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◯ 臨床心理士資格を捨てる人たち

先日、知り合いの友人の(早く言えば他人)のK君と仕事上のLINEを交換し、必要なやり取りをすることになって、人間嫌いかつ社交辞令でフレンドリーな僕は彼と雑談なんぞをしたのですが「臨床心理士の更新をしたくないのだけれどもどうしよう?」という別に相談でもない愚痴を聞かされました。

僕と同じ「医療−産業」領域で彼は働いているのですが「え?心理士として採用されたのにまずくない?」と聞いたら「うちの職名は心理セラピスト」だからちっともまずくない。関係ないとのことでした。

今は求人でも臨床心理士の方が幅を効かせているので大丈夫かなあ、常勤でも定年まで勤め上げるのは6割程度というこの世界、次の就職に差し支えたらどうするのだろうと心の中で思っていたらさすがLINEだけあって考えていることをそのまま書き込んでいたら、とにかく臨床心理士でいることが苦痛で仕方ないとのことでした。

K君が今所属している研究者は、割と排他的で入会資格は臨床心理士資格を持つ人だけ(公認心理師Onlyの福祉司の人も参加したがっているけど臨床心理士は大学院卒でないとダメだから臨床心理士のみと最近幹事会で決まったばかり。

次期幹事に選ばれたけどSkypeで研究会をやるので全員のアドレスで呼び出したり(urlを送信しとけばみんなが接触するもっと簡単な方法があるのに…と思って書いたけど年配の人は呼び出されるまでじっと待っているので面倒だそう)。

まあ結局人間関係のしがらみで研究会を辞められないのだったら自動的に退会にするために臨床心理士を辞めてしまった方がスッキリするから…ということでした。

なんかこういったさまざまな人間関係のしがらみで臨床心理士を辞められない人は多いとか。

でも資格認定協会でも臨床心理士会でも、公認心理師と臨床心理士資格との共存共栄を謳ってるよ?と言ったのですが、共存共栄とか、絆とか連帯感とかカネのかからない言葉を使うようになったらもうおしまいだ(一理ある)とのことで彼は固い決意で臨床心理士資格を返納するか更新しないか迷っているそうです。

せっかくなのになあと思ったら「だって臨床心理士資格返納しても再受験できるらしいじゃん」と言われました。

しかし再受験となると「何で以前辞めたんですか?」と聞かれるんじゃない?としつこく聞いてみると「一度は返納しむしたが、公認心理師よりもより臨床心理学の専門性が高い臨床心理士が必要だと辞めてみてから痛感しました」とか答えればいいじゃん(彼もなかなかフレンドリー)、それにカネかかるからやっぱり臨床心理士はイヤということでした。

まあ確かに最近では各種学会や研究会でも公認心理師だけ持っていれば参加資格に不自由はないです。

確かに臨床心理士と公認心理師のダブルホルダーはベテラン心理職になると転職でも要らないのかなあ。でもせっかく30年以上の歴史がある資格で「心理カウンセラーの資格」というと「臨床心理士」だからもっていないじゃん?と言っても聞かないようでした。

今の新卒の子たちは臨床と公認の両方の資格を取りたくて入院した人たちが多いので、彼のような実力派はもったいないなあと思いつつ、2024年の公認心理師純粋培養組になるともはや臨床心理士と公認心理師双方の資格は多忙過ぎて取得が難しい、そうすると公認心理師のみの資格取得者も増えるのかもしれないなあと思った次第です。

と、かように臨床心理士資格をギリギリまで推した僕ですが、いつも重ねて申し上げているように、日本臨床心理士資格認定協会の偉い理事の方々、本ブログは中立性をもって常としているので

贈答品などは一切お断りさせていただきます。

いつもこの一文を書いてあるおかげで幸いにしてつけ届け等がないのでほっとしている次第です。

この資格をどのようにしていくのか、あとは個々人の判断にお任せするしかないなあと思っています。
photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_