ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:公認心理師養成

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photo&lyric by 𝚜 𝚘 𝚛 𝚊 ໒꒱⋆゚ (@Skyblue_sky_)
月並みだけど、人生良いことばかりじゃないよね。夢ばかり見てもいられないし、現実的で退屈な問題と向き合う時間も必要。でも必ずどこかに感動が生まれる瞬間が散りばめられているはずなの。ほら、感動を生む物語って、主人公が順風満帆ではないのがセオリーでしょ。わたしたちの物語だって同じはず。


◯ 公認心理師+臨床心理士を目指す院生あやぱんさん

先日機会があってたまたま臨床心理専攻大学院生あやぱん@ayapan2017さんにTwitterDMで話を聞く機会がありましたので本人の許可を得て記事にしています。

あやぱんさんは心理学科卒→社会人→現在修士1年の院生です。医療領域を目指していて、将来がん病棟で小児の緩和ケアをやりたいとのこと。僕からすると「うわ、すごく大変だけどやりがいのある仕事だなあ」と思いそう言ったら「ありがとうございます」と謙虚な姿勢の人です。院に入学したのも元から公認心理師+臨床心理士のダブルライセンスを目指したからとのことでした。

「実習はどうですか?」
と聞くとやはり新型コロナの影響で先送りになっているとのこと。

あやぱんさんは他の領域にも興味を持っているということで、司法領域や精神科チーム医療(犯罪精神医学、リエゾン精神医学とそのままの言葉を使うとまずいかな?と思ってぼかしました。)にも興味があり、修士2年になるまでにきちんと考えていきたいとのことでした。公認心理師の資格を生かして、という仕事をしたいそうです。(僕の私見になりますがそういうところはこれからどんどん増えていく、というか公認心理師資格ありきの採用条件になって来るのではないかと思っています。)

僕「ところでコロナの影響、実習延期は辛いですね。心理の院生として感じることでも、一般人としてでもこのコロナが人の心に与えている影響についてどう思いますか?」

あやぱんさん「コロナにかからなくても、コロナによるストレスで精神的な病気や身体的な病気になっている方は多いと思います。外出自粛も大きなストレスかと思います。」

臨床の仕事を目指す魅力は?と質問してみたところ、「人の命を含めた人の人生を救うことができるという点が私には一番の魅力になっています。」というやはり一本筋が通った答えで、僕なんぞは自己紹介にも書いたのですが、なんとなく心理職に就いてからなんとなく資格を取ってずるずると今に至る「心理デモやろうかな」「他の仕事ないからこれシカないし」と、ほぼ「デモシカ心理職」の状態で今でも続けているような気がして罪悪感があるのです。(だんだん更生して真面目にやっているつもりではあります。)

「今の修士学生としての学業生活は気に入っていますか?」とあやぱんさんに聞くとやはり
「コロナの影響で普通の生活や授業が出来ていない、ということ以外は気に入ってます。」とのことでした。

現在精神分析の先生について教わっているということで、元々精神分析をやりたかったあやぱんさんは「見えない過去を振り返ってそれを活かして現在に活かすというところです。」と精神分析の魅力について語っています。現在の臨床心理士、公認心理師を目指す院生はかなり忙しくてアルバイトをするヒマもないだろうなあと思って大変失礼ではありますがお金のことについて聞いてみたところ、「忙しいです。だから学業に専念するしかなく、社会人としての貯金を切り崩してやっています」とのことです。

院生だからといっても公認心理師試験に絶対的なアドバンテージがあるわけではなく、公認心理師の出題科目の幅広さについて聞いてみたところ、「法律や基礎心理のところは苦手」と話していましたが何も知らない人に比べたら基礎心理はできるだろうなあと思いつつも、たたみかけるように「統計はどうです?」と聞くと「苦手なので修論は統計使わないでやるかもしれません。人格障害の研究とかですね。」

(僕は今の修士課程は過渡期にあるので将来的には残念なことですが修論必須ではなくなるかもしれないと踏んでいます。)

医療領域を今のところメインに考えているあやぱんさんとしては「心理職なので心のケア、カウンセリングがメインになるかと思いますが、私は生物学的なアプローチが大事だと考えているので生活や医療的なケアの出来る心理職として活躍していきたいです。」

なるほどなあと僕も学生のころ漠然とそんなことを考えていて、仕事をするにつれてこういった生物学的、医療ケア、生活水準を上げることが大切だと痛感しているのですが、あやぱんさんはやはり頭の切れる方なのでさすがだなあと思いました。

この発言について僕から
「心理はカウンセラールームにひきこもるのが当たり前と思っている人が現場でも多いです。」と言ったところ
「カウンセラーは積極的に外に出て行かないといけないと思います。」とプロでもなかなか出てこない回答が得られたのは正直に「すごいなあ」と思いました。

心理職は給料安いと言われていますが…と質問するとわかっていて心理職の仕事を目指したので気にならないとのこと。(※ もちろん給料は上がった方がいいですが。)と注釈つきで。

僕「これから心理職を目指す学部生や中高生にかけられる言葉があれば一言。」

あやぱんさん「心理職は『人助けがしたい』という気持ちだけでは務まらないです。自分自身や家族などの困難を乗り越えてきた人、また乗り越えようと努力する人は是非頑張ってください。」

短時間のようでしたがかなり密度が濃い回答なもらえました。実習についてはこのコロナの影響で厚生労働省は特別措置を考えているようですが、実習、そして精神科医師も心理職は修士論文を経ているので医療の場では優れた研究活動ができると評価されています。

これからの臨床心理士、公認心理師教育にはこうしたやる気がある人をきちんと育てていくという課題があるのだと思っています。

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◯ 通信制大学から公認心理師を目指す

1.序

現在どの大学も公認心理師養成のためのカリキュラム整備に大わらわだと思います。

先日は専門学校からも公認心理師が目指せる、という理論的には可能ですが、実現はほぼほぼ無理ではないなという東京福祉専門学校について疑問を呈した記事を掲載しました。

(ちなみに最近知ったのですが、東京福祉専門学校と東京福祉大学とは全くの無関係な別法人だそうです。)

さて、「通信制大学からも公認心理師を目指せる」という触れ込みの聖徳大学についてのホームページを見ました。

この大学は通信制大学卒でも所定の単位を取得した上で聖徳大学大学院まで進めば問題なくAルートで公認心理師受験資格が得られます。

ただし、公認心理師を目指すルートでこのホームページに記載されている

「進路2 大学→実務経験→国家試験受験」

の記載がBルートが容易に可能になる大学と謳っているように見えました。

2014年次入学 3年次編入学の心理・福祉学部在学生のハローワーク在籍の還暦間近の在学生が掲載されています。

大学に電話で質問したところ、この方は実務経験Gルートで受験するので問題ないとのことでした。

この方のプロフィールのハローワーク勤務、職業相談窓口にいる職員は多くいますが、公認心理師法施行令第5条だと障害者のための職業支援センターや無業青少年のための職業支援センターでないと公認心理師法施行令では職業支援の実務経験とは認められていません。

ただし、コード901その他の施設として公的機関での心理支援をしていたという証明があれば公的機関なので、比較的認められやすいのではないかと思います。

心理支援という公認心理師法の定義は漠然としているので職業指導も心理支援に入ると言えば入りそうですし、確かに精神的に悩んでいる人たちが多くハローワークにはやってきます。

だからといって901にすぐ認められるかどうかは日本心理研修センターの審査によるところなのでわかりません。

なぜこんな細かなことについて言及しているのかというと、どこの大学も躍起になってカリキュラムの整備に取り組んでいる中で、新受験生が大学卒Bルートという、かなり狭き門がオーソドックスな公認心理師ルートとして現時点で安易にとらえられては困ると僕は考えているからです。

いろいろなルートを現行法内で考えて公認心理師養成をするのはいいのですが、「通信制大学卒業してもそのあと経験を積めば簡単に公認心理師になれるんだ!」と思って入学したあとに「通信制じゃない大学院に進まなければ無理ですよ」と言われて愕然とする人たちが出てきては困るとも思います。

聖徳大学のホームページにはBルートに関しては厚生労働省ホームページを参照するようにとの記載があるので、確かに嘘は書いていないのですが、
「還暦を迎える通信制大学生が公認心理師を受験するのに大学の単位を取ってハローワークで働いている、それじゃ自分もどこか卒業後に適当に施設を探して公認心理師になろう」

という誤解をしたら困るなあと思ったのです。

先ほど聖徳大学に電話して再確認したらこの坂寄さんがGルートで受験するとしたらなぜ大学で単位を取ろうとしているのかこの記事の意味はわからないと逆に言われてしまったので、わかるようにしてくださいと申し入れておきました。

せっかく通信制大学から公認心理師のルートを用意してあるのにもったいないと。

ちなみに通信制大学で公認心理師課程を修了できるのは聖徳大学のほか

1.放送大学

放送大学は公認心理師養成については大学レベルでは対応できるけれども大学院については対応はまだできていないと書いてあります。

2.京都橘大学

です。

京都橘大学は学部通信制で公認心理師単位を取得したあとにのほかにA、Bルートのそれぞれの学習が必要なことについて明記してあります。

3.総論

新入生の方々が公認心理師や臨床心理士を目指してGBAをくぐり抜けるために一般教養課程から必死に勉強したり、大学や院の教える側が苦労をしてでも、それについていくために努力していく学生さんはとても素晴らしいと思います。

大学の経営側の方針もあるでしょうかれども、安易に「大学にさえ来れば簡単に公認心理師になれるよ」と資格の看板を安売りせず、厳しさについても伝えて欲しいと思います。

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