(案と文字:看護助手高橋 絵:ひなたあきら)
◯ 就継公認心理師からみちゃん
(以下創作)
からみ「ひなたさーん」
僕「あ、からみちゃんお久しぶり、この学会入ってたんだ、仕事どう?」
からみ「超メンディー。就継B草不可避。(就労継続支援施設B型、A型が本格的な就労移行を目指すのに対して、まず生活を整える、引きこもっている人たちをまずは対人関係を作るという意味ではデイケアに近いかも)Bで働いてるんだけどさ、給料超安くてもう激ヤバたんたん担々麺だよ。」
僕「うーん、福祉関係はなかなか難しいねえ」
からみ「サー管(自治体で認められたサービス管理責任者、就労継続支援施設には必ずいます。)も社長に雇われだからね、サー管は事務室にこもりきりで請求と賃金計算(役所に補助金の請求立てる)だけやってるー。ここの就継サー管が一番古いから利用者さん相談したいことあっても私に回されるけど私福祉のこととかわからない件についてヤバたん。ハロワの使い方わからん。」
僕「福祉心理学はやるけど制度は精神保健福祉士とか社会福祉士の専門だからねえ」
からみ「うーん、サー管、心理学も勉強してただろうけど利用者さんにはただ話聞いて制度紹介しかしないって言われてる」
僕「うーん、からみちゃんは生活指導員の役割ってことかな。」
からみ「ひなたさんわかりみすごいね。うん、ここに就職した時は利用者さんの心理がわかる生活指導員だったけど、公認心理師になったから社長から手当が出てちょいテン上げ」
僕「手当てついたの?よかったね」
からみ「月千円だから実はテン下げ、元々給料安いから実はおこ。公認心理師雇ってれば利用者増やせるし」
僕「うーん」
からみ「サー管が変わっててね、ほかの福祉施設で複合型のとことかすごいじゃん?」
僕「あーべてるの家とか?」
からみ「それな、よくサー管べてるの家話してる。自分だけ熱盛で利用者に当事者研究やらせようとするのはヤバみん」
(べてるの家は利用者、当事者が運営にも深くかかわっていて当事者研究も盛んな複合型、全国的にモデルとされている施設です。)
僕「小さい就継だと無理みだよね」
からみ「ちな、宮廷卒とかスゴイ学歴の利用者さん何人かいるんだけどさ」
僕「ふんふん」
からみ「とりま精神は3障害(身体、知的、精神)の中じゃ、なかなか毎日は難しいじゃん」
僕「うん」
からみ「わが社の主要事業はかわたんなアクセ作り、シュシュとか作ってホームページやフリマで売るっていう一大コングロマリットなワケ」
僕「うん」
からみ「でも特にホームページが進まない」
僕「ホームページは毎日気合い入れてやらないとね」
からみ「パソコンの台数限られていて、利用者さんがなうしかモード先着順で持ってくからワードの練習してる初心者もいてホームページディスられること多し」
僕「ふんふん」
からみ「あとね、サー管が独立してグループホームと就継やって外車乗り回すからって豪語してて私おこ」
僕「まあ福祉事業で儲けねらう経営者もいるからね」
からみ「そマ?」
僕「実際にいるよ、外車で役所に乗り付ける経営者、ハクがつくからいいって、ところで社長就継に来る?」
からみ「見たことない。なんか別の会社の経営者が本業らしい。サー管は時々電話してるけど」
僕「からみちゃんは普段何やってるの?」
からみ「フロアで利用者さんとアクセ作り。パソコン競争率激しいから。あと利用者さんの相談に乗る」
僕「どんな?」
からみ「ホントは私バブみキャラじゃないけどコクられたりセクハラ発言されるけどそれは仕事だからおけまる。あとプログラム中は私語禁止が建前だけど実際にはみんなパリピってるからよいちょまるな感じで雑談しながら作業してる。私周囲にほぼほぼ合わせる系の人だし」
僕「ふん」
からみ「そうすると具合悪い人から激おこされるから熱盛ほめて収める」
僕「大変だね」
からみ「新しく入る生活指導員が年上の男性で無資格未経験だから教えなくちゃいけないし、でもフロア見てる人誰かいないといけないから、大事なのわかるけど萎えたん。うち、人少ないしね」
僕「ふーん」
からみ「会社の書類チラ見したら名ばかり生活指導員がいて驚きここに極まれり、山生えるわ」
僕「なんか大変だねえ」
からみ「ひごろの活動儲けなしで利用者さんに税金から賃金払うと卍ヤバたん。だからなんだかわからない金属部品にシール貼る内職みんなでやってる時もあり」
僕「ふんふん」
からみ「10時出勤6時退社はよきよき、スタッフが辞めると利用者さんが動揺するから、やめようかと思ったけど次の人が慣れるまではまあ勤めるのもなしよりのあり、次の学会発表聞きにいくから、じゃね、あざまる水産」
※ 心理職5領域の中でもっとも薄給重労働なのは福祉領域ではないかなと
思います。
ここでは精神障害者就労継続支援施設Bについて書きました。
Bは手工芸、染物などの作品を作ることもあります。
就労継続支援A型はパン作り、おしぼり工場などを最低賃金しか払えないので利用者さんに1日4時間働いてもらいますが、かなりの重労働でも知的障害の人は黙々と作業をする力持ちなのでわりと歓迎して企業側が迎えてくれます。
身体障害の人は本当にごく普通です。
ただ、精神の人はその日のコンディションで出勤できたりできなかったりです。
だからA型で働くことができるのはかなりレジリエントな人です。
作業所は都道府県管轄ですが、自治体によってはトライアル期間、試用期間を経ないと利用者として入れないこともあります。
心理職が働く福祉現場はとても幅広いです。
児童、老人領域もあります。
また機会があれば言及したいと思います。
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