ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:公認心理師試験制度

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ʜᴇᴀʀᴛʙᴇᴀᴛ.
誰に言われるでもなく今日も走り続ける。そこに意味なんてないかもしれない。そこに価値なんてないかもしれない。ただただ今という瞬間が高鳴る限り。

◯ 斬・第3回公認心理師試験by新卒臨検K君

実は僕は今年の1月2日、たまった仕事をやりに休日出勤していたわけですが、そうすると新卒の臨床検査技師K君が当直中だったわけです。

そこで、第3回公認心理師試験の関係ありそうな分野の問題を見てもらいました。

K君は生物学系大学を卒業後、臨床検査技師専門学校を卒業した大変優秀な人です。

彼と僕とは仲良しで寮暮らし、当直や規則で買い物もままならない彼に買い物を頼まれて彼のセンスと違うものを買って来て罵倒されたり、病理医ヤンデル先生の本を貸し借りしたり、病理所見を英文で読んだりと結構仲のいい人です。

彼の得意分野からすれば臨床医学総論や生物学系の問題は得意、臨床工学も試験問題に出ていたので、試しに今回の試験について評価してもらうために問題を見てもらいました。

僕:K君理系だから統計とか得意でしょ?統計問題聞いてもいい?
K君:全部忘れた
僕:そう?…じゃ、あの精神医学とかは?
K君:あのね、ひなたさん心理学の試験でしょ?俺の専門分野じゃないから
(後で見てみたら臨床検査技師試験過去問シラバスに精神保健や知覚、対人認知、パーソナリティ、発達、薬理学があった)
僕:そうか。じゃあこれわかる?グレリンとレプチンと肥満と摂食行動の問題
K君:ああこれは肥滿ではレプチンが増えるってとことですね。3年ぐらい前から有名になった
僕:でさ、これ心理の国家試験だよ。おかしくない?
K君:何たわ言言ってるんですか、生活習慣病の心理的指導はうちの職場では臨床心理士がやることになってるでしょ?知識は多い方がいいに決まってるじゃないですか
僕:…そうか。身体疾患のの問題は?
K君:うーん、これ心身症の問題だから心理学じゃないですか?でも本態性高血圧はストレスが原因とか言われてますね。だからメンタル
僕:そっか。過敏性腸症候群(IBS)は?
K君:内臓痛覚が内臓深部で起こってまたそのストレスでIBSがひどくなるとか?これも心身症でしょ?
僕:糖尿病は?
K君:抗精神病薬が出てる時点で臨床検査技師とは関係ないですね。I型は生得的、II型は生活習慣病、HbA1cは6.5から。有酸素運動や自己測定はやりますね
僕:甲状腺機能低下症も?
K君副交感神経優位だから傾眠?って、あんたこれやっぱ心身症じゃん
僕:でもさ、ブループリントには「心身症」って書いてあるだけでさ、「糖尿病」って書いてもらえば親切なのにね
K君:何甘えたこと言ってるんですか。臨床検査技師もブループリントありますけど、その中からどこの問題出してもいいわけですよ。臨検の試験もそうです
僕:うーん、あ、医療法。医学現場で働くこと期待されてたでしょ?これ、特定機能病院が高度技術と評価らしいんだけど
K:知らん。心理の試験だからひなたさんわからなきゃダメでしょ
僕:うーん、薬理学違うし、Procheskaの行動変容モデル って知ってる?
K君:だからそこらへんの知識は試験なんだからひなたさんが全部自分でもできなくちゃダメでしょ?
(僕:うーん、厚生労働省とか医療サイトの生活習慣病予防とか片っ端から読まないといけないかなあ)

僕:遺伝カウンセリングは?
K君:これがブループリント?遺伝カウンセリング載ってるじゃないですか?
僕:ダウン症は経験的危険再発率が高いって初めて知った
信州大学医学部附属病院遺伝子診療部資料
※ 遺伝医学について記載があります。

あと脳の運動野関連領域とか、調べたらネットは京都大学三上研究室 しか載っとらん。

K君:何甘えたこと言ってるんですか。脳は首から上ですから心理学ですよ。そうやってExcelの関数計算とかいつも俺に聞いてるからひなたさんなかなか覚えないんですよ。自分でやらなきゃ
僕:まあ確かに知覚も脳と関係あるしな…
薬物動態学は?現任者講習テキストには載ってたんだけど
K君:範囲だったら目を通しておかなきゃね。代謝で薬物が効力失うのは当然かな
僕:チーム医療とかインシデントとか医療安全委員会とかいつもやってるでしょ
K君:患者にケガがなかったら公認心理師も車椅子から落っことした報告書かなくちゃいけないでしょ?ケガがあったら上の人が報告するけど
僕:むずむず足症候群とか?慢性疲労症候群とかALSとか出たし俺線維筋痛症とかも出ると思ってるんだけど
K君:やっぱり病気でストレスがあるのも心理の問題ってことじゃ?
僕:どう思った?
K君:当直中にテレビ見てたのにジャマ

※ 臨床検査技師は医用工学、公衆衛生学、臨床検査医学総論、病理組織細胞学、臨床生理学
臨床化学etcを含む専門的な試験で業務独占として採血もできます。

K君は大卒後3年間の学校を出て一発合格、合格率は7割、臨床検査技師総数は62000人ぐらいです。臨検というのは手術中に病理医がサンプリングした検体を複数で迅速病理をして、がん細胞がないかどうかを調べるという極めて専門的な業務です。

臨床検査技師も当初は採血ができなかったのが臨検の国会議員が当選し、日本臨床検査技師連盟があるのは看護師連盟と同じです。

僕が考えるには一定の評価を得るためには高い専門性が必要で、まだ試験問題傾向がわからない、養成大学もカリキュラム作成に苦心している、この公認心理師というふわふわした資格の中で流動的専門カリキュラムで資格を取得した僕なんぞはやはり「公認心理師モドキ」の域を出ないのかなと思いました。

その日は公認心理師試験と言うより僕が斬られたような気がしたのですがそれはさておきましょう。

K君は結構いつもキツイことを僕に言うことも稀にあり、お茶係の彼の代わりにコーヒーを買ってきたら「質の割に高い」とも言われました。それはさておきかっちりした資格を自信を持って明確な組織系統の中で行うことがその身分の安定性につながります。

K君のように試験問題について自分のことは棚に上げて心理の専門性について厳しい目で見られていくのは公認心理師への世間の目かもしれないと思ったのです。

公認心理師試験対策

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生んでくれて
あ り が と う

今ここにある

私という名の

未来と奇跡を


◯ 出題側の意図とは(第3回公認心理師試験)

※ 言動破れ傘のS女史、今日はクリスマスイブ明日は仕事早く寝かせてというのを振り切って深夜に電話でインタビューしました。

僕:今回の試験はなんや?出題意図がいまいちわからん
S女史:そうねえ、今公認心理師の集計結果まとめてるじゃん?
僕:うん
S女史:あれとは関係ないと思うのよね
僕:関係ないんかい!それじゃ言う必要ないやんけ
S女史:まあ待ちなよ、順序追って説明するから。まずGルートね、これ導入した時から無制限無資格経験ほぼほぼなんでもいい要件
僕:そら言い過ぎや
S女史:だからここだけ話だって。いい?ブログに書くなよ?
僕:お、おう
S女史:で、Gルートタンス資格にする連中、まさかこんなにGルート他職種受けると思わなかったんじゃね?だから試験難しくしてGルート潰しっつー考え方もある。第2回でもGふるい落とそうとしたのよ。第1回で大量G生産しちゃったから
僕:なんでGふるい落とすのさ
S女史:二資格一法案の時に医療心理師大卒資格にしようとしたら臨床心理士猛反対して医者側は心理士側で横断資格勝手に作れよって動きだったよね
僕:うん
S女史:今回の第5回までの試験はもうテキトーで学歴とかホンマになにやってた人間が受験したかわからなくなる。カリキュラム委員会もこんなに他職種Gルート来るとは思わんかったから受験資格甘い要件にした。元々心理プロパー、せいぜいせい精神保健福祉士が取るもんと思ってたらどこからでも何でもどんな連中でも受験した。
僕:せやな
S女史:で、第2回でふるい落とそうとして難しくしてもっと落とそうとしたんじゃね?
僕:いや、俺思うんだけどあの試験は申込書に職印乗ってたら別に誰が受けてもいいんちゃうか?
S女史:あんた相変わらずニブいのね、現任者はなんでも不問ルートなのよ
僕:そうなんか?
S女史:ひなたお前Gルートが怒るって言わんと立場上まずたんたん
僕:あ、言い間違い
S女史:医師と心理士の取引やね、5回目までは心理大卒ですらなくても受かる資格にしとく。これ医師側視点
僕:お前医師会の医者か?
S女史:ちゃうわ。貧乏赤貧アライさんや。で、2024年からはもう純粋培養中心に。これは心理側視点。でもさすがにヤバかろう医師側もあんまり簡単な資格にすると現場では使えない心理職生産することになる。でも今回のEとD2は6割合格者取らせたかった。Gはふるいにかける。でもそれやる方法ないから結局試験を難化させる。誰にも解けなさそうな問題多くして、確実に拾える問題を絶対に落とさない人間だけを合格させる。合格点は6割ジャストでいい
僕:まあそんな見方もあるな
S女史:ひなたから送ってもらった試験問題見ると確かにあれGルート潰し。心理検査なんかやったことなきゃ取れないだろ。MMSEとか。認知症身体疾患多し。病院でバイトしてる受験生多いやろ
僕:まあ確かになあ。したら看護師多くなるんじゃね?
S女史:新卒は統計や基礎心理もやっとる。受かりやすい
僕:そうでもないぞ。新卒受験生Kちゃんクイズ雑学王じゃなきゃ解けないって泣いてた
S女史:それな!新卒者の質色々や。統計わからん基礎心理忘れとる医学わからん法律わからん習っとらん。これ新卒が6割このルートで届かなかったら出題側頭抱えるわ。新卒は2024年のモデルルートだし
僕:ところでGルートでもむちゃくちゃ勉強してた医療系とか福祉系今回大丈夫だったぞ
S女史:ルートにかかわらず勉強量の問題。Gルートでも勉強してりゃ職種何だって受かる。大変だったのは現役教員。ただ教員元々頭いいし努力家だからな。ところで今回も第4回もGルート現任者講習会1万人ぐらい受けてるじゃん
僕:うん
S女史:なんで第3回も第4回も1万人も講習受けてるのか謎だってアンタ言ってたじゃん
僕:そうそう
S女史:ワタシも謎だわ
僕:本来この試験で一番有利だったのは?
S女史:身体疾患も扱う医療現場でバリバリ働いてる油の乗った経験者現役心理職。でもそういう連中はたいていもう資格持ってるよね。だから等しくみんな不利w
僕:この前さ、全体の合格率◯パーセントだろうって話したよね
S女史:おう、内訳はEがxパーセント、D1がyパーセント、D2がzパーセント、Gはφパーセントかな
僕:お、おう。数字って説得力あるな
S女史:というわけで尼ギフ5千円送っといてな。paypayでもいいけど。
僕:え、ナニソレ
S女史:取材料とワタシへのクリスマスプレゼント
僕:えと
S女史:出世払い禁止ってことで
僕:お、おう

(おまけ)
僕:というわけでリストカットする女の子の話試験に出たんだよね。すごく心理って感じの良問だった。Nちゃんならどうする?
看護師Nちゃん:まず切創が縫合必要かどうか見るかな。で必要だったらドクターに縫ってもらう。縫合必要じゃなくもきちんと切創は消毒してから保護する
僕:Nちゃん公認心理師持ってるよね
Nちゃん:試験には現場感覚持ち込むなっていつもひなたさん言ってるじゃん。それな!
僕:お、おう


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たゆたう心
たゆたう風

さだまらずとも
たしかな鼓動を

きょうも鳴らして ໒꒱⋆゚


公認心理師試験受験超短期対策「知の輸血」りゆさん

以前 公認心理師りゆさんの「知の輸血」 を寄稿してくださったりゆさん@iriko_riyu にまたしても今度は超短時間公認心理師受験勉強学習法という無茶ぶりをしてDMでインタビューしてしまいました。

(以下インタビュー内容)

1.それまでの勉強法

※ 超短時間勉強法を行う前にもその人のバックグラウンドは大切なので、あえて聞いてみました。

僕:失礼ですが元々のりゆさんのバックグラウンドって公認心理師とは離れていたような。

りゆ:基本的には精神分析、それもクライン派中心にやってたので、CBTや行動療法の各世代も勉強はしていました。ACT、BA・行動活性化療法etc…まあ知識は偏ってましたし、絶対試験には出ないところしか勉強してなかったから本番では心底焦りました。

傾向がある程度わかってあるというのは今回の受験生にはアドバンテージですね。

私は1回目受験組だったので、本当にもうみなさん仰っているように、手探り。まさに地獄の、「暗中模索」ですね、文字通り。

当時「気分変調症」の診断で休職中だったかな、傷病手当は本当にありがたいんですけど、6割のお金なので生活に余裕がなくて。仕方なく、自分の手持ちの本たくさん泣く泣く売りに出して(今思えば、貴重な文献もあります)、たぶん全社の模試を買いあさって、届き次第解いて、結果にしばらく寝込む、

でも悲しいかな、布団の中にもテキストは持ち込む、全体的にはそういう感じでした。

僕:うわあ、それだけメンブレ、っていうか療養中だったのによくやれましたね。僕も相当メンブレていましたけど。普段の勉強は?

りゆ:現任者講習テキスト、あれは諸刃の剣でしたねw調べれば調べるほど、調べること、暗記しないといけない法制度等、増えるという鬼仕様。認知症の方へのオレンジプラン系とかを一番に今思い出しました。

①厚生労働省のサイトを丸暗記すべきか、

②認知症ネットさんの記事内容を把握するべきかって、1回目だから答えなんてないものをずっと考えて、ひとつはこれで、頭破裂しましたw

ちなみに私は、費用の問題で、現任者講習には行っていません。

あと、前述の事情で金銭的にも余裕ないから、臨床心理士試験のときみたいに、いつもの「とにかくお金が入り次第、本買って読み込む戦法、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる!」すら使えなかったから、文字通り「なんとかの一つ覚え」の私には効きましたね。

CBTで言えば、唯一の馴染みの精度あるコーピングが、外部環境要因で使えない!!みたいな。

僕:今回の超制限がある勉強法にも通じるような.

りゆ:そんな私が最終的に使ったものは、 

①現任者講習テキスト、 
②各社模試、
③公認心理師必携 精神医療・臨床心理の知識と技法(下山先生方が書かれている本)でした.

※(下山晴彦さんは僕もいろいろ個人的には多々思うところはあるものの、悔しいかなよく出来た本ですのでAmazonに書評書いてしまいましたw)

今考えても、法制度には弱点が残りますが、それ以外の分野はわりと精鋭陣だったのでは?と思います。

たぶん日ごろから、骨とう品店に足しげく通う目利きの方よろしく、本は大学生時代から死ぬほどよんで、今ではもう

①表紙、②タイトル、③著者(および訳者)、④目次見るだけで、自分が後々まで必要な本か否かはだいたいわかります、今のところ外れてないですw

でもこのチョイスも、やはり法制度に関しては弱さが残りますし、人それぞれなので、あくまで一参考資料程度に→ここ重要!

法制度に関しては、「少年法」とかほんとにそうしたんですが、臨床心理士試験の過去問集をまだなぜか持ってたので、それをやってました。

僕:今時間がない方には裁判所ホームページの「少年事件」の方がいいかもですね.

りゆ:あと、現任者講習テキストで分からない法制度、例えば、さっきの新オレンジプランとか出てくると、厚生労働省サイトまで飛んで行ってひとまず全文読む。覚えられなくても一応全文ざざっと読んで、雰囲気だけ掴む。

「ようするにこの法は何が言いたいの?バクっとで答えてみ?」を自分で答えられる、「エピソード記憶」ないし「手続き記憶」程度には落とし込む。でもそうすると、たいてい親切なサイトがあって、「この制度に関連してこれこれこういう動きと制度があり~・・・」って書いてたりするから、もうほんとにヤケで、目につくものは5つまで目を通してました。(「5つ」の基準は根拠ないですw)

僕:あ、でもそれ僕の自論にほとんど近いです。もうとにかく現時点ではやったこも。さーっと目を通すみたいな。

2.直前1週間以内にしていたこと。するべきこと

自分が精神分析諸派を中心にCBT、行動療法、ACT等の各世代を中心に毎日勉強していた臨床心理系だったので、もうターゲットは基礎心理研究、特に条件付け系、強化・弱化系、行動分析ですね、その辺に絞ってました。

心理に限った話ではないですが、時代の流れを読むのは大事です。読む方のスピードにもよりますが、僕は今あえて読むなら、奥田健次先生の「メリットの法則 行動分析学・実践編」(集英社の、800円くらいの新書!)を一応勧めはしますが、人によります.

奥田健次先生の臨床は漫画にもなっているので(「拝啓、アスペルガー先生へ」等)、書店がお近くにあれば走るのも手です。

この時期に漫画も読めて、勉強もできるのは貴重です。島宗理先生もわかりやすい行動分析学の親書を出されていますが、これは好みの問題で、私にはくだけだ感じがよりする、奥田健次先生を勧めてます。漫画もありますし。それぞれ新品で、1200円くらいだったかと。

僕:僕も結局誰もがオススメする本よりは本当にマイナーな本を読んでいたような。直前にはそれが結構頭にスパスパ入っていたような。

りゆ:統計?なんですかそれ、(特にこの時期には)聞こえませんね。

あえていうなら、ほんとうに余力があれば×要因の分散分析の見方とか、その辺をざっとやる程度かと。今の時期なら。

共分散構造分析?バリマックス&プロマックス?むしろ頭の芯がくるくる回りそうですね。それは未だにどなたかに、わ・か・り・や・す・く!教えてほしいですw

3.体調管理  

※ (僕としてはここがすごく参考になりました。)

あとですね、自分ができなかったから言うんですが、体調管理、心身相関を踏まえたうえでの体調管理、これはほんとに重要です。

これは方法はもう十人十色を通り越して、千差万別の世界なので、おまかせします。

僕みたいな極端にセルフ・ケアができない方は少数化もですが、そういう方は睡眠時間の確保と、朝・昼・夕食をあえてゆっくり食べる、味わって食べないと食べ物に失礼ですから。

これ、大事。栄養になるものもならない食べ方してたら、さっきの「心身相関」の話に戻りますけど、出せる実力も、下手したら出せない。自炊しろとかじゃなくて、値引き品じゃない弁当にするとか、いつもより100円高い弁当にするとか、そんなことでいいんです。自分なんて、自分である程度はほめないと、極論、だれもほめてくれないです。

4.正答選択のコツ

これだ!が即答できればそれに越したことはないですが、消去法でした、試験で僕がやってたのは

あとは、もともと僕が文学に溺れてたからなのかはわかりませんが、一度問題文および、怪しい選択肢を頭で朗読してました。それでも時間はありました。

5.試験会場の雰囲気

えーっと・・・。第一回に限って言えば、少なくとも、凍り付いた、的な感じではなくて、むしろ変なゆるゆる感すら一部ありましたね。私は終始凍ってましたけどw

午前中はなにせ広い会場だったので、試験会場の部屋探すのに苦労して、人の佃煮状態の会場を右往左往したことは覚えてます。

僕:あ、わかります。部屋から出たら迷子になって戻れない。ここ注意すべきポイントですね。

りゆ:部屋に着いても、私は現任者講習テキスト、特に薬理学の部分を直前まで、震えながら読んでましたけど、もう周りがそのとき見えてなかったからほんとに雰囲気だけなんですが、ゆるかったです。会場チラ見しても、テキスト広げてる人も、そんなにいなかったように記憶しております。

これは午前・午後も、ようは1日通してそんな感じでした。

一番びっくりしたのは、試験終了30分前に足早?に帰ってしまう方が複数名いらっしゃったことですかね・・・

(ちな僕もさわやかに早めに出ました。迷っているうちにどんどん迷走して誤答選択しそうだったからです。)

6.受験した感想。直後の手ごたえ  

りゆ:あえて「りゆの人生切り売り、魚のアラって煮たら良い出汁ですよね、身よりお安いし」のノリで書きます。

当時「ここで受からないと人生終わる!!仕事永遠にできなくなる!!」っていう、今となっては謎しかない強迫観念にマジで取りつかれてて、おまけにこてこての「大うつ病」エピソードだらけの当時で、結果は6割超えくらいでした。

まあ、そんなものかなと思います。第2回目以降は問題を拝見していませんが、仮に今解いて、心理はともかく、法制度系で何割取れるか・・・。

さて、午前中からいきますね。まず、もうこれ有名な話ですが、第1回に関しては、各社の模試で「一言一句、徹底暗記!!」って言われて実際そうしてた公認心理師法条文がまさかの例題扱いで、冗談でもなんでもなく、血の気が引く音がしましたw

あと、午前だったと思いますがもしかしたら違うかも。唯一模試で見かけて何度も解いたはずのアイゼンクだかキャッテルだかの紛らわしい問題が出てて、これに「なんでこんなときに答えが出ないんだよー!!(心の乾いた叫び)」最後まで悩みました。

お昼は、敷地も広い会場だったので、みなさん「なにあれー?ネッシー??(笑)」的にしゃべって(たぶん気を紛らわせてたのかも)たんですが、例によってぼっちの私、「オワタ・・・」ってなりながら味のしない何かを食べたと思われます(例によって、食べたか否かすら覚えてない)

午後。たぶんこちらかな。わからない問題ばっかり出て来始めたの。特に覚えてるのは、「病的窃盗」?の診断基準に合致しないものを選べ、的問題(内心、全りゆ氏が正直に、「んなもん、知るかああああっ!!!!!(泣)」って叫びました。あ、家にDSM-5のポケット版あったので、後で確認しましたけど)と、上司関連の多重関係を問う、これまた選択肢が2つまで絞れるのにそこからが非常に(私には)微妙な問題に、最後まで苦しみました。

ただ、試験問題自体は意外に早く解き終わりました。そうそう、これ午前もでしたが、意外に、最後まで解き終わるという点ではあっさり終わりました。

おまけの、帰りのエピソード。妻に泣きながら電話ですよ。「ごめん、落ちた・・・」って。妻も覚えてるから、これは本当の本当に自分の中ではそうだったんだと思います。
まあ、ここでぐちゃぐちゃ書いてもそんなに益がないので、割愛しますが。

7.受験生のみなさんにエール

ぶっちゃけ、合否は生死にかかわらない

今、いろんな会が混乱していて、たぶん後に語り草になるくらいの渦中に、みなさんはいらっしゃる。

だから、試験終わった!!ツイ見かけたら、知り合いか否か問わずそっとファボるけど、ご容赦ください。

以上っす。(ご静読、ありがとうございます。)

DMインタビュー。りゆさんの細かい心情が書いてあってとてもわかりやすかったです。

特に体調管理!

思えば公認心理師試験はりゆさんがそれまて辿ってきた「知」のラインとは全く違ったジャンルだったもののような気がします。

心身体調最悪でなんとか乗り切ったりゆさんの公認心理師は長いようできっと最後の最後まで超短期戦だったのではないかと思いました。そして最後の一瞬まであきらめなかったことがりゆさんの勝因になったのでしょう。僕の朋友りゆさんのサバイバル勉強法を教えてもらいました。


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想像しよう
誰かの心を

想像しよう
明るい未来を

きょうも
やさしい世界を創りに ໒꒱⋆゚


公認心理師Gルートとはそもそもそも何か?

公認心理師Gルート資格については、厚生労働省主催、公認心理師カリキュラム委員会で議論の上、受験資格として認容されたものです。

厚生労働省カリキュラム委員会が目指していたGルート創設の意図は何か?現状の運用はどうなっているのか?そして今後の展望は?
これらについて考察を加えたいと思います。

1.公認心理師カリキュラム委員会

カリキュラム委員会ではGルート公認心理師受験資格を実務経験5年以上としました。この時の委員の発言の要旨としては、心理職として働いていても週一程度働いている、という人もいるだろう。そういう人たちにも受験資格を与えるべきだというものでした。

当初は週3回ぐらいと常勤に近い形態を現任者として認める方針だったのが、カリキュラム委員会の中でも秋1回と変転、日本研修センターホームページを見ると経験5年間、週1度心理業務をボランティアであっても短時間行っていれば現任者と認められます。

「大学院卒程度の知識」が求められているものの、公認心理師受験時に提出するアンケート結果 には他資格として、臨床心理士のほかに教員免状、精神保健福祉士、看護師などが記されています。

これもカリキュラム検討委員会で議論された結果を反映しています。その当時の現状で、臨床心理士と精神保健福祉士のダブルホルダーが多いことに言及していました。だからダブルホルダーは問題なかろうと。

大学教員は教えているだけなのだから受験資格はあるのか?という質問に対してカリキュラム委員会はOKを出していました。

そして何度もこの検討委員会で日本臨床心理士資格認定協会は臨床心理士に特段の配慮を求めるように主張していましたがことごとく却下されています。

試験実施機関日本心理研修センターがアンケートを提出させる時点で、Gルートの中にも心理専業でない他職種がいる。公認心理師を取らなくても食い詰めることがない層が多いことは想定内だったと思います。

2.Gルート受験者の実態

Gルートは、科目読み替え不可能な大学院卒業者、学部卒心理職(含司法矯正・児童福祉司など)も相当いたものと思いますが、確かに僕の身の回りでも教員、看護師、3福祉士は多いという印象を受けています。

カリキュラム検討委員会はこういった状態になることは十分に想定しつつ、試験を実施したものと思います。

精神保健福祉士、大学教員にかかわる議論はめくらましで、心理専業者からの反発逃れだったような気がします。

確かに学校教員は児童生徒の相談に乗ります。教科を教えて宿題を出して部活の指導をして、ということだときわめて多重関係的です。

以前日本心理研修センターに電話で問い合わせた時には公認心理師法施行規則に掲載されている26の施設で施設職印と施設長印があればノーマークで受験できる、しかし私設開業、産業領域はきちんと審査をしてそのやり取りには1カ月ぐらい書類のやり取りで時間がかかるとのことでした。

3.Gルート他職種受験をなぜ第1回から第5回まで認めたのか?

ここには2005年の二資格一法案廃案を彷彿とさせるものがあります。当時の「医療心理師」は大学学部卒を想定したものでした。臨床心理士側が大学院卒程度を主張、表向き医師団体が二資格だと現場が混乱することを理由に反対してこの法案が廃案になったことになったのですが「大卒程度」の学歴に切り下げようとしたことには臨床心理士側の反対がありました。

医師側では6年制の医学部卒業者と院卒者の心理国家資格者が限りなく医師と対等になるのではないかと危惧したのではないか、というのはあくまでも僕の邪推です。

2018年から2022年まで認められるGルートはぶっちゃけ学歴不問です。

二資格一法案の時と同様、D1、D2ルート院卒者は臨床心理士、医療心理師は心理系大卒、よりもさらに切り下げてGルートを入れた、というのが僕の印象です。

3.勝手な推測

医師団体は二資格一法案の時のように心理職の価値を引き下げたかった。

しかし医師団体も引き下げばかりだと自分たちが将来苦しむ。心理団体は相変わらず純粋臨床心理大学院を求めている。この綱引きの結果がGルート、2022年までに限って現任職を認めるという結果になったのではないでしょうか?
つまりGルートは双方駆け引きの末の鬼っ子だったのかもしれません。

4.誤解を避けるために

僕はGルート他職種参戦者をdisるつもりはありません。むしろ心理院卒者ですら全員合格することができないこの試験に仕事をしながらメンブレずに合格するパワーメンタル、パワメンかつ鋼のメンタル術師の方々は尊敬に値します。心理専業者の頑張りと努力を評価して協働して欲しいと思います。

学んだ臨床心理スピリットを生かして本業に取り組んで欲しいと思います。

D、Eルートの方がGルート合格者に対して面白くない気持ちを持っているということも知っています。ただ、公認心理師合格はただひとつのステップに過ぎないということも知っておいて欲しいと思います。公認心理師試験ではさまざまな心理検査を区別することが求められていますが心理職は実施する能力を求められています。

精神分析は患者さんたちの心性を理解するのにこの上なく役立ちます。メンタライゼーションもそうです。EMDR、トラウマケアのための各種技法も覚えて活躍して欲しいと思います。

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自分の中にある答えの鍵は
自分以外の場所にあって

だから
きょうも
小さな一歩を ໒꒱⋆゚


公認心理師受験資格が与えられない「スキマ」世代


みなさん、公認心理師制度には「スキマ問題」があるのをご存知でしょうか?〜という理由で受験ができなかった心理職や院生卒業生が多く出ているのです。

サイトを見たところ

雑駁ですが

1.読み替え不可な単位があるために受験ができない。

2.現在臨床心理士として働いているが「1」の理由+現任者としての年数が足りない。

3.他学部卒+現在臨床心理士だが、そもそも他学部卒なので読み替え可能な単位がない

公認心理師受験資格を得られなかった方へのアンケート

に条件が載っています。(アンケートなので当てはまらない人は回答しないでくださいね。)

がスキマ世代のようです。
このスキマ世代について語るサイトが SUKIMA GENERATIONS です。

読んでみると資格を取れなかった、取りたくてもどうにもならなかった人たちが各々意見を書いています。

そこでこのサイトに対して質問を投げかけてみたところ、回答が返ってきました。

・サイト運営の趣旨

本団体の趣旨は公認心理師受験資格を得られず、臨床心理士シングルホルダーとして今後心理職を行っていく人たち(スキマ世代)のサポートとなります。

設立の経緯についてですが、当事者は各地に少数派として点在しており、本団体を結成するきっかけとなった当事者の声を聴くと、多くが実務経験5年未満、もしくは現役大学院生と業界内への発信力がない層でした。そのため、当事者が集う場を作ることが重要と考え、コミュニティ結成に至りました。また、オンラインコミュニティとして結成しSNS上で話題にすることで、スキマ世代という層があることが可視化され、業界内の問題として浮かび上がることも目的の一つでした。
現在、多くの方々のサポートもあり、スキマ世代の可視化は進んだかと思われます。  

・今後の活動の方針
・行政への働きかけの方略
(両方とも僕の質問)

今後の活動としては、可視化された次の段階として具体的なサポートをどうするか検討しているところです。今回の実態調査もまた、スキマ世代のニーズの調査も兼ねております。
また、当コミュニティだけでは限界がありますので、現在心理職支援ネットワークさん含め、様々な団体と協力体制を整えております。その中で心理業界内や行政へのロビー活動など様々な活動を順次進めておりますが、確定したことが言えるまでは詳細についてはお控えさせていただきます。

先述の通り、皆さまに問題意識を共有し語っていただくことで、当事者がサポートを得られる機会がより多くなっていくかと思われます。
今後とも当コミュニティの活動を見守っていただけると幸いです。

SUKIMA GENERATION運営


結語

このスキマ問題は公認心理師カリキュラム委員会がスキマ世代が出てくることを想定してなかったか、制度、システム上には考慮できなかった。スキマ世代の現役心理職、やる気のある若手の心理職の方々が公認心理師受験資格すら与えられないことに不条理な印象を感じてしまいます。以前からこのスキマ問題は指摘されていました。

僕の私論ですが、臨床心理系大学院を卒業、現役心理職として活動していた人にはなんとか公認心理師受験の道を拓いてもいいのでは?

と思います。僕もこの問題についてはあまり政治行政的なことは言えない(というか知らない)のですが、スキマジェネレーションの方々に受験資格が得られるよう、当局にはご配慮をお願いしたいと思う次第です。

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