ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:日本臨床心理士資格認定協会

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速報・日本臨床心理士資格認定協会 オンライン研修にかかるガイドライン

というわけで本日
New 「オンライン研修にかかる運営要項(ガイドライン)」(令和4年度版)についてご案内します

が出ました。

これを是と評価するか否かについては読み手の心理士それぞれにかかって来るものと思いますが、かなり軟化したのでは?

とも取れますし、令和4年度から従来の方針に戻しちゃう!絶対!8ポイント対面必須!

という強硬な姿勢を示していないことから多少は評価してやってもいい(超上から目線)となったのでは、とも思えます。でも絶対撤回すると言い切っていないのはやっぱりメンツがあるのは仕方ないか、という感じです。

資格認定協会も「ま、オンライン認めてやってもいいよ?」的な文章に読めるのでそのガイドラインを明らかにしたということでしょうか。

で、ですね、とりわけ、「オンライン研修」に関して、「研修会等の主催団体および主催者は、それぞれの責任において、当該研修機会が臨床心理士の資格更新のために必要とされる内容を参加 者に担保しているかどうか、およびそのポイント数が適正に設定されているかどうか、主催 団体および主催者の判断に基づいて、研修企画ごとに検討し、決定してください(「オンライン研修」についての基本方針2)。」

とか書いちゃっているんですけれど「コレ、大丈夫なの?」と思う次第です。

いろいろ書いてあって、研修生全員が事前に把握されている、アクセス限定、守秘、資料取り扱いについて…など細かく定められています。

第2条⑷群の「その他の〜」と自主的な研修会がこのガイドラインに沿って双方向でのやり取りをしなければならないというのはまあわからないまでもないんじゃないのかなと思ってやってもまあ仕方なかろうと寛容な目で見てやる可能性もあるわけですが、学会参加はどうなんだろうなあと思った次第です。

身バレするかも(しても構わない)けれども前回のオンライン心理臨床学会で質問したけど無視されたじゃん、とも思ったわけですが「各団体」様諸学会様方に資格認定協会が居丈高な物言いをしちゃっていいのかなあ、と思いました。

なんなら僕から諸学会連合にお願いしておきましょうか?ライブ性を担保した学会にしておきなさいと言えばいいのかな?かな?

オンラインの難しさというのは確かに難しいもので、事例をオンラインで扱うのはかなり無理がありそうだし家庭を持ってる父ちゃん母ちゃんが家族をそっちのけにしてZoomを見ていたら「パパ、ママ、遊んでー!」という生活空間は絶対に避けられません。

まあ振り上げたこぶしの行き先に困っているのかなと邪推しながら読んでみたわけですが、まあそんなわけです。

令和8年までの経過措置といっても今もなおコロナ禍真っ最中、別途方針が決まったら伝えるというのは次回更新予定の心理士は不安で不安で仕方ないんじゃん、とも思っています。

「なお、令和 3 年度までに実施してきた更新ポイント対象の研修会やすでに次年度開催を策定済みの企画に関して、今回のガイドラインはその開催を制限あるいは研修会の形態、内容、およびポイントの設定の変更を要請するものではありません。」

とも記述がありますが、次年度について

しっかり要請してるじゃん

と思ったのはこの文意を理解しようと解読に努めた僕だけでしょうか?

まあまあ聞き分けが良くなって令和4年度も特別措置を考慮するというのは物わかりがそこそこいいかなとも思ってはいますが。

最初の「令和3年度の措置は終わりだよ!看板だから帰った帰った!」よりはまあマシになりました。

誰かと話し合っていたのですが「やっぱ対面だよなー、あちこちでやると全国の美味いもん食えるし」という昭和の発想はもうやめませんか?

オンラインはコロナ禍が急速させたとは言え、オンラインカウンセリングあり、オンライン学会、研修あり(心理学以外にも)と時代の趨勢でその良さはきちんと認めて欲しいなと思っています。

最後に僕からも資格認定協会の言葉をお借りして

臨床心理士すべてのご健勝とご健闘をお願い致します。という所存でございます。
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オンライン研修についての日本臨床心理士資格認定協会態度軟化、か?

さて、日本臨床心理士資格認定協会には相当数の協会に対して厳しい、あるいは悲鳴のような電話、手紙などが行ったものだと推察されます。

そこで資格認定協会では2022年3月15日付で

New 「『オンライン研修』についての基本方針」(令和4年3月1日付)等へのお願いと当面の対応について

を出しています。

もちろん資格認定協会としても臨床心理士数が減少しては困るわけで(財政上とか大人の事情なんちゃら…)すが

基本方針は基本方針として、 「今後5年間を移行期間として、臨床心理士の資質向上に資するオンライン研修となるよう、そのガイドラインを構築していく所存です。
また、臨床心理士の皆様が取得される「総ポイント数のうちリアル対面方式による研修機会が8ポイント以上含まれていることを原則とする」についても、オンラインの利点を踏まえつつ、リアル対面研修の意義と位置についての基本的な考えを提示し、実際的な運用を図りながら適正なガイドラインを構築していくためのものです。」


ということで、一体対面研修8ポイント必須という扱いはどうなるの?と思うわけです。

思えば僕自身もしょっちゅうここで研修が行われる地には住んでいないわけで、コロナ禍で国からも緊急事態宣言下にはとてもではないけれだも対面研修は無理でした。

「本協会としましても、なお終息をみない新型コロナウイルス感染拡大の現況にあることは十分に承知しているところです。見通しが困難な状況にありますので、もちろん令和4年度当面での「新・特別措置」について、当然のこととして考慮し準備する所存です。」

果たしてこれがどの程度斟酌してもらえるのかは謎なのですが、僕としてはオンライン中心の研修も十分に認めてもらえるよう、協会に再度書面をしたためていきたいと思います。
(了)
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日本臨床心理士資格認定協会への電凸結果

電話・事務局員の人が出る

僕:3月1日付けの文書を見たけれどもこれはあまりに寝耳に水ではないでしょうか?オミクロン株もまだ収まっていないというのに…

事務局員:そういう声も確かに上がっています。

僕:研修ポイントがこのままだと足りなくなって臨床心理士資格を維持するのが難しいという声は?

事務局員:確かにそういう声もあります。理事の先生方が決めるので現段階ではなんとも…また続報をお待ちいただくしか…

僕:今後の方針は?

事務局員:やはり公式発表を待つしか

僕:こういった声は多く上がっていますよね?

事務局員:はい。多く電話があります。

※ ただ黙っているだけではなく、こういった声が多く出ているのを Twitterやブログに書くことで広く周知してもらうことが目的で本記事を書きました。

こういう声が多く出ているんだったら
なんとかしろ
という思いを込めて。

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日本臨床心理士資格認定協会の「暴走」

しばらく引越しのどたばたでブログ更新をサボっていたらいつのまにか大きな変革が…

日本臨床心理士資格認定協会がこのコロナ禍にもかかわらず、「コロナ大変ですね、でも更新ポイント15ポイントのうち半分(8ポイント以上)は対面研修じゃなきゃダメよ」と

New 本協会から「臨床心理士の皆様へ〈重要公告:令和4年度に臨んで〉」を掲載します



せめてこのオミクロン株が落ち着いて、それから会員の意見を聞いてからにしませんか?と思うのです。

僕はオンライン研修が臨床心理士資格更新として認められるのはとてもいい制度だと思ってきました。

私たち臨床心理士は人の中で生きていき、人の中で生活しています。

その中でまん延防止令が出ている今、何もこのタイミングに限って…と思うのです。人々の間を縫って研修に行くことが臨床心理士自らを感染源の爆弾にしかねません。クライエントさんの命を危険に晒すと言っても言い過ぎではないと思います。

臨床心理士は全国各地にいます。僻地にも離島にもいます。今公認心理師制度がこれだけ敷衍してきたタイミングで臨床心理士の更新制度を厳しくすることは「共存共栄」ではなく、自爆テロのように思えます。

臨床心理士資格更新を間近に控えている人たちの救済措置はあるのか?とも思います。

臨床心理士資格認定協会はまた次の案を出していくつもりなので暗澹たる気持ちで次のお知らせを読もう考えています。

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○ 臨床心理士合格率65.4パーセント、1,179人合格

さて、日本臨床心理士資格認定協会から

速報

が出ました。それによると65.4パーセント、合格者1,179人で、単純計算すると約1,803人あまりが合格したのかな?ということになります。

合格率は6割少し超えるぐらいで例年通りなのですが、平成30年度は2,214人受験、令和元年度は2,133人、令和2年度は1,789人でした。微減かな?と思うのですが、相変わらず臨床心理士人気は高く、確かに新卒者は公認心理師とダブルホルダーでないと採用されない事業所もあります。

参考;
「臨床心理士」資格取得者の推移(日本臨床心理士資格認定協会発表)

この「速報」によればオンライン研修は「特例措置」として行うということで期限付きのように読めるのですが「大丈夫かな?」と思っています。(読みにくい文だったので僕の誤読だったら教えてください。)

臨床心理士資格はまだ今のところ健在ということを知りながら、スクールカウンセラーには公認心理師単独ホルダーが半分ぐらい受験していると聞いて今後の公認心理師、臨床心理士の動向に注目したいと思っています。

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