ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:公認心理師の活動状況等に関する調査計画

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
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に関しての最近の傾向として。

自分からフォローしにいくことはほぼなく、一方でファボやRTやリプくださる方でフォローして下さってる方は、#基本フォロバ しています。

理屈的な部分は、あまり深く考えてません。
#深く考えてもそれ自体に意味がないということに辿り着いたので。※私見


◯ 公認心理師の活動状況等に関する調査計画は師会によるもの

1.序

以前 「公認心理師の活動状況等に関する調査計画」進行中 という記事を書きました。

この計画を行う主体はどこかと障害福祉局に問い合わせたところ「研究が終わるまでは言えない」ということだったのですが盟友ウサネズミさんがまたしても教えてくれました。

令和2年度厚生労働省障害者総合福祉推進事業
「公認心理師の活動状況等に関する調査」
のご案内

が日本公認心理師協会(以下、「師会」という。)からこの案内 が出ていましたが、全公認心理師を対象に9月から公認心理師全員が調査対象で日本心理研修センターから郵送通知、師会のホームページにバナーを貼るのでそこからログインして欲しいとのことでした。

https://www.jacpp.or.jp/survey/info.html(師会の案内)

ちな、研究計画みん↓

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師会と日本心理研修センターは癒着しているのかいとか個人のプライバシーの問題はどうなっているのだ?やばたんという疑問はさておき、師会が行う調査ということで公認心理師の会の公認心理師たちはこの調査に参加しないかもしれません。僕は師会主導だけの結果にならないためには参加して欲しいと思いました。

で、臨床心理士会が臨床心理士に行っている動向調査も回答率がすごく高いというわけでもないので、意識高い系の人たちしか参加しないかもしれません。

臨床心理士ダブルホルダーで「臨床心理士オンリーラブみん」な人も参加しないかもしれません。

Gルート他職種参戦合格者は公認心理師で食べていくわけではないので受かって資格はタンスにしまってやはり調査には協力的ではないかもしれません。

実はアンケート調査というのはRCT(無作為割付試験)と呼ぶのは難しいのではないかということは政権支持調査などでも言われています。

そもそもこの「将来的な公認心理師制度の 適正かつ円滑な運営及び推進を図るための検討材料とする。」という意図で行われるもので、5年後の見直しに向けた提言をするということです。

そこでいつも気になるのはこういった調査結果として「公認心理師の専門上位資格を作成することが望ましい」という結果が出たらやばたにえんということです。

厚生労働省制度推進室に以前電話照会したところ、「国家資格ですからその上の資格はありまみん」という趣旨の回答を受けたのですがしばらく時間が経ってから「上位資格できるの?」とメールを送ったらなしのつぶてでした。これは公認心理師制度推進室としては珍しいことで、いろいろ質問メールを送ったらかなり丁寧に親切に回答してくれていました。

そこで危惧するのは、厚労省+師会で新しい上位資格を作ってしまったらどうしようかということです。

現在行っている研究結果が大本営発表師一人勝ちにならないようにと願うばかりです。

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
きっと多くの人が、酸いも甘いも含め誰かに話を聴いてもいたいもの。わたしも然り。とかく他者との関わりをもって初めて自分というものの存在を感じることがてきるのかもしれない。時にはその関わりが煩わしく感じられたりもするんだけれど。それでもやっぱりひとは「人の間」であるべきなんだろうね。


◯ 「公認心理師の活動状況等に関する調査計画」進行中

1.序

令和2年度障害者総合福祉推進事業 として厚生労働省は一次公募を締め切り、本格的にその計画は始動しています。

令和2年度指定課題個票を見ると、1600万円の予算をつけて公認心理師の職務実態、属性、配置、活動状況、連携状態や支援内容、資質向上のために何を行っているのかについてなるべく多くの母数を取ってWEB調査を行うということになっています。

公認心理師制度は発足後5年後に制度の見直しを行うということで、そのための調査でもあるということです。

さて官費がしっかりとつく研究で、何を調査するのか、その調査項目は列挙されているのですが、実際にはこの調査結果を何に活用するのか考えてみました。

2.活用可能性

⑴ 活動状況を見て各種保険点数等領域拡大への提言を行う

これは公認心理師制度全体については大変ありがたいことで、現在公認心理師の介入によっめ保険点数化されているものが円滑に動いていれば、さらに保険点数を上げていくということが期待できます。

⑵ 公認心理師活動領域の拡大

これも公認心理師にとってはありがたい話で、採用条件がどんどん公認心理師に一本化されていくと活躍の場は増えます。

しかし、⑴、⑵の場合両方に共通しているのですが臨床心理士資格はどうなるの?ということです。今は臨床心理士が臨床心理技術者として働いていますが経過措置が外れると公認心理師のみに保険点数は一本化されます。

実習先の指導者もそれは同じです。社会復帰調整官や児童心理司の採用も公認心理師に一本化していくかもしれません。この調査結果は多分そのような形で報告がまとめられそうな気がしています。

⑶ 試験出題配分ブループリント・カリキュラム再検討

各分野でどれだけ公認心理師が実働して働いているかによって、試験配分が変わる可能性はあるかもしれません。

公認心理師法、基礎心理学、医学分野は変わらなくても活動の比率が少ない場合には調整して出題を少なくするかもしれない、ということです。全く変わらないということも十分あり得ます。五領域を満遍なく学ぶべきという考えからです。

同様の理由で大学、大学院におけるプログラム変更の可能性もあるかもしれません。

⑷ 受験資格

当初の予定から、Gルート受験は経過措置なので。5回だけと定められていました。これは見直してGルートを5回目以降に残すということはないと思います。怖いのは、5領域だけを重視するあまり私設開業領域がないがしろにされてしまうのではないかと恐れているのです。活動領域と活動内容を精査することによって、Gルート受験資格を厳しく絞り込むかもしれません。

⑸ 試験レベル

これについては相変わらず第2回試験と変わらないものと思われます。試験レベルを同一にしておかないと試験としての同一性が保たれないからです。

⑹ 倫理

これは僕の希望的な見通しです。これまできちんと制定されていなかった倫理についてきちんと定義されるといいなと思います。

⑺ 主治の医師の指示

同上です。

3.結語

この長時間計画は、公認心理師制度推進室が問合わせ先となっていています。今後公認心理師制度を定着させていくためのプランの布石となることは間違いないと思われます。また公認心理師アゲ臨床心理士サゲという記事になってしまうだろうということは考えていたのですが、国家資格に心理職がシフトしていく中での過渡期の調査研究ととらえていいと思います。

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