ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:合格点

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◯ 第2回公認心理師試験合格水準厳格論への反論

公認心理師試験の質の一定化を図るため、第1回と第2回の試験水準を揃えるべく第2回試験の合格点下方修正を僕は主張しています。

その一方で大学教員の方や第1回合格者、第2回受験生、または一般の方からも合格点は第1回試験と同じ138点を堅持すべきだという意見が出ています。

合格点を一定にすべきだという主張は以下の根拠があって行われているようです。

1.第1回試験も北海道追試試験は合格点138点を厳守したのだから第2回もそれに追従すべき。

2.第2回試験水準は第1回試験とそれほど水準が変わらない良問、合格基準を変える必要はない。

3.試験問題ではなく受験生の資質の問題

4.そもそも試験とはそういった水モノ。

難易度に相違があっても基準点取得者だけを通過させるべき

5.第1回試験で公認心理師必要定数は充足したから第2回は絞ってもいい

ひとつひとつについて僕は自分なりの論拠をもって反駁してきたつもりですが、僕の意見を再度記述すると以下のようになります。

1.第1回試験と第2回試験合格点を揃えるべき

→何が根拠なのか?試験問題の質が違えば合格点を揃える意味はないのでは?

これについては別の見方もあります。

「試験センターもお盆をはさんで忙しいのだからそこまで考えている余裕もないし、それほど大きな必要性もない」

それはそうかもしれませんが、資格水準の統制を取るという意味では受験生の平均点によって合格点変更を考慮するのは当局の仕事だと思います。

もともと9月13日に発表日を設定したのは当局なのでそこは時間をきちんと取って検討してもらいたい課題です。

2.試験水準が変わらなかった、良問だったから、というのは、ためにする主張のように思えます。

受験生の想定していた試験範囲に大きなズレがあったというのが率直な感想です。

レベルが高い専門家でも聞いたことがない学説、理論、人名。

そしてどんな心理専門家でも各分野全てについて深く広く学習することを求められていたと感じました。

だから難問だったという意見が多く出ているわけです。

3.受験生の資質については、第1回試験不合格者もいます。

自信がないからという理由で第1回受験を見送った受験生も確かにいました。

レベルや意欲の面で第1回試験と異なっていたと見られてもおかしくはありません。

ところが第1回試験、第2回試験を全くサラの状態で受けてみてもその難易度は明らかに違うということは多くの人たちから聞いています。

第1回試験リチャレンジャーは相当な覚悟で勉強してきたはずです。

4.試験というものを厳格に考えたら基準を守るべきという主張はあるでしょう。

日本の学歴の最高峰と言われる東京大学入試すら年度によって合格点を変えています。

医師国家試験も受験者の相対的な正答率を考慮しての「相対基準」を採用しています。

公認心理師試験だけがそこまで厳格にならなければいけない理由があるのでしょうか?

5.合格者数については、第1回試験、第2回試験の水準の相違、第2回試験の受験生の方々がそれどころではない不安があってあまり触れられたくない部分かもしれません。

あえて言うなら、厚生労働省が第1回試験で2万8千人の合格者を出しておきながら4千人の未登録者がいるということは「この資格を今すぐ必要としていない人がそれだけいる」ということです。

公認心理師制度は26各施設に養成指導者を配置していく、公認心理師固有の業務を増やしていかなければならないという課題が現時点であります。

「試験は試験」とバッサリ切る厳格論は合格者の質、試験制度の信頼性という意味で大きな不信感を
国民に対して抱かせることになりかねないと危惧します。

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◯ 公認心理師試験合格点下方修正予想

1.総論

公認心理師試験合格点が6割よりも下方修正されるのではないかという、期待を込めた予測が飛び交っています。

ところが厳然として「公認心理師試験の合格点は6割138点が望ましい」という意見もあります。

6割厳守のこの主張は、根拠があることです。

前例踏襲、合格基準を変えるべきでない、そもそも公認心理師になりたいのならばこの試験で6割取れるのは当たり前、などなどです。

第2回試験問題が作成された際には得点調整は全く論外で、国家心理職としてふさわしい知識やセンスを問うつもりだったと思います。

平均点数がこれほど下落するのは予想外だったでしょう。

もちろん絶対に合格基準が下方修正されるという断言はできません。

現時点でもう合格基準点は定まっているものと思います。

あとは事務手続きの準備ぐらいです。

僕のような木っ端ブロガーが今何を書いたところで基準が変わるわけではないでしょう。

ということでこの時期になったので、かなり大雑把に下方修正を前提としてその点数を推測してみます。

2.合格基準引き下げの点数幅

これは全くの僕の勘です。

合格点数は少なくとも15点は引き下げられるのではないかと思っています。

はっきりとした根拠はありません。

強いて言えば某回答記入式採点サイトの平均点、周囲の人たちの第1回試験、追試試験、今回の試験を解いてみた点数のブレ幅です。

15点が「少なくとも」と書いたのは、実は20点かもしれないし、25点かもしれないですし、そこも予測できないところです。

2.下方修正される根拠

⑴ 人員不足

第1回試験はケース問題傾斜配分までしたのに、合格者2万8千人のうち4千人が未登録、公認心理師の活躍が期待されている26施設のうち、地域包括支援センター、訪問看護には圧倒的に人員が足りません。

医療、ストレスチェック、スクールカウンセラーなど保険点数加算が見込まれる分野でもまだ人員は不足しているでしょう。

大学指導教官、受け入れ先実習施設にも公認心理師数は一定数以上の確保は必要ですがどの大学も実習施設確保に苦慮しています。

⑵ 試験難易度が1回目と2回目で違い過ぎる

「第1回の試験受けた人は良かったね、第2回以降は試験が難しすぎて合格率ががっくり落ちたから不利だったよ」

ということでは均質の試験とは言えません。

第1回試験と第2回試験は別モノ、だと同一性に欠けてしまい、国家資格としての統制が取れなくなります。

⑶日本心理研修センターの情報提供内容の変遷

定かな理由はわかりません。

第1回試験の際は全くブラックボックスでどんな問いにも「ホームページを見て欲しい」という回答の一点張りでした。

8月7日には受験者1万7千人、8月16日には下方修正の可能性もある、と情報提供が行われるようになりました。

情報開示をある程度してもいいという方針になったものでしょう。

多分日本心理研修センターへの直接間接の問い合わせは個人からも大学等の団体からもあったでしょうし、今やSNSやブロガーなどのインターネット情報は大きな世論です。

世論を無視して強行する風潮は今の行政にはほぼありません。

3.懸念事項

下方修正されるとしても「今回の受験生の質に問題があったから点数が低かっただけ」「2回目は合格率を落とすことに初めから決めてた」などの理由で合格点数下方修正幅が少ない、そもそも下方修正しない、ということも考えられます。

この記事は、公認心理師必要数や試験の均質化を考えた際の僕の「こうあるべき」という私論です。

だから「絶対に6割遵守は変えない、変えたくない」という、これも論理的に一貫性がある基準は覆らないかもしれません。

ただ、メンツにこだわり過ぎてしまうと国家心理行政に大きな損失を出してしまうだろうと感じています。

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