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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
いのちの螺旋が重なって
わたしの刹那の音が響く


◯ 大卒実務経験Aルートは超優秀ぽい

厚生労働省が公認心理師法第7条2項に定めた大卒+実務経験 B、Fルートとして現在認められているのは

少年鑑別所及び刑事施設  
一般財団法人愛成会 弘前愛成会病院
裁判所職員総合研修所及び家庭裁判所
医療法人社団至空会 メンタルクリニック・ダダ
医療法人社団心劇会 さっぽろ駅前クリニック
学校法人川崎学園 川崎医科大学附属病院
学校法人川崎学園 川崎医科大学総合医療センター
社会福祉法人風と虹 筑後いずみ園

の8施設だけです。国家公務員総合職人間科学区分、家庭裁判所調査官補試験は大変難しく、もし僕が受験したとしてもサクッと合格できる自信はとてもありません。この試験に合格できる人はその時点で公認心理師試験を受けても合格点がやすやすと取れるかもしれません。

文科省・厚労省で定めている通知 公認心理師法第7条第2号に規定する施設の文部科学大臣及び 厚生労働大臣による認定等について (pdf)を読むと、実習時間720時間と大学院よりもハードルが高く、学習到達目標も公認心理師法に始まって知覚心理学、脳・神経系から5領域を網羅した知識を学ばなければなりません。

これだけの緻密なプログラムを学ばせながら実習経験指導をして、給与も実施生に払って、ということになると施設側は大きな負担を強いられることになると思うのですが、とある施設長に聞いたところ「公認心理師を養成するためには職員側も高い意識を必要として職員も勉強にもなる」と実に立派な志を持っていると思いました。

公務員はわかりませんが、ほかの施設ではこれだけの大量のプログラムを経験させるのには2年間では到底足りないので厚生労働省や施設側でも3年間を基準として考えているようです。

考えてみると大学院に進む学費がかからずお給料をもらいながら現場の雰囲気をダイレクトに味わいながら公認心理師を目指せるというのは非常に魅力的なことだと思われます。民間実習先だとその後当該施設にそのまま就職できそうな気もします。

じゃあ大卒後にふらりと応募してみようかと思っても説明会に参加して厳しいプログラムを聞いて覚悟して、多分全ての実習施設で選抜試験も行われるので(失礼な言い方になりますが)これまで臨床心理士試験・公認心理師試験合格率が低かった大学院よりもよっぽどレベルが高い教育を受けることになると思います。

こういう施設に覚悟と決意をして実習に入った人たちはかなり意識高い系なのではないでしょうか。

別に大学院卒者受験生をdisるつもりはなく、公認心理師養成大学協議会が定めているシラバスも実にボリュームがあり、GPA選抜で優秀な学生を公認心理師養成課程に入れたとしても学部生や院生のメンブレ状態が心配になります。

この辺りのメンブレ予測は当然のことながら各大学、大学院でもしていると思います。学生がつらみが深くなって潰れてしまうとまずみんなので、いろいろと対策をしていかないとやばたんになりかねないので頭を痛めているのではないでしょうか。教員側の負担もかなり増えていくので今度は大学教員側のメンブレも心配になります。

ちょっと大卒実務ルートから話は外れたのですが、これから厳しい審査を経て、施設長が熱い思いを公認心理師に寄せて採算度外視で公認心理師を養成しようという実習施設はまた徐々に増えていくのではないかと思います。

実際のところ、第3回試験ではごくわずか区分F受験者が出ることになりますが、合格率に注目していきたいと思います。

※ アナウンス

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