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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
人の記憶ほど曖昧なものはないよね。例えば想い出話をする時に頭に浮かんでいる光景は、ともするといくつかの断片的な景色の合成や空想かもしれない。記録に残したものは別として、過去とは不確かなもの。でも、それでいい。そもそも、心というものが不確かなもので、曖昧な希望ではばたくものだから。

◯ 公認心理師・臨床心理士試験に合格しやすい大学院・そうでない大学院

のっけから不吉な内容のことを書きやがって、と思われるかもしれませんが確かにこれはあるあるです。

まず、心理学部から公認心理師課程がない大学もあります。それは高校時に調べて公認心理師が受験できる学部を選んでおかなければなりません。

今回の記事では公認心理師制度が新しいためか、公認心理師受験者数と倍率を公表している大学院はないのでこれまで公表されている臨床心理士合格率から推測してみます。

超一流と呼ばれるような大学院は臨床心理士合格率は高いです。多分受験のための特訓などはやっていないでしょうけれども何しろ大学院入試の時点で難しいです。研究計画を提出する段階で、すでに統計的検定で有意差が出そうな検定方法も選んでいるわけです。そして入試も通常の学部で習っているレベルをはるかに越えた難易度で、そのまま臨床心理士試験なり公認心理師を受験しても受かりそうです。

法務省矯正局国家総合職人間科学区分及び家庭裁判所調査官補採用試験もその意味では所定の単位を学部で修めて経験を積めば、旧帝大に匹敵する試験を受けているので合格可能性は高いでしょう。

学部の偏差値=合格率ではありません。例えば超有名な御大がいる大学院では某教授がビシバシと山のような課題で学生を鍛えていて(昔からそういう人)ここの院は学部は偏差値はそこそこ、院は何十倍という高倍率で、困難な課題を片付けているうちに自然に学力がつくので合格しやすくなります。

9割近く現役者は合格している名門ですが、このような大学院でも再受験者は4割を切ります。

医師国家試験は9割合格しますが既卒者は63パーセント、多分公認心理師・臨床心理士はもっと落ちるでしょう。これについては後述します。

学部の偏差値がそこそこ、内部進学をしたり外部からの受入れもしているのでしょうけれども、「うちの院生は全員臨床心理士合格です」と標榜している院も割と多くあります。

8割合格、7割合格でも「平均より高い、すごいでしょ」という意図なのか発表している院もあります。

多くの院は人数だけ発表して、合格率には触れていないようです。

GMARCHKKDRぐらいの学校は正直にうちの学校の合格率は63パーセントです、と言っている院もあります。

これは非常に正直にということ+特に試験対策はしていない自学自習に任せているという結果かもしれません。

とても正直に「うちの院の臨床心理士合格率は50パーセント」と言っている院もあります。学部偏差値は40未満ぐらいです。

そしてかなりの大学院が本来の大学院合格率を明らかにしていないということです。噂では2割ぐらいしか合格していない大学院もあるというこです。

僕が言いたいことは、軽々と今の時点で合格できる人を除いては自学自習をしっかりとやって合格を目指して欲しいということです。落とすための試験ではないわけです。

医師国家試験も合格点基準を満たして禁忌肢問題(「これやったら死ぬんじゃね?」という問題に引っ掛からなければ合格できますが、とにかく医師国家試験は医師になれなけらば「ただの人以下」と思っていて必死なので毎日高い予備校に通ったりと、再受験組の合格率は高いわけです。

僕の知っている人で史学から臨床心理大学院に入り、それから卒業して何度も臨床心理士試験を落ち続けている人がいます。彼は大学で勉強するのが大好きで現在は物性物理学をどこかでやっているはずです。

こういう人は学問から学問を渡り歩く道楽者なので別に合格しなくても困らないわけで、公認心理師試験も落ちていると思います。

さて、公認心理師試験が落とすための試験になってしまったら今のレベルをどんどん上げなくてはいけません。

公認心理師試験、臨床心理士試験に合格したい人は学部卒直後にでも公認心理師試験、臨床心理士試験過去問を解いてみることを強くお勧めします。大学院の勉強と試験勉強は違うところと共通点と2つあります。

不合格点から合格点に至るまでにはかなりの勉強量が必要と思います。院生の方は日々の勉強は大変だと思いますが、ぜひ今のうちから勉強をしてチャレンジして欲しいと思います。

工夫をすべきこと、しなければならないこと、自分の力だけではどうにもならないことがあれば熟慮して、情報を収集して何をするべきか考えてみればいいと思います。