ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:心理職

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たくさんなびいた後は
忘れずこころを凪へと ☪︎⋆


◯ 辛いなら、辞職をしよう心理職

心理職は就職先によっては無茶苦茶大変な目に遭うことがあります。

特に新卒就職は心理の仕事のイロハもわからず、ストレートで24歳、個人経営のクリニックや病院に就職するとそこは院長=経営者が全権力を握る、パワハラがまかり通る恐怖の場所となります。

大規模病院でないと、とにかく人手が足りないので受付事務員兼任レセコンを打ちつつ面接はインテークのみ、ということもあり得ます。

それで時給千円台、どうやって暮らしていくの?と思うのですが、週イチスクールカウンセラーをしてなんとか生きているという人は多いでしょう。

中規模以上でも医療、福祉職は新卒で入ると必ず先輩がいます。先輩は心理に限りません。他職種の人はその施設に慣れて仕事をしています。「臨床心理?大学院卒業でこの厳しい現場に入ってきても、やって欲しいのはいつもみんなでやっているデイケアの会場作りとかミーティングの司会とか買出しとかいろいろあるんだよね、おむつも替えられないの?」

という現場もあります。そのあたりは器用な世渡り上手な新卒なら「せんぱーい、なになにを教えてくださいよー」とうまくやるのですが、お局さまのお気に召さないとお局一派のターゲットになり出勤するのがイヤになり、毎朝出勤しようとするとお腹が痛くなってトイレから出られなくなったり、吐いて胃痛がひどくなり、パジャマから着替えようとすると通勤着が怖くなるかもしれません。

そういう職場は心理に限らず歴代新人がいつかない場所でしょう。心理職を名ばかりで募集していてもやらせる仕事は心理的要素ほんの少しということもありえます。

僕が求人を見ていて「これは?」
思った募集がありました。「◯◯特別××施設」は給与もよく待遇はかなり安定した職場のようですが、初めて1人心理職を募集するとのこと、僕は「絶対ここに行ってはならぬ」と勘が働きました。

心理大学院を卒業して新卒、既卒で採用されたとして「こういう障害のある人(児童)たちのことを本や研究会できちんと勉強してきました」といっても同じ職場の心理でない職員は20年、30年経験者、百戦錬磨の強者たちです。僕なんぞが応募して採用されても心理の専門家だから任せてくれと、そんな生半可な知識は鼻で笑われるだけです。

というわけでまた求人を見ていたら同じ施設から1カ月後にまた心理職を初めて1人採用したいという求人が出ていました…

心理の仕事をしていて辛い辛い、そして無理をしてフラフラになって「自分は甘えてるんだ、怠けてるんだ、心が弱いから職場に耐えられないんだ」こう思い込んでいるあなたはその時もう立派なうつ状態です。うつになっても仕事を続けているとどうなるでしょうか?

みなさんが院で習ったとおり、今度は病院という別の院にお世話になって回復するまで1年2年かかって抗うつ薬抗不安剤のお世話になることになります。

そんな苦しい思いをするならいっそのこと退職してしまいましょう。その後は好きなことをやってインドアで引きこもってオタク趣味に興じるもよし、ドライブして旅行に行って旧知の友人と遊び歩くもいいでしょう。

さて、充電期間が終わったらゆるゆると職探しをしましょう。お金がなかったら対人関係に疲れているあなたは軽作業をしてあまり人と接しない仕事をしてお金を稼いでいてもいいです。

検品や電子部品組立て、百均の品出しがおすすめです。スーパーの品出しは2リットルのペットボトル10本入り段ボールを積み上げたりするので、腰と体力に自信がある人がやりましょう。前職が対人関係で疲れ切っていたのにテレアポ営業は不思議と苦にならない人もいます。

履歴書の空白期間を埋めるには、介護や育児など(親戚でもいい)家庭の事情でもいいです。そのかわり、解決したので全力で働ける、働きたいことをアピールしましょう。

前職よりもいい条件で長く長く働けるように慎重になって面接に応募し続けて内定を取ったけど断り「ここしかない」と選んだのが御社(貴院・事業所)です。

でもいいです。多少空白期間が長くなっても言い訳になります。

とかく心理職は就職のための小技も面接技術も下手です。例えば面接で「何か質問はありませんか?」と聞かれた際にはなんでもいいので聞きましょう。「いえ、何もありません」は減点です。質問は3つぐらいがいいでしょう。ホームページに書いてあることは読めばわかるので独自性がある方がいいです。だからといって「玄関先にある銅像を作るのにはいくらかかりましたか?」とあまり独自すぎることを聞くとその場で退場になります。

例として「ここに来る時に受付からスタッフの方々がみんな笑顔で働いていたのを見ました。職員の方々が生き生きとして働ける職場作りの工夫はなんでしょうか?」(患者さんがゆったりと落ち着いた雰囲気、でもよし)「ここの患者さん(入所者さん)は一度ここに来るとそのまま別の場所に変えないと噂で聞きましたがそれはなぜでしょうか?」「今までの面接を通じて前向きな気持ちになりましたが、私がここでお役に立てることは何だと思われますか?」

等などです。
「公認心理師・臨床心理士、就転職必勝法」
http://hinata.website/archives/25227612.html

でも小技テクニックを書きました。面接を受けたあとのお礼のハガキや手紙もきちんと出しましょう。

「本日はお忙しい中を採用面接にお時間をちょうだいさせていただきまして誠にありがとうございました。渡辺人事部長さまのお話をお聞きして、A病院における心理職の役割が大きい事を自覚して身の引き締まる思いがいたしました。もし採用されたならば…」(中身がなくても書くことは何でもいい、採用面接は短時間で合否が決まることが多いので僕は面接地近くの喫茶店で書いてハガキをそのまま出していました。)

曲がりなりにも専門職、多少の空白期間があっても採用はしてくれるので心身が壊れるまでブラック職場で働くのならいっそのこと退職してしまい、しばらくしてから次を考えればいいのです。

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue) 言わずもがな、命の重さはどれも等しい。でも、重さの捉え方は人それぞれかもしれない。いま時代が問われているテーマの最たるものだと思う。閉塞感のある今日の暮らしの中で、その身だけでなく、心のやり場も見失わぬよう、気づける人伝えられる人で、貴い命を雲の向こうの青空へ繋げてゆきたいもの。


◯ コロナ渦中の公認心理師・臨床心理士etc同士の死闘・LINEのやり取り。

1.(A君とのやり取り)
A君:今度6月末に研究会やろうってK君が言ってるけど、ひなたさんどうしたらいいと思う?彼研究熱心だし、ま、それはいいんだけど今回のコロナじゃん?俺自分の身を危険に晒してまで中距離移動して研修に行きたくないわけよ。K君ねえ、頭切れるけど野心高過ぎてついていけない。また査読論文俺たちにデータ集めさせて書こうとしているし、翻訳の割り振りとか勝手に送信されてくるからついていけはいなあって。アカポス(※アカデミックポスト・大学教員)狙ってるんだろうけど。ひなたさん彼扱うの上手でしょ?あいつは自尊心低いけど思い上がっているだけだからほめ倒して面倒なことやらせてお礼言えばいいって。そんな大人の対応っつーかプライドがないこと俺できない。
僕(返信):あのさ、今ね、K君からA君が僕に送ったはずのLINEのスクショ送られてきたんだけど。君の誤爆、僕にもすげー迷惑っつーか、コロナ収まったら事態収束させといて。
A君:あ

2.(SさんとのLINE)
Sさん:ねね、東京アラートとか信じられない。やっとうち落ち着いてきて子どもが1日起きに幼稚園行ってくれるようになったのに。子ども3人分毎日朝昼晩ごはん作って出勤するとかもうムリ。
僕:簡単なもの作りゃいいじゃん。カレー、ハンバーグ、シチュー、ミートソース、その繰り返しでいいよ。冷食とか使って。あのね、カレーはレトルトカレーとか100均のブランドいくつか混ぜるの。味がミックスされて深みが出るから。それでガラムマサラ1さじ、砂糖、カップ1杯ひき肉炒めてソース入れときゃ大丈夫。騙されたと思ってやってみて。
Sさん:砂糖?すごーい、思いつかなかった。やってみるわ。
(翌日)
Sさん:騙された。
僕:え?美味しいはずだけど。
Sさん:砂糖1カップって教えてくれたじゃない。
僕:(履歴読み返ししてみて)ごめん、忙しいからまた。

3.公認心理師受験生Mさん
Mさん:あのね、最近勉強忙しくてなかなかそっち行けない。なんかこっちからひなたさんの住んでる場所は行っちゃいけないってお達し出てて。
僕:残念だね。じゃ、電話でいろいろ教えようか。試験大変だから今から特訓しとかないと難しいよ。
Mさん:いや、ひなたさんも仕事忙しそうだから。
僕:大丈夫だよ。Mちゃんのためなら時間取るよ。合格まで協力するから。
Mさん:えっと、私もオンラインの課題とかすごーく忙しくてね。だから勉強自分でやるから。
僕:いや手伝うからさ。
(未読スルー)

D君:あの、心理臨床学会オンラインになったじゃん。自主シンポ話題用意してないし、僕と気が合わないLさんと企画立ててたから助かった。
僕:うん。あのね、素朴な疑問なんだけど、君らいつも仲悪いじゃん?僕ね、Lさんからも君の悪口聞いてるわけよ。職場も別なのになんでそこまで一緒にいつもいろいろやりたがるの?
D君:Lさんいろいろ人脈あるじゃん、で、僕たまたま親の都合で帰国子女ださら英語は困らないから、Lさんにうまく利用されてるって感じで困るんだよねえ。
僕:(Lさんも逆の立場から全く同じこと言ってたなあ)
D君:返信遅かったけど、何か?
僕:いや、もう夜遅いから。
D君:8時だけど。
僕:早寝早起き

Pさん:認知行動療法のワークショップ通って勉強してこようと思ってたんだけど、この状態でどっこも研修とか中止なのよ。ひなた君ちょっと教えてくれない?
僕:いや少しはわかるけど認知行動療法専門家じゃないし。僕じゃなくて本も書いてるJさんに聞いた方がいいと思う。
Pさん:Jさんとなんか気が合わないのよ。で、アジェンダについてなんだけど?
僕:アジェンダってナニ?
Pさん:え?そこから?今日やることの内容確認してそれを決めることって言ってるじらない。
僕:いや聞いてないし。それに僕ホント素人だから。
Pさん:ねね、インテーク面接でのアジェンダってどうやって設定すればいいのかな?
僕:普通のインテーク面接だと主訴とか生育歴とか家族歴とか?
Pさん:で、認知行動療法の次のアジェンダは?
僕:えと、インテーク面接だったら身体を含めた病歴とか学歴職歴、病歴に対してどうやって対処してきたとか?
Pさん:CBT(認知行動療法)でもいろんな学派とか技法があるじゃない?その技法選択のコツって何?
僕:えっと、その前にクライエントはCBT受けたいかどうかわからないでしょ。だからインフォームドコンセントをきちんとする。CBTがどんな技法か説明しないと。
Pさん:ふうん、まともな事も言うのね。じゃ、IC(インフォームドコンセント)取れたとしてアセスメントで何の心理テスト取ればいいの?
僕:え?主訴によるんじゃないの?落ちてそうな感じだったらBDI-Ⅱとか?
Pさん:いやあのね、テキスト見るとGHQやりましょうとか書いてるワケ。ちゃんとまともなこと教えてよ。
僕:いや事例読んでないから知らないし。それに専門じゃないって初めから言ってるじゃん。
Pさん:pdfにして送るから待ってて。
僕:え


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◯ 支援計画が立てられない公認心理師への危惧

看護師、福祉専門職は看護計画を立てたり当事者に対する支援計画を立てるのが仕事の一部になっていて、だから患者さんや当事者に対する上手なかかわり方を未来への時間軸で見ていきます。

看護計画、支援計画はとても大切なもので、看護計画がきちんと立てられない実習生が厳しく病棟看護師から何度も作り直しをさせられて夜勤の間缶詰になるという話を聞きます。

さて、心理職についてはどうか、というと、ケースにかかわっているとクライエントさんは時事刻々変化します。

症状が変化、昨日までは調子が良かったけど今日はきつくなり、どんよりしてしまい、さて入院かなあということもあります。

以前も書きましたが、クライエントさんの気分変動は特に理由もなく突然気分が変化することが多いのです。

だから患者さんのカウンセリングのための支援計画を立ててもムダ、だから最初から作らない、もしくは作ることすら頭の中にない心理職は多いです。

精神科医はその点臨機応変に投薬を変える、入退院、家族との連携など使えるカードがたくさんありそうです。

臨床心理士はインテークの初回面接受命、心理テスト実習、治療契約を結んでさあとりあえず開始するというだけでは公認心理師時代のカウンセリングは済まなくなって来る可能性があります。

ケース運営やケースマネジメントに困っているという後輩に「今の見立ては?短期的に1週間後の見通しは?1年後クライエントさんはどうなってるの?心理は何をやればいいの?」と聞くと答えに詰まる場合が多かったです。

僕の矢継ぎ早の質問は意地悪だと感じる心理職の人もいるかもしれませんが、医療、福祉に比べて心理職が時系列で持っている支援計画はあまりに弱いと感じたことは多々あります。

もちろん僕も絶対の計画の正解を持っているわけではなく、クライエントさんはどんどん変化していきます。

そして僕の関与が「関与しながらの観察」としてクライエントさんを支援計画とは違った方向に変化させてしまうこともあるわけです。

さて、クライエントさんは公認心理師という新制度ができればきちんと調べてからやってきます。

生物-社会-心理モデルから見てクライエントさんは自分はどう心理職から見えるのか、多職種連携の中で公認心理師としての心理職の見立てを聞かれることもあるかもしれません。

教育、看護、福祉職を元々している公認心理師の方がうまく支援計画を立てられる場合も多々あると思います。

元々の心理プロパーが公認心理師となった時、世間や患者さん、その家族から試されようとしている時期かもしれないと思うのです。

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◯ 心理職のみなさんで公認心理師試験の話など

Hさん「私さあ、2回目の公認心理師試験すっげー危なかったけどなんとか通ったよ。旦那に保育園の送り迎え全部丸投げしてよかったあ」

僕「おめでとう、HさんD1ルートで心理学部院卒なのにわざわざ現任者講習受けてたものね」

Hさん「あれはひどい。7万円取って講習受けても講習内容や現任者講習テキストから試験問題出るわけじゃないし、金ぼったくられたと思った。講習から試験に出るところ何も教わらなかった」

T君「僕もそうですよー、去年は初めての試験だから試験科目読み替えがよくわからなくて現任者講習申し込んでお金先払いしたんですよお」

Hさん「でね、今回グループワーク現任者講習でやって、私他の受験者と仲良くなって全員と連絡先交換したの」

僕「Hさん社交的だからね」

Hさん「でね、私と同じグループは市役所の心理職の人と矯正とスクールカウンセラーとあと何か忘れたどっかの人」

僕「うん」

Hさん「受かってたの私とスクールカウンセラーの臨床心理士の2人だけだったのよー、市役所の臨床心理士の人は落ちてた」

僕「ちょうど今回の試験合格率と同じぐらいかねえ」

T君「受験料も高いし講習も泊まりで行ったし登録料はあるし職場から一銭もお金出ないし。職場は元々『受けるなら自己責任で勝手に受けて』って有給もなかったし」

僕「ふうん」

T君「そしたら今度は職場の採用試験は臨床心理士と公認心理師と両方持ってる人しか採らないってさ。院長ワンマンだから今回取れなかった臨床心理士には取れってハッパかけてる」

僕「うーん」

Rさん「私去年取っておいてよかったあ、今年すごく難しくなったって聞いたから。去年141点でギリ合格だったし。うちは旦那も忙しいから家事育児私がやらなくちゃだし全然勉強できなかったー」

Iさん「今年の受験難し過ぎて鼻血出るかと思った。いろんな速報バラバラだったし」

僕「うん」

Iさん「私の大学院の同級生にね」

僕「うん」

Iさん「臨床心理士試験4回連続して落ちてた子がいたのよ」

僕「えっ、Iさん旧帝大の院だったよね」

Iさん「頭の良さとは関係ないのかなあ。で、彼女それから実験心理の研究生やってたんだけど必修科目は取得してたからさ」

僕「うん」

Iさん「で、公認心理師試験受験したの。頭はいいから受かるんじゃないかって」

僕「あー、公認心理師は基礎心理が多かったから受かったんじゃないの?」

Iさん「いや、やっぱり彼女落ちた。無勉強で受けたんだって」

僕「うーん」

※ 一時期は公認心理師の話も落ち着いて話題にもならなかったのですが、今年受験組が出るとまた話題に上ります。

日本公認心理師協会にはみんな入らないよとか、心理臨床学会から日本公認心理師協会に2000万、公認心理師養成機関連盟にもほぼ同額の寄付をしたという事も話題に出ていました。

ちなみに現任者講習会はあくまで補完的なものということ、また講習会を受けても公認心理師試験を受験できるかどうかもわからないと日本心理研修センターのホームページには明記されています。

それでも「講習受けたら試験もラクになるかってどうしても期待しちゃうじゃない?」ということは複数の人たちから聞きました。

また、現任者講習テキストは分厚くて高いからあの一冊を読んでおけば大丈夫だろうと思ったけど調べたらそんなことはないとすぐわかったという話もよくあります。

心理職は3人集まれば(2人でも)転職話になることが多いのですが、公認心理師資格は確実に有利になりつつあるということはみなさん口を揃えて話していました。

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◯ キャリア組心理職残酷物語

霞ヶ関本省採用組のキャリアで法律、行政、政治・国際のような東大法学部か経済学部しか取らないよ、というような財務、経産省のようなところは恐ろしく激務です。

昔から離婚の◯◯省、飛び◯りの▷▽省とか、とかくキャリア組の仕事の仕方は無茶苦茶です。

本省課長ともなると指定職なので行政職俸給表を外れて民間企業で言えば黒塗りの車が迎えに来るようなトップエリートです。

この前心理と関係ない、そういったキャリア役人で心理業務に興味を持ってくれた人と話したのですが、いわく自分は東大出身でないから三流官庁にしか入れなかった(でもかなりの日本の中枢です)。

内地留学で修士、博士号を取得しつつ午前9時から午前4時まで仕事をしていたとのことでした。

彼は同じ省庁の医師が部下にいます。

行政の中枢に入ると医師が医務行政にかかわることがあるのですが、臨床を医師にやらせないのはなんと勿体ないと思います。

そのほかにも中央官庁では厚生労働省では医系技官の採用を昔からやっています。

キャリアの彼の生活を聞いていて、うわあと思ったのですが僕もやや近い生活をしていたことがあるわけで頑張って終電で帰宅して始発で職場に行く、泊まり込みも多々という数年間、あれをもう一度やれと言われてももうできません。

前置きが長くなりましたが、国家公務員総合職人間科学は法務省だけではありません。

過去人間科学分野採用実績があるのは厚生労働省、文部科学省、農林水産省、総務省、警察庁、内閣府、総務省、公安調査庁(!)です。

農林水産省は最近は採用実績がありませんが、昔内定を取った人に聞いたら農村部の社会心理学的調査をやる仕事だったそうです。

公安調査庁は昔から心理職を採用しているのですが、何なのかは恐ろしく、いつものように気軽に電話して「なんの仕事やらされるんですかあ?」と聞こうとも思いません。

さて、国家の中枢で働く人文科学職で立派な人もいますが、若いと野心ばかりが先走って空回りすることもあります。

法務省は検察官をはじめとした法曹がキャリアの中枢を占めていて、その次が法律職、人文科学職はスターダムではないけど大切な仕事です。

そこを飛び越えて検察官を打ち負かして必死になろうとしてもムダなのに頑張ろうとしてる若い人を見ると、できることをやって欲しいなあと思うわけです。

さて、中央エリートは大変だなあ、やれやれ、地方自治体は楽だからいいやと思っていると全くそんなことはありません。

人口10万人に満たない小都市でもデキる行政マンは「これよろしく」と永遠に終わらない仕事をさせられるというのは本当です。

行政キャリアは部下のキャリアが徹夜して作った分厚い資料を持ってくるとぱらぱらとめくって「うーん、もうちょっとvividな雰囲気で」と3秒ぐらいして突き返し、部下はそれから資料お直しのためにまた徹夜のデスマーチです。

こういった話を僕はクライエントさんから聞いているのではなく心理職から聞いているのです。

たまに研修会で会うと「あ、まだ生きてる」と思ってしまいます。

国家だろうが地方だろうが心理職が行政施策をしなければならず、現場を離れて企画立案をさせられると地方でも上級職だからねー、とすごいボリュームの仕事をさせられます。

臨床心理士でも公認心理師でも大学院卒上級職の能力を期待されての仕事ですからキャリア待遇ということになります。

さて、行政場面から解放されて現場で心理職がほっとできるかどうかはその現場にかかっています。

児相は報道で批判を浴びせられていますが365日24時間対応で仕事をしています。

「叩かれた子どもが泣いてる」程度だと児相は身動きが取れないのが現状です。

命が危ない子どもでも家庭内再統合を迫られるという矛盾した仕事を児童福祉司も児童心理司もしています。

専門家以外の短期研修を受けた素人行政新卒者が児相に入って来ます。

児相所長も定年間近の行政職や飛び石のひとつの石として所長業務をすることがありますので児童行政にかかわってくれるかどうか。

児童福祉司、児童心理司の専門家はいつも厳しい局面に置かれています。

心理職は採用上級が臨床心理士資格なのでそれを活用して就職することもありました。

多分これからは公認心理師にシフトしていくでしょう。

地方上級心理職は資格不要で採用する場合はもあります。

大学院卒でなくても採用してくれるので優秀な学部卒の人材が心理の現場に出てカウンセリングやテストをしています。

自治体採用で病院心理職をしていれば医療心理の仕事ができます。

別に臨床心理士や公認心理師資格は採用必須条件ではない場合が多く、心理療法士という職名で仕事をしている公務員もいます。

患者さんにとってはいいカウンセリングをして欲しい、◯◯県の職員なら信頼できる、ということで資格は二の次です。

そうやって現場で通常の心理職(は決して楽と思いませんが)をしている人もいれば修羅場のような児相の戦場で働いている心理職もいます。

そして心理で採用されて行政職の中に混じって書類仕事をしてキャリア扱いされると「できて当たり前」と思われます。

ノンキャリアから一線引かれて人間関係に溶け込むのが難しくなると仕事もやり辛くなります。

行政業務で困った時には相談できるスーパーヴァイザーもいません。

中央省庁ではみんな徹夜続きなので課長補佐クラスの40代キャリアが机に突っ伏しているとみんな可愛そうに思ってそっとしておきます。

ところがそのままお亡くなりになっていた例があると別ルートから何件か聞いたことがあるので都市伝説ではないのかもしれません。

中央でも地方でも心理職は公務員なのでとても安定しています。

新卒から心理職をしていてそのまま長く勤められれば待遇としてはとてもいい職場です。

「お金に困ったことはないんです」と研修会で言っていた公務員が一斉に白い目で見られていて「この場におけるジョイニングをしなさい」と思われていたのを見たことがあります。

公務員心理職も働いてみないと実情はわからない世界でしょう。

「いろいろな人生の選択肢がありますしこれからどうやって仕事を選んでいくか、はっきりとした答えはないんですねえ」とクライエントさんに同調している心理職は同じことを自分にも言っているのかもしれません。

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