFF(フォロー&相互フォロワー)さんがいるとDMでメッセージを送るというお節介な趣味があって、女性が多いのですが(公認心理師受験者の4分の3が女性なので他意はありません。)その中でひときわ気になるマチパー@11kagen_blog さんという方がいます。



相談支援専門員というのは非常にざっくり言って、障害を持つ方の総合的な支援専門家、それこそ「ゆりかごから墓場まで」障害のある方の人生そのものを支援していくという大変重要な仕事で、マチパーさんは精神障害者の支援をしています。(精神保健福祉士資格所有)

マチパーさんのブログ
まーらいおんのいい、かげんブログ

まーくまブログ もあります。

マチパーさんの経歴は、ブログにも書いてあるとおり、保育士を経て30代前半で通信制大学卒、その後に社会福祉修士を取得したという大変向学心のある方です。社会福祉士としてさきほど述べた相談支援専門員、個人事業主として講師もしている方です。

マチパーの名前の由来はブログによると「まちで暮らすための身近なパートナー」という思いが込められているそうです。

ご自身で「いい加減な」と話していますが、とてもそうは思えないほどの八面六臂の活躍ぶり。実は昨年第2回公認心理師試験を受験するはずだったのがあまりに忙し過ぎて1 年見送った。これは僕は正しい選択だと思いました。二兎を追うような受験勉強はメンタルにも体にも悪く、マチパーさんのようなプロの相談支援員ならばGルートはあと3回あり、そのうちに取れるのではないだろうかと思ったからです。

ところが1月に手術をしなければならない子宮筋腫が発見されて、4月には手術、5月には仕事復帰というかなりスピーディに重い試練をくぐり抜けました。

Twitterではフォロー、フォロワーさんとして絡むこともなんだか色々と大変そうなのでDMをして見ました。(中略・プライバシーのための改変あり)

以下マチパーさんとのDM

僕:DMでははじめまして。統計は2点ですが必ず点が取れる方法があります。現任者講習テキストからしか出ません。丸読みするだけで大丈夫。(これは僕が踊らされた偽情報)

マチパーさん:ひなたあきらさん!
いつも気にかけて下さりありがとうございます😊

統計は捨てるつもりでいました。元から文系で統計のトの字も分からぬおバカものだったので…🐴

心理学の歴史、検査法はYouTubeチャンネルで聞いて覚えようと模索中。

脳、神経系は🧠図で書いてトイレに貼ろうと思ってます。

人物は、必携テキストと睨めっこしてます。せめてカタカナ表記にして欲しい💦

最近になり、事例がわかるようになってきたことが少し希望となってます✨

御心遣いありがとうございます😊どんなものか非常に興味あります✨

僕:あと名前も聞いたことがない心理テストが山ほど出てきます。目的、対象年齢、カットオフ値を知る必要かがあります。過去問は必ず解いてください。模試も受けて下さい。

http://www.saccess55.co.jp/
金子書房さんのサイトはすごく役立ちました。

マチパーさん:ひなたあきらさん、いつもお気遣いありがとうございます😊

詳しくありがとうございます。

金子書房の検査シリーズもの、初めて見ました。いや、こんなこと言っている場合じゃない💦とツッコミきそうですが…

ひなたあきらさんのブログ、いつも読ませてもらってますが、改めて読むと、今回の試験については間違った勉強法はやってない!ようです。やはり時間の確保と毎日の積み重ねでしょうか?YouTubeが主戦場です。

過去問は3巡目、模試はプロロゴスのものを、いまはまだ受けただけの状態なので、3巡終わったら模試をいちどやるつもりです。

何から何までありがとうございます😊今回の試験では色々な方から、Twitterで暖かい励ましや資料の提供など頂き、ホント感謝感謝です。

今出来ることを無理のない範囲で積み上げていきたいです。ありがとうございました😊

僕:どんな場面でどんなテストを使うことになるのか、カットオフ値は知識として頭に入るといいと思います。山崎先生の講義は僕もおすすめです。あと2カ月、是非ご健闘をお祈りしています。

マチパー:ありがとうございます✨
感謝感謝です😆
やれるだけのことはしたいと
思います📚

僕:マチパーさんは自分で見つけられると思います。でもピント見つけることができたら(情報を)投げます。

マチパーさん、お疲れ様です。お体の様子も心配です。お話をお聞かせ願いたいとも思っていたのですがまずはご自愛下さい。(試験前のやり取り)

たくさん大変なことがありそうですがよいお年を。(年末)

マチパー:来年は身体を労りながらの省エネ生活を送りたい💦そう思っていますが、なかなか周囲がそうさせてくれないのが悩みの種です〜

施設の代表が抜けることになってもう大変😭と思ったら

結局私が後任をやることに。公認心理師取得後のビジョンが全て吹き飛びました😭

あまりにも多忙になって勉強できなかった理由はこの為です。

僕:ひえー

マチパー:個人事業主として資格を生かした活動がしたかった😢です。

身体も丈夫でないので、いろんな事業が3年目で軌道に乗り始めたばかりだったので、断腸の思いです…。(公認心理師試験を受けたかったという思い)

ただ、利用者さんもいるから潰せないし…と、父が具合悪くなったりもう大変💦

そんなこんなで試験の余韻0️⃣で年末

せっかく心理の勉強をしたし、SNSを通じた知り合いも増えたので、素性は公にしないまま細々と活動はできます。

ですので、今まで以上に更新頻度は少なくなるかもしれませんが、SNSというフィールドも大事にしたいです。

お気遣い本当にありがとうございます😊来年以降もよろしくお願いいたします🙏

僕:大変な状態がたくさんあるということはよくわかりました。

一緒に頑張って来た仲間として、それほど多忙でしかも大病があって、十分に回復させるいとまもなくまた大変な状態にあるということは大変心配です。

くれぐれもご自愛ください。(2021年1月1日のDM)

マチパー:ありがとうございます😊
引き続きよろしくお願いいたします🤲

(2021年12月13日)

マ:ひなたあきらさま、マチパーです。お陰様で無事ギリギリ合格できました💮(141点)

僕:おお、受験票無くしたって言ってたけど届いたんですね。大事な時に大事なものを失くすのは僕も同じなので好感が持てます。

マ:…その節は大変お世話になり、ありがとうございました😊

さっそく来年度からメンタルヘルス関係の仕事をすることに。やっとココロの普及啓発活動のスタートに立つことができます。

というわけで、心理の勉強は今後も研鑽を積むことになりますので今後ともよろしくお願いいたします。


※ というわけで「体が弱い」のは本当に大変だと思いますし、そうでありながら保育士、精神保健福祉士、社会福祉士の資格+公認心理師を取得、独学で大学院まで出たマチパーさんは本当にすごいと思います。

資格ホルダーにもいろんな種類の人がいます。本当にただ「資格が好き」で資格を取得したらタンスの肥やしにしてしまう人もいますが、マチパーさんはこの資格を武器にして縦横に飛び回って心理の専門家としても活躍してくれそうな気がします。

マチパーさんがメンタルヘルス概念が大切だと広めてくれることは私たち心理専門職にとっても、やって行きやすい環境を提供してくれるものと思いますがいかがなものでしょうか。

※ 以下、この記事を見たマチパーさんの感想です。

ありがとうございます😊
読ませていただきました。こんなやりとりをしていたんだなあ〜と感慨深く思いました。

時代時代の必要性に合わせて、結果的に色んな資格を持つことになってしまいましたが、今後のスタンスとしては精神保健福祉+公認心理師をアイデンティティに活動して行きたいかな💕と思います。

色々な人に助けられて生きている実感があります。私なりにできるgiveを周囲の人にできたらと思っています。

記事に取り上げて頂きありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

ps.昨年からInstagramにも毎日投稿しています。良かったらそちらも覗いてやって下さい🦁🐻
入院中に暇だったので覚えました

「Instagram 内を『マチパーまたはma_chipa』で検索してください。」とのことです。

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春色の中でかくれんぼ。


#ファインダー越しの私の世界
#写真好きな人と繋がりたい
#梅


第2回試験と第3回公認心理師試験の決定的違い

1.序

本ブログを始めてから1人だけでは情報を解析しきれないし、またいろいろと教えてくれる人もいないのでお願いした結果、このブログにはブレーンが何人かいるのですが、今回は超辛口教育学博士のK氏に聞いてみました。

2.会話

僕:というわけで丸投げしますのでおねしゃす  

K氏:わかった

僕:はい

K:第2回は解きやすい。心理の知識をかなりブラッシュアップしていれば解ける。そういう意味では難しくても良問多し

僕:あんなに難しい印象あったのに

K:でも勉強量でできるできないがはっきりわかれる。正規分布に近い

僕:ほう

K:せやね。今回は分散(得点の散らばり具合)が小さい

僕:わかるけど読者に説明してくれ

K:ひなたあとでおごれ。要するに「ここで合格」という別れ道の平均点が第2回より第3回多分低い。138点合格でも140点台多かったろう

僕:解ける問題は誰にも解けたろうねえ

K:その代わり1点が致命的になるから臨床センスや基礎知識が欠けてたらすぐ落とされたろうね。だからさて、と学び始めたGルートは落ちる。心理卒しばらく経ったDは最新の知識ない。やっぱり落ちる

僕:E81パーセント異様に高かったやん

K:いちおう公認心理師初受験だからな。第2回58.8パーセントの合格率だけだと院の入試倍率すげー低くなる。取れない資格取るためには誰も院進学しない。院も手を入れたかもな

僕:これからカリキュラムも変わるねえ

K:今だけ片口でロールシャッハ教えてる分析系教授は今だけ臨床の試験で鼻高々かも知れんがもうすぐ絶滅する。10年がかりで学ばないと解釈できない心理テストは科学性ないからエクスナーシステムに移行する。公認はロールシャッハでないけどな。片口ロールシャッハは学生へのパワハラ。まずは片口覚えたらエクスナーやれとかお前エクスナーできるのかと

僕:なるほど。ま、それは置いといて、これ公認の話だから

K:1点落としたらすぐ終わり試験が第3回。統計捨てたヤツはかなり落ちた。基礎相当叩き込まんと。受かった理由を探すのが心理学の基本。今回は落ちた理由を考えろ

僕:Kさん相変わらず厳しいっすね

K:いいか、臨床心理学に関係ないと思える他分野の法律問題とか基礎心理や統計も捨てても構わんが全体のバランス欠くと落ちる。そうすると受験回数あと2回しかないGルートはもう一生この資格は取れない

僕:ほへー。あの、医療現場で心理テスト取りまくってた心理の友人無勉で合格

K:心理テストは対象者年齢と内容、カットオフ値っていつも言っとるけどMMSEは手続き出たね

僕:毎日毎日それぐらいやらんとあかんのか

K:あれ1問間違っても他で取れればいいけどな。そいつは身体科で働いていたんやないか?

僕:せやね。心身症領域とかね。MMSE普通に毎回取ってたから解けたと

K:お前ブログに買いとったけど現場感覚が通じるのは公認心理師試験的に正確性がある職場、それに尽きる。第3回は落とせない問題は確実に取ったヤツ合格者多かった。わからん問題は捨てる。Eルートの合格率81パーセントは正答率63パーセントぐらいが多くて81パーセントはおらん。Gルートの不合格者は58パーセントぐらいが多いかもな。

あとわからん問題が出てくると必ず誰しもパニクる。それはEだってGだって同じはず。焦るなと言ってとムリ。必ずケアレスミスは起こる。ただしわかってる感が多いとミスもすくなくなる。今回の出題委員の狙いは違ったかもしれんけどできるところだけ答えろ、これだけやね。

※ というわけでK氏は厳しいっすが大学の内部に近いところにいるだけあってつぶさにこの試験を見ているようでした。以前、第2回試験の前にもK氏と話したことがあるのですが、合格点平均は低くなる、優秀な成績取得合格者はかなり少なくなる、合格点間際のせめぎあい、そしてチャンスが限られている人たちは命がけだなあと思った次第です。

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ᴄʜᴏᴄᴏʟᴀᴛᴇ. 

娘がくれた手作りハート。小さなひと口ひろがる甘さ。刹那の薫りのあとに残るは果てなく広がるしずかな幸せ。


#ValentinesDay
#イマソラ


絶対に言ってはならない公認心理師受験指導者のひとこと

最初にひとことお詫び申し上げておきます。これは誤読に過ぎない可能性が高いのですが、それでも「公認心理師受験指導者のひとこと」として言ってはならないことだと思っています。

発端は東京大学の下山晴彦さんのnoteです。

下山晴彦さんは高坂康雅先生の発言を引用しています。

ブログでは,「実際に自分が会場で今回の試験を受けていたら,受かっていなかったかもしれない」という趣旨のことを書かれていた。

僕は,たぶん受かっていなかったと思う(笑)。


高坂先生のことは尊敬しておりますがどうしてもこのひとことだけが気になって記事にしました。ツイートでも


と語ったのですが、ミスリーディングもあり、大学の先生が予備校ではなく受験生に教えていたこと「謙遜してではないかと思いますよ」と仲の良いFF(ツイッターのフォロー、フォロワーさん)から指摘されてさもありなんとも思ったのですが、どうしても気になるので書きます。

下山さんがこの記事の中で使っている「トラウマ」は人が死に瀕している時や代理体験する場合だけに使える言葉の誤用です。それはそれとしてやはり指導者として言ってはならない一言のように思えるのです。

僕は第1回試験の合格者ですが、それでもかなりの努力をしたという自負はあります。やはり歯を食いしばって不安に思いながら北海道追試を解いてきちんと解けたので安心したり、第2回試験を解いて合格点が取れたので、今まで言っていたことに間違いはないと確信しました。第3回もこのブロガーとしてのメンツをかけて合格点が取れました。

あの、その上できちんと言っておきたいのですが、僕の過去問を解くのは確認のためですが、それでも1点1点積み上げ、自分がヤマをかけていた問題が出ない、このセンスで解けるはずという問題を外している。さまざまな思いが去来しながら1問1問を解いているわけです。

そして受験生で今回合格した人たちからはその1点1点を積み重ねるのに文字通り血の滲むような努力をしたことも聞かされています。

不合格だった方々からもその1点を逃したために合格できなかったという凄まじい苦悩、そしてこれから始まるまた地獄の受験勉強の日々があることを聞かされています。

高坂先生は確かに謙遜する性格なので仰っているのその意図はよくわかります。ですけれども藁にもすがる思いで先生の講座を聞いていた受験生が「自分は受からない」と聞いて曲げて取られたらどうなのだろうか、ということを不安に思うのです。

高坂先生はトラウマの意味も知らない下山晴彦さんのひとことに踊らされただけか、というとそれだけでは済まないということを言論人としてはご存知のことと思います。

死にものぐるいの辛勝した、あるいは惜敗したたった1点の重みについて関係者の方々はよく考えて欲しいと思います。



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