公認心理師「の会」ついに上位資格設立へ
「の会」が従前から提唱しているきた上位資格創設構想がついに実現の運びとなるようです。
「の会」ホームページ
「専門公認心理師制度」と言うようで公認心理師協会(師会)の「認定専門公認心理師」と実に紛らわしい。
これはお互いにお互いを意識し合っているとしか思えない。推測ですがこれには公認心理師制度創設推進役だった日本精神科病院も厚生労働省も呆れているのではないかと思います。
職能団体統一どこ吹く風、お互いに上位資格構想をぶち上げたらますます亀裂が大きくなるばかりでしょう。
「の会」については設立当時からその動きに危惧していたわけで、倫理綱領もなければ、師会は社団法人の中で正会員=社員なのに対して「の会」はごく少数の幹部のみが重要事項を決定できる(まあもちろん話し合いはあるでしょうが形式的に)というものです。
元々師会は日本臨床心理士会がなし崩しになって設立されたものです。また、これもどうかと思うのですが、「の会」は認知行動療法オンリーワン、確かにエビデンスは大切ですし僕も認知行動療法を否定するわけでは決してないし認知行動療法家で尊敬できる先生方もいます。
ですが、他学派に対してとてもアグレッシブな姿勢はいただけない。
「の会」の原田さんなんぞは公認心理師試験に認知行動療法以外の領域が出るとクレーム物申す、描画をやらせるようなカウンセラーの所に通うのは辞めてしまえとかなり過激です。
まあ僕が言ったところで無為に終わりそうですが「の会」も精神分析にだってエビデンスは認められているし、そもそも境界例概念も精神分析なしには成立しなかったわけですからお互いの職能団体を尊重して統一に向かって欲しいです。
厚労省も公認心理師制度をまずは定着させようと必死なわけですし、勝手に上位資格を作らないで欲しいし、職能団体が統一されていなければ官=厚労省、民=職能団体の官民での話し合いもままならないでしょう。
また、師会の上位資格にしても「の会」の上位資格にしても資格ホルダーの大勢からすればとても冷ややかな目でしか見られていないということを知っておく必要があり、単なる上納金マシーンと職能団体がなった「資格商法」としか見られていないことを受け止めて欲しいと思います。
公認心理師が成立するまで実に60年近い抗争や紛糾がかかったわけですからお前ら今度はまた100年戦争でもやるんかいと僕も呆れています。
百害あって一利なしの上位資格でさらに職能団体に亀裂を入れるよりは歩み寄って「公認心理師会の会の会」師会の会」どんな名称でもいいから統一に向かって欲しいと思っているわけです。
photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_ Tweet