カウンセラーひなたあきらが公認心理師について考えてみた

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。 ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:合格基準

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◯ 第2回公認心理師試験受験生の不満-2

合格発表まで日が押し迫ってくるに連れて今回の受験生のみなさんの不満、不安などはだんだんと一方向に集約されていっているようです。

タイトルには「不満」と書きましたが、実際には「絶望感」「怒り」というネガティブな感情すら入り混じっているような気がします。

以下それを挙げてみます。

1.どうして誰も聞いたことがないような用語ばかりが出題されるの?

ブループリントに掲載されている用語は予習した受験生の方々はきちんと調べて網羅して知識を身に付けたでしょう。

ブループリントの範囲から完全に外れているかというと、拡大解釈すればSOAP、マルトリートメントや各種心理検査も十分範囲内だと出題委員側は言えるでしょう。

それでも「なんでどの参考書や問題集を見てみても何ら掲載されていない範囲が出ているの?」という不満は頻出しています。

2.第1回公認心理師と問題の水準が違うじゃないの?

1回目の試験は合格率ほぼ8割、北海道追試は6割5分近く、北海道追試は本試験よりも難しかったんじゃないの?

という声も聞きました。

そして今回の試験はさらに難易度が高くて得点を取りにくかった。

それは僕も自分で解いて思いましたし、多くの方々からそういった感想を聞いたので「今回の受験生の質が低い」とは毛頭感じていません。

合格率はとても低くなるのでは?

という受験生側の危惧も聞いています。

3.出題委員側の説明責任

これについては説明責任は「ない」ということで終わるでしょう。

どんな国家試験もそうですが「どうしてこんな難題を出すの?」

という問いに答える必要はないからです。

ただし、どういう方針で第1回と第2回が変わったのかについては相当に疑念を抱いている人々が多いでしょう。

4.試験から見える公認心理師像の不明朗さ

実務経験5年以上Gルートは週1回のボランティアでもOKとしたほど基準は緩いわけです。

指定大学院を出ていることが条件の臨床心理士とは緩い割には試験はクセがあって難しかった。

それでは第2回合格率はどんな風になるの?

というのは誰もが気になるところです。

あまりに第1回と第2回の合格率が乖離していたら試験としての一貫性がないと思われかねません。

5.課題

結局のところ公認心理師試験の合格基準はほかの国家資格試験と違って「厳密に6割」とも「合格率を考えて部分点を与えようか、それとも合格点数を引き下げようか」など一切発表がないので疑念が膨らむわけです。

第1回公認心理師試験では2万8千人のうち未登録者が約4千人、今度の1万7千人の受験者層をどう扱うかは官の側の一存で、何もわからないという手探りの状態が気になっているのでしょう。

試験結果発表はもうすぐですが、結果にともなう首尾一貫した姿勢があるかないかは受験生でなくともこの制度に興味を示している人(つまり国民全体)ならば誰しも気になります。

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第2回公認心理師試験合格基準・配点基準・受験者数未公表

以下、あくまで7月17日現在の話です。

本日、日本心理研修センターに電話問い合わせしたところ、受験者数、合格基準、傾斜配分の有無、これら全てについて「お答えできることは何もありません。ホームページに書かれている事柄が全てなので参照してください」

とのことでした。

僕がこれを聞いて思ったのは、国家試験だと税理士、保育士、言語聴覚士は合格基準60パーセント正答でかっちりと決まっていますが、公認心理師はまだ合格基準が公表できるほど定まっていなくてふわふわしたものではないかということです。

さて、第21回精神保健福祉士試験合格発表のホームページを見てみます。(厚生労働省)

精神保健福祉士は公認心理師に近縁の資格だと僕が思ったので比較する対象としました。

以下引用

第21回精神保健福祉士国家試験の合格基準及び正答について

1 合格基準 次の2つの条件を満たした者を合格者とする。

(1) ア 総得点163点に対し、得点87点以上の者(総得点の60%程度を基準と し、問題の難易度で補正した。配点は1問1点である。)。

イ 試験科目の一部免除を受けた受験者 (精神保健福祉士法施行規則第6条)

総得点80点に対し、得点41点以上の者(総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度で補正した。配点は1問1点である。)。

(2) (1)のア又はイを満たした者のうち、(1)のアに該当する者にあっては 1から16の16科目群、イに該当する者にあっては1から5の5科目群すべて において得点があった者。

1精神疾患とその治療 2精神保健の課題と支援 3精神保健福祉相談援助の基盤 4精 神保健福祉の理論と相談援助の展開 5精神保健福祉に関する制度とサービス、精神障害者の生活支援システム 6人体の構造と機能及び疾病 7心理学理論と心理的支援 8 社会理論と社会システム 9現代社会と福祉 10地域福祉の理論と方法 11福祉行財政と 福祉計画 12社会保障 13障害者に対する支援と障害者自立支援制度 14低所得者に対す る支援と生活保護制度 15保健医療サービス 16権利擁護と成年後見制度

(引用終わり)

精神保健福祉士試験には傾斜配分はありません。

ただし、公認心理師試験と全く同じ文言で 総得点の60%程度を基準と し、問題の難易度で補正した。という記載に加え「配点は1問1点である」という記述があります。

精神保健福祉士合格ラインは60パーセントぴったりとは決まっていないわけです。

精神保健福祉士の最新合格ラインは全科目受験者得点率57.0パーセント、共通科目免除受験者52.5パーセントの得点率で合格でした。

社会福祉士は合格ラインが60パーセント以上のこともありました。

ちなみに精神保健福祉士共通科目受験者とはすでに社会福祉士を取得している者です。

そして精神保健福祉士の場合には0点科目があると合格できません。

公認心理師試験でも「統計は捨てた」という人もいますが、大丈夫かな?

と思ってしまいます。

心理統計出題委員は何人かいます。

「難易度で補正」記述には受験生のみなさんとても解釈に迷われるところだと思います。

合格基準は6割得点率基準で詳細は定まっていないですし、どうなるかはわかっていない。

今後公認心理師試験合格基準がきちんと決まるのはひょっとしたら試験施行5年後になるかもしれないと思いました。

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