ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:公認心理師試験

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(@Skylit_Blue)
誰しも後悔はするもの。あの日あの時、たらればたられば…。明日に転用する為の分析ならいいかもしれないけれど、ただのパラレルワールド旅行なら、ちょっと時間がもったいないかもね。その時点での最善と呼べるものを選んでいるならば、それでいいし、それが全てなんだから。回想が好きなら別だけど。


◯ 受験生も公認心理師も知っておきたい精神薬の副作用

「副作用がない薬には主作用もない」と言われています。精神薬の副作用は毎回公認心理師試験にも出ています。「医者が把握して聞いとけばいいんじゃね?」

という説ごもっともですが、3分間の診療で「はい、変化ないです。」と言うだけで公認心理師は服薬指導はやってはいけないということになっていますが、実際にはラモトリギンを服用している患者さんが「最近湿疹ができて痒くてねえ」と言ったら青ざめて医師に報告して、もう一度診察室に入ってもらわないといけません。(前にも書きましたが)

ラモトリギン(ムードスタビライザー、気分安定薬、抗てんかん薬ですがスティーヴンス・ジョンソン症候群(Stevens-Johnson syndrome:SJS、皮膚粘膜眼症候群)といって全身の皮膚が壊死するという難病になり湿疹はその前兆で、死に至ることすらあります。

賦活症候群(ふかつしょうこうぐん、またはアクチベーション・シンドローム、Activation Syndrome)は抗うつ剤SSRIによって起こる不安や焦燥感、躁状態になることもあり、飛び降りたりすることから、未成年に多発していたこの症状から18歳未満の患者に禁忌または慎重投与です。(公認心理師試験既出)

セロトニン症候群がSSRIに起きることもあります。SSRI2種を重ねて投与することが原因の一つとも言われています。てんかんで生じるミオクローヌス発作という筋肉の不随意運動が同時に起きることもあります。発熱、早い呼吸などが特徴で、横紋筋融解といって放置すると死に至ることもあります。ちなみに横紋筋融解は力価が高い抗精神病薬をいきなり抜くと起きることもあるので徐々に1年ぐらいかけて抜くこともあります。
セロトニン症候群については
厚生労働省資料
重篤副作用疾患別対応マニュアル
https://www.pmda.go.jp/files/000144659.pdf

悪性症候群は

抗コリン作用は、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬や抗精神病薬、抗うつ剤で起こることがあり、口渇感や便秘、排尿障害や吐気が起こります。口渇感には水を多飲してしまうのでなく、口を湿らせる程度にしておくことが勧められます。  

錐体外路症状(EPS)は、動きが全くなくなったり、多動になったり、震戦、顔をしかめたり首を動かすという不随意運動です。下記アカシジアやジストニアも含まれます。

アカシジア(akathisia)は、錐体外路症状の一種です。静坐不能となり、足がむずむずして耐えられないような苦痛を起こします。ベンゾジアゼピン系の抗不安剤やハロペリドールのような抗精神病薬で起こることがあります。むずむず足症候群とだいたい同じような症状で、これを長期間放置しておくと自死に到ることすらある苦しさがあります。

もむずむず足症候群と同じく「両足を切断して欲しい」という患者さんすらいます。それがいいという教科書もあれば、禁忌だともされている記述もあるのですが、抗パーキンソン剤を処方して症状を緩和させることもあります。

ジスキネジアも不随意運動の一種です。そうしようとは思わないのに口が勝手に動いてしまうオーラルジスキネジアが多いです。手を回内会外といって、勝手にドアノブを動かすような動作、足の不随意運動もあります。遅発性ジスキネジアは、抗精神病薬を長期間連用していて起こることがあります。四肢に起こりやすいです。

ジストニアは不随意に体が動く症状で、全身性と局所性に分かれます。不自然な姿勢を長時間強いられることがあり、これも抗精神病薬の長期連用で起こります。急性の痛みを伴う場合あり。

高プロラクチン血症は男性でも乳汁が出たり、月経不順、男性では性欲減退が起こることがあります。これも抗精神病薬の影響で起きることがあります。Risperidoneリスペリドン(商品名リスパダール等)長期連用は骨粗しょう症や乳がんの原因ともなります。

非定型精神病薬の副作用としてはOlanzapineオランザピン(商品名ジプレキサ)やQuetiapineクエチアピン(商品名セロクエル)Aripiprazoleアリピプラゾール(商品名エビリファイ)Brexpiprazole ブレクスピプラゾール(商品名レキサルティ)による、糖尿病ケトアシドーシスによる死亡もあり得ます。(急なインスリン分泌不足で血糖値が高いままなので昏睡状態に陥ることあり。)このため、これらの非定型精神病薬を服用して口渇感や多飲多尿頻尿の状態になったら投与中止の可能性が高くなります。また高脂血症に陥ることもあります。

定型精神病薬、非定型精神病薬にかかわらず大量投与は過鎮静となって動けなくなります。

体重増加は一部の抗うつ剤や抗精神病薬で認められ、Mirtazapineミルタザピン(商品名リフレックス、レメロン)Sulpirideスルピリド(商品名ドグマチール、ベタマックなど)、Clozapineクロザピン(商品名クロザリル)
Risperidone、Quetiapine、Olanzapineで認められます。

なおClozapineは治療抵抗性の統合失調症薬として画期的な著効がありますが無顆粒球症の(血液中の好中球減少症)可能性が高く、定期的な血液検査が必須です。

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人の記憶ほど曖昧なものはないよね。例えば想い出話をする時に頭に浮かんでいる光景は、ともするといくつかの断片的な景色の合成や空想かもしれない。記録に残したものは別として、過去とは不確かなもの。でも、それでいい。そもそも、心というものが不確かなもので、曖昧な希望ではばたくものだから。

◯ 公認心理師・臨床心理士試験に合格しやすい大学院・そうでない大学院

のっけから不吉な内容のことを書きやがって、と思われるかもしれませんが確かにこれはあるあるです。

まず、心理学部から公認心理師課程がない大学もあります。それは高校時に調べて公認心理師が受験できる学部を選んでおかなければなりません。

今回の記事では公認心理師制度が新しいためか、公認心理師受験者数と倍率を公表している大学院はないのでこれまで公表されている臨床心理士合格率から推測してみます。

超一流と呼ばれるような大学院は臨床心理士合格率は高いです。多分受験のための特訓などはやっていないでしょうけれども何しろ大学院入試の時点で難しいです。研究計画を提出する段階で、すでに統計的検定で有意差が出そうな検定方法も選んでいるわけです。そして入試も通常の学部で習っているレベルをはるかに越えた難易度で、そのまま臨床心理士試験なり公認心理師を受験しても受かりそうです。

法務省矯正局国家総合職人間科学区分及び家庭裁判所調査官補採用試験もその意味では所定の単位を学部で修めて経験を積めば、旧帝大に匹敵する試験を受けているので合格可能性は高いでしょう。

学部の偏差値=合格率ではありません。例えば超有名な御大がいる大学院では某教授がビシバシと山のような課題で学生を鍛えていて(昔からそういう人)ここの院は学部は偏差値はそこそこ、院は何十倍という高倍率で、困難な課題を片付けているうちに自然に学力がつくので合格しやすくなります。

9割近く現役者は合格している名門ですが、このような大学院でも再受験者は4割を切ります。

医師国家試験は9割合格しますが既卒者は63パーセント、多分公認心理師・臨床心理士はもっと落ちるでしょう。これについては後述します。

学部の偏差値がそこそこ、内部進学をしたり外部からの受入れもしているのでしょうけれども、「うちの院生は全員臨床心理士合格です」と標榜している院も割と多くあります。

8割合格、7割合格でも「平均より高い、すごいでしょ」という意図なのか発表している院もあります。

多くの院は人数だけ発表して、合格率には触れていないようです。

GMARCHKKDRぐらいの学校は正直にうちの学校の合格率は63パーセントです、と言っている院もあります。

これは非常に正直にということ+特に試験対策はしていない自学自習に任せているという結果かもしれません。

とても正直に「うちの院の臨床心理士合格率は50パーセント」と言っている院もあります。学部偏差値は40未満ぐらいです。

そしてかなりの大学院が本来の大学院合格率を明らかにしていないということです。噂では2割ぐらいしか合格していない大学院もあるというこです。

僕が言いたいことは、軽々と今の時点で合格できる人を除いては自学自習をしっかりとやって合格を目指して欲しいということです。落とすための試験ではないわけです。

医師国家試験も合格点基準を満たして禁忌肢問題(「これやったら死ぬんじゃね?」という問題に引っ掛からなければ合格できますが、とにかく医師国家試験は医師になれなけらば「ただの人以下」と思っていて必死なので毎日高い予備校に通ったりと、再受験組の合格率は高いわけです。

僕の知っている人で史学から臨床心理大学院に入り、それから卒業して何度も臨床心理士試験を落ち続けている人がいます。彼は大学で勉強するのが大好きで現在は物性物理学をどこかでやっているはずです。

こういう人は学問から学問を渡り歩く道楽者なので別に合格しなくても困らないわけで、公認心理師試験も落ちていると思います。

さて、公認心理師試験が落とすための試験になってしまったら今のレベルをどんどん上げなくてはいけません。

公認心理師試験、臨床心理士試験に合格したい人は学部卒直後にでも公認心理師試験、臨床心理士試験過去問を解いてみることを強くお勧めします。大学院の勉強と試験勉強は違うところと共通点と2つあります。

不合格点から合格点に至るまでにはかなりの勉強量が必要と思います。院生の方は日々の勉強は大変だと思いますが、ぜひ今のうちから勉強をしてチャレンジして欲しいと思います。

工夫をすべきこと、しなければならないこと、自分の力だけではどうにもならないことがあれば熟慮して、情報を収集して何をするべきか考えてみればいいと思います。

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おつかれTwitter

誰かの為 だけじゃなく
自分の為 も大切だよね ꕥ⋆゚

◯ 現役教員公認心理師Aさん

ブログの読者で現場経験豊富な女性現役教員で公認心理師の方から昨日の記事に関連してメッセージをいただいたので、ご本人の許可を得て記事にしています。

まずAさんのメッセージ兼自己紹介ですが、

Aさん:教員で公認心理師のことを知っているのは少数…だと思います。

私は公立小学校の特別支援学級担任とコーディネーターをしています。(通常学級、中学校も経験あり)

(僕:現職教員の方からの本音のご意見もぜひお聞きしたいと考えています。いかがでしょうか?)

私のわかる範囲というか、お答えできることであれば、もちろん構いません!(パワフル)

この資格を目指そうと思った理由はいくつかありますが、

その1つ目としては、
今までの自分の実践(指導、支援、教育活動含め)に何かしらの裏付けがほしかった。(自信?確信?説得力?)

2つ目は研修する機会を増やしたかったということ。

3つ目は、退職後に再就職(発達支援とかでしょうか)する際に、役に立つかも…ということ。
心理の国家資格が議論されていた頃から動向には注目していたので…。
教員免許の他には臨床発達心理士を10数年前にとりました。
臨床心理士も…と考えてはいましたが、大学院の2年はいろいろと難しいと思い、踏み出せないでいました。

心理の勉強は、それなりに難しかったと思います。ですが、大学の講義にあった心理学、採用試験で勉強したことなども役に立った…というか、実践とつながってなるほど!ということもありました。もちろん分野によっては、なかなか覚えられない部分もありました。

資格を目指した理由として、仕事に生かせることも多いかな…と考えたことも理由の一つです。

※(以下僕が昨日の記事で教員免許を持っているのは教員なのか?と思い込んでいたことについても触れてくださいました。)

ブログに記載があった教員免許のことですが、免許だけ取って学校、幼稚園で働いていない方も多いと思われます。児童デイの担当者、学童指導員、支援センターの職員などの募集要項に教員免許も可のものが多いようにも思えます。(住んでいる地域にもよるかと)
大学では教員免許は講義を取って実習に行けばとれちゃいますからね。とりあえずとっておこう!という方も多いのでは?これは実感です。

(僕:勉強方法はどうしました?)

第1回目の試験を受けました。本格的に始めたのは3月ころ。半年前からで、まずは独学で。

ブループリントが出たので、その項目に沿って用語をまとめていきました。(手書きでは疲れてしまうのと、図などをかくのが大変だったので、すぐにパソコンに変更)

少し経ってから、発達心理士仲間から、試験に向けての勉強会を開こうと誘われ、5人で集まりましま。出題割合の多い分野から取り組みました。分担して、まとめたり、予想問題を持ちより、みんなで解答&解説。モチベーションアップのため、いろいろ話したりと。

ただ用語の説明だけでなく、その説明でわからない言葉が出てきたり、疑問点があればそこからまた調べたりと。
あと模試を二回受けました。
辰巳の一問一答でしたか?あの本を繰り返し解きました。購入者特典?だかのブループリントの穴埋め的な問題も何度もしました。
臨床心理士用の一問一答も。
現任者講習会テキストの読み込みと、章の後ろにあるざっくりとしたまとめを何度もまとめ直し。
学研の必携テキストやら何やらとたくさん買ってしまいました。
私にとって、精神疾患について、なじみのない部分が多かったので、まとめてみた精神科という本を活用しました。
心理学検定の本も買いましたがしませんでした。
通勤の際に講義動画(【ソ教連】社会福祉士や精神福祉士受験講座)を聞いていました。

(僕:ソ教連?)
Aさん:ソ教連は全国的?のように思います。団体名は変わっているかもしれません。社会福祉士や精神保健福祉士などの試験対策をしているところのようで、無料で視聴できました。テキストを買うならお金が必要です。

(注:http://www.jaswe.jp/webkouza/

一般教員で退職後にスクールカウンセラーをやりたい!というのは聞いたことがありません。
残念ながら、私の市のスクールソーシャルワーカーは退職校長が片手間でやっています…。
社会福祉士などの資格のある方で、とっても素晴らしい方も他市町村にはいますが…。地域差がありますね。

(僕:これからの豊富、資格取得してよかったことがあれば教えてください。)

Aさん:資格取得してよかったことは、やはり今まで自分がやってきたことに自信が持てるようになったこと。支援指導には経験だけではなく、理論的な裏付けがあることを今更ながら実感したこと。
一つの視点で物事を考えるのではなく、様々な要因を考慮しなければいけないこと。
やはり学校だけでは解決できないことも多いので、様々な機関との連携が日常的に必要なこと。
日々研鑽が必要なことでしょうか。
公認心理師です!と名乗って仕事はしていませんが、そうなった時に胸をはって言える時が来る…といいかなぁと思っています。
心理師の資格を取った知り合いの教員も同じようなことを言っていました。
試験勉強は同じ受験生同士でオンラインで情報交換をしたことも役立ちました。

公認心理師試験を受ける(受けた)教員は、特別支援関係、養護教諭が多いのではないかと思います。

私もブログを読んでいろいろと考えることがあります。どのジャンルのブログでも、書かれていることイコール正しいとか、良い悪いとかではなく、自分なりにそのことについて考えを持つ、考えてみることにつながるだと思います。ブログ読者としては、考える良いきっかけをもらった!ぐらいに思うのが大切かなぁと。
これからも楽しみにしています。ありがとうございました。
(以上)

※ Gルート受験者、現任者で特に教員の方は心理専任職からは批判的な目で見られがちですが、僕の知っているGルート合格者の方はかなりの時間と労力をかけ、また情報をうまく活用していました。

Aさんのように自己研鑽、自己啓発のための勉強を行い、資格取得したことは尊いと思います。今ご自身が行っている職務にその勉強がダイレクトに生きていることは素晴らしいと思います。

僕がスクールカウンセラーとして働いていた際、特別支援担当者、養護教諭はいつも味方をしてくれていた頼もしい存在でした。

Aさんのような人が働く教育現場ならばぜひ学生さんが実習に行って欲しいなあとその真摯な態度から感じました。

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昨日まで心踊らせていたものが、急につまらなく感じる。そんな日は誰だってあるよね。これって、心が生きていることの証拠で、命あるものは流転する様に、四季の移り変わりと同じこと。だから無理に抗わず、空でも眺めてボーッとすればいい。そのうち、何もせずにはいられない心が目醒めるはずだから。

橋口動画「【公認心理師話】Gルート合格率41.8%の謎」への反論

1.序
橋口誠志郎(公認心理師・20浪・東大院生)さんの動画を見ていると「なんて回りくどい話し方をする人なんだろう。ちゃんと論旨を明確にしてから話せばいいのに」と思っていたのが見慣れているうちに馴染んでしまい、しかも「面白い」と感じてしまうようになってしまいました。

「心理bloggerとしてこのままではいけない」と思ってこの記事を書いています。彼は紫のカツラをかぶったり奇をてらうエンターティナー、youtuberを狙っているのでしょうか。持ち前の気の弱さを克服して受験生のためになろうとしているのかもしれせん。しかし僕とは方向性、ちょっと前で言えば「音楽性の違い」で解散したバンドのようです。しかも僕は橋口さんと一緒にバンドをやったことはないのです。

2.「やる気スイッチ」について

・Gルートは「やる気スイッチ」が入らないことが多いという理論を橋口さんは展開しています。

⑴ 本人のせい
これはかなり厳しい見方をしていると思います。Gルートは他職種、福祉職や看護師ということで、公認心理師試験に合格しなくても構わない。だから公認心理師試験への「やる気スイッチが入らないのだろう」という理由です。

ある意味当たっているかもしれませんが、これは僕からの反論があります。どのような評価をするかはさまざまですが、第1回試験(北海道追試を含む)→第2回試験と難易度は上がったのではないかと思います。

そして第1回試験で惜しくも合格を逃した人が再チャレンジした場合も考えられます。再チャレンジはどうしても合格率は低くなります。難易度が高くなり、しかも合格率が低くなってしまうのを「本人のせい」と言い切ってしまうのはかなり厳しいのではないかと思います。

何しろ心理大学院卒業を前提とした試験で、かなり広い学習範囲です。「やる気スイッチ」が入ったとしても難しい試験であることは間違いありません。他職種からの参戦者でもかなりエネルギーを投じている人々も多いです。他資格を持っていてもこの試験は分野が違うので難しいわけです。

合否で言えばGルートは確かに合格パーセンテージは低いのですが、かなり努力してもGルートの人々は心理専修でないのでディスアドバンテージができてしまうわけです。

⑵ 環境のせい

時間が足りなければ勉強ができない。これは確かに当たっています。育児、介護、本業が多忙過ぎる、これは受験生にとってはかなり厳しい状況です。

僕としてはこの辺りは確実に過去問や模試で合格点が取れるようになるまでは配偶者や他の人に丸投げする、シッターさんや子育てボランティア、有料介護などを頼む、評判が悪くなっても仕事をサボってほかの人に投げるなど思い切った対処策が必要だと思います。時間がなければ信用を捨ててあとは金で買う。金がなければ借りてでも時間を作るこの試験はそれだけ厳しいものかもしれません。

時間がなくても合格できる人はいます。心理専修者でも合格できない人はいます。「環境のせい」というのは推測です。橋口さんは相関関係をきちんと求めたのでしょうか。相関関係ρを求めるために平均値 → 偏差 → 分散 → 標準偏差 → 共分散 という標準手続きを使ったとは思えません。

1週間に何時間勉強できたか。どんな勉強法だったのか。効率よく勉強するにはどうしたのか。そうやって環境いにするよりも効率と方法論重視が大切だと思います。

⑶ テストのせい

これは残念ながら橋口理論は鋭いところを突いているように思えます。このテストの網羅している範囲は広いです。本題の、Gルート第2回合格率は41.8パーセント、6割強が落ちています。既卒D1院卒ルートが53.6パーセント、半分近くが不合格、新卒D2ルートは58.8パーセント、これも4割以上が落ちているわけで、別にGルート=不合格、Dルート=不合格と決まっているわけでもありません。

受かる人は受かるわけです。
焦ると間違えてしまう、わけがわからない問題だと思うとミスをするのは本当です。過去問や模試をやってみて難しさのあまり一段ずつずれてマークミスをしたという話を聞きます。

また正答誤答を逆に勘違いする、2つ正答を選ぶ連勝複式問題はミスをしやすいです。問題を見たら「正しいものを選べ」「誤っているものを選べ」「正しいものを2つ選べ」「誤っているものを2つ選べ」に鉛筆で丸をする、と問題をじっくりと観察し、もう一度見なおすことが必要かと思います。

午前120分、午後120分の試験なので、サクサクやれば120分のうち60分、考えながらやれば90分、余った時間でしっかり見直しをすればいいのです。

以下橋口理論を援用します。テスト作成委員がテスト慣れした、そうすると実力のある受験生を抽出してそのテストが実力がある人が通過するようにしたい(識別力がある)というのは当たり前のことです。

そうすると、テスト理論の中でそのテスト設問が示しているものが信頼性があるか?そして測定しようとしている対象が妥当性があるかという古典的テスト理論がありますが、能力と正答率がきちんと測定できているかどうかという比較が難しいです。

項目反応理論では、そのテストの項目がきちんと実力を測定できているかを見ます。誰がやっても同じ結果になる、あるいは実力の高い人ほど正答率が低くなるというのは矛盾がありテストの識別力が疑われます。

そして一般化可能性理論では「分散」という正答のバラつきを見ます。測定したい能力と誤差のバラつきがどの程度違っているかの差です。

この公認心理師試験がいきなり難化するとは考えにくいですが、試験の識別力を高めて実力がある人が合格できるようにするという工夫はなされるでしょう。

橋口公認心理師講義編も要点を得たものあり、また「ん?」と突っ込みを入れたくなるものもあるかもしれません。

これから公認心理師受験をするのに実力をつけるためにはこれらの動画を詳細に見てツッコミどころを探してみましょう。

「園芸が趣味」と同じように「心理学が趣味」という人もつぶさに見て「自分なら別の形式の動画をUPする」というyoutuberを目指すためには反面教師として橋口動画をチャンネル登録をしておくと便利です。

なお僕もそういった目的でチャンネル登録を行ったら書く文章が回りくどくなり、ブラッシュアップされたような気がしています。

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目標を高くすると、達成した時の感動は増えるよね。登る山が高ければ高いほど頂上からの景色は素晴らしいものと感じられる喩えと一緒。ただし失敗したときの挫折感は大きいかも。一方で目標を低くすると、達成感は小さくても失敗の挫折感は軽くなる。良し悪しではなく、選択の話なのかもしれないね。

◯ 公認心理師試験を受けないという選択

1.序
先日sorara@sorara320さんの取材をしていてハッと思ったのは、公認心理師を受けるという選択だけでなく、受けないという選択肢もあるということです。公認心理師受験に関するブログコンテンツばかり書いてきていまさら何を、と思われる方々も多いと思いますが(批判ではないです)Gルート他職種で公認心理師を取らなくても特に困らず生きていける人たちはかなり多いです。

福祉職、看護師もそうです。教員でも特別支援学級や養護教諭の仕事をしていれば取ってもいいのかな?でも取らなくても生きていけるしな?と思います。特別支援教育コーディネーターとして働く教員は通常の国語、英語、体育の教員が行っています。5年間連続でコーディネーターを行ってきた教員もいれば、実はやっていなかったけど、機会があったので公認心理師受験を申し込んでみた、という教員の方もいるかもしれません。教職試験で教育心理は勉強したと思いますが、必要とされている心理学知識は僅かなのでほぼ初学者から積み上げる勉強は辛いでしょう。

試験勉強をしなくてもこの試験にさらりと合格点を取れる人もいます。例えば一般就職をする心理大学院卒業、基礎心理学専攻の人にこの試験を受けてもらったら7割ぐらいは取れた、という話を聞いたことがあります。心理学の基礎ができているのであとは院で学んだ知識でなんとかなってしまいます。

soraraさんもあと5点足らずということだったので受かる気になってもうちょい勉強すれば合格するでしょう。

ですが「これは自分の専門性と違うなあ」と思っていてもうすでに持っている自分の資格と仕事が連動して強いアイデンティティを持っている。こういう人は公認心理師資格がなくてもやっていけます。

2.何としても取りたい心理職の人々
医療現場で働く、現役臨床心理士、心理プロパーの人のこの試験に臨む姿勢は必死です。公認心理師資格がないと保険点数も取れないのでなんとか取ろうとするのですが、育児、介護、仕事で多忙だと臨床心理士試験とは異なったこの独特の試験突破は難しいです。

臨床心理士でも科目読み替えが効かなかった受験生は大変です。現任者Gルートとして受験するのでチャンスが限られているので必死です。

臨床心理士試験には何回も落ちてようやく受かったという話を聞くことがあります。福祉+α=心理、というような施設勤務の人は多忙な中ちょこちょこ受けて取った人でそういう人を知っています。また、臨床心理士資格を取りたくてしょうがなく予備校を利用しながらも数回以上落ちてしまう人もいます。

そういう人に「別の道に行ったら?」とは言いませんし思いません。予備校に通いながらでも頑張る気があればチャレンジして欲しいです。「臨床心理士試験、当校は全員合格」「全国平均より高い8割合格」と謳っている大学院が多い一方で、受験者が壊滅的に臨床心理士試験を取れなかった院がこれまであったのも事実です。

3.試験は人柄を見ない。
ペーパーテスト対応能力=臨床能力ではないのですが、これまで勉強してきた熱意や基礎学力などさまざまな要因が受験には絡んでいそうです。

現在心理職Gルートの人は頑張って欲しい、というか頑張るしかないのでそのまま続けて欲しいです。

他職種Gルートの人が心理プロパーから批判されているのは知っていますが、そこは試験、点数が取れれば合格できます。

他人がどう思ったとしても公認心理師カリキュラム等検討会や法律で定められている受験資格があればいいだけですし、こと試験に関しては点数だけが正義なので、履歴書は必要ありません。

4.公認心理師資格はコレクションなのか?

あと3回残されている現任者受験の機会です。資格を多く取ってコレクションのように感じている人も中にはいるでしょう。それが悪いことなのか?というとそうは言い切れないというのが僕の持論です。

コレクションのように見えて、実は心理職になりたいという人もいます。重労働の現場から転職したいという人は機会に恵まれて自己アピールができれば心理職専門家としてスタートできる場合もあるでしょう。

公認心理師合格者数を都道府県別に見ればわかりますが、大都市圏に合格者は偏っています。事実として聞いた話(募集案内も見ました)ですが、どうしても臨床心理士(2年前からは公認心理師も含めて)が欲しい僻地、離島もあり、応募者が誰もいなくて数年来誰も採用できていないそうです。

開業領域で福祉関係職や障害教育をしている人には公認心理師資格は心理学の知識がある証明にもなりますし、信頼性を高めることになります。

5.結語
結局公認心理師資格は取りたい人が取ればいいと思います。特に現役心理職の人々は必死です。そして法制上許されているので他職種から参戦するのも自由です。そして受けないという選択もあります。公認心理師の競争率を下げようと思ってこの記事を書いているわけではありません(そもそも次回締め切りは過ぎていますし、この試験は一定の知識があるかどうか見るだけの試験で、倍率は関係なく、落とすための試験ではありません。)。

その人のキャリアライフプランを考えてみると「あの時取っておいた資格が今たまたまだけどすごく役立った。」ということもあり得ます。ですから資格試験受験の自由を批判するということはその人の可能性を狭めてしまうことになりかねません。

また、自分はこの道で行く、と元々の保有資格の本旨でやっていきたいから他の資格は要らないというならばそれはそれで素晴らしいことです。

要は自分の現在の立ち位置と考えながら、この資格取得に費す時間、労力、金銭と比してそれだけの価値があるのかということは本人だけが決められることでしょう。

※ 今日の 𝚜 𝚘 𝚛 𝚊 ໒꒱⋆゚さんの文はこの記事にとてもフィットしています。奇遇だなあと感じました。

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