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○ 夏休み特別企画・古典的条件付け

(書き流し)

※ この記事はあとで消去する予定です。

パブロフPavlov.I,L.P.によって古典的条件付け(レスポンデント条件付け)が創始されました。

古典的条件付け、レスポンデント条件付けとオペラント条件付けの違いは古典的条件付(自発性がない)と、オペラント条件付け(自発性がある)です。

したがって、例としては手を叩くと鯉がやってきてエサを食べるのはオペラント条件付け(自発性があるから)ということになります。

エサをワンちゃんに与える(Unconditiond Stimulus=US)ご飯(例えばステーキ肉)を無条件刺激、そしてUSに対する無条件反応(Unconditiond Response=UR)としての唾液が出るという現象は自然に条件付けを行わなくても生起することです。

音、ピンポーンや光、「ピカっ」という刺激を条件刺激(Conditiond Simulus=CS)、それに対する条件反応(Conditiond Response=CS)、唾液が出る、が成立すると条件付けができたことになります。

条件付けにはいくつかの種類があります。CSとCRは時間的な近さによって(近接性)生起しやすくなります。

同時条件けはCSとUSを重ねて提示すること、延滞条件付けはCSが起こっている間に最後にUSを提示する条件付けです。

また、CSを提示して時間を置いた後にUSを提示するのを痕跡条件付け(あまりにもCSとUSの時間を離すとCRが起こりにくくなることは容易に想像がつくと思います。

遅延時間が短時間の延滞条件付けが最も効果的であることが実験の結果証明されています。条件付けには準備性と反準備性があり、例えば生物によって準備性が異なります。

音CSや光CSはネズミの実験におけるUSに条件付けられやすいのですが、USが例えばエサに下剤を混ぜて投与してお腹をこわすということだと、CRは成立しにくいです。

ところが嗅覚のCSは「食べない」というCRに結びつきやすいです(ガルシア効果は動物の生命本能が強いので1回で成立する。)。

CSとUSを提示する間に新奇刺激を提示するとCRが生起しにくくなることを外制止、学習消去後に新奇刺激を提示するとCRが生起することがあるのを脱制止と呼びます。

学習消去後にCRを提示すると自発的回復が起こります(つまり一いったん学習するとその効果は全面的に消えていない。=自発的回復)。

それは消去後にCS提示後にUSを与えると急速にCRが回復することからも証明されています。

CSとよく似た刺激を与えるとCRが起こりやすくなるのを刺激般化、CSの類似性によってCRが生起しやすくなるのを刺激般化勾配と言います。

人間の場合には意味般化も起こります。CS単語の類似性によってCRが起こりやすくなるためです。

ワンちゃんに実験神経症が起きることがあります。例えばCSが真円と楕円に弁別されていればCRは生起しやすいのですが、真円と楕円の判別がほとんどつかないほど似ているとワンちゃんはどうしていいのかわからずに暴れ出します(セリグマンSeligman,M.E.P.の学習性無気力・公認心理師試験頻出とは異なるので注意してください。)。

のちに否定されたPavlov,I.の理論には刺激置換理論(CSはURと同じCRを誘発する、例・電撃をUSとして心拍数の増加をCRとしても実際にはCRは心拍数減少になってしまう。)があります。

これは実験によってCSセンターと反応センターのS-R理論の存在が仮定されたためです。実際にはCS2-CS1対提示後にもCS2はCSを生起させます(感性予備条件付け)。

CS-USの条件付けを十分に行った上でもワンちゃんを満腹にするとUSが低価値下します。したがってレスポンデント条件付けではS-S連合が形成されると考えられます。

また、CS1とUSは一次条件付けですが、CS2-CS1対提示を十分に行うとCS2でCRが生じるという二次条件付けが成立します。

人間の場合には言語学習をする際には単語がCSになります。これを言語条件付けによる第二信号系と呼びます。

CS1とCS2の強度で、どちらかが極めて弱い刺激の場合には反応が生起しなくなるのを隠蔽と呼びます。また、CS1-US対提示をかなり行った後にCS1-CS2を条件付けようとしても困難なことをブロッキングと言います。

CS1とUS対提示を十分に行う、その後CS2とUS対提示を行い、CS1&CS2対提示するとCS1とCS2の効果が弱くなることを過剰予期効果と言います。

レスコーラ・ワグナー(Rescola,R.A.&
Wagner,A.R.)が提唱したレスコーラ・ワグナーモデルではUS強度とUS期待度の差が十分に大きくないと条件付けは成立しないと考えました。

しかしマッキントッシュ(Mackintosh,N.J.)はCSのみの提示を繰り返すと条件付けの成立が遅延することで条件付けの成立が潜在抑制される注意理論を提唱しました。

公認心理師試験対策

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