ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

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ᴀᴡᴀᴋᴇɴɪɴɢ ʙʟᴜᴇ.

#イマソラ

○ 公認心理師・重い責任、試験は困難安月給

1. 序

医師・看護師等の医療専門職は、法律上の責任を問われることがあります。刑事・民事ともにです。したがって、国家資格となった心理職の公認心理師についてその法的責任を考えてみたいと思います。

2. 刑事責任

積極的に「殺してやろう、傷つけてやろう」というのは犯罪ですが、なにかをしなかったことによって人が死んだり傷ついたりすることも「真正不作為犯」という犯罪類型に当たります。どうしてもホームレスになりたいという人が、真冬の北海道の農村部で患者さんに対して「生き方は自由ですから」と言って凍死してしまったらこの場合は真正不作為犯(真に何もしなかった)に問われる可能性があります(例えが
うまくないですが(わかりやすい真正不作為犯は、保護者遺棄致死のように「放置すれば死ぬ」のをわかっていながら何もしないことです。

不真正不作為犯も同様で、助ければ助かったのかもしれないけれども見殺しにしてしまった際に殺人罪が成立します。この辺りは法律でもかなりややこしい分野なので、やるべきことをやらなかった「不作為犯」が罪に問われる可能性
があるということを覚えておけばいいでしょう。

3. 民事責任

民事責任も問われることがあります。治療を受ける一治療を行うという側には金銭を支払って治してもらいたいという契約行為が成立します。患者さんの債権と医療側の債務です。そうすると契約責任が発生するわけです。

そしてもうひとつは不法行為責任です。不法行為についての民法 709条条文を引用します。「故意または過失により他人の権利を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責に任ず」ということになります。さて、これを公認心理師についてあてはめてみます。

公認心理師試験には毎度毎度のように SSRI による賦活症候群が出てきます。多忙な医師は
3分診療、「様子どうですか?」と聞くと「変わりません」と患者さんが答える。相変わらず死にたい、患者さんは「はい」と答えます。患者さんというのは「大丈夫ですか?」と聞くと必ず「はい」と答えるという人たちです。

医師は患者のことをよく覚えていないので「食事にも睡眠にも変化はないんだな」と思って処方を変えることもなくそのままにしておいた。
その後公認心理師がカウンセリングを行い、SSRI を服用してから希死念慮が高くなったと患者さんが言うわけです。

それで患者さんが実際に自殺してしまった場合には、当該公認心理師には故意による不法行為責任が問われる可能性が発生します。SSRI によって自殺するとは限りません。その患者さんはうつの病状が悪化して自殺したのかもしれません。 

もし遺族が弁護士を立ててカルテ開示を要求し、公認心理師のカルテも開示、そこに希死念慮があることが書かれていて、それにも関わらず多忙な医師にフィードバックしなかった場合、「賦活症候群を無視したため」と公認心理師の責任を個人的に問うために訴訟を提起されることは有り得る話です。

いつかこの問題が出るのではないかと山カケをしていて、ただ、僕のブログは多分日本心理研修センターも読んでいると思われるので出題されないのが残念ですが、抗てんかん剤で双極性障害の気分安定剤、ムードスタビライザーであるラモトリギンは湿疹が出たら即中止です。

ラモトリギンは稀にスティーブンジョンソン症候群が副作用として起こることがあり、これは全身の皮膚が壊死して死に至ることもある疾患です。「いやお医者さんには時間がなくて言えなかったんですけど最近湿疹が出ましてね」「そうですか、かゆいのは大変ですね」など
と言うと専門家であれば当然知っているはずの知識を以って対応しなかったということで、公認心理師はその責任を問われることになります。

「だって公認心理師試験に出たことがある、当然知っているはずの知識じゃないの?」とい
うことで、下手をすると(しなくても)カウンセリングで副作用が語られた際、薬物の副作用全般が公認心理師の責任として負わされる可能性があるということです。

これはある意味、悪い意味で画期的なことで、身体管理は医師、心理的な状態を把握して介入するのが心理職だったのが、患者さんの服薬している薬剤を把握して「足がつっぱって苦しくなることはありませんか?(アカシジア・アキネトン処方か変薬が必要なことも)それにも関わらず多忙な医師に公認心理師がフィードバックしなかった場合、「副作用報告を無視したため」と個人的に訴訟を提起されることは有り得る話です。

「法の不知はこれを罰する。事実の不知はこれを罰せず」という言葉が法律にはあります。「だって人を殴っても罪になるとは思わなかったんだもん」という法の不知は許されませんが、「山の中で熊が襲ってくると思って鉄砲撃ったら熊の毛皮着た人だった」という事実の錯誤は処罰できません。  

さて、この場合公認心理師が「だってその問題落としたし間違えたし復習もしてなかったもん」と言っても通用しません。もし「放置すれば副作用で死んでしまうかも知れない」と思っていたならば「未必の故意」が働きます。

そして公認心理師としての専門性が問われ、「通常の公認心理師ならば当然知っていてしか
るべき知識なのに知らなかった」ということで追及されるわけです。

入院中の患者さんについて医師から「◯さん外出希望しているけど出しても大丈夫かなあ?」と聞かれて(いつも◯さん出たい出たいなあって言ってたなあ)と思って希死念慮が高い患者さんを民法 644 条の善管注意義務「善良な管理者の注意をもって、委任事務を処理する義務を負う」という責任を負わされることになります。

ということで医師からそう尋ねられても「いいですよ」とは言いにくい風潮になって来るでしょう。

それから、カウンセリングというのは医療行為同様の準委任契約契約と言われています。委任契約は法律行為で、完全に成果物を完成させて出さなければなりませんが、医療やカウンセリングは完全に治せるかどうかはわからないけれどもとりあえずお互いに「よくなるかもしれないね」という合意があるので準委任契約になるわけです。

ただしこの場合も通常の公認心理師と同じ程度の専門性が要求されるわけで、劣等生の公認心理師の知識技能ではなく、一般的な水準の公認心理師です。薬物動態学にしたがって、副作用が起こりうる薬剤でもどのぐらいの時間で抜けるのかは理解しておけば大丈夫です。

「この年齢にはありがちなことですから放っておけばよくなりますよ」と口が裂けても言ってはならないというのはここに理由があります。

そしてこの善管注意義務はレベルが高い専門機関に勤務しているほど高い善管注意義務が負わされます。

PTSD 構造化面接 CAPS は研修を受けて行うことができるものですが、研修を受けて CAPS を実施したら侵襲性が高く病状が悪化した、あるいは質問紙式のK-10もストレス反応を見るための質問紙式の簡易なテストでも徐反応と言ってフラッシュバックを起こすことがあります。

それをうまく収めることができないと「病状が悪化した」ということで訴えられることは十分あるでしょう。これはたとえば先進的で高度な PTSD を治療する医療機関の場合には責任を問われる可能性が高いことになるわけです。

ただし、だからといって公認心理師であるスクールカウンセラーや開業領域私設カウンセラーが民事責任や刑事責任を問われないかどうかははなはだ怪しいところがあります。

さきほどの賦活症候群やラモトリギンによるスティーブンジョンソン症候群のほかに、薬剤不随意運動は振戦、バリズム・ヘミバリスム
(速い動きで手や足を投げ出す大きな動き)、ジストニア(筋収縮で姿勢が固まってしまう)チック(常同運動)。ミオクローヌス発作(素早いびくっとするっアカシジア(静座不能)、ジスキネジア(オーラルジスキネジアだと口元をもぐ
もぐさせる)などがあります。

この症状が長引いて患者さんが苦しむということだとそれを聞いていた公認心理師もその苦しみ、または後遺症となって残る場合もあるその症状を放置していた責任が発生しかねないということになります。

民法関係法規を以下に列挙しておきます。

損害賠償請求が起こりうる根拠となる条文です。

1.債務不履行
415条前段
「債務者がその債務の本旨に従った履行をなさざるときは、債権者は、その損害の賠償を請求することができる」

2.準委任契約
656条
「この節の規定は、法律行為でない事務の委託について準用する。」
※ はっきりとした契約等や裁判にかかわる行為等が法律行為、ぐらいでいいでしょう。

3.不法行為による損害賠償請求
第709条
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

※ 公認心理師試験を見ると抗精神薬副作用ばかりでなく心身症、一般内科疾患、薬物動態学まで出題されています。これらが通常の公認心理師の一般的に知らなければならない知識として扱われています。

これらの知識をもしまぐれで取れて合格した、あるいはこの問題は落としたけど合格した場合でも患者さんに健康被害があった場合には「公認心理師が当然知っているべき知識」として責任を問われる可能性は多いにあります。そして

まあこれだけ責任を重くしたのだから権限が増えて給料も当然高くなるのは当たり前と思います。

足りない分のお給料はお医者様が自分の給与を削って支払ってくれるのでどうぞ安心してください。

最後に一言。

心理職が国家資格化されたからといってすぐに地位待遇が上がるわけでもないんだからせめて職能団体の統一ぐらいはよやれや
#公認心理師職能団体の統一をしてください

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ʀᴇғʟᴇᴄᴛ.
写真のよさのひとつ。どんな天気や心模様の日も、それを「美しさ」として映すことができる。
#雨


総合職心理キャリアの悲哀

先般
家庭裁判所調査官補・国家公務員総合職人間科学区分・矯正心理専門職
の記事を書きましたが、読者のふみさんからコメントがありました。

返信を書いていたらあまりにも長くなったので独立記事として取り扱わさせていただきます。

以下ふみさんのコメント

私が言いたくて書きたくて仕方がなかったことを、敢えて文字にしてくださったことに感謝です。法務省(少年鑑別所、保護観察所)は検事、厚労省は医系技官、裁判所は裁判官。鉄板資格たる法曹資格又は医師資格を持っている者がどんなに若くて仕事がダメパーでも強いです。法曹資格又は医師資格のないキャリアの職員がどんなに自分を犠牲にして出世しても出先機関の所長や事務次官止まりです。ただ、法曹資格又は医師資格があるトップより強いのは政治家。国会議員のセンセが最後は何でも決めちゃうから、私達はここに一番翻弄されます😥

以下ふみ様への返信

コメントどうもありがとうございます。
ふみさんの言うとおり、法務省では事務局長は行政・法律キャリア総合職のトップ事務次官は13番目ぐらいのいわば名誉ポスト。上層部は全て法曹がその地位を占めています。

矯正心理職として採用された鑑別技官は判定会議で鑑別所長の決裁が必要な鑑別結果通知書を出しても若い判事補にひっくり返されてしまいます。鑑別所入所中の4週間の間に鑑別技官はとても忙しい思いをして義務官舎に入り、帰宅しても落ち着かない気持ちで鍵を片手に鑑別所の重い鉄のドアを開け閉めして、およそ心理職として考えられないような仕事をしているのです。

心理キャリアは総合職としては技術職のようなもので、昔は国家I種のキャリア組、大卒一般職の国家Ⅱ種、実際には「国家1.5種」ぐらいの扱いを受けているのだと考えています。

ただし、やらされている仕事は本省ではデスマーチ、野党からの国会質問【例えば少年犯罪の凶悪化に対する対策(このような事実は統計上も実際にもない)】があれば徹夜残業で、夕方6時から仕事を始めて翌6時に終わって、9時には国会質問はないよと言われて作った書類はそのままシュレッダーという仕事が毎日の日課です。

裁判所総合職としての家庭裁判所調査官もほぼ同じ待遇です。調査官としての上がりポストである首席調査官になるには全国10カ所以上の転勤をしなければならず、20年以上単身赴任というのはザラですし、ヒラ調査官のまま職業人生を送ろうとすると物凄い圧力で異動を強要されます。

家裁調査官が出世する(聞き分けのいい人は出世を無理にでもさせられてしまう)のは調査能力よりも全国異動能力が重視されます。

また、定年寸前の首席調査官は各種連絡協議会があっても中央上席に座るのは若い判事補、その隣に首席が座るのが当たり前です。

調査官が現場の調査仕事だけをしたいというのは年々困難になっています。書記官が書記官、事務官とジグザグ昇進をしていくのと同様に調査官が家裁事務局長や事務局次長を好きでもないのにやらされて事務官書記官のポストを奪っているわけですから物凄い妬みの目で見られます。

最高裁や高裁にも家裁調査官出身者はいますが、家庭局第1課長、第2課長は30第半ばの将来高裁長官等のトップエリートを目指す飛び石ポストなのに比して家裁調査官出身の第3課長は定年寸前の50代です。

裁判官は定年まで勤め上げれば大手弁護士事務所に高待遇で迎えられるか、年収3000万も可能なハンコを押すだけ仕事の公証人のポストもあります。

それに比して家裁調査官の定年後のポストは指定職東京家裁調査官でも非法曹で法曹よりもずっと取り扱える裁判事務の権限の低い簡易裁判所判事(揶揄を込めて「カンパン」と呼ばれる。)や調停委員、または名誉職としての給与が安い大学教官です。

かように厳しい扱いを受けている家裁調査官は年々人文科学専門家というより、臨床心理学専攻出身者でも裁判所司法行政事務取扱人としての能力が要求されています。

昔は独立していた家裁調査官研修所は裁判所総合研修所として書記官養成のための機関と統合されました。

はるかその昔ですが家裁調査官は内地留学として大学に研修に行くことができましたがそうすると大学にそのまま就職してしまう人が多かったのでその制度は廃止されました。

医療や産業、福祉現場でも心理職の宿命ですが裁判所で家裁調査官が「先生」と呼ばれるとものすごい勢いで睨まれることが多いです。というか確実に

部内で「先生」と公式に呼ばれるのは「何も話をわかってもらえなかった」と悪評を当事者から買う調停委員だけです。(ちゃんとしたいい調停委員会委員もいますし、当事者が思うようにならなかった恨みもあるだろうと付け加えておきます)。

矯正心理専門職にしても裁判所総合職、国家公務員総合職人間科学区分でも恐ろしいほど難しい試験を通過しないとなりません。

特に知能テストのハイパーレベル版、判断推理や数的処理はIQ170ないと解けません。
人事院発表の総合職過去問
が、まずこれに全問正解するぐらいの実力がないと次のステップには進めません。

臨床心理士公認心理師総合職の三つ巴合格はもはや人間技ではないと思います。

責任は一切取りませんが志があり、公認心理師スピリットを国家公務の中で生かしていける人には心理官僚としてぜひ三冠王を目指してこの制度を良くしていって欲しいと思います。

厚生労働省医系技官については心理職の世界とは全く関係ありませんがかなりの愚痴を聞かされることもありますのでまた機会があれば興味本位で別記事として紹介したいと思います。

(Special thanks to my brain Ms.A)

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photo & lyric are by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
ᴀɪʀ ᴅʀᴏᴘ.
当たり前だけど、人と人は互いに独立した存在で、心も頭も別々の場所に在る。故にそっくりそのまま想いが届くなんて事はそもそも有り得なくて。だから少しでも伝わったなら、それだけで有り難い。

○ 公認心理師年収をUPさせるには?

公認心理師が年収をUPさせるには、どうするか?年収が元々高い総合職公務員、一流大学教員を除いて考えてみると、やはり成功率極めて低い起業や、まあそこそこてきそうな、本業+アルバイトです。

アルバイトは、公務員、独立行政法人などでは認められていません(抜け道はありますが書きません)。

1.アルバイト

アルバイトと言えばとかく本業が非常勤、クリニックのアルバイト、スクールカウンセラー
(これそのものもアルバイト)だとすれば、働ける場所を探してやってみる、ということが重要になります。求人をいろいろ探すと、オンラインカウンセリングサイト cotree.co ではカウンセラーを募集しています。収入もさることながらひらやまcooの起業哲学は素晴らしいもので、だからこそこの業界のトップと言えるのでしょう。腕を磨きたい心理職の方々にオススメです。

あと、医療系転職エージェントに登録をしておくと(登録は正規職員が多いものの)アルバイトで働ける仕事もありますので就職紹介担当者=コーディネーターに相談してみましょう。在宅で空いた時間、また私設カウンセリング事務所で自分が出かけて実際にカウンセリングをしてもいいわけです。夜間や土日のアルバイトはcoカウンセリング事務所では喜ばれます。

僕なんぞはこんな無料で読めるブログで自分が書きたいものしか書いていないので、読者様そっちのけで夢中になってしまうことも多いわけですが、note、インスタグラマー(心理学&写真ってどんな?)、youtuber、有料メルマガ発行をして「続きは webで!」腕試しをしてもいいでしょう。FF の佐藤セイ|心理系ライター@SeiSato1224 さん(公認心理師・臨床心理士)は心理学関連等のライターとしても活躍しています。

クライアントと契約提携をすることができれば専属ライターとして心理学を書いてもいいわけで、恋愛心理ライターはキュレーションサイト(情報ごちゃ混ぜサイト・ファッション・料理・豆知識)だったこともあり、こういう分野は人気絶えることはなく、面白い記事を書けば仕事も増えていくでしょう。

そういえばこころ JOB さんでも相変わらずライター募集しているな と思い出します。ただし、ライター全般に言えることですが、物書きのアルバイトをするのはカウンセリングの腕前とはまた違ったものになります。特に有資格者のみ募集ライターの場合には資格なしで「趣味は心理学」レベルだとその時点で試合終了です。

有資格者でもカウンセリング上手で、論文を書くのは得意でも、一般向けにはわかりやすい記事が書けないとライティングはボツになるということを忘れてはなりません。

2. プチ起業〜本格的起業まで

業務請負として仕事をほかからもらってくるだけでなく、いっそのことプチからプロまで起業しちゃったらどう?と思うわけです。確定申告はきちんとやりましょう。

例えば有料講演会。自宅をサロンのようにして(あるいはどこかレンタルスペースやルノワールのような喫茶店のレンタルルームを借りて)グループエンカウンター的会費数百円のお茶会をやって馴染んでもらう。

そういう中で個別カウンセリングを受けたいというクライエントをゲットして、安く(あるいは無料で借りられて)営利を禁じていない公民館のような場所を借りて個別カウンセリングをしたり、やはりルノワールで有料カウンセリングをやってもいいわけです。

さて、僕の知っているすでに引退した経営コンサルタント→心理カウンセラー(資格なし)
の人はそこそこ収益をあげていました。経営コンサルタントをしている時に従業員のメンタルヘルスが心配でカウンセラーになりました。コンサルをしていた時の顧客がこぞって彼女にカウンセリングを依頼したのでクライエントさんが途切れなかったという話を聞きました。人脈は大事です。

以前僕は「開業心理職でリッチな生活を」 と言うしょーもない記事を書きました。

実は開業領域ではクライエントさんからまた別のクライエントさんが紹介されるのが一番多いと聞いて、カウンセリングそのものを売物にするのだったら、小手先の売り上げ集客テクニックより、よほどの腕前が必要なんだなあと思いました。

ただ、それでも集客の努力は必要になります。いわば営業です。僕が知っている社会保険労
務士さんは土日平日の夜は企業相手に講演会、その後事務所に戻って仕事と目まぐるしく休みなしに働いていました。

企業相手だとメンタルヘルス研修のご要望はありませんかとパンフレットを作って飛び込み営業をしたり片っ端から電話する努力も最初は必要かもしれません。そしてこのコロナのご時世ですから、どうしても企業全体が事業を縮小、お金がないので払えるお金が少ない企業も多いだろうと思います。

いずれにせよ本格的起業をするならばアイディアを駆使、ニッチな需要をとらえて前向きに乗り込む姿勢も大切かもしれません。決して大学院では教えてくれなかった経営センスが必要となります。

もし公認心理師に上位資格、というか何か資格を付与して作るのだったら心理学検定のような拘束力がない形で「開業公認心理師1級」のような資格があってもいいかもしれません。いつも高級そうな菊名ランチを豪勢に食べている北川清一郎先生(心理オフィスK) が作ってくれないかなあ・・・

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ʀᴇʟᴇᴀsᴇ ʏᴇsᴛᴇʀᴅᴀʏ.
心を救う拠り所となるものも、長い年月を経るとむしろ呪縛になってしまう。想いは掴まず放すもの。年始のお焚き上げでお守りを納めるように。


◯国家資格公認心理師はなぜ給料が安いままなの?その2

1.序

国家資格公認心理師と臨床心理士を定期でハローワークで調べています。正確な平均値は出せないのですが、ざっくりと見積もってみてパートの場合900円から1500円ぐらい。常勤が月給25万円(額面・税込)ぐらいと日本臨床心理士会の動向調査とあまり変わらない結果でした。

2019年2月ぐらいから新公認心理師ができたわけですが、私大大学院出身だとかなりの学費を支払っていてもまあこのレベルの給与でパートに至ってはコンビニの夜勤とだいたい変わらないレベルです。

それでは独立行政法人の大病院なら給料がいいかというと、確かに恵まれていることは事実ですが、定年まで勤め上げても月給30万円稼ぐことはほぼ稀なことです。

なぜこのように心理職の給料が安いからと言うと、たとえば医療領域に限っても臨床心理士だろうが公認心理師だろうが雇っている側としてはちっとも儲けにならないからです。

これが理学療法士や作業療法士となると従前から医療機関の保険点数がきちんと決まっているので、保険点数できちんとペイしています。

ところが心理職は50年争っていて国家資格ができないうちに産業場面でも医療系でもすっかりその保険点数は看護師、精神保健福祉士など他職種に奪われてしまいました。

日本国家が払える医療費は増大させることはできません。ですのでほかの職種の保険点数を奪ってくるしかないのですが、果たしてそれが可能でしょうか?

日本医師会は医師数を抑制してまで自らの利権を死守します。故武見太郎を初めとして政治と医師との関係は強く、看護師は政治団体として看護連盟を持っています。柔道整復師は強力な政治力があり整形外科医から権益を奪い去ったほどです。

まもなく2025問題が出来します。国民の4人に1人が75歳以上の高齢者になります。医療費のパイが変わらない中で公認心理師はどれほど生きられるでしょうか?

心理職は国家資格を作るために50年の闘争を経て抗争をしていたばかりで何も政治力を持っていません。保険制度にどんどん入っていく余地はありません。やっと認められた今の微々たる保険点数制度から、果たして今後広がっていくのでしょうか?

病院やクリニック勤務の臨床心理士が雑務として病院事務やレセプト計算をするのはよくある話です。

そして経営者(院長)から「お前を雇っていればいるほど赤字になる」と苦虫を噛み潰したような顔をして言われた心理職はいないでしょうか?

実際にはインテーク面接も便利に使えますし「このクリニックではカウンセリングはやっていないんですか?」と言われて客寄せパンダよろしく雇われているだけで、こういう「渋々職場」では昇給も望むべくはありません。

そして驚くべきはカウンセリングをやっていない心理職がかなりの割合でいるということです。

デイケアや就労継続支援施設で生活指導員として働いていれば、そこで保険点数や生活指導員としてペイします。

安定していると思われている公務員でも持ち帰り仕事やサービス残業をしていると実質給与はどんどん下がります。時給200円ぐらいとか…

福祉施設や児童施設で働いている心理職も数多いですが、こういう施設は人手が欲しいので夜勤もできて資格よりも経験者優遇です。手取り17〜18万円も珍しくありません。

時給がいいスクールカウンセラーはいつ再雇用なしになるかわかりません。

非常勤はいつクビになるのかビクビクしながら暮らしています。高卒で市役所勤めをしている事務員やコツコツと20年以上仕事をしている水道、電気、ボイラーなどの現業職の人たち(こういう人たちをバカにしているわけではなく国家試験で働いている人たちが重用されている人たちと心理職の待遇という重みを比較しているだけです。)

心理職は生涯給与にしてどのくらいか?ポスドク(昔で言うオーバードクター、博士課程が終了しても大学に就職できない人たち)は一体どのぐらいいるでしょうか?

40歳過ぎても就職できずどこかで非常勤バイトをしながら糊口をしのいでいるばかりです。

就職するためには質の高い査読論文を何本も書かなければなりませんし、博士号を取得して給料の高い就職先があるかどうかはわかりません。

さて、「序」が終わって本論を書こうとしたのですが、「序」で本記事には本論がありません。

最後に付け足しに思えるかもしれませんが、大学院では決して教わらなかった事ですが、起業精神があって約3パーセントと言われるベンチャーの中でカウンセリング(パーセンテージはカウンセリングの場合はわかりませんが)や副業で稼げている人たちがいることも事実です。

カウンセリングはその文化は発展していないように思えるかも知れませんがニーズは必ずあるので、待ちの姿勢よりも攻めの姿勢で顧客を開拓していくような起業スピリッツがある人たちはこの業界の中でも成功していく可能性は十分にあると思うのです。とです。

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きょうも
その手がとどく世界を抱きしめて ໒꒱⋆゚


○就職1年目の公認心理師

1. 序

2018年、初めての公認心理師試験が行われ、2019年から公認心理師は心理職として働いているわけですが、本年度の臨床心理士試験は難しかった。

確かにそうだったと受験生のみなさんの話を聞いていると(感覚として1次試験合格率5割程度)と思います。ただし(現時点の予想)第3回公認心理師試験が急激に難化することはなく、公認心理師資格取得のみでも十分新卒就職には差し支えないものと思います。

それだけ国家資格としての公認心理師は重みがあり、院卒で心理専門職として働くには十分な資格と考えています。この記事を書いている目的は、公認心理師として専門職に就いた自分をイメージしてもらい、励みにしてもらいたい、そして心理職の現実も知って欲しいという目的から書いています。

2.総合職公務員

なぜ総合職公務員をトップに持ってきたかというと、みなさん学部のころに一度受けて不合格、院卒時に受けてまた不合格という経験者も多く「いいなあ」と思っている総合職は中身の仕事もかなりハードだからです。再受験したいという方も多いかもしれません。

他領域で働いていて、再度チャレンジしたい方はメリットとデメリットをよく考えてみるといいでしょう。総合職は超過勤務手当がありません。中央研修はありますが、全国転勤どこに行くのかわかりません。恋人と一緒にいたいというわがままは一切許されず、全然知らない土地、知らない人たちの中に飛び込んでいくことになります。

2020年大学院卒21万3000円、大卒 18万6,700円と初任給は安く、手取りが 16、7万切るぐらいですが、何しろキャリアなので出世は早く給料も 20 台で年収500 万円台、総合職人間科学区分、家庭裁判所調査官を想定しているのですが、鑑別結果通知書、調査票、調査報告書を期日までに提出できないのは許されません。

しかも一人当たり抱えている案件が多くて読み書きをする量は膨大です。
公務員試験を受けた方はなぜこれだけ多くの事柄を短時間に多く書かせるのかと思ったかもしれませんが、クオリティが高いアウトプットを短時間に大量にこなす必要性があるからです。転勤をきちんとしていれば50代年収1千万円手堅く中堅となってからは定年まで単身赴任、女性ならワンオペ育児必至です。

とはいえ有能な人、要領がいい人は5時で帰ることも可能です。途中で霞ヶ関行政部門に組み入れられなければ、ですが。

社会復帰調整官は興味を引く領域で中途採用幹部待遇ですが、社会人経験者採用です。

3. 児童関係

さて、これも公務員再受験者の人たちのための記述です。児童相談所はなかなか給料がいいです。児童心理司任用資格の中に公認心理師も含まれています。転勤も都道府県内で済むので魅力的です。

ただ、児童心理司で入っても、やっているのは判定のための心理テストで、継続的な心理面接はできません。児童心理司で採用されると、心理判定と児童福祉司両方の仕事をする、あるいは心理にかかわりなく、そのまま児童福祉司の仕事をさせられる人もいます。

報道などでご存じでしょうけれども、児相職員は1人100件以上ケースを抱えていて、200 件の自治体もあります。イメージとしては 200 件山積みになっているファイルの一番上の虐待死しそうな事案から手を次々につけようとしてこっちが溺れかけている間に60番目とか130番目の事案で虐待死が起こるということもあり得ます。

心身ともにかなりハードな仕事で、自治体によっては勤務制限をつけているところもありますが、結構夜遅くまで残っていることも多く、週末夜9時ごろからお疲れ様会(は現在時節柄できないと思いますが)をしていた人々もいます。 

この人たちに払う残業手当をかき集めるために土木課や総務から超過金融手当を付け替えしますので、手取り 40 万円~50 万円の職員も珍しくないです。大卒程度区分の地方公務員は地方上級扱いなので給与はいいです。その代わり、都道府県だと児童心理区分から児童施設に回される場合もあり、その場合には宿直勤務があります。(このあたりは曖昧で、心理、児童心理、児童指導など自治体によって採用形態が曖昧です、)

児童心理治療施設勤務はなかなかハード、児童関係は公務員でも離職者は多いです。ただし、とてもやりがいのある職場です。僕は学会の後に児童関係の人たちの人たちとの懇親会に混ぜてもらったことがあったのですが、とても明るくて前向きな人たちでした。どんな環境にあってもこれから成長していく可能性がある子どもにかかわっているからなのだと思いました。

僕の未知の領域ですが、放課後デイサービス(知人が経営者だったり、受験生がバイトをしている。)もやりがいのある仕事と思います。若い心理職が最初の職場として選ぶことも多いのですがバイトだと時給千円ぐらい。心理有資格者の施設長もいます。福祉関係は総じて規模にもよるのですが、給料は安めが多いです。「この分野にかかわりたい」と思ってやる人たちが多いので、志は高い人が多いです。

障害のある子にかかわりそこに馴染んで働く人もいるので、自分の向き不向きを考えた上で働くといいでしょう。社会的養護施設も心理職
の働きが期待される領域です。

4 福祉関係

福祉関係は、特に障害者施設となると宿直勤務がありなかなかハードです。

無資格でも働ける、いや、むしろどんな資格よりも経験年数の方が求められます。(福祉関係は経験優先が多いです。)月給20万円以上に設定されていても宿直勤務もあります。障害者施設だと手取り17~18万円も珍しくありません。

就労継続支援施設、通所施設も似たようなもので、だいたい同じような給与です。ただ、利用者さんと同じフロアで仕事をして、心理師の場合だと「生活指導員」兼心理相談担当者ということになります。今年の臨床心理士試験でそう聞かれた人は多かったですが、雰囲気としてはフロアメンバーの一員として生活指導員をやりつつカウンセリングをするという多重関係に近いような場面に出くわすことは多分にあります。

和気あいあいとしている場面も多いです。ただし、ある時はフロアの規律を守ることを大切にして利用者さんに注意をしたり、ある時はカウンセリングをして、というのはなかなか難しいことです。他の指導員、サービス管理責任者と打ち合わせが必要と思います。

こういった福祉関係だとボーナスはまああまり期待しない方がいいと思います。福祉は多様多分野です。 

5 教育

新卒でいきなり都道府県のスクールカウンセラーとして採用されることは、心理師が少ない土地でなければ難しいかもしれません。都会になればなるほどスクールカウンセラーの雇用要件は厳しく、毎年採用試験を受けなければなら
ないこともあれば、それほど心理有資格者が多くない自治体は「今年もよろしく」的なところもあります。

スクールカウンセラーの時給がいくら高くても年間予算が決まっています。週2回、他自治体に遠距離通勤して週3回ぐらい働くことは新卒者でもひょっとしたら可能かもしれません。田舎だと片道2時間ぐらいは覚悟してあちこちで働くことになるでしょう。今求人を見たのですが、某自治体(そんなに田舎ではない)で「公認心理師資格取得見込み」とあったので新卒者もOKなのでしょうが、スクールカウンセラー内定後に第2回試験では合格率 46.4 パーセントの公認心理師に「合格見込み」という採用要件は大丈夫なのだろうかという問題も出てくるでしょう。

僕の知り合いでは、スクールカウンセラーは週に1回程度、そのほかの日は教育相談所(月給20万円ぐらい)かクリニック勤務という人が多かったような気がします。昇給なし、したがって年功序列なし。ボーナスなし。ないない尽
くしというところが多いでしょう。

6 医療

医療ほど幅広くいろいろな心理職がいろいろな働き方をしている分野はないでしょう。1職場で1つの働き方があると言ってもいいです。独立行政法人の公的医療機関で心理検査、カウンセリングを行っている心理職も定年まで働いて
いても月給30万円行かない職場は多いです。

地域の中核となる基幹病院は、さぞさまざまな幅広い仕事ができるだろうと思うとそれは誤りで、インテーク面接だけしかさせてもらえないことがあります。

大学病院における心理の扱いは様々です。心理検査だけやらされている心理職もいれば、病棟でデイケアのみやっている心理職もいます。個別カウンセリングはやりません。通常のカウンセリングをやっている、また、緩和ケアチーム
の一員として若くして期待されて働いている心理職もいます。

また、そこそこの規模の病院でも、社会的貢献を目的としている病院だと、地域にサービスを還元するという目的で心理にカウンセリングをひたすら行わせるという病院もありますが、そうするとカウンセリングが殺到します。

心理職でも、カウンセリングを過去に受けようとした人でも知っていることですが、通院精神療法の枠でひっそりカウンセリングを数百円で行うこともあれば、カウンセリングを完全自費治療で行うところもあります。

かなり大きな病院でも院長先生が個人で医療法人を経営していると、人格の優れた(識見は問わない)人ではない限りワンマン俺様になると大変です。だから多少待遇は悪くとも(個人経営のところはだいたいにおいて高待遇はない、
というか心理そのものが高待遇はないのですが)公的機関の方がいいです。

個人経営のクリニックは、本当に院長(社長)の方針によります。クリニックは看護師、受付兼レセプト事務等、小さなクリニックでも多くの人たちを雇っているところもあります。少なくとも2人の事務の人がいないとクリニック経営は回りません。そこに心理が入っていくわけですから、お給料は厳しいですし、事務、レセプト兼務兼心理という場合もあります。

それでも院長先生の人柄がよければ働きやすいと思います。本当はどこのクリニックでも患者さんのことを考えたら心理職がいた方がいいのですが、スペースがない、採算が合わないということで採用していない場合も多いです。だから時給 1000 円代の募集が多いです。ワンマン経営の病院やクリニックは院長の性格次第では大変なことが多く、ざっくり見てたった約8割ぐらいが大変な病院です。

なんと2割は院長の性格がいいので、そういった職場を見つけられればメンブレずに働けるので頑張って探しましょう。患者さんから評判がいいも働きやすい、というわけでもないです。 

院長の人柄がよくて評判がいいのならわかりますが、駅近のいい場所にある、とか、待たない、とか薬局が近い、とかきれいな建物、とかハード的な評判のよさはあてになりません。

7.産業

これはなかなか書くのが難しい、というのも産業も企業や事業体によって扱いがばらばらだからです。僕も産業一医療領域で働いているのですが一概には言えない職場です。

大企業で週1非常勤で働いている心理が丁寧に産業医に教えてもらいながら勉強できる場合もあり、契約社員の場合あり、大規模官公庁の契約職員の場合もあります。

そこのカラーに染まらなければいけないというところが大変かなと思います。○自動車に勤務していて「ああ、私は○自動車はキライなんですよね」とは建前上言えないわけで、組織へのジョイニングが必要になります。

8.結語 

考えてみれば他にも心理の活躍する場所はたくさんたくさんあって、特別支援学校、老人保健施設、リハビリ、EAP、学生相談所、専門学校講師、あるいはひたすらアカポスを目指したり、そのために限界ポスドクのアライさんになる人もいるわけです。

書きながら気づいたのは、僕が全然心理職のみなさんが働いている職場のことを知らないということで、あてにならないということです。きっと夢と希望と愛と勇気に満ちた職場もあると思います。僕のような駄文を書くブロガーよりも、そういう職場で働いている先輩にぜひ就職の仕方を相談してみてください。

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