F5F20BCA-4032-4A0F-8CCE-7FE31E4A9C41

ひなた&ふなむし心理学談義 in スペース

1.はじめに

最近心理学関係のスペース(Twitter のラジオのようなもの)を聞いていないなあと思ったので、時間が空いたので自分たちでやってみることにしました。相手は昔から仲良しの駆け出し心理職ふなむしちゃんです。

2.内容

ふなむし:ひなたさんの心理職としての始まりを聞きたいんですけど

僕:すごく生意気だった。新卒なのにバイザー(自分で選べない。官製でつけられてしまう)に英語と仏語と独語で面接計画書とか書いたり…それで当然バイザーから文句が出ると「外国語も読めないんですか?」と言ったり。半年で13 ケースしか持たせてくれなかった。

ふ:13 ケースなら結構多いんじゃ

僕:いや、ほとんど1回か2回で面接終わってたから。あとバイザーが見るともなく給与明細見ていて「頑張ればこのぐらいは稼げるんだぞ」と言ったら鼻で笑って「そんな給料で良く食べられますね」と言ったり、どうせそこの職場辞めてすぐ大学に戻ろうと思っていたから(実際そういう人も多い)もうね、他の心理職から嫌われてさ、やめろやめろの大合唱。

別の心理職の人に胸倉つかまれて大喧嘩になりそうだったけどなんとかそれはケンカしないで済んだw

ところが僕自身が変わったのはバイザーが変わってからかなあ。定年寸前の女の人で、心理面接の技術を教えるというよりも畑に連れて行かれたwもうね、ジャングルみたいなところできゅうりとかすごくでかくて土に触れてだいぶ変わったなあって。

ふ:あーあるある、そういうところって。土に触れて治すっていう方法はすごくあるかも

僕:どちらかっていうと福祉がそういうの多いかな。でさ、なんかこの仕事続けてもいいかなって思ってたら東京の中央に呼ばれて、仕事だけは早かったから、こういうこと言うから嫌われるんだけどさ、行政の事務仕事やらされて、始発で仕事行って終電で帰って、また家に帰ると仕事、9時4時まで仕事してたw(午前9時から午前4時)

ふ:それはちょっと・・・

僕:何年かそんな仕事してて、ああ、もうだめだ、辞めようと思って辞めちゃった。フランス留学とかエサを目の前にぶらさげられたけど「あ、ここにいるともう死ぬ」と思ってやめちゃった。

それから心理の仕事やらなくてもいいやと思って営業の仕事したりしてそこでなぜか成績上げられたから、その技術を生かしてもう電話営業してね、求人も何も出してないクリニックに電話しまくったw。それでたまたま「あ、今探してたんだよね」ってところに就職して、その時無資格だったから、まあ取っておくか、と思って臨床心理士資格取った。あの時資格取ってなかったら心理職やってなかったかも。普通は求人とか探すよね。

ふ:えと、どうやって心理職が仕事探すかってすごく難しいですよね。私の周りは紹介で仕事したり…あと私は心理と関係ない仕事やったり、心理と心理でない仕事の中間の仕事やったり(社会養護?)ああ、やっぱり心理の仕事は好きなのかなあって。イルツラ仕事(「居るのは辛いよ。」居るだけの仕事をしている、デイケアや就労移行施設の指導員など)も面白かった。

僕:そうそう。僕も短期間だけイルツラ仕事やったけど面白かった。あとね、うん、なんかね、コロナの前は学会出ると児童領域の人と仲良くなって飲みに行ったりしてたけど、児童の人ってなんか明るいよね。すごい環境で育った子どもを見ている人でも明るい。子どもって将来があるからかな。すごくエネルギッシュに感じた。

でも心理の仕事にこだわらなくてもいいんじゃない。学部ですごく選別されてGPA(成績評価値)で落とされたりすることも多いみたいだし。

ふ:あー、そうそう、私なんか結構いいかげんに受験資格とれちゃったけど、今学部で選抜されて厳しい GPA 通っても実習行って半分ぐらいは公認心理師なるの辞めて IT系の企業行くとか決めたり・・・

僕:いいんじゃない?その方が。心理の仕事やりたくない人が無理やり心理の仕事やってカウンセリングやったらクライエントさんも大変だし。その方が本人(学生)にとってはよっぽど幸せな人生。心理の仕事はやろうと思えばいつでも戻れる

ふ:あー、そうですよね。で、ひなたさん、若い人に望むことは

僕:持論なんだけどさ、公認心理師に 143 点で受かろうが 200点で受かろうが関係ないワケ。学校のテストだと順位がついて成績がつくけどこれは資格試験だから。だから資格取ってからが勝負。そこからどんどん若い人は頑張って欲しい。若いうちは思い切り体を使って遊戯療法をやったり、特に子どもにかかわって欲しいなあ。

これも僕の持論なんだけどさ。ベテランで一生懸命勉強して仕事をしている人>若くて体当たりするぐらい熱心な人>ベテランで勉強しない人、だと思うんだよね。ベテランだと勉強していなくてもそれなりに仕事はできちゃうんだけどね。だからがむしゃらに一生懸命やって欲しいと思うよ。

ふ:今日はありがとうございました。

僕:また機会があればやろうねえ

3.おわりに

何をしゃべったか、特にふなちゃんがいろいろ話していましたがかなり忘れています。ただ、駆け出しの心理職の人が何を考えているのか、それに触れてかなり僕自身も勉強になった1時間でした。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_