ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:櫻本真理

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cotree に見る炎上の心理学


先般、cotree によるツイートがありましが、何やら意味不明なつぶやきのように思えて読み方によっては「事実でないデマを流した批判については事実関係を確認した上で(法的な)対処をします。」という風に読み取ってしまったのは僕だけでしょうか。僕は公認心理師やカウンセラーの公的制度を主としてブログ記事としているので早く cotree 問題から脱したい気持ちがあるわけですが、このツイートを見てひどく嫌な気分になりましたので記事にします。

これが事実関係をひとつひとつ確認して「そのような誤解を与えたが真意はこうであり、申し訳なかった」ということを解きほぐしていくのであればそのように書いていたと思います。

例;「SNSで発信された当社に関する情報については調査の上当社に責のあるものについて深謝し被害者の方々に適切な措置をさせていただきます」

なぜ cotree は自ら墓穴を掘るかのようなツイートをするのか。これはまさにセルフ・ハンディキャッピング(自ら障害を作り出す行為)とでもいうもので、この「炎上」を起こした、そして鎮火させようとしているこのツイートも含めて責任の結果を曖昧にしているように思えます。

または、障害のありかを他者に求めていて自らに原因は帰属しないと主張しているような気もします。こういった曖昧さは炎上に油を注ぐばかりで、自己防衛のための一種ととらえかねられないという危険性を指摘しておきます。

これだけ「炎上」を続けているのには原因があります。元々これが「あ、ただの言い間違いなんだな」と受け止められるものであれば受け手も「そんなに責めることないじゃないか、まあいいだろう」とSNS 上で火消しに回ってくれるでしょうが、あまりにも統制が不可能な大きな問題であれば怒りや非難が集中するばかりです。

いったん「これは悪いものである」という認知ができたものを覆すのは非常に大変なことです。

例えば昔 A 社という会社が下手をすると人命にかかわりのあるかもしれない不良品を売り出してしまった。A社は必死で回収、最後の1に至るまで熱心に探し出し顧客の保護に回ったわけです。もちろん cotree は製造会社ではありませんし、僕も現在 coree を頼ってカウンセリングをしている人々からカウンセリングを全部取り上げろというつもりは毛頭ありません。

※ ただし辞めるのもやめないのもカウンセラーとクライエントさんの自由です。

SNSは即時に情報が広まるという特性があります。そこで標記曖昧な表現でツイートがされた時に「ああ、cotree は真剣に謝って対処しようとしているんだなあ」ととらえる人がどれほどいるかということですし、少なくとも僕は冒頭のツイートを cotree からの謝罪とはとらえられませんでしたし、人によっては脅しと取る人もいるでしょう。

あるできごとをある原因に求める「原因帰属」は望ましくない結果を他者に理由を求める時に発生します。つまり自己防衛的になっている時に起きるわけです。cotree は何とかして名誉を挽回して完全に元のとおりにはならなくとも今までにはできなかった高水準での困難な課題を遂行する社会的な義務があると考えます。

A社はひたすら謝罪をし続けましたしそこに曖昧さはありませんでした。加害について擁護することもありませんでしたし、そこには真剣な対応があったのみです。

SNS ばかりでなく cotree のカウンセラーを辞めるとか、cotree のカウンセリングを受けるのはやめようという声も聞こえてきます。cotree は今かなりの危機に瀕していることは間違いないのですが、だからこそ誤解を招くような表現は辞めて、前向きな提言をして正しい
「火消し」はできなくともせめて炎を小さくするような試みをして欲しいと思うのです。

※ 本件とは全く関係がなくふと櫻本氏の過去ツイートを見ていたら2月14日、以下のようなツイートがありました。何のことを指すのかさっぱりわかりません。確かに真実性はないとは言えませんがこれについては櫻本氏の考え全てを代表するとも取られかねないので消除してもよかったのでは?と思いました。

ただし、非難されるべき人の罪<非難する人、の図式はこの人の中では一貫しているようにも思えますが。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

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cotree櫻本代表「でも、怒りによって誰かを傷つけることは、背景がどうあれ新たな加害です」

僕の手元には櫻本氏の問題になった発言の全文があるのですが、これを見るとさらにひどくゆううつになるのです。

タイトルはその中の一文を示していて改変はしていません。

かたやダイバーシティ、さまざまな価値観を持つ人々、障害との共生を謳ったsoarの理事を務めながら(辞表提出、受理済み)人の心を安定させるためのカウンセリング事業を営んでいる。

櫻本氏が「問題となった発言そのものが二次加害となる可能性をご指摘いただいているため」(note記載)端緒となった発言の再掲はしないとしているのですが、複雑な思いを抱きます。

1.発言の消去・隠蔽=どんなに隠し通そうとしてもネットの社会では消えることがない(実際僕の手元にもあるわけですから)

2.二次加害のおそれがあるので発言は再掲をしない(櫻本氏)

3.二次加害はすでに起こった。したがって再掲をした上でその文章ひとつひとつに自分で論駁を加えていき、説明責任を果たす。

4.さらに厳しく責任を取る。

果たしてどれが望ましいのでしょうか。

櫻本氏の発言に加害を受けた人々はひどく多くの範囲の人々がいます。

cotreeのクライエントさん、カウンセラーばかりでなく全ての性加害の被害者の方々、そればかりでなく全世界の人々です。

櫻本氏にはきちんと過去と現在、将来(影響を与えた人々全てへの)の責任を見通して欲しいと思うのです。
photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

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cotree事案の隠蔽・心理職の人々の反応

cotreeが鈴木悠平氏を庇ったという元々の発言は僕のところにはありません。ただし、ツイートの写しは残っています。

わたしが「許す」をテーマにした記事をシェアして「許せないことは本人と周囲にとっても苦しいので許せるといい、怒りの連鎖で傷つく人が増えないといい」と発言したことで、多くの方に批判をいただいています。申し訳ありません。
まずは、この発言は誰かに許すことを強要する意図ではありませんし、

— 櫻本真理 cotree/CoachEd CEO (@marisakura) May 9, 2021


の後のツリーも消えています。新しい発言です。


なぜこれだけ櫻本氏は消しに消してしまうのか。「誤解を与えるから決してしまう」というのでは人々にとって何が悪いのか判断材料ないままにブラックボックス、その後に残されたぼんやりとした悪いイメージしか残っていないことになります。

隠蔽体質と見られても仕方ないでしょう。

(S女史・ベテラン心理職)

上の発言について

S女史:この発言内容だけだと、怒りの連鎖による悲劇は古くから多くの作品のテーマになっていますし、宗教者が赦しを説いたり、怒りに囚われることを戒めたりしてますので、普遍的なテーマのようにも見えます。
(許せないから苦しいのに、許せるといいと言うのは無責任な気もするけど)
soarの理事でもある櫻本の立場、鈴木更迭の件との時期的な近接性を考えると望ましいものではないので、脇の甘さはあるにしろ。
鈴木擁護と読まれたり、二次加害と読まれるのが、読み手がそう結びつけたということなのか、削除された本記事ではその辺への言及もなされた上での発言になっていたのか、気になるなぁ、と。

僕:元記事を僕も読んでいないのですけれども僕が引用していたツイートも消して、また自分が気になった面白そうなツイートをリツイートしたり、コトリーが謝罪記事を書いているのにそういうことをしたりとかなり経営陣なのにわきは甘いと思います。

一般人から見ると鈴木=コトリーの感覚は強くそれが払拭できないとコトリーの再生はないかと。

少なくとも性被害のカウンセリングは受けたくないと思うだろうし伊藤絵美さんがコトリーの講師を降りた、北川清一郎さんもコトリーアゲ記事を消したというのは状況下の雰囲気を醸し出していますね。

被害者は怒ってはいけないから許せと読めてしまうことも確かです。

どんどん消していくのではなくてここのこういう点が悪かったというエクスキューズがないと櫻木体制は反感を買い続けると思うのです。

S女史:確かに、削除しちゃうと検証もできないし、マズかったから隠す的な動きに見られるから余計印象悪いですね

僕:隠蔽体質と見られてしまう

S女史:良くないよなぁ…
Twitterとかは嫌でも目につく媒体だから、何らかの対応は必要だろうけど。別のコンテンツにアーカイブするとか

僕:ここが悪かったとかそういうお詫びがないとマイナスイメージが膨らむばかりで。

S女史:そうですよね

(以上)

Lちゃん(後輩心理職)との会話

Lちゃん:謝罪のためにコトリーはもっと、大きな動き見せても良いんじゃないかな?とはぼんやり私も思っていたぬ

性加害は一番あかん!

僕:加害者は発達障害で治療を受けるから勘弁してくれと言ってるが被害者は弁護士費用ないからカンパ集めてる

コトリーは謝罪広告を有料で載せてもいいと思うんだよね
(リスティング広告:検索すると1番上に出てくる広告)

トップページもお詫びじゃない

被害者は被害女性と真面目な心理職だ

伊藤絵美先生も北川先生も俺も肩入れしてたのに

オンラインカウンセリングの価値を汚した

Lちゃん:お詫びをトップに載せるべきよね

僕:それな

オンラインカウンセリングの不信感を煽った

Lちゃん:やっぱりオンラインカウンセリングってダメじゃんって印象もっちゃう

オンラインってことで不審がってた心理もいると思うのよ
(僕:あ、やっぱりそういう感想になっちゃうんだ)

僕:心理もやりたがらなくなる

特にコトリーでやりたがる人はいなくなる

Lちゃん:それな

僕:性被害の相談なんかできない

Lちゃん:それな

オフラインは余計相談しにくいのにオンライン閉ざされる

コトリーの件だけど、性加害者とオンラインカウンセリングのイメージを結びつけるのはやめてほしかったなとおもった

僕:なるほどねえ

(記事にコメントをくれた方)

1.あべっち
2021年05月12日 09:26
不完全な人間がカウンセリング(的な何かを含む)をする。自分は真っ直ぐな鏡になれるのだろうか?自分の実体と他者や社会とを擦り合わせ共有する厳しさを改めて痛感しました。またまたこんな事をやってる場合じゃない残念なニュースですね。
(この方も公認心理師)

※ いかがでしょうか?心理職から見たこれが
cotreeに対する全般的な意見で、かなり手厳しいものがあります。信頼回復のためには全力を尽くさないとならないと思うのですが…

早く僕も一般的な心理記事を書きたいと思いながらcotreeについて義務感に駆られながら書いています。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

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