ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:公認心理師

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
悲しみの泪に心が溺れそうになることは誰しもあるよね。時として人生とは無情なもの。でもそんな現実も受け入れる術はある。それは、日頃からでき得る限り後悔を残さないようにしておくこと。これに尽きると思う。今日をただただ懸命に生きる。それが無常な人生を謳歌する、最も単純で最も難儀な方法。


◯ 公認心理師・臨床心理士のアルバイトをさらに探す

ほぼ自分語りですが、こういう生き方もあるのだな、と参照にしていただければと思います。

僕がフォローしているフォロワーさんの心理ライターさんもいるので話をいずれ聞いてみたいものだものだと思いますが、こんな生き方もある、できる、ダブルワークも可能だということでお読みいただければと思います。

以前自己紹介でも書いたのですが、僕が某心症◯◯士の資格を取った後にスクールカウンセラーをやりながら勤めたのは編集プロダクションでした。

ハローワークにも求人が出ていて、さらに求人サイトにも有資格者募集、職務内容はカウンセリングと研究ということだったので「実践もやっている小規模なシンクタンクのようなものなのかな?」

と思って就職したのですが、内容はライター業務が主でした。社長がタレント先生だったので僕は社長の口述筆記をして、鞄持ちで国会議員事務所に行ったりテレビ局に行ったりと秘書業務もやっていたのですが、一般誌の心理とは関係ない一般記事も書いていました。

大手広告代理店電◯の営業の人と懇意になり編プロの人も含めてオサレな街に食事に行ったりとそれなりに楽しい生活もしていました。経済的にはかなり恵まれていてボーナスなしで出来高+基本給で手取り40万円、仕事増やせばもっと稼げるらしかったのですがライターが本業ではないのでやめてしまいました。

で、スクールカウンセラー&いろいろになったわけですが、民間企業で従業員支援プログラムシナリオを3日ぐらいで書いて20万円、その会社の紹介で女性雑誌のインタビューを受けたりメールカウンセリングを大手クレジットカード会社の不随サービスとして請負ったりととにかく書くことは仕事でやる事もあればバイトで全く関係のない分野でやることもあったわけです。

このあたりはいつも真面目に研究論文や著作を出している心理の方には申し訳ないな、と思っています。

なる気もなかったのですがライター専業にならなくて良かったと思うのは、クラウドソーシングがこれだけ流行り、サラリーマンも副業でライティングができる環境になり、多分今は文章の価格はガタ落ちしたのではないかと思っています。

shinobiライティング、サグーワークス、Crowd Works、ランサーズ 等が今ライティングエージェントとしてあります。

編プロでライターとしていろいろ書いていた時の事を思い出すとどんなジャンルでも何でも書けるという事が面白い発見でした。僕はフリーでやっていた時はどんな仕事がいつ入るかがわからないので「タスク」という単発の仕事ばかりやっていて、長期契約で請負いの仕事はしたことがなかったのですが、オススメの車検会社、水道工事、審美歯科、外食店の宣伝などほぼ全分野書けるというのは新しい発見でした。

審美歯科は特にたくさん書いたので多分1時間ぐらい講演ができそうです。

慣れていないと文章をひねり出すのに調べ調べで時間がかかり、出来高換算だと時給200円ぐらいですが、慣れてくると筆が早くなり、サクサク書けるようになるので、書けそうなタスクを選んで空き時間にやっていればタスクだけでも月5万円ぐらいは書けそうです。

ゴーストライターなので、とあるミッション系大学ミスコン準ミス、読モをやりながら恋愛指南をしている20歳という設定で恋愛術を書いていたのは全部僕です。

「初めて行く彼氏の家でお母さんに気に入られるためには?」
「思わせぶりで彼氏のハートをぐっとつかむ7つの決め台詞」

のようなしょうもないものを書いていたような気がします。

※ 守秘義務がありましたが、なぜこれを公に書いているかというと、そのキュレーションサイトがこの企画そのものをやめてしまった(かつ活動停止してしばらく経って音信不通になってしまった)ので文章が世に出ないことになったからです。

ということで、まあこれは特殊な例なので、多忙な芸能人が書いている文はきっと自分の信用がかかっているので自分で書いているものと思います。

これがタスクという形式ではなくて固定給制なら契約制で月収10万円ぐらいも夢じゃないよね、というところです。心理の仕事をフリーでやっているればなかなかいいお小遣いになるのではないかと思います。

なぜ僕が心理職の人に向けてこの文章を書いているかというと、実際にフリーで心理+αでこういったライフスタイルを送っている人もいるからです。

また心理クラスタの人たちはたいていもれなく文章が上手だと思います。

僕のこんな駄文ではダメなのですが(早い安いまずい)才能がある人ならま、何かいろいろやりつついろんな人とつながりを広げて二足のワラジでやれる人もいるでしょう。

ただやはり心理クラスタの人は心理が本務なので査読論文や原著論文を書いてみることが望ましいとは思います。

ただ、いろんな生き方がありますのでその個人の選択や価値観は否定できません。ライターをやっているうちに心理職から足を洗ってライター専業になるのもよし、「続きはWebで」有料メルマガを出してもいいかもしれません。
(おわり)

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
別れは世の常であり、命の有限さは自然の理。先日他界した祖母への別れを告げる式の最中、わたしの中を流れる祖母の血が新たに脈打つ感覚を覚えた。喪失は、決して悲しみの海だけでなく、芽生えの空の広がりでもあることを教わった気がする。おばあちゃんありがとう。そして、これからもよろしくね。

◯ 公認心理師が各領域に進出していく可能性

公認心理師の会も日本公認心理師協会も公認心理師の上級資格創設を虎視眈眈と狙っているわけですが、例えばその中には司法も入っています。司法分野の公認心理師と言えば家庭裁判所調査官、国家総合職人間科学分野公務員が挙げられるわけで、最高裁家庭局、法務省矯正局も職員の採用やキャリアパスに関して公認心理師資格の有無は関係ないと述べています。

この司法領域にどう食い込んでいくか?厚生労働省は公認心理師課程大学学部卒業後の認定施設として少年鑑別所及び刑事施設、裁判所職員総合研究所及び家庭裁判所を認めています。将来的になんらかのつながりができたとしても不思議ではないなと思います。

従来司法分野の心理職は伝統的に加害者臨床や家族臨床の担い手で、そこから大学教員になった人たちも多いわけです。ふと思ったのは公認心理師制度を推進する人たちは公認心理師法施行規則(文部科学省令・厚生労働省令で定める施設)第五条に多くの公認心理師を送り込もうとしているのではないかということです。

教員採用試験公認心理師資格所持者加点についてはすでに大阪府、浜松市、相模原市等が導入しています。つまり公認心理師資格所持者は教員になろうとすれば、有利ということになります。

生活保護法に規定する困窮者のための救護施設又は更生施設は精神障害者もいて、心理職の活躍の場となりそうです。

社会福祉協議会(ざっくりと言って福祉、心理、法律に関する地域の相談センターですでに臨床心理士相談員がいます。)もあります。

児童相談所における児童心理司任用資格が公認心理師ということはかなり早期に発表されていました。

さまざまな施設が実務経験者Gルート受験者の働く場所で認められているわけで、心理相談専門というわけではなくても福祉関係や公的相談施設、障害者施設は多く認定施設になっています。あちこちに公認心理師が誕生していれば、学生がこれから実習を受けて公認心理師になり就職をしていく可能性がある施設ということになります。

入国者収容所は現在も臨床心理士が働いています。不法入国者が強制退去になるまで心情的に不安定になるのでそういった外国人に対してのカウンセリングを日本語や諸外国語で行うのでしょうが、かなり必要性は高い仕事でしょう。

保護観察所は従来社会学専攻者の牙城だったのですが、ここにも公認心理師が現任者として働くことになります。

更生保護施設は出所した保護観察中の受刑者がそこから社会に巣立っていくのを支援するという、僕も出張で行ったことがありますが実にハードな施設です。出所したけれどもなかなか仕事はない。塀の外に出たら自由と不自由の境界にあってそこからまた再犯をする人もいる塀のない施設です。

無資格でも更生保護施設で働けますが、臨床心理士や精神保健福祉士、そしてこれからは公認心理師も優遇されて採用されることになっていくでしょう。

児童、老人に関する福祉施設もほぼほぼ網羅されています。

地域包括支援センターの業務は心理を勉強していた人には馴染みがないと思いますが、社会福祉士、ケアマネ、保健師などが協働して働いています。

かなりなんでも相談に乗ってくれる機関で「要介護度が高そうな重病人が退院したけど要介護度の認定はどうなんだろう」「どういった支援が受けられるのか」という際にも利用できます。

さて、なぜ僕が今さら感がある「当たり前でしょ?」というようなこの記事を書いているかというと、Gルート合格者の人から最近、他職種から合格して、専門の心理職としてキャリアチェンジして心理現場で働きたい、という声を聞くことが多くなってきたなあという理由からです。

あまり具体的な職種を挙げると失礼になってしまいそうですが、福祉関係だとかなり肉体的にも精神的にもハードな仕事が多く、相談業務の心理職に就きたいというのはわかります。

また、通常の学部生や院生のように心理の仕事をやってみたいという憧れ感があるのかもしれません。

その希望は心理職としてのキャリアを積んでいないと難しいです。ただしチャンスはあります。やりたい仕事は心理だから、条件にこだわらない、僻地でもいい、ハードな仕事で当直を辞さない、となるとハードルはずいぶん下がるような気がします。

また、なぜこんなことをつらつらと書いているかというと、心理の仕事がしたいと思っている他職種公認心理師の人は、今働いている現場が実は心理職の仕事そのものだと厚生労働省が見ている可能性が高いからです。

病院でカウンセリングをするというのが心理職の王道のように思われるのですが、公認心理師制度が行き渡り、多くの現場に公認心理師が入っていけばその現場の雰囲気そのものが変わる可能性があります。

新卒公認心理師が5領域を十分に学んで入職すればその現場が心理職の働くスタンダードな場所となる可能性も大きいかもしれないということです。

あまり焦ってキャリアチェンジをしようとしなくても現場の雰囲気がだんだん相談を重視、心理学的所見を重視する可能性があると思うのです。

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
空は
繋がる
世界のみんなと

#sora

※ いつも写真と文を使わせていただいているsoraさんのアカウントが移行になるそうです。

◯ 日本心理研修センター公認心理師試験集計結果から判明したこと

2020年5月18日、日本心理研修センターから、第1回公認心理師試験及び第2回公認心理師のアンケート集計結果が発表されました。(クリックでリンク先)

これによると第1回試験願書提出者36,103人のうち68.75パーセントが臨床心理士、幼稚園小中高教員が24.83パーセントということでした。

教員の受験率の多さに驚いたことからこの記事を書いています。他福祉職や保育士なども多かったのですが、幼稚園から高校までの教員受験者数のうち、心理に関係ありそうな職種というとまず特別支援学校、特別支援学級の教員が思い浮かびます。

この人たちは障害のある子どもに毎日かかわっている、心理職に近い人でしょう。

また、養護教諭も近いかな?と思います。日々児童生徒の心身の相談に乗る、虐待児童を見つけて校内管理職に相談するなどその業務は多彩にわたります。

あと、教育相談担当者や特別支援コーディネーターもダメというわけではないと思います。

広げて考えていけば学級担任も児童生徒保護者の相談に乗ることもあるわけですし、校長教頭主幹も児童生徒のために尽力しているでしょう。

しかし、誰がやっているどこまでが心理職としての活動なのかは学校教員の場合はわけがわからなくなりそうです。

現職教員+臨床心理士資格を持つ人たちのシンポジウムが開催されたことがあったと記憶しています。

臨床心理士は指定大学院を卒業してしまえば資格は取れますが、多忙な教員生活をしながら院に通うのは大変だったでしょう。ただし、そこで何を得てどうやって資格を活用するかはとても難しい課題だと思うのです。

和光大学の高坂先生は現職教員が公認心理師資格を取得することについて多重関係の問題を指摘していました。

まあそれは考えてみれば当然の事で教科担当教員がビシバシ教えていて、あるいは部活担当教員が生徒を担当、スポーツをやらせる。

そしてある時は勉強ができない、あるいは部活の中で人間関係に溶け込めない生徒の相談に親身に乗るというのは、教育現場では悪くはないでしょうが、心理の考え方からはいかにも多重関係になりそうです。

実際のところ、もし教員が退職して心理職になる時にそのまま教育現場のスクールカウンセラーに横滑りしようとしても「それは難しいでしょう」という心理職就職コーディネーターからの厳しい意見を聞いたことがあります。

また、スクールカウンセラー採用に当たっては「何よりもスクールカウンセラーとしての経験や、スクールカウンセラーとしてやっていけるなどうかの資質を重視する」と言い切っている自治体もあり、教職→スクールカウンセラーのハードルも決して低いわけではありません。

教職公務員をビシッと思い切って退職して給料ガタ落ちでも心理職になった人を知っていますが、彼女は相当志が高い人でセンスもよく前向きで勉強熱心、学会発表や論文を書いたりしています。

心理に関心がある教員にとっては現職経験Gルートを通じて心理国家資格を取得できるのは魅力でしょう。

しかしながら僕は興味があったので国語科教員にこのブログを「自由意志で」(無理やりではない)読んでもらいました。精神疾患などの記事は「わかるわかる、こういう人っているかもね」だったのですが、基礎心理学、統計、解剖等医学分野になると「…わかんない」となり、彼女は崖を転がり落ちるローリングストーンのように急速に興味を失った模様でした。

教員でも公認心理師試験を通った人を知っています。ただしその人は心理の知識0からスタートしたので予備校に通って参考書や問題集をやりまくって相当に苦労した模様でした。

ちなみに第2回公認心理師試験アンケート回答では臨床心理士26.61パーセント、教員30.57パーセントでした。

日本心理研修センターは明記していますが「第1回試験で不合格となり第2回試験で再度受験票を発行された者についても、第2回試験の調査対象になっていることにご注意ください。」とあるのでこのアンケート結果を正確に読み解くのは困難です。

なんとも言い切れないのですが、心理プロパーでやって来た人たち以外は、教員以外も試験は相当難しかったと思います。

心理だけでない分野、福祉職や看護師にとってもそれは同じですが、まだしもいろいろと共通点はあったので教員の方々は相当に苦労して勉強、受験をしたのだと思います。

このアンケートは「個人の試験結果には全くリンクさせていない」という日本心理研修センターからの回答を得た事があり、それは本当の事だと思います。

どんな資格でもそうですが、資格は取得した時がスタートで、その後自己研鑽、経験を積んで一人前になって行きます。なかなか心理職に就くのが困難な現在の雇用情勢で大幅にキャリアチェンジをする、一旦自分のフィールドをリタイアしてから心理職になるのは難しいだろうなあと思っています。

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photo&lyric by 𝚜 𝚘 𝚛 𝚊 ໒꒱⋆゚ (@Skyblue_sky_)
未来を夢見ることは楽しいことだよね。まっさらなキャンバスは、それだけで心躍るもの。でも、いま目の前にあるものを大切にできない心に、明日のまだ見ぬ景色に想いを馳せる資格はないと思うんだ。まずは今この手に掴めるものを抱きしめるべき…とは言っても、やっぱり新たなものはわくわくするよね。


◯ 公認心理師・臨床心理士のキャリア形成は一般就職と同じ

1.序

以前ハローワークでカウンセラーとして働いていたことがありました。2週間に一度、9時5時で働いていました。就職相談の人がたくさん並んでいる窓口ではなく、二階の小さなカウンセラー室で働いていて、1日0人から8人までその日その日によってカウンセリングをする数が違い、気楽に働いていました。

所長にカウンセリング状況について報告しようとしたら「あ、別にいいから」と報告なしの実に気楽な仕事でした。片道3時間半の通勤時間ということを除けば。

またしても長過ぎた前置きでしたが(以下改変済)「教授とケンカして博士課程辞めてきた。大学院ではフエダイの生殖の研究をしていた。どこか就職先ないですかねえ」僕は言葉に詰まり「水族館?いや、教授に頭を下げて土下座してでも大学に戻ってください」とニッチな人生を送ってきた人に言いました。

なんらかの資格やキャリアを持っている人ならいいのですが、何もない、これからスタートだという新卒の人については話し合ってその人の長所を見つけて履歴書や職務経歴書の書き方を指導するという、キャリコンなのか産業カウンセラーなのかよくわからない事をしていました。

2.心理職のキャリア形成

さて、本題です。心理職はそのキャリア形成の中で他学部、院生の大卒新卒よりも高いハンディを背負うことになります。常勤就職先に新卒で潜り込むのは狭き門です。

理系院卒は即研究所や工場の生産現場管理を行うこともありますが、同じ院卒でも心理職だと働ける現場は限られています。

クリニックでいつも(常に)職員を募集しているところもあります。僕もそういったクリニックに勤務していたことがありますが、雇用保険なし、週7日労働、1日14時間勤務という大変ハードなものでした。

さて、僕が感じたのは個人経営のクリニック、病院はオーナーである院長の考え方や気分ひとつで働き方が全く変わってしまうということでした。

そこそこ勤務がきつくないクリニックや非常勤で働ける病院もあります。教育相談所やクリニックで働きながらスクールカウンセラーをやって経験を積んで、次は大きな病院に転職するという手段もあります。

ただし、大手になればなるほど中途キャリア採用は難しくなるということも事実です。

ストレートで院卒だと24歳、しかし心理職を目指す人たちの中には途中社会人から学部に入り直す人たちもいるのでそこから新卒で就職しようとする人もいます。

さて、一般就職の常識としては新卒就職は35歳が未経験者としては限界年齢と言われています。

ただし、心理職の就職は資格職なので必ずしもこの年齢が当てはまるとは言えません。

公務員だと国家ならだいたい新卒30歳制限です。地方公務員も同様です。ただひ社会人経験枠があり、5以上の経験者採用もある自治体もあり、ハードルの高さは地方公務員の場合は様々です。

「児童相談所勤務3年以上」というピンポイント求人もあります。これは民間や独立行政法人の国公立病院でも同じことで、ずばり「産婦人科相談業務3年以上経験者」もありますし、例えば大学病院の薄給の研修生を2年以上インターンとして行ってからその後就職試験を受験させてダメだったら容赦なく落とすという大学病院もあります。

3.キャリア形成の方法

全ての心理職が恵まれたキャリアを持っているわけではありません。ところが採用したい側のニーズは高い、このギャップをどのように埋めるかが課題です。

ひとつは修論から学会発表、原著論文(ハードルはやや低いものの専門家から認められたお墨付きの論文)から査読論文(正式な業績として大学教官に就職するだけの実力を積み重ねられるハードルが高い論文)、また可能であれば就職したい分野での医学博士号や教育学博士を取得するという方法もあります。

大学院博士課程に進学しなくともかなり困難ではありますか論文博士を取得するという方法があります。

お金と時間に余裕がある人は医科学修士(医師でなくても医学全般について学べる修士課程)を卒業する、外国で学位を取るという方法もあります。

これらはかなりハイレベルな手段です。

もう少し手軽?な方法としては、認知行動療法のセミナーに通いつめてその団体資格(信頼できるもの)を取る、例えばEMDRのウィークエンドⅡまで通って技能を身につけて足しげく勉強をする、ポスター発表(ポスターを学会に貼る口頭によらない発表形式)でも良いのでガンガン発表をしていくと専門性があると認められます。

4.上記のキャリア形成方法を全否定

実はいかに立派な学歴や論文、所属学会があったとしてもそれは専門家がいる団体で、応募者の熱意がそこに関係しているかどうかを見るための補足する資料でしかありません。

一般就職と同じで就職、転職に大切なのは志望動機と自己PRです。

5.ダメダメな例

以下に書くのはその人の本音だと思います。しかし採用側にとってどうでもいい本音を書くと必ず落ちます。

「給料が高くなるから」「常勤から非常勤になれるから」「子育てがひと段落して手が空いたから」

これらの理由は採用側には何の意味もありません。「自分のことしか考えていない」と思われるだけです。「ここに採用されないと生活が苦しくてなんとかお願いします」というのはなんだかもっとダメそうな泣き落としのような気がします。実際、こういう履歴を履歴書に書いてぶち落ちる心理職も多いのです。

6.キャリアチェンジ・キャリアビジョン

これまで学校教員として働いてきました。公認心理師試験を取りました。同じ教育現場だし、まあその続きのつもりでスクールカウンセラーでもやろうかなあ、というのはなんだか落とされても仕方がない気がします。

求められている専門性が教員とスクールカウンセラーでは全く違うからです。

全く違う領域から別領域にシフトして転職するのもなかなか難しいです。これまで児童領域で働いていた。そして今度は成人領域でやっていきたい。この人の志望動機は何にすればいいでしょうか?

例えば「これまで児童を面接対象としていましたが、子どもの情緒を安定させるのは親です。したがって親面接こそが子どものためになるということを痛感しました」

「教育領域で働いていましたが特別支援学級で医療的な措置を明らかに必要としている子どもたちのためには小児科における心理職が心理検査をしたり、心理面接を行って生物学的知見を持つドクターと協働していくことが大切だと思いましたら」など、納得がでにる理由が必要になります(例)。

医療領域は細分化されているので、精神科クリニックの心理職が精神腫瘍科やメンタルが関係している整形外科もある総合病院で働くことも難しいでしょう。自分が働いてきたクリニックにはこういう特徴があって、今から働きたい病院とはこんな連続性があります。

と言えることが大切です。2、3領域を掛け持ちしたり転々としてきた心理職は多いと思います。「今度はこの領域でとりあえず3年ぐらいは頑張ってやってみたいです。」という受け答えは「え?3年経ったら辞めちゃうの?」と聞こえますので採用されません。

「新しい経験を積みたいです」ではなく、これまで自分がしてきた経験がどの程度転職先で役に立つかをアピールしないとならないわけです。

これは如何にスカウト会社が教え込んだとしてもダメです。自分の口から自分の考えではっきりと志望動機を言えないといけません。

そしてさまざまな領域で働いてきた人であってもそれぞれの職務の連続性を強調し、職務経歴書は応募先に合わせて志望動機を変え、いかにその組織に採用されたら役立つかを書いていくのです。

実は心理職を採用したくて若くても年収400万〜500万円最初から年俸で出したい職場はあるのですが、採用に躊躇されてしまい欠員になってしまっていることも多いのです。

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そしたら景色は変わるよね ꕥ

◯ 新型コロナで収入減となった臨床心理士・公認心理師の経済的救済

日本臨床心理士会から「臨床心理士のための新コロナウイルス感染症に対する経済的支援施策について」

http://www.jsccp.jp/userfiles/news/general/file/2020051190337_1589155417231011.pdf
の案内文書が2020.5.11付で出ました。
これだけを見ると「臨床心理士だけなの?」と思うかもしれませんが、公認心理師だろうが看護師、福祉士、保育士その他一般職種全て対象です。

1.持続化給付金
なかなか複雑ではありますが説明を試みてみます。持続化給付金という制度があり、私設開業領域で前年度比50パーセント売上げが減少した事業所、法人は最大200万円、そして個人自事業者は年間100万円までで、前年度の確定申告書などを出すとフリーランスでも給付対象になるそうです。
フリーランスの人も諦めずに調べたり請求してみていいでしょう。

持続化給付金コールセンターは0120-115-570で、8:30から19:00まで、03-6831-0613(IP電話)
LINEアカウント
LINE ID:@kyufukin_lineです。ここはかなり電話がつながりにくいですが、 FAXをすると資料を折り返し送信してくれます。電子申請可能です。

2.雇用調整助成金
大都市ハローワークにも聞いてみたのですが、厚生労働省助成金センターというものがあり、小学6年生までの子どもがいて、預け先が休業日となり、日中在宅していなければならない場合には年次休暇と同等の扱いになります。また、企業そのものが休業になってしまった場合も雇用調整助成金が出ます。
https://www.mhlw.go.jp/content/11603000/000627089.pdf

いずれも各都道府県のハローワークや労働局が請求先です。年次有給休暇と同じ扱いで賃金もそれだけ出さなければなりません。日額8,330円が限度で足りない分は事業体が出さなければなりません(含む医療機関)。各事業体から請求をするため、事業体が「イヤ」と言って年次休暇に相当する8,330円+αの分が払えないと言って事業体が請求しないで払い渋ることもあるそうです。
経済産業省からも説明が出ています。
https://www.mhlw.go.jp/content/11603000/000627089.pdf

3.新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金・支援金

こちらは厚生労働省の管轄で、3月18日~6月30日までが申請期間、業務委託契約者もOK!で、保護者が新型コロナウイルスのために休業しなければならなかった場合には支給、支援を受けることができるお金です。

こちらもコールセンターがあって、朝9時から21時まで、0120-60-3999です。

4.休業給付金
こちらは施設が休業しなければならなかった時の給付金で50万円、請求先は各都道府県。私設開業をしていて事務所を閉鎖していたら対象になるものと思われます。

5.厚生労働省生活困窮者自立支援制度
生活困窮者というと大袈裟に聞こえるかもしれませんがその通りかもしれません。サバイバルでもう夜逃げするしかないとか死ぬしかないと思い詰めるよりは薄給心理職はきちんと衣食住を保障してもらえないとホントにシヌかもしれません。

6.経済産業省新型コロナウイルスに関する緊急対応策

https://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2019/pdf/20200310_01.pdf
こちらは融資が主ですが、やはりフリーランスの方も個人事業主の方も無利子貸付制度があります。

7.社会福祉協議会
こちらも融資を行っています。

8.その他
各種相談窓口は経済産業省がまとめています。不安定な雇用形態の心理職や自営私設開業をしている方々はぜひ問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。
参考:経済産業省相談窓口一覧
https://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2019/pdf/20200310_01.pdf

(おまけ)
Y先生:昨日はどうも
僕:いやこちらこそ
Y先生:記事できたら送ってくれるって言ったから読んだ。面白かったけどリフォームはしないわよ。和室の畳張り替えてフローリングにしたけどね。
(やっぱリフォームじゃん)
Y先生:ひなた君何か言った?
僕:いえ、先生すごいなあっていつももうカウンセラーのかがみで、ハハハ
Y先生:ふうん、月夜の晩ばかりじゃないのよねえ

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