速報・日本臨床心理士資格認定協会 オンライン研修にかかるガイドライン
というわけで本日
New 「オンライン研修にかかる運営要項(ガイドライン)」(令和4年度版)についてご案内します
が出ました。
これを是と評価するか否かについては読み手の心理士それぞれにかかって来るものと思いますが、かなり軟化したのでは?
とも取れますし、令和4年度から従来の方針に戻しちゃう!絶対!8ポイント対面必須!
という強硬な姿勢を示していないことから多少は評価してやってもいい(超上から目線)となったのでは、とも思えます。でも絶対撤回すると言い切っていないのはやっぱりメンツがあるのは仕方ないか、という感じです。
資格認定協会も「ま、オンライン認めてやってもいいよ?」的な文章に読めるのでそのガイドラインを明らかにしたということでしょうか。
で、ですね、とりわけ、「オンライン研修」に関して、「研修会等の主催団体および主催者は、それぞれの責任において、当該研修機会が臨床心理士の資格更新のために必要とされる内容を参加 者に担保しているかどうか、およびそのポイント数が適正に設定されているかどうか、主催 団体および主催者の判断に基づいて、研修企画ごとに検討し、決定してください(「オンライン研修」についての基本方針2)。」
とか書いちゃっているんですけれど「コレ、大丈夫なの?」と思う次第です。
いろいろ書いてあって、研修生全員が事前に把握されている、アクセス限定、守秘、資料取り扱いについて…など細かく定められています。
第2条⑷群の「その他の〜」と自主的な研修会がこのガイドラインに沿って双方向でのやり取りをしなければならないというのはまあわからないまでもないんじゃないのかなと思ってやってもまあ仕方なかろうと寛容な目で見てやる可能性もあるわけですが、学会参加はどうなんだろうなあと思った次第です。
身バレするかも(しても構わない)けれども前回のオンライン心理臨床学会で質問したけど無視されたじゃん、とも思ったわけですが「各団体」様諸学会様方に資格認定協会が居丈高な物言いをしちゃっていいのかなあ、と思いました。
なんなら僕から諸学会連合にお願いしておきましょうか?ライブ性を担保した学会にしておきなさいと言えばいいのかな?かな?
オンラインの難しさというのは確かに難しいもので、事例をオンラインで扱うのはかなり無理がありそうだし家庭を持ってる父ちゃん母ちゃんが家族をそっちのけにしてZoomを見ていたら「パパ、ママ、遊んでー!」という生活空間は絶対に避けられません。
まあ振り上げたこぶしの行き先に困っているのかなと邪推しながら読んでみたわけですが、まあそんなわけです。
令和8年までの経過措置といっても今もなおコロナ禍真っ最中、別途方針が決まったら伝えるというのは次回更新予定の心理士は不安で不安で仕方ないんじゃん、とも思っています。
「なお、令和 3 年度までに実施してきた更新ポイント対象の研修会やすでに次年度開催を策定済みの企画に関して、今回のガイドラインはその開催を制限あるいは研修会の形態、内容、およびポイントの設定の変更を要請するものではありません。」
とも記述がありますが、次年度について
しっかり要請してるじゃん
と思ったのはこの文意を理解しようと解読に努めた僕だけでしょうか?
まあまあ聞き分けが良くなって令和4年度も特別措置を考慮するというのは物わかりがそこそこいいかなとも思ってはいますが。
最初の「令和3年度の措置は終わりだよ!看板だから帰った帰った!」よりはまあマシになりました。
誰かと話し合っていたのですが「やっぱ対面だよなー、あちこちでやると全国の美味いもん食えるし」という昭和の発想はもうやめませんか?
オンラインはコロナ禍が急速させたとは言え、オンラインカウンセリングあり、オンライン学会、研修あり(心理学以外にも)と時代の趨勢でその良さはきちんと認めて欲しいなと思っています。
最後に僕からも資格認定協会の言葉をお借りして
臨床心理士すべてのご健勝とご健闘をお願い致します。という所存でございます。
photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_ Tweet