ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:心理職

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経験者優遇の臨床心理士・公認心理師の求人 

1.はじめに

心理の求人は資格取得したばかり、あるいは院生や院を卒業したばかりの無資格者でも雇ってくれるところもあります。放課後デイサービス (発達の問題を抱える子たちの療育を行う)や社会的養護施設(親が育児ができない子のための施設)、福祉施設は割と無資格者でも、あるいは資格取り立ての人でも入りやすい職場です。

ところがこれが例えば「総合病院心理検査経験者」や「緩和ケアカウンセリング経験者」になるとぐっとハードルが上がり、「経験者に限る」というものになります。

じゃあこの「経験者」というものが何をもって経験かというと「300床以上の病院での勤務経験3年以上」というピンポイント求人が多く、「放課後デイや社会的養護で5年働いていました。だから就職させてください。」というものではありません。

2.実態

どんなに狭い門で無茶苦茶に見えるような求人でも、それが独立行政法人の安定した医療機関などは求人倍率が 40倍ぐらいになってもそういった「経験者」が必ず応募してきます。しかも場所によっては「年齢 35歳までに限る」というものもあります。採用側の言いたいこともわかります。経験があって即戦力になって、しかもある程度年齢が若いので柔軟性も持ち合わせていて、その医療機関のカラーにも染まりやすいということです。

言いたいことはよくわかります。ところが実際、そういった応募者がいるのかというと、これがいるのです。どこから沸いて出たのかいつも不思議になります。

3. キャリア形成

心理は主要 5 領域と言われていますが、たとえば最初に医療領域に勤めたから、ずっと一生医療領域で働くかというとそんなわけでもなく、非常勤で医療機関に勤務しながらバイト代稼ぎにスクールカウンセラーをやっている、そういう人は多いはずです。

そうすると医療&教育のキャリアが積めるわけで、司法関係の相談業務も非常勤であると言えばあります。数は少ないと思いきや結構司法、構福祉や教育から→医療、産業領域にキャリアチェンジをする人もいます。

僕は若い院生さんには「自分がこれからなりたい仕事を考えて、その上でキャリア形成のために最初の仕事を考えて」と言うのですが、これは確かに真実で、医療一筋何十年という人の方が信頼されます。しかしながらこう言っている僕が実は全くこの法則に従わず、なんと短期間で職を転々として結局 5 領域をあちこちぶらついて就職しています。

たとえば医療→司法の場合には「うちの医療機関は医療観察法指定の病院なので」そういった方々の面談をかなりの数やりましたし心理テストも取りまして…」と言うとウケは良さそうな気がします。

教育と医療は掛け持ちが多いのは先ほど書いた通りですし、あまり内容を問わないのであれば○○→福祉は結構簡単です。福祉でも福祉→○○分野は十分あり得るでしょう。

だからキャリア形成のためには純粋に大病院で研究をするというわけでもなければそんなに気にすることもないと思うのです。

4. そうは言ってもどうにもならないことはある。

昔のことを思い出すのですが、男女雇用機会均等法を推進するという公的機関で「女性の方、子育てをしながら働いていた、これからそうするという方のカウンセリング、女性の経験者募集」ということで分野には興味があったので、実にわけのわからない思いをしながらまあとりあえず面接試験を受けたことがあるのですが「うちは男性は募集してないんだよねえ。

女性じゃないと。ただ(公的機関なので)応募してきた人の面接はやらないとねえ」とジェンダー差別を受けた覚えがあります。

「経験者募集」のところにも実はどんどんいろんな人たちが応募しているのを御存じでしょうか。臨床心理士・公認心理師の資格持ちならまだいいのですが、「大学で心理学を勉強してそれから心理学を自分で勉強して気に入りました」というレベルの人がたくさん受験に来るよと採用担当人事の人が教えてくれました。

あまり給与が高くなくても、経験を積みたいからという理由で僕も A クリニックに勤務したことがありました。次の B 事業所 (今)を受験するのにあまりにも間が空いてしまうと就職をするときにいろいろ突っ込まれて不便だろうと思ったからです。

案の定、スクールカウンセラーを退職した後 A クリニックに移るには条件が少しでもいいところを探して四苦八苦していたのですが「ま、何もないより履歴書埋めとかないとなあ」と思って、本命のB事業所が求人(ほぼ毎年)をしたので応募したのを覚えています。そうするとあまり突っ込まれないもので、「なぜAクリニックに就職するまで5ヵ月も間が空いたんでか?」という質問に対しても「慎重な性格なので、じっくりと探しました。少し慎重すぎたかも知れませんね」と言って、ほとんど聞かれなかったのを覚えています。

5. 終わりに

あまり待遇がよくない、と言ってもとにかくその分野の経験を積みたいから、ということでオーナーの人柄や給料なんぞを度外視して先を見据えてまずはその分野に就職する、という方法もアリだと思います。希望の就職ができるよう、みなさんの健闘をお祈りしています。
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とある心理職の1週間(ひなた編)

◯はじめに
前回と同じようにネタにつまったので自分のことをサラサラと書きます。前回思いのほか評判が悪かったのでまたやります。

1.月曜日 (この前書いたのでry

2.火曜日

カウンセリング 5 件をやって泣きそうな気分のまま帰宅する。なぜならば僕は人間がキライで人の話を聞くのもキライでついでに人間嫌いでコミュ障でそれでも一人でいることができないからだ。ウィニコットが言う、一人でいることに耐える能力をどこかに置き忘れてきてしまったに違いない。仕方なく友達に片っ端からラインをしてみるが男女とも何の返信もない。

ふて寝をしていると妹からメールが。病身の父が遠方になんだか権利関係が面倒な猫の額ほどの土地を持っていて、その処分のために保証人が必要とのこと。「保証人、おばさんに頼んだけど断られた。私は遠距離だし、司法書士の先生から言われたけど父さんの子どもがやった方がいいと思うの」と相変わらず迂遠で詳細な書き方をしている。

「お前が困るなら俺が保証人になってやっても構わない」と上から目線で帰すと返信がない。

ちなみに僕は妹の LINEを知らない。友人たちに出すように「時間があるから LINE してやってもいいけどどうする?」と誤爆したら大変だ。そう言えば今借りている借家の保証人の期限が切れそうなので妹に頼むという約束を以前からしていたのを思い出す。

「拝啓 妹様 従前からお約束していた借家の保証人についてですが…」「なってやってもいい」と返信が来る。妹は看護師なので父について医学用語満載でメールしてくる。全部わかる振りをしているが実はよくわからない。そこで法律用語で返信するとわからなくなるようだ。いつもささやかな戦いに勝って虚しくなる。兄妹でどうしてこんなに性格が違うのだろうかと思う。

3.水曜日

今度は心理テストをやる。WAIS-IVをやってて、最も仲の悪い心理士が作った自動計算ソフトがよくできていて素点を入れるとほとんど計算してくれるので重宝している。仲が悪くてもいいところはいいと認める。われながら人格者なのかもしれないと思う。

今日は WAIS day と決めていたので一気にやったらまるで自分の知能がどんどん低下してきたように思う。マスク越しにただでさえカツゼツが悪いのに聞き取れない患者さんはかわいそうだと思う。そう思ったら変えればいいのに「人間そんなに簡単に変わるものじゃない」と言い聞かせて認知のゆがみを正す。認知行動療法には尊敬する先生たちがたくさんいる。

心理テスト結果の解釈は明日にしよう。職場でA-ADHD テストを買ってもらったので試しに自分でやってみたらほぼ満点。見なかったことにして帰宅する。

4.木曜日

明日は整理収納アドバイザー1級も持っている先輩カウンセラーの先生が職場に来るなあと思ってかろうじて床の見える自室の写真を撮る。

Y先生と共同で持っているケースについての打合せをひととおりした後、先生に部屋の写真を見てもらうと「まあ、こんな片付け甲斐のある部屋なんて素敵」とキラキラと目を輝かせながら言う。

この人は変態かもしれないと思いおそるおそる「あの、おいくらで」と聞くと「こんな素晴らしい部屋、お金なんて要らないから片付けたいなあ。でも遠いからなあ(先生は少し遠方に住んでいるのでカウンセリング以外に休日に仕事をさせるのはかわいそう)目をキラキラと輝かせているので、やはりこの人は変態かもしれないと思う。そう言ったら「変態上等、ひなた君のような重病じゃないから」と言われてとても納得をした。

5.金曜日

今まで避けていた上司にオンラインで心理臨床学会に出るから8月と9月に休みが欲しいというと途端に険悪になる。「お前、俺がコロナ対策でどれだけ苦労しているのかわかっているのか、だいたいそういうことはコロナが始まる前に言え」とかなり怒られたのでお互いに無言のままPC に向かう。

「先生、今度これでもオリンピックやるんですよねえ、すごいですねえ。先生も大変なわけですねえ」と言うとマシンガンのように今度は語り始める。なぜか話題がスライディングしてそのうちに上司の母校の○應義塾の話になる。この話はまだ 100回ぐらいしか聞いていないのでそれほど飽きていない。

5.土曜日

月イチ程度、ごくたまに食べに行くラーメン屋に行く。そうしたらマスターが「毎度どうも、今日は私服ですか、いつもスーツなのに珍しいですね」とニコニコしながら挨拶してくれる。味噌ラーメンを注文して「味噌は味の調整が難しいから、味薄めっていうのは本当はやっていないんですけど、常連さんだけにはちょっと工夫しているんですよ。」と言われてとても感心する。

僕なんぞは街中やスーパーで患者さんから声をかけられても覚えていないことがある。カゴをのぞき込まれて「お、今日は半額のネギトロで一杯ですかい」と言われてドギマギしながら「あ、えと、いやネギトロ丼を」と言う。「あれは一体誰だったのだろう」と顔も名前も忘れていて、われながらひどいなあと思う。

6.日曜日

本格的に眠いので寝る。今日は土曜日で明日も休みで嬉しいなあと思ってスマホを見ると「日曜日」とあって驚く。なんだか1日損した気持ちになった。そう言えば日曜昼からクルマ屋さんに修理の申込みをしていたのをすっかり忘れていた。また明日電話しよう。

7.まとめ

心理職といっても勤め人なので毎日とてもつまらない、エキセントリックとは縁のない生活をしているのがご理解できたのではないかと思います。僕は性格的にも普通で、貧相で冴えない生活をしている何のとりえもない人間です。もっと私生活を充実させなければいけないと切に思っています。

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mugiwara.

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臨床心理士資格 only の心理職

1.はじめに

公認心理師をなんらかの理由で登録せず(できず)に臨床心理士資格のみで心理職をやっている人たちは相当数います。なぜそういった事態となっているのか、そしてそういった実情について本人たちがどう考えているのかを書いてみます。

2.さまざまな理由

(1) スキマ世代

公認心理師カリキュラム委員会が公認心理師資格予定者から外してしまった臨床心理系大学院卒業者です。大学院、学部時代に必要単位を取らなかったこと、取れなかったこと、また、他学部から心理系の大学院へ進んで来た人たちです。この人たちは大学院で専門教育を受けたにもかかわらず公認心理師の受験資格を与えられませんでした。

この人たちから見るとナニ士(師)でも受験資格が与えられる経過措置 G ルートには納得の行かないところがあるかもしれませんが、これもカリキュラム委員会が決めたことです。一定数の人たちが公認心理師を受験できないというこの「スキマ世代」「スキマ問題」に取り組んでいるものの、成果は出ていません。引き続きこの「スキマ問題」については取り組みがなされるのではないかと思います。

(2) 引退

公認心理師カリキュラム検討委員会でも話題に上っていたところではありますが、ある程度心理職としての経験を積んで、もう引退寸前というところまでくると「もう資格は取らなくてもいい」という人もいるでしょう。実際僕も受験資格があっても「歳だからもういいわ」と公認心理師を受験しなかったベテランカウンセラーを知っています。

また、定年退官近く、臨床心理士資格を持つ大学の先生でノー勉で公認心理師試験に臨んでみたところ、不合格、「この試験は臨床心理学を問うものとは何か違うな」と思って再受験はしないと学生たちに言い切ったのもある意味潔いと言えるでしょう。

(3) 信念

若い人でも信念を持って、臨床心理士資格のみでやっていこうという人たちもいます。どんな信念かというと、まず公認心理師試験を受験してみて「こんなもん受かるわけねえじゃねえか、臨床に役立たねえよ」という開き直りに近い信念です。

先般記事にしたように、公認心理師のハローワークでの募集数よりも臨床心理士の方が多いです。中にはダブルライセンスでないと採用しないという職場もあるようですが、30 余年の歴史を経た臨床心理士のネームバリューはまだまだ健在のようです。

思えば公認心理師受験可能D、Eルート臨床心理士資格取得者はその気になれば一生のうちいつでも公認心理師にチャレンジできますので思い直すのも自由です。

また、臨床心理士として心理職を採用したきちんとした職場なら、新資格を取らなかったからといって簡単にクビにすることもできないはずです。公認心理師を取るように圧力がかったり、同じ病院の精神保健福祉司や作業療法士が公認心理師資格を取得していると結構肩身が狭い思いをするかもしれませんが「取らない。あの資格は自分には向かない」という信念を持つというのもひとつの生き方ですし、僕が否定することもありません。

保険点数請求の関係で本格的に資格を取得するように経営者から言われたらその時に心の狭い経営者だと思うか、思い直して努力するべきか考えればいいのだと思います。

3.おわりに

僕はずるいカウンセラーなので「どちらを選ぶかは○さんの自由ですよ」という言い方をよくします。「自分では決められないので決めてください」といわれると「A と決めるとこういうメリットとデメリットがあり、B という選択肢を選ぶと○○というメリットとデメリットがあります」(自己決定力がある程度ある人限定)と僕が選んだ決定事項を口にすることはありません。

どんなに悩んだとしても自分で選んだ選択肢がその時は正解で、公認心理師制度や試験の悪口や愚痴を言うのもその人の自由です。残念ながら個人の力でシステムや内容を変えることはできません。臨床心理士 only でやっていこうと決めている人、あなた方はもう立派な大人で自己決定力があるのですから、自分で好きな方を選べばいいでしょう。そしてどうも困ることになるだろうと思ったらその時点でまた考え直せばいいのです。

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selected the photo &lyric by sora (@Skylit_Blue)

┈❆┈┈┈┈┈┈┈┈┈
⋆˖ 𝗛𝗲𝗮𝗿𝘁 ˖⋆
┈┈┈┈┈┈┈┈┈❆┈
たとえ
拙い言葉でも

そこに
溢れる想いがあれば

かならずとどくよ心の奥に♾


◯公認心理師・臨床心理士の男性の特徴

1.序

心理職女性の特徴を以前書いたのですが、知的なレディを尊敬している僕としては思いつくことを正直に全て書いたのですが、ほめ言葉になってしまいました。心理職の女性はみんなキレイで優しくてふんわりとしたいい匂いがして人の悪口も噂話もしないのことは十分に知っています。

それでは心理職の男性はどうなのでしょうか?思いつくままに書いてみます。

2.貧乏

言うまでもないのですが、女性心理職は結婚して優雅に生活している人も多く、美貌に恵まれ、たおやかでゆったりとしているという魅力があります。学部のころから付き合っていた一流企業に勤めている男性、中には勤務先の医師と結婚している女性もいます。やはり心理職の女性はどう考えても魅力的なわけです。

それに比して男性心理職は 50 歳過ぎても非常勤のまま、スクールカウンセラーをしながら運がよければどこかの大学の非常勤講師をやり、次年度契約があるかどうかわからない生活をしています。40 近い独身者、あまりの身分の不安定さと人格の破綻具合に見捨てられた男やもめ、奥さんが逃げていかなくても貧しさに負けて世間に負けた生活をしてしまっている男性心理職が多いわけです。僕は引退した男性心理職の老後を知りません。老心理職はただ消えゆくのみです。

3.変態でプライドが高い

世を拗ねた心理職は、そんな実力もないのに「医学部に行きたかった」などと言うことがあります。そして僕のような変態チックな薬理オタクは「そうか、Aripiprazole は SDA
serotonin-dopamine antagonist(セロトニンドーパミン拮抗薬・セロトニン 5-HT2 受容体に働きかけて統合失調症の陰線症状を改善、ドーパミン D2 受容体に働きかけて陽性症状を改善) 錐体外路症状が起きにくい)じゃなかったんだ、パーシャルアンタゴニスタ(部分的に拮抗薬となり、脳内に異変がないときは黙ってじっとしている)やっぱりドーパミン D2受容体とセロトニン受容体にも働きかけるんだなあ。

CK上昇(細胞が血中に溶け出す)やALT(肝機能)上昇が起こりやすいのは気をつけないとなあ。」などと本を読んで悦に入っているわけで、これは心理職には何の関係もないと思っていたら、何だか公認心理師試験で
は必要な知識になってしまったではないですか。

女性はあまりこだわらずサクサク全分野を網羅して勉強して点を取れそうですが、僕のような変態は知識が変に偏っていて、しかも不確かな知識です。日本で教育分析を受けるにはとてもお金がかかります。なので自分で趣味と勉強の一環として対象関係論や Lacan.J を読んで、

ひどい時にはフランス語で読もうとして挫折して、しかしながら読んだだけなのでカウンセリングの役に立たない本を蒐集して読んで悦に入るわけです。(ごめんなさい自己紹介です)そんなことばかりしていると貧乏なのに余分な知識ばかり増えてプライドばかりが高くなり、職場で「科学者一実践家モデル」をやろうとして英語の本など読んでいれば浮くことは間違いないでしょう。

3.女性が付き合うには最悪のパートナー

貧乏、プライドが高い、変態と三拍子揃っていて、しかも容姿は?というと「うーん」という人は多いです。なぜかというと、自分の容姿がそれほどでもないのに、その補償(防衛機制)として心理学を学び始めた人も多いからです。せめておしゃれをして少しお金の張る美容院に行ったりしたいところですが、お金がない+ケチで自分で髪を切って虎になる人もいます(僕)。

きっと初デートに誘われたら彼にとってはオサレな喫茶店はド○ール、夕食はす○家ということも十分にあり得ます。そこでアルコール依存症の共依存の妻よろしく「ああ、この人はきっと勉強家でお金をそっちの方に使っているのね、私が働いてこの人を支えなくちゃ」と思っても、心理職の彼は自分は頭がよく、心理学を勉強している=人格者だと思っています。(全くこの2つにはプラスの相関関係 ρはなく、むしろマイナスの相関関係があるのではないかと思っています。「自分はエライ先生だから尽くされて当然」と思っていればお礼を言うこともありません。とえりゃ一人なのです。 

「この人はお礼や謝るっていうことを知らない人なのね。やっぱり私がついててあげなくちゃ」というのは大きな誤りです。だいたいにおいてこういった心理職の男性は仕事で謝ったこともなくお礼を言うこともなく職業人生を送ってきたので、人間にとって必要な能力を身に付けることができませんでした。誰がついて教えようが、優しいあなたが何とかしてあげようと身を粉にしても変化することはありません。

私生活で人に迷惑をかけたとしても、いたずらでボールをお向かいの家に投げて窓ガラスを割った子どもの代わりにお母さんだけが謝りに行くようなもので反省はありません。しかも彼はそれを当然のこととして、全く意に介した様子もなく、砂漠に水を注ぐようなものだということを覚えておく必要があるでしょう。

4.総括

心理職の女性は優雅で、東京在住であれば表参道や青山の超オサレなお店でフレンチやイタリアンを楽しんでいます。その間に男性心理職はカウンセリングに役に立たない知識を身につけようと必死で時間を浪費、独身、一人でいればいいものの、家族持ちならば家族そっちのけで奥さんや恋人が「まあ、うちの旦那(彼氏)はいつも熱心に何かやってるわ、貧しいけれどもこの人を支えてきて良かった」という完全な共依存の領域に入ってしまいます。

男性心理職はクライエントさん、患者さんに対しては職業意識があるので優しい顔を見せてにこにこしているかもしれませんが、心の中はいつも切羽詰まって焦っています。また、こういうことを僕が書いたからと言って、これを読んだクライエントさん、患者さんが男性心理職に同情しては決していけません。この人たちは職業としてカウンセラーという仮面をかぶっているだけで、個人としてはすごく心の弱い人たちです。

せっかくうまく行っているカウンセリング関係が崩れてしまったらもったいないことこの上ありません。崩壊を防ぐためにパンドラの箱は開けないでおきましょう。

以上、自己紹介形式であらためてみなさんにあいさつをさせていただきました。  

実はほとんどの男性心理職は立派で、精神的に安定しています。妻子に優しく安定した仕事についている人々がほとんどです。つつましく生活しながら夫婦共働きでマンション、一戸建てのローンをコツコツと返し続けています。子どもはいい大学に行き、親孝行な子どもになるでしょう。夫婦円満に年を取っていき、幸せな生活をしていくものと思います。

さて、ここまで書いてきて思ったのですが、上記のように幸せな生活をしている人は特に話を聞こうとは思いません。そのまま幸せに生活をしていってくださればと思います。もし「自分は不幸だ」という不幸自慢があればぜひ聞かせてください。「こんな珍しい人もいたんだ」ということで、あっという間に 100 人集まったところで特集記事を書かせていただきたいと思います。

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
一度得たものは放しにくいもの。それならいっそ掴むものを僅かにすればいい。


◯発見!心理職に人権

1.心理職官僚A子さん

司法心理職A子さんは中央機関で9時4時で働いています。パート?ではないです。朝9時から朝4時までが定時労働です。朝6時から始まる時もあります。課長が「よし、5時から会議だ!」もちろん朝5時、係員がせめてシャワー浴びて着替えてからにさせてくださいと言ったので課長は渋い顔をしながら朝6時からの会議にとなりました。

A子さんは現場であまりに優秀なので中央に引き抜かれたのです。執務机の横には折り畳みの簡易ベッドがあります。気がつくと1週間風呂に入っていないこともあります。時給計算してみたら200円です。「いつか現場に戻れる」希望を捨てないA子さん。彼女は知らないのですがもうすぐ係長に昇任します。働きが正当に評価される、素晴らしい職場なのです。

2.児童養護施設心理職B君

新卒でB君はここの施設に就職しました。住民登録はここの施設です。なぜなら毎日ここに住んでいるからです。一畳間の宿直室には鍵はありません。朝起きると中学生の女の子がB君にしがみついて寝ています。これよくある事。ウソだと思ったら周囲の児童福祉心理職に聞いてみてください。ここは小学生から高校生までのための養護施設です。女性職員は失禁した女子の着替えをさせています。男女とも幼少期ひどい虐待に遭った経験者はよくおねしょもします。

今日は子どもたちと一緒に建物内の掃除をした後、古びたこの施設はかなりガタが来ているので雨漏りの修繕や剥がれそうな床板の張り替えをします。今日もまた施設整備で1日が終わりそうです。そうだ夕食は何を作ろうかな。彼は屋根のある場所に住んでしかも家賃は無料。体を動かすことが多いのでここに勤めながら体力がつきました。

3.スクールカウンセラーCさん

中学校校長からの依頼があり「発達障害の疑いのあるK君を児童精神科につなげて欲しい」という依頼がありました。立ち歩きをして学級崩壊させるとのこと。これはかなり念入りにやらないといけないとなんとなくカンが働いたCさんは、母親を呼び出して担任同席の下、Pクリニックは専門でいいところだからと話しました。同席している担任に意見を求めるとにこにこしながら「いえ、私は心理の専門家ではないので」とさらりかわされます。母子とも簡単に了承、集中して勉強ができると成績も上がるし、いい高校に進学できるよと言ったのが決め手になったらしいです。

翌週出勤するとCさんは校長室に呼び出されたました。教頭と主幹もいるます。担任はいません。あのあとK君の父親が血相を変えて乗り込んで来て「『発達障害』とはなんだ!うちの子どもを精神病、障害者扱いするのはどういうつもりだ!」と怒鳴り散らし、校長が父親に土下座したとのことです。

校長は県教育委員会に電話してスクールカウンセラーをクビにするか交代させるかしてくれと言いましたが、教委は前例がないからできないと断わりました。「C先生にはもうカウンセリングはさせられないですね。」と教頭。多分C子さんの来年の採用はないでしょう。でもいい時給で1年間の雇用が保証されています。

4.クリニック勤務D君

新設のクリニック立ち上げで、医療機関勤務経験のあるD君がキャリアを買われて採用されました。院長はこの都会で同業者に差をつけるために駅近くのお洒落なビルを借りたので当然家賃は高いです。朝9時から夕方6時までの勤務と聞いていましたが、掃除や開院準備、カルテ出しなどで8時には出勤、夜10時までやっているクリニックということで患者さんには好評です。

D君の主な仕事は受付とレセコン(処方せん作成)の操作。土日も空いてるのがウリのクリニックなので心理職も365日働きます。院長は気難しいです。カルテを持っていく時に「風邪っぽい患者さんが来ています」と言ったら「風邪かどうかは医者が診断することだ!」と怒鳴られました。

カウンセリングは1日1時間ぐらい。インテーク(初回)面接のみ。ちな、社会保険には一切加入していない。労災もない。それでも手取り20万円+雇用が保証されています。

※ という具合に心理職が薄給、非常勤ばかりというのは誤解で、高給優遇、常勤化がどんどん進んでおり、職場内での地位はそれなりに高いものです。

他にもいろいろと例はあり、就労継続支援施設で働きながらフロアメンバーや併設クリニックの患者さんのカウンセリングをするE子さんは事務室にこもり切りで計算作業をしているサービス管理責任者にフロアを空けるな、だから心理士を雇うのは俺は反対だったと罵倒されます。

時間外にクリニック患者さんのカウンセリングをすると早く帰りたいと患者さんが不機嫌になります。心理士は元々赤字で採用してるからと言われて土曜日は集団認知行動療法とペアレントトレーニングでクリニックの売上げに貢献しています。

ここはボーナスはないものの、各種保険はしっかりしており手取りは16万円、きちんと心理職をやっているというやりがいがあり毎日忙殺されています。

プライドが高いワンマンオーナーの下で働く心理職はさりげない一言でオーナーを激怒させるため、パワハラに強い耐性がつくという鋼のメンタル術師、略してハガメンにもなれます。かように心理職にはさまざまな権利が保証されているのです。

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