ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:産業

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◯ EAP自営産業公認心理師あおみさん

僕「あおみさんお久しぶり」

あおみ「ひなたさんも久しぶり、珍しいじゃない、うちの事務所寄るなんて」

僕「たまたま時間空いたからひょっとしてあおみさんも時間あるかなあと思って電話したらあおみさんいたからさ。相変わらずステキなオフィスですね」

あおみ「うちは対面カウンセリング60分1万5千円にしてるから気持ちのいい場所にしたいでしょ?事務所もハッタリ効かせなきゃいけないからワザワザ高い値段で借りてるのよ、ってことにして実はここ知り合いから格安で借りてるオフィスなんだけどね」

僕「うーん、大変だねえ」

あおみ「ま、見た目が貧相だと企業のお客さん取れないじゃん?人事担当者や場合によっては役員や社長も来るからとにかく椅子だけは私のは高級品にしてるのよ」

僕「え?お客さんの方をいい椅子に座らせないと失礼なんじゃないの?」

あおみ「それじゃダメなのよ。私は偉いメンタルヘルス専門家の先生だから、どっしりしてなくちゃ。見た目5割段取り3割ほか2割よお」

僕「ふうん、大変だねえ」

あおみ「ほら、私短大卒で事業興したじゃない?」

僕「うん」

あおみ「中小企業で人事とか総務とか経理とかなんでもやらされて『あ、これなら私でも会社作れるわ』って思ったワケよ」

僕「ふんふん」

あおみ「で、産業カウンセラーとか交流分析士とか取ったワケね、セミナーやるのに交流分析の研修で人脈づくりしておくと人集め結構できるのよ。あと産業関係の心理と関係ない交流会とかね、これがなかなか役立つのよ」

僕「らしいね」

あおみ「講演会は1時間30万円から」

僕「安売りすると有り難さなくなるしね」

あおみ「実際には特別御社様値引きでいつもやってるんだけどね」

僕「ここにクライエントさんカウンセリング来るの?」

あおみ「カウンセリングパッケージ売ってるから来たい人は来るのよ。実際には企業や官庁回りが多いの」

僕「営業みたいな?」

あおみ「パワーポイントの資料はすっごく丁寧に作らないとね、上質紙で作って印刷きれいにして。そういうところ惜しんだら仕事は取れない」

僕「あおみさん臨床心理士じゃないけどすっごくやり手だなあと思って感心してるんですよ」

あおみ「だから公認心理師はものすごく勉強して取ったのよお。大変だったわ」

僕「うんうん。受験資格があってよかったですね」

あおみ「たまたまね、法人登記してて定款やら登記簿にもメンタルヘルス事業とかカウンセリングしか書いてなかったし。『その他これに付随する一切の業務』ってことで人材派遣会社と提携して人送り込んだりとか調整業務もしてるんだけどね」

僕「手広いよねえ」

あおみ「産業カウンセラーだとね、組織臨床だから人が足りなくてメンタルダウンしそうなところに人的手当をするのも大事なのよ」

僕「うん、『過労です』っていう人をカウンセリングしても良くならないから人的手当てした方が現実的だよねえ」

あおみ「個人事業主は何でもやるのよ。で、利益が出てお客さんも喜んだらそれに越したことないじゃない?」

僕「あおみさんどこから仕事請けてるの?」

あおみ「◯社とか☆市役所職員向けとかクライエント団体20ぐらいかなあ」

僕「すごいですねえ」

あおみ「でもそれだけの実績があるとパンフにも書けるから一流企業とか官庁の名前は売りになるのよ」

僕「ま、どこもメンタルヘルスに力入れてる企業っていうのは恥じゃなくて売りものになるものね」

あおみ「クレームになるから一度講演やった程度の企業は載せない。クライエントによっては確かにパンフレットに載せて欲しくない企業もあるからきちんと了解取らないと」

僕「ああ、いい加減なとこはちょっと顔出ししただけで『主要取引先』とか書いて不興買ってるね」

あおみ「パンフとかリーフとか宣材費用もバカにならないけどそこはケチれないし、神経も使うし予実管理にも気をつけないと」

僕「講演とか何やってるの?」

あおみ「メンタルヘルスも細かく分けた方がいいのよ。新入社員向け、中間管理職向け、支社まで行って講演やるとか」

僕「あおみさんマメだから」

あおみ「あら、一度信頼勝ち取るといろんな付随する仕事もくるのよ。新入社員マナー研修とか営業マン研修とか」

僕「何でもやるね」

あおみ「私昔保険の外交員やってたからね、とにかく細かく細かく研修や講演やってお偉いさんの懐に入れるとまた紹介で別のクライアント企業入るじゃない?」

僕「待ち受けのカウンセリングとは全然違うね」

あおみ「そ、動けば動くほどサービス提供になるしお金の面だけじゃなくて隠れたニーズや今まで何の手当ても受けられなかった相談者の人を発掘できる、社会的意義もあるからやりがいもある。うちはB to B(企業間取引)だけじゃなくてB to C(Business to Custmer 企業→個人間取引)と両方ね。」

僕「売上げだけじゃないと。」

あおみ「そそ、研修とかで顔が見えると社員さんもカウンセリングに来やすくなるの。公認心理師は取れて良かったあ。ストレスチェック堂々とできるからそれもパッケージに入れられるからね」

僕「やり手だなあ。僕が失業したら雇って下さいよ」

あおみ「ひなた君なら業務請負で。一件ずつ払ってあげる」

僕「そのぐらい経費締めないと社長はできないってことかあ」

※ 公認心理師活動の5領域に加えて開業は第6領域とも言われています。

あおみさんのように志を持って経営だけでなくきちんと企業全体、クライエントさん個人のことも考えて行う産業&開業領域はやりがいがあるでしょう。

あおみさんが以前話していたのは、安全確保は大切ですが提携している医療機関をやみくもに紹介して病名がつくとできなくなる業務もある、民間だと退職を余儀なくされる社員もいるのでそれについての細やかな配慮も必要とのことでした。

開業EAP心理職はあおみさんのように専門心理教育を受けた臨床心理士でなくても今回公認心理師として活躍していく人々も多く出てくるでしょう。

僕もそういったEAP担当者と仕事や研修などで顔を合わせることがあります。

学べることは教えてもらいたいなあと思っています。

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◯ 産業公認心理師ちゆみちゃんリベンジ

前回の産業公認心理師ちゆみちゃんの続きです。

※ 以下、本記事はフィクションであり、実話に基づいて5パーセントほどの脚色しかしてありません。

ちゆみ「リベンジっつーても別にひなたさんに恨みはないんだけどさ。」

僕「うん」

ちゆみ「とりま、うちの本社はきちんと病院があるから精神科の先生がいるし心理師(士)も多いからいいんだけどさ」

僕「うん」

ちゆみ「私のいる支社みたいな事業場だと私ひとりしかメンタルの専門家はいないのよ。」

僕「産業医の先生は?」

ちゆみ「週3回ぐらいくるけど、消化器内科の先生で割とすぐいなくなっちゃう。お医者さんは時給高いから長時間雇えないって人事の人が言ってた」

僕「うん」

ちゆみ「そうするとね、うちの支社みたいに大きなところは支社機構の事務所もあれば製造現場もあって、ホワイトカラーもブルーカラーもいて、それぞれみんな忙しいから、結構メンタル病みの人とか出てくるワケよ。っつーか異様に多い。」

僕「うん」

ちゆみ「そうするとね、産業医の先生がいない時とか、ほら、私まじめに仕事やる系の人だから早出残業をしてる時にホケカン(保健管理センター)に患者さん運ばれてくるわけよ」

僕「うん」

ちゆみ「ホケカン勤務だから仕事は白衣がデフォなドレスコードで結構通勤着とかテキトーで楽でいいなって思ってたら、社員のみなさん、白衣着てるともれなく私のことを全科目診られるお医者様と誤解してるみたいなのよそこがやばたんたん」

僕「うんうん」

ちゆみ「で、聞いてくれる?『この人ストレス性胃炎なんですけど』って来た人が七転八倒して冷汗流してお腹押さえて『苦しい、痛いよー』って言ってるわけね。私に一体どうしろと?」

僕「どうしたの?」

ちゆみ「確かにストレス原因みたいだけど、話聞く以前の問題じゃん。○ンシロンや○田胃酸渡して帰したっつーわけには行かないから、すぐ時間外救急行かせたわよ、メンタルが絡んでるかもっていうと何でもかんでも私のところに来るワケなのよ」

僕「うーん」

ちゆみ「過呼吸とかね、上司に怒鳴られると過呼吸起こすクセがついている社員だからこいつの性根を叩き直してくれって依頼があって、ま、それだけでも『はあっ?』なんだけど」

僕「うんうん」

ちゆみ「で、その過呼吸がすごく熱い作業所での激しい肉体作業だったらしいから、あぶねーって思ってね」

僕「うん」

ちゆみ「だって過呼吸は確かにしてるけど白目むいてけいれんしてるじゃない、担架で運ばれてきた患者私にどうしろっていうのよ。一刻も早くなんとかしないと卍シヌ」

僕「どうしたの」

ちゆみ「即救急車呼んで1泊入院させた。治ってから私のところに来て『先生のカウンセリングのおかげです、ありがとうございました、おかげで命が助かりました』ってそれ私何もしてないから。」

僕「ま、そんな時に心理に何か期待されても無理だけど救急車呼んだのは救命になったよね」

ちゆみ「それな!わかりみが深い。ボーダーっぽい人が過呼吸で運ばれてくることもあるけどね、昔なら紙袋当てさせて終わりってことだったかもしれないけど、私はきちんと循内行かせてる。確かに心因だけかもしれないけど、もし心肺機能の異常だったら命にかかわるじゃん。検査してもらわないと」

僕「賢明だね」

ちゆみ「うちの会社って心理をどうも安上がりな精神科医がわりに雇っているらしいのよ

僕「あるかも」

ちゆみ「あとね、心理士採用したことがなかったから、健康診断の一環の問診要員として最初は非常勤で雇ってたのよ」

僕「うん」

ちゆみ「でね、あまりにもメンタル疾患が多いからさ」

僕「大きな会社だしね」

ちゆみ「北海道から九州まで心理士20人ぐらいバスに乗せて各事業所を回らせてなんとかしようとしていたみたいよ」

僕「うーん」

ちゆみ「実際、常駐の精神科医いないし、私の支社の産業医の先生は私のこと信頼してくれているっていうか、丸投げして『メンタルはちゆみ先生よろしく』ってことだからね、私勝手に患者情報提供書書いて産業医の先生がいるときはハンコあとからもらってる」

僕「でも産業医の先生がいない時は?」

ちゆみ「うちの本社附属病院に行かせるいとまがあれば心理情報提供書書いてる。拝啓、精神科御担当外来先生には日ごろから御高診いただきまして誠にありがとうございます。とか書いてね、御侍史と御机下の違いわからないけどとりま書く」

僕「医者の仕事半分やってるみたいな」

ちゆみ「給料は三分の一だけどね、情報提供書いつも数限りなく書いてるわ。」

僕「うん」

ちゆみ「新しい社長がね、自称メンタルヘルスに理解ある系って言っててね」

僕「うん」

ちゆみ「俺が社長をしている間に精神疾患をゼロにする」ってそれムリだから」

僕「そりゃそうだ」

ちゆみ「でもまあ安定してる仕事だからさ。支社のバレーボール大会の選手だから猛サーブキメて頑張る。納涼祭はバンドのボーカルやるよ。熱血ちゆみちゃん」

僕「よくやってるよねえ」

※ いつも外国と比べてしまうのですが、事業所に常駐の産業医を雇うのが難しい場合には日本にもナース・プラクティショナーのような制度があればいいなと思います。

ナース・プラクティショナー制度は上級資格のナースがそのまま医学部進学ができたり、ナースでも臨床医と看護師の中間的な役割を持っていて、診断、投薬、治療を行えます。

産業現場事業所にそういった専門職がいたら心理でなくても心強いでしょう。

日本でナース・プラクティショナー制度のような構想を立てようとしたら医師団体から猛反撃を受けて潰されてしまうと思います。

翻って公認心理師上位資格を作ろうとしているのは日本公認心理師協会も公認心理師の会もやっていることですが、公認心理師の地位向上よりも、現場の心理職は利権目当てじゃね?とか、自学派アゲ他学派僕滅だろ?とか、評判がよろしくないです。

高尚な理念を掲げて上位資格を創設したいなら、アメリカのナース・プラクティショナー制度に匹敵するような権威を持った資格をまずきちんと創設してからでないと現場の公認心理師はついて来ないと思います。

職務権限(権力ではないです)と資格はセットでないと誰も取りたがりません。

公認心理師は臨床心理士や他資格の心理職が「取っておかないとこの先まずい」と危機意識を持って取得した人が多いです。

必要性がある資格を取りたいのは当たり前のことです。

君たちヒラ心理職にはよくわからないかもしれないけれどもわれわれ上級者たちが君らのために上位資格を作るから、どんどん取りたまえという姿勢だと団体に加入して資格を取りたがる人は少ないんじゃないかなあと思うのです。

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産業公認心理師ちゆみちゃんの憂鬱

※ 内容はほぼほぼ80パーセント創作、ということにしておきます。

前回、スクールカウンセラー編を書きましたが、今回は産業編です。

関連:家裁調査官公認心理師さらみちゃん
就継公認心理師からみちゃん
デイケア公認心理師くるみちゃん
スクールカウンセラー公認心理師きらみちゃん

ち「ひなたさん、愚痴聞いて、たまには私をかまちょ」

僕「うん」

ち「あっざー、あざまる水産ね。非常勤からやっと常勤の会社員じゃん、気分あげみざわって感じだったんだけど」

僕「うんうん」

ち「1500人の会社で私ひとりってまあヒマでよきかなって思ってたわけよ」

僕「うん」

ち「パワハラとか起きるじゃん、した側とされた側両方カウンセリングするようにって人事部長から言われてもそれムリみだし」

僕「あー双方代理みたいな?」

ち「それな!やばたにえん。部長はちょっと心理学かじったからアンガーコントロール加害者にやれみざわって」

僕「ふうん」

ち「で、守秘義務とかも関係なく上司は知りたがるワケよ。『何言ったの?』とか『俺の悪口言ってなかった?』とかヤバみな感じで。だって喋ったら『スズメの指紋が見つかりました』って私が逮捕される」

僕「カウンセリングのイチから話さなきゃっつーかそういう人は変わらないねえ」

ち「あーね、あとさ、役員から『廊下で誰かに会っても課長職以下にはあいさつするなって」

僕「なにそれ?そマ?」

ち「カウンセリングに来てる人だって思わせることになるからって、これはこれで卍?!って感じ」

僕「あーあるかもね」

ち「で、新卒のカウンセラーが来たからって物見遊山的なひとたちが来るのはまあいいとして」

僕「ふんふん」

ち「採用されて来談者の人がたくさん来るのはあざまる水産って感じだけどそういう見学系の人は実は病んでる系の人が多い説ってあるじゃん?」

僕「あーあるある」

ち「それな!それがまた数多いのよ」

僕「うんうん」

ち「千客万来よいちょまるとか言ってられないの」

僕「時間枠決めて制限するとか、部や課で相談日決めるとか?」

ち「ひなたさん、勘違いしてるみたいだけど私、誰かに話聞いて欲しいだけで、解決策求めてるワケじゃないのよ」

僕「あ、ごめ」

ち「ひなたさんのかわりに電柱でもいいワケなんだから」

僕「はい」

ち「産業臨床領域って、課長主任クラスがね、うつ状態とかで部下が休みがちになると、とりま辞めさせようとするワケよ」

僕「ふん」

ち「でさー、それがひどみんでさあ、涙飲んで辞めた人を『あいつは男らしかった、決断力があった』とかアゲてもう死にそうな社員を追い込むのよ」

僕「パワハラじゃん」

ち「そうすると私が語彙力マックスで労働法の説明しても『先生は甘やかしているだけだ』とか私にほこ先向かうじゃん、で、権限ないクセに辞めろとかクライエントさんに言うし」

僕「うーん、労基署とか紹介する?」

ち「だから解決策求めてないしそれ、公認心理師試験の選択肢だと不正解だったよね」

僕「労基は本人が希望すればね。」

ち「あとね、病院通ってる患者さんに『休むな、薬なんか飲むな、病院行くなってオカシイのがいるのよ」

僕「なにそれ強引な甘栗の販売にご注意下さい的な展開」

ち「診断書出ても休ませないのよ」

僕「ひでーなあ」

ち「あんまり注意してもその部長変わらないから、部長子会社の孫会社の隣のビルの向かい側にある会社のお兄さんがやっている会社に飛ばされるみたいな」

僕「・・・それって全くの別会社じゃ」

ち「ま、そううまくはいかないから。親切な上司もいるんだけどね、部下の診察に無断で立ち入ろうとして止められるけど」

僕「親切っつーよりまずいよね」

ち「微レ存でワカッてくれる上司もいるけど」

僕「うん」

ち「あのね、厚生労働省から月45時間までしか残業できないって出てるじゃん」

僕「ほう」

ち「そうするとね、うちはクラウドシステムで勤怠管理してるけどマウスクリックして退社したことにして、それからまた仕事するの」

僕「なにそれこわい」

ち「うちの会社ちょっとブラックみだし」

ち「で、人事は『本人の意思で勝手にやってるだけですから』『残業命令してないから本人の能力の問題』『早朝出勤とか土日に仕事来るのは本人の趣味』とかヤバたんなパワーワード満載で」

僕「あ、公務員の友だちも同じこと言ってた」

ち「働き方改革でも仕事量変わらないから超勤代節約になったって財務担当役員が言ってたよ」

僕「うーん」

ち「私もストレスチェックやるけど制度スキマだらけっぽくね?」

僕「ほうほう」

ち「フクロウじゃないんだから話ちゃんと聞くこと!でも聞いてもらったからよきかな、またね!」

※ ストレスチェック制度の実施者としての認定を受けたり、公認心理師の役割は産業場面では大きくなりますが、肝心の入れ物としての企業や官公庁、自治体はなかなかメンタルヘルスについての意識は根付きません。

実はちゆみちゃんが言っていた例は全部実話を少しだけアレンジしてあるだけです。

精神科に勤務しているといわゆるブラック企業や超多忙な公務員の人も来ます。

家庭崩壊の◯◯省とか過労死続出△△庁とか不名誉な呼び名をされる中央省庁もあります。

今でも霞ヶ関は朝まで電灯が消えている建物がなく、午前2時3時ごろにはずらりとタクシーが並んでいます。

朝5時から会議をしよう、そうしようと局議や課議で決めて、おうちにいったん帰りたいから朝6時からで勘弁して、そうか、着替えとシャワーだけは許してやんよというのが霞ヶ関クオリティです。

民間は、とある有名なファストファッション企業で大卒新卒雇用、年収300万円店長は平均半年で退職、最近そこの社長が「半年より伸びた」と誇らしげに言っていました。

早慶クラスがたくさん入社する某新進コングロマリット大企業は前月比160パーセントを常に達成し続けるという過酷なノルマをカリスマ社長が社員に課していました。

有名企業でブラックみなところをあげると枚挙にいとまがないのですが、公認心理師、ストレスチェック制度というアドバルーンを上げてみても産業現場が追いついていかないのが実情です。

作業効率改善のための自動車会社、あくまで自主的という名目だった「サークル活動」が勤務として裁判で認められたのも最近の話で、ホワイトカラーに限らず、ブルーカラーも厳しいです。

ホワイトカラーエグゼンプションは「残業は自己責任で」という経団連方針なのですが、そういう概念はメンタルヘルスには悪そうです。

メンタルヘルス領域は営利企業では真っ先に切り捨てられかねない、直接的にお金を生まない部門です。

心理職を産業領域で常勤職員として雇用しないのは国家、地方公務でもそんな傾向があります。

メンタルヘルスというのろしを上げるだけでなく、施策内容の整備をきちんとしていかないと結局効率が悪くなるという考え方はなかなか根付かないようです。

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