ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:新型コロナ

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おつかれTwitter

たとえ記憶に残らなくとも
こころの泉は覚えてるよね ☪︎⋆


◯ 心理臨床学会・新型コロナへの情報提供

1.序

各学会や団体の批判ばかりしているのではないか?といつも思われがちな弱気な私ではございますが、7月7日付で日本心理臨床学会が新型コロナウイルスに関するメンタルヘルス資料 を次々に出しているのでこの場を借りて紹介したいと思います。

2.参考資料等

どの資料もその場で読んですぐ役立つものとなっています。ここは心理臨床学会や日本臨床心理士会(資◯認◯協会のことを考えると最近心理士会の方に同調できます。)がざまざまな資料を紹介、日本臨床心理士会は津川先生自らが動画に出ています。

さて、ツイッタラーの皮膚科医師肉球先生(肉球せんせい@皮膚科専門医/漫画イラスト描き/美容医療)も以前からモノの接触による感染の危険性について指摘していました。

肉球先生は公園であれば遊具からの感染があるという可能性を指摘しています。ウイルスが物に付着するということは、例えばプレイセラピーや箱庭療法をしていても玩具から感染する可能性があるわけです。「このプライセラピーはそこまでの危険性を冒して行うべき価値があるか?」

と、心理臨床学界提示の資料でも指摘されており、心理職は心理療法のやり方について悩むわけです。僕の臨床領域は今は児童は入っていません。ただ大人に箱庭をやらせることはありました。箱庭は僕は今のところ封印しています。治療効果が高いのはわかるのですが、玩具や砂を全部消毒するわけにもいかないですし、終わった後にクライエントさんとセラピストが手指消毒したとしても、やはり命の危険を冒してまでやらなければならないのか?と思うのです。

僕は決して「施行が面倒だから」という理由ではなく、適切な距離が保てないという理由でロールシャッハもWAIS-Ⅳもやっていません。

オンラインカウンセリングの可能性、その可否についても資料は指摘していて、相手が子ども、老人、知的に制限がある、デジタルデバイデッドの人々にどうやってオンラインでかかわるのかは大きな問題です。

また、カウンセラー側もシステムに習熟していないと「ちょっと待っててね、あれ?」と長時間もたついていたのでは相手が苛立つでしょう。資料が指摘していたのは、オンラインで自傷他害のおそれありと認められた場合にはどうするのか?

という課題も提示してされていました。目前にクライエントさんがいるのならばなんとかなるかもしれませんが、オンラインは困難です。

オンラインカウンセリング環境を守るための自宅の整備も必要になります。Zoomで背景を作ることができるか、セラピストの自宅が背景として映り込まないか、きちんとクライエントさんのプライバシーが守れる環境かということは大事です。

今回心理臨床学会で出している資料には、鳥取大学医学部のCOVID-19に関する調査、また、印刷すればすぐに使える子ども向けのワークシート、教員向けの配布物など印刷すればすぐに使えるものがあります。

新型コロナ対策を行っている医療従事者のための無記名式のチェックリストもあります。子どもを守るための「さぽチル」のリンクもあります。

COVID-19に関する文献は内外さまざまなものが出ていますが、心理臨床学会の紹介しているこれらのリンク内の資料はよくまとまっていて使いやすい実用的なものと思いますので紹介させていただきました。

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おつかれTwitter

なにをしたかよりも
どれだけ心が動いたかなんだよね ꕥ⋆゚


◯ 新型コロナ医療者向け相談事業展開

1.序

新型コロナウイルスについてはTwitterで呼吸器内科医田中希宇人先生が紹介しているニュース が感動的でした。

死者43人を出した永寿病院、泣きながら防護衣を着る看護師、ECMO(人工肺)を装着して生還できた医師、4月の段階で自らの命を危険に晒すことがわかっていながら、衛生物資も感染症対策も不十分な中で治療が行われたものでした。

連日東京では100人を超える新規感染者が出ています。第2派の大流行が懸念されている中、医療従事者のPTSD、うつ、不安障害の可能性はノルウェーの研究では (3ページ目のabstract)医師10.2%、看護師43.4%、心理療法士13.7%、ソーシャルワーカー8.9%と指摘されています。

このコロナウイルス対策の中では医療従事者に対するメンタルケアがかなり重視されていくでしょう。

2.医療従事者に対するメンタルケア

「あまり不吉なことを言うな」という向きの方もいるかもしれませんが、医療従事者が今回相談できる窓口を探してみました。

日本看護協会

探してみるとメールフォームがありました。個別の相談ということではなく、看護管理者としてスタッフの管理など包括的な相談に当たれるようです。

⑵ 厚生労働省

電話番号 0120-565653(フリーダイヤル)
○受付時間 9:00から 21:00

※ 医療機関従事者に特化しているわけではないです。

cottree

今回いろいろと探していて初めて探し出せたサイトです。通常は有料カウンセリングを行っていますが、オンラインで医療従事者1,700人がカウンセリングを受けることができます。3万円分までは医療従事者、家族が無料でカウンセリングを受けられますがその後は有料です。

メディカ出版

始まったばかりの医療従事者、福祉職及びその家族に対するZoomによるオンライン音声カウンセリングです。

相談料 ※サービス開始につき、先着5名まで無料
10:00~22:00 3,000円(税別)/45分
22:00~23:00  4,000円(税別)/45分

・相談時間 45分

・サービス提供時間 10~23時
※ 23時以降をご希望される方は別途ご相談ください。


とあります。なお、問い合わせてみたところ、医歯薬看護に特化したメディカ出版では、
「すべての医療従事者を応援します」のスローガンのもと、新型コロナウイルスと闘う皆さまの力になれたらと、この相談事業を始めたそうです。医療関係に詳しい公認心理師がカウンセラーとなるとのことでした。

以上、比較検討をさまざまに行なって提示しました。今後もすぐには収まらないと思われる新型コロナ、負担が最もかかると思われる医療従事者、福祉職、心理職も含めて誰かに相談する窓口があるというのは心強いことです。

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
出逢いとは、偶然通りかかった交差点で偶然その相手(出来事)に出くわす状態に近い貴いもの。運命なんて大層な名前で呼ぶかは別としても、「そういうもの」は確かにある。だからこそ、意図的な出合いは心のどこかに不自然さを残す。もちろん、時には運命を迎えにいくことも素敵な選択だとは思うけどね。


◯ 政府は緊急事態宣言再発令を!

※ 本記事は新型コロナに関する記事です。精神的にダメージを受けそうな方はすぐにページを閉じる事をおすすめします。また、本記事は
心理ブロガーによって書かれたものであり、感染症専門家によるものではありません。

1.序

なぜこのブログで新型コロナCOVID-19のことを取り上げるかというと、今世の中の大きな関心事だからです。元々精神疾患を持っていた人はコロナの影響で不安を積み上げることになり、精神疾患を持っていなかった人々でもこの不安に苛まされています。

医療従事者のメンタルケア、感染者や回復者、その家族のカウンセリング、そして自らも生活しながら刺激に曝露され続けている心理職の方々にも正確な知識とこの感染症の心理的支援について知っておいて欲しいからです。

2.データ分析

⑴ 日本

2020年7月5日午前10時現在感染者数
1,364人(前日比+120人)

新規感染者数
274人(前日比+24人)

となっています。
東京都だけで連日100人を超える感染者数を出しています。かつて厚生労働省専門家会議は人との接触を8割避けることによって感染者100人を割り込むことを第1目標として、政府も政策として自粛を要請、一時は1日当たりの感染者は国内で30人を割り込むまでになったのですが、自粛を解除した6月19日から、感染者が発症するとされる約2週間で感染者は激増しました。

そして7時2日のYahooアンケートでは政府は再度緊急事態宣言を出すべきという結果が83.1パーセント(24万人強/29万人)となっていますが、政府は緊急事態宣言を出すのか出さないのか?

という事が一番気になるところで、僕はこの結論を日本は早急に緊急事態宣言を出すべきだと思っています。

PCR検査の数を増やしたから感染者が増加しただけだという説は統計的に否定されています。
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(厚生労働省資料)

そもそも厚生労働省専門家会議は「8割おじさん」西浦教授(北大→京大)に対しマスコミが政治経済の事までインタビューを行い、それに対して西浦教授が答えなければならないという場面に相対させ、経済的困窮のその責任を専門家会議の解散という形で取らせるという無謀なものでした。

結局経済的圧力に負けて緊急事態宣言を撤回したわけですが、自粛解除による、今後予想される感染者の爆発的増加は政府、厚生労働省も十分に予測していたはずです。何も対策をしなかった場合の基本再生産者数R0、都市のロックダウン等を行った実効再生産数Rtが1を超えれば感染は拡大の一途を辿ります。

厚生労働省専門家会議でイギリスの試算 を示していたことがあったのですが人との接触を7割5分減らすことができなければ学校はほぼ休校、接触分断措置をとらざるを得ないだろうときうものでした。

⑵ 世界各国の状況

感染者累計1,150万人
1日当たり感染者21万人
累計死者数53万人
うちアメリカ13万人弱

ということで、猛威を振るっていることに間違いはなく、スウェーデンの集団免疫獲得策も失敗、多くの死者を出しています。スウェーデンの死者数は5,000人以上、人口1023万人から考えるととてつもなく多くの命が奪われたことになります。

⑶ COVID-19が人々に与える深刻なメンタルヘルス上の問題

COVID-19は呼吸器のみの疾患ととらえられがちですが、実際のところ、ウイルスは脳内で増殖するという説もあり、脳幹への影響から認知機能の低下、また心臓への深刻な影響からの死亡も考えられます。後遺さふか症の存在も人々の心理に大きなダメージを与えるでしょう。
せて
COVID-19が人々のメンタルヘルスに与える深刻な影響について、アメリカ疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)は警を鳴らしています。

Pandemics can be stressful(パンデミックはストレスフルになりうる)記事 では、確かにソーシャルディスタンスを取ることは感染の危険性を減らすものの、孤立感を深めることを指摘しています。
距離を置かなければならないことは社会的孤立の原因になるのです。

ストレスは睡眠を阻害、この疾患がメンタルヘルスに与える深刻な影響の対象者は子ども、ティーンエージャー、また、家族を介護している人々も含まれます。

医療従事者、救急隊員、食品管理者も強いストレスに晒されると指摘があります。

ベースラインとなる基礎疾患には精神疾患も含まれます。メンタルヘルス上の問題を抱えやすくなるでしょう。元々孤立している人、マイノリティやホームレスもダメージを受けるでしょう。

⑷ 結語

緊急事態解除となったことで人々の緊張は緩みましたがそれによって感染の危険は飛躍的に拡大することになりました。このまま放置すれば指数関数的に感染は拡大します。

指数関数的、と言うと
x=2
と倍になるのではなくて
x=2×2×2×2×…
と感染症の流行はあっという間に広がるということです。ワクチン、治療法確立、ゆるやかな免疫獲得が不可能になれば日本もパンデミックになり、なおさら経済活動が打撃を受ける可能性があります。そうすると結局感染に恐れおののき、人々が長期的に精神的な打撃を受けるのは必至であり、そのためには再度緊急事態宣言発令が望ましいと思えるのです。

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※ 本稿は

「近代中小企業」
発行:中小企業経営研究会
https://www.kinchu.jp/

に投稿させていただいた文書を記事にして掲載させていただいたものです。

「新型コロナショックで従業員がメンタルダウンしてしまったら?」

1.一見強靭と思われた従業員がメンタルダウンしてしまったら

新型コロナは人心に深刻な影響を与えました。そして従業員やその家族にも
ダメージが生じてます。

この心的打撃は部下の地位には関係していません。「強靭な管理職」と思われ「仕事の鬼」と言われていた従業員がメンタルダウンしてしまうことがあります。むしろそのような「強い」と思われていた社員こそに注意して声かけをすることが必要です。

自粛自粛で在宅テレワーク勤務を余儀なくされ、これまで仕事人間だったのにその従業員は十分に職務を遂行することができなくて呆然としてしまいます。目の前の仕事を着々とスケジュールどおり計画を立てて行うのが生きがいだったのが、何もできなくなるとショックを受けるのはむしろそういった仕事人間だった従業員かもしれません。

心理学には「レジリエンス」という言葉があります。どの程度ストレスに耐えられるか、打たれ強いかという意味合いで使われています。

レジリエンスという力強さは、ピンと張ったテグスのような糸のような状態を想像させますが、実際のところ、緊張を常にしている人ほどストレスに弱いのです。

常に緊張しているとショックを受けると切れてしまったり、ひび割れてしまいます。それよりもゴムのような柔軟性を持っている「弱々しいかな?」と思われる従業員の方が打たれ強いことも多いのです。

それではどのように心折れそうな従業員に対処したらいいのでしょうか?「まあ気楽にやろうよ」と言ってすぐに気楽になれるわけではありません。リーダーの取るべき対処を場合分けをして考えてみます。

⑴ 仕事ができなくて呆然としている場合

これまで仕事をやりがいとしていた社員が仕事を奪われるのは辛いことです。そういった社員は通常時には優秀なパフォーマンスを発揮できていたでしょう。しかしながら在宅勤務やテレワークでいい、と言われると自分の思ったことが直接できなきので歯がゆく感じ、やる気を失ってしまうのです。

こういった社員には、この事態は必ず終わりいつしか収束する、そうしたらまた職務の最前線に戻ってこれまでと同じように、あるいはこれまで社業が停止していた分を取り返すべく、再度頑張ってくれないだろうかという励ましは有効です。

常に前線に出ていることが生きがいだった従業員がダウンしてしまったのではないかと思い「心ゆくまで休んで欲しい」と言うのはこういった使命感が高い従業員にとってはプライドを傷つけられることになってしまいます。

ですから一時は元気を失ってしまったとしてもずっと休ませるのではなく、徐々に元気になってもらったらまた企業を支える柱となって欲しいという声かけや心理的な働き掛けが有効なのです。

また、社員が何をしたらいいのかわからないでいる場合には企業のリーダーは積極的に従業員に対してやりがいのある課題に挑戦してもらうということも決して無駄にはなりません。

これまで仕事が多忙で目が向かなかった資格取得を奨励したら、従業員にとっては達成しなければならないハードルが用意されることになります。また、企業のリーダーが各セクションの従業員に対して課題を出して企画案を出してもらうということも有効です。

このプランはメンタルダウンした従業員に対してだけではなく、その予備軍となりそうな従業員に対しても役立ちます。誰にとってもやりがいというものは大切です。  

⑵ ひごろからダウンしそうだった従業員をフォローできるというメリット

いつもは引っ込み思案で「活気がなくて大丈夫だろうか?」と思っていた従業員がテレワーク、リモートワークになると堂々と意見を述べてトップ社員と遜色ない実力を発揮することが今回のコロナ騒動の中、多々あったと聞いています。対面だと緊張してうまく話せなかったのが、デジタルな媒体を通じて自己主張できるようになったのです。これは企業にとってはまだ発見されていなかった宝石の原石が磨きがかかっているのを発見することと同じです。

普段メンタルダウンしそうだった従業員は実は思わぬ実力があったことに気づかされます。リモートワークを通じてこういった従業員に対して高い評価を与えて、当該従業員向けの課題をやってもらい、適材適所のポストを考えることもできます。

⑶ 経済的な問題を抱えている場合

現在休業や減収などでほぼ大部分の企業は困惑しています。ただし、中小企業に関して「雇用調整助成金」給付の制度があります。これについては各都道府県労働局、ハローワークに照会すると詳しく制度を確かめることができます。もし休業状態だからということで一律賃金をカットされてしまうと従業員の生活は成り立たなくなってしまいます。この助成金には教育訓練給付金加算の制度もあります。

自分の生活が経済的に成り立たないと思えば精神的に安定しないのは当然のことです。公的な制度を活用して従業員の生活の安定をさせることも経営者の大切な仕事だと思います。

⑷ 家庭が原因となっていてダウンしている場合

この新型コロナは従業員の家庭にも深刻な影響を及ぼしている場合も多いです。学校が閉校になってしまった。これは新型コロナが最も流行していた際にはよく起こっていました。

従業員が困っていそうな時個別に相談に乗るのもいいでしょう。またリーダーがきちんと社員に対して心理教育を行うことも重要です。

普段は仕事と家庭の往復で子どもとあまり接して来なかった従業員が、ずっと子どもと対面するのは喜ばしいことだけではありません。子どもゲームを長時間やっているのを見てイライラしてしまったり、毎日子どもの昼ごはんを用意しておかなければならない、朝昼晩と子どもが飽きない食事を作り続けることは小さなことのように思えてかなりのストレスです。

こういった場合の親としての対処法は、まず子どもの問題行動と思えることについて、真正面から向き合うと怒りが増すだけです。それよりは子どものいいところを見つけてほめることが大切です。

子どもも遊んでばかりいるように思われると実は親の顔を見てビクビクしています。

遠隔授業のやり方がわからない。こういう時こそ仕事でITを駆使してきた親の出番です。子どもに対してIT時代の最新の技術を教えることは子どもから尊敬されることにもつながります。

また、今回遠隔授業に一番馴染めたのは実はゲームが得意な子どもでした。最新のIT技術はいつもゲームという媒体を使っていた子どもの方が早く覚えることができたのです。いつもはゲームばかりしていたこういった子どもをほめるチャンスです。

昼の食事は家でじっとして家族の分を用意しなければならない大人にとっては大きな課題です。子どもは手の込んだ食事を求めているわけではなく、カレーやシチューが続いていたらそれは好きな食べ物なので喜びます。

配偶者とずっと顔を合わせて一日中いることを苦痛に思う場合もあるかもしれません。外出が思うようにできなければ、この機会にコミュニケーションを深めることもできます。ただし、それがかえってストレスになるようならばお互い自分の時間を作ってインドア趣味を別々に過ごすのもひとつの手段です。

2.メンタルダウンしてしまったと思われる社員について休業が必要かどうか見極めるコツ

人は元気な時には通常の健康な生活ができます。ところがこのコロナ騒動が続いているとなかなかそうは行きません。危ない徴候をいくつかあげておきます。そして休業が必要かどうかメンタルクリニック、心療内科、精神科などで従業員をきちんと診てもらいましょう。ただし専門家に診てもらうのに抵抗がある場合には家族と連携を取りましょう。

⑴ 死にたいと言う

これはかなり危険な状態です。どんな気持ちなのか聞くことが大切です。実際に死ぬ準備をしたり遺書を書いたりしていればそれは実行に移す準備をしているということです。

⑵ 止まらない抑うつ状態のサインを見逃さない

うつ病になった場合、最初から精神科を受診する人は実はかなり少ないのです。頭痛が止まらない、胃が痛い、体が痛いなどで脳神経外科や内科、整形外科を受診する場合があります。しかしどの病院でも体には異常がない、むしろストレスが原因と言われて精神科を受診する場合も多いのです。

⑶ 生命維持をしようという意欲があるか?正常な生活ができているか?

人間に限らず、生物は眠る、そして食べることは大切なことです。これがメンタルダウンをすると不眠や食欲不振の状態が続くことになります。

また、その逆の状態も危険性があります。過眠となって1日10数時間寝ていて出勤できない、リモートワークができないとなるのも、うつの徴候かもしれません。

また、大量に食べてストレスを発散させようとするのも良くないサインです。

出勤したら目が血走って赤い顔、近寄ると酒臭くアルコールが抜けていない場合にはアルコールへの耽溺が予想されます。自動車通勤や自転車通勤をしている場合には二日酔い運転は明らかな犯罪行為になります。

3.経営者としての対応

経営者はメンタルヘルスの専門家ではありませんが、従業員のメンタルヘルスについて知っておいていただきたいことがいくつかあります。

⑴ 死にたいというサインは危険

死にたいと言っている人が実際に自殺してしまう確率はある統計によると70倍と言われています。「死にたいと言う人間は死なない」「死ぬ死ぬ詐欺だ」ということはありません。

そしてこういった従業員を見つけた場合、うつ病を発症していることは多いです。

「死ぬなんて言わないで死ぬ気になって頑張ればなんでもできる」これは真実かもしれませんが、死にたくなって視野が狭くなっている相手にとっては「これまで死ぬ気で頑張ってきた。もうこれ以上頑張れないのに」という気持ちにさせてしまいます。

真っ青な顔でなんとか出勤してきた従業員に「思ったより元気そうじゃないか」という声かけもあまり勧められません。元気かどうかは本人だけがわかっていることです。「こんなに辛い気持ちを抑えて出勤して来たのにわかってくれない」と思われてしまいます。

⑵ 睡眠、食事の異常は専門医の受診を

睡眠がとれないと不安になってなんとか眠れるようにしようとしても自分の力ではどうにもなりません。そして眠れるようにしようとアルコールの力を借りると、飲んでいる時には少し気分が良くなるのですが、毎日飲んでいるとだんだん酒量が増えます。アルコールによる一時的な気分転換は「元気の前借り」です。アルコールによる一時的な気分の良さは、翌日には二日酔いになったり、うつ状態の人は何倍にもなって気分が落ち込むことが知られています。今日1万円借りたら明日は3万円返さなければならないという事態に陥ります。

アルコールは肝臓など様々な臓器に悪影響を与え、疾患の原因になります。本格的なアルコール依存に陥る前に専門医を受診させましょう。

睡眠導入剤を飲むのに抵抗を示す人がいるかもしれません。しかしアルコールよりははるかに安全性が高く、毒性も弱いのです。

4.専門医を受診させた後の対応

⑴ その後の仕事をどうするか

真面目な人ほどうつになりやすいというのは本当のことです。医師から「1カ月の休養を要する」という診断書が出たら引き継ぎのための時間は考えず、即座に当該従業員を休ませなければなりません。真面目なうつ病の従業員が自分の仕事を誰かに引き継がせようとして夜遅くまで残業するようなことは厳禁です。

労働契約法第5条には安全配慮義務が規定されています。医師の診断書に従わないと民法上の債務不履行による、不法行為による損害賠償責任も生じます。もしも過労自殺が起きてしまったら企業全体の士気が落ちてしまい、経営者への信頼が失われてしまあことにもなら金ません。

訴訟例はたくさんあり、ほとんど経営者側が敗訴しています。

⑵ 適切な対応を

古いタイプの経営者は「薬を飲んだからといって良くなるわけではないから薬よりも根性を大事にしろ」などと言うことがありましたが、精神薬というのは、脳という臓器の異常を調整して正常な状態に戻すための薬です。したがって専門家が処方した薬をきちんと服用することがうつ病を治すための一番早い手段です。うつになったとしても雇用は保障される、しっかり休んだあとにまた社業に戻れるからという声かけはメンタルダウンした社員の安心感につながります。

※ いつもながら近代中小企業様には原稿をPDF化して(クリックすると開きます。)綺麗に編集していただいております。上記近代中小企業様のホームページと合わせてご一読していただければと思います。

 

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue) 言わずもがな、命の重さはどれも等しい。でも、重さの捉え方は人それぞれかもしれない。いま時代が問われているテーマの最たるものだと思う。閉塞感のある今日の暮らしの中で、その身だけでなく、心のやり場も見失わぬよう、気づける人伝えられる人で、貴い命を雲の向こうの青空へ繋げてゆきたいもの。


◯ コロナ渦中の公認心理師・臨床心理士etc同士の死闘・LINEのやり取り。

1.(A君とのやり取り)
A君:今度6月末に研究会やろうってK君が言ってるけど、ひなたさんどうしたらいいと思う?彼研究熱心だし、ま、それはいいんだけど今回のコロナじゃん?俺自分の身を危険に晒してまで中距離移動して研修に行きたくないわけよ。K君ねえ、頭切れるけど野心高過ぎてついていけない。また査読論文俺たちにデータ集めさせて書こうとしているし、翻訳の割り振りとか勝手に送信されてくるからついていけはいなあって。アカポス(※アカデミックポスト・大学教員)狙ってるんだろうけど。ひなたさん彼扱うの上手でしょ?あいつは自尊心低いけど思い上がっているだけだからほめ倒して面倒なことやらせてお礼言えばいいって。そんな大人の対応っつーかプライドがないこと俺できない。
僕(返信):あのさ、今ね、K君からA君が僕に送ったはずのLINEのスクショ送られてきたんだけど。君の誤爆、僕にもすげー迷惑っつーか、コロナ収まったら事態収束させといて。
A君:あ

2.(SさんとのLINE)
Sさん:ねね、東京アラートとか信じられない。やっとうち落ち着いてきて子どもが1日起きに幼稚園行ってくれるようになったのに。子ども3人分毎日朝昼晩ごはん作って出勤するとかもうムリ。
僕:簡単なもの作りゃいいじゃん。カレー、ハンバーグ、シチュー、ミートソース、その繰り返しでいいよ。冷食とか使って。あのね、カレーはレトルトカレーとか100均のブランドいくつか混ぜるの。味がミックスされて深みが出るから。それでガラムマサラ1さじ、砂糖、カップ1杯ひき肉炒めてソース入れときゃ大丈夫。騙されたと思ってやってみて。
Sさん:砂糖?すごーい、思いつかなかった。やってみるわ。
(翌日)
Sさん:騙された。
僕:え?美味しいはずだけど。
Sさん:砂糖1カップって教えてくれたじゃない。
僕:(履歴読み返ししてみて)ごめん、忙しいからまた。

3.公認心理師受験生Mさん
Mさん:あのね、最近勉強忙しくてなかなかそっち行けない。なんかこっちからひなたさんの住んでる場所は行っちゃいけないってお達し出てて。
僕:残念だね。じゃ、電話でいろいろ教えようか。試験大変だから今から特訓しとかないと難しいよ。
Mさん:いや、ひなたさんも仕事忙しそうだから。
僕:大丈夫だよ。Mちゃんのためなら時間取るよ。合格まで協力するから。
Mさん:えっと、私もオンラインの課題とかすごーく忙しくてね。だから勉強自分でやるから。
僕:いや手伝うからさ。
(未読スルー)

D君:あの、心理臨床学会オンラインになったじゃん。自主シンポ話題用意してないし、僕と気が合わないLさんと企画立ててたから助かった。
僕:うん。あのね、素朴な疑問なんだけど、君らいつも仲悪いじゃん?僕ね、Lさんからも君の悪口聞いてるわけよ。職場も別なのになんでそこまで一緒にいつもいろいろやりたがるの?
D君:Lさんいろいろ人脈あるじゃん、で、僕たまたま親の都合で帰国子女ださら英語は困らないから、Lさんにうまく利用されてるって感じで困るんだよねえ。
僕:(Lさんも逆の立場から全く同じこと言ってたなあ)
D君:返信遅かったけど、何か?
僕:いや、もう夜遅いから。
D君:8時だけど。
僕:早寝早起き

Pさん:認知行動療法のワークショップ通って勉強してこようと思ってたんだけど、この状態でどっこも研修とか中止なのよ。ひなた君ちょっと教えてくれない?
僕:いや少しはわかるけど認知行動療法専門家じゃないし。僕じゃなくて本も書いてるJさんに聞いた方がいいと思う。
Pさん:Jさんとなんか気が合わないのよ。で、アジェンダについてなんだけど?
僕:アジェンダってナニ?
Pさん:え?そこから?今日やることの内容確認してそれを決めることって言ってるじらない。
僕:いや聞いてないし。それに僕ホント素人だから。
Pさん:ねね、インテーク面接でのアジェンダってどうやって設定すればいいのかな?
僕:普通のインテーク面接だと主訴とか生育歴とか家族歴とか?
Pさん:で、認知行動療法の次のアジェンダは?
僕:えと、インテーク面接だったら身体を含めた病歴とか学歴職歴、病歴に対してどうやって対処してきたとか?
Pさん:CBT(認知行動療法)でもいろんな学派とか技法があるじゃない?その技法選択のコツって何?
僕:えっと、その前にクライエントはCBT受けたいかどうかわからないでしょ。だからインフォームドコンセントをきちんとする。CBTがどんな技法か説明しないと。
Pさん:ふうん、まともな事も言うのね。じゃ、IC(インフォームドコンセント)取れたとしてアセスメントで何の心理テスト取ればいいの?
僕:え?主訴によるんじゃないの?落ちてそうな感じだったらBDI-Ⅱとか?
Pさん:いやあのね、テキスト見るとGHQやりましょうとか書いてるワケ。ちゃんとまともなこと教えてよ。
僕:いや事例読んでないから知らないし。それに専門じゃないって初めから言ってるじゃん。
Pさん:pdfにして送るから待ってて。
僕:え


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