ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:佐藤セイ

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兼業心理職の勧め・臨床心理学&ライター生存戦略by佐藤セイさんpartⅡ

1.はじめに

ブログ記事になんとなく行き詰まると FF (Twitter の相互フォロー・フォロワーさん)を記事にするのが僕の習慣です。2度ほど原稿を依頼したことがあるライター公認心理師・臨床心理士の佐藤セイさんの活動はすごいなあ、面白いなあと思いながら見ています。

Twitter によると「臨床心理士やめたい」という検索ワードで1位になっているそうです。僕は 1200記事ぐらい書いているので(バカ)「公認心理師 食えない」「公認心理師 年収低い」などで上位に来ることが多いのですが、やはりネガティブワードで引っかかることが多いです...

2. 【ポートフォリオ】 臨床心理士・公認心理師ライター佐藤セイの執筆実績

コレ→執筆実績

佐藤セイさん、これまで書いていただいた記事、ものすごく日本語が上手で僕のように誤字脱字だらけでなく、きちんとしているので感心しているのですが、セイさんは2018年からライティングを始めたのですね。僕は心理の仕事をしながら「ライター時々心理」みたいな生活をしていたことも結構あり、ライター歴短くても文章の構成・中身が充実していることに頭が下がる思いがするばかりです。

ライティングという作業は、僕も時々署名記事を書くことがあるのですが、むしろ表に出ないで結構黒子役に回ることも多かったです。佐藤セイさんは1文字1円~5円とかなり高額、僕なんぞはボツ記事になったものに(改変)「初の彼氏の家に行った時に彼ママに気に入られる7つのポイント」をミス○○短大の女子大生 w として書いたり、美容整形外科や審美歯科のライティングを安い単価で書いていたりしたものです。あと工場の換気扇の宣伝や水道工事法とか無茶苦茶専門外のものを書いていました。

僕の場合は完全に「バイト」感覚で、食いつめてなんでも書いていたのですが佐藤セイさんは「本気のライティング」をやっています。

3. ブログ

こころのシゴトで生きていく

ブログを書き始めたということではっきり言って僕のライバルです。しのぎを削っています。心理の仕事をしている人向けのブログ、記事の内容はなかなか面白く、カウンセラーにとっての SNS の管理(確かに…僕は職場も明らかにしていませんし、クライエントさんが僕の SNSやブログを読んでも誰かわからないようにしていますので記事を読んで納得しました。)など参考になる記事が多いです。

あとブログを作るというのは面倒なところもあります。ドメイン取得(しなくてもいいのですがカッコ良さそうなのでしました。僕はドメイン取得しかしていません。「hinata.website」というやつを取得するのにものすごく手間がかかりました。)、ワードプレスは使わずにライブドアブログを使っています。(このあたりは専門的なので読み流してくれて結構です。)

4. まとめ(佐藤セイさんからのコメント)

というわけで僕の手抜き記事の常としてご本人からのコメントをいただきます。しかも、今回はご本人からの宣伝ということでなんとプロのライターから「無料」で物書きをしてもらおうと思っています。

(以下佐藤セイさんからのコメント)


どうも。夏休み直前のウキウキシーズンなのに、夏休み最終日に山積みの宿題を前にして絶望している小学生みたいな生活をしている臨床心理士・公認心理師ライターの佐藤セイです。
自分の限界を知り、断るべきときはちゃんと断る大切さは心理の仕事に限らず、ライター業にも通じます…。みんなは気をつけてね。

ひなたあきらさんの記事を拝読しました。
「持ち上げすぎやろ~」という気持ちでいっぱいですが、お褒めの言葉を報酬としてありがたく頂戴しようと思います。

私はひなたさんのようなスピード感でテーマ決めて、記事書いて、投稿して…ということができないので、あんまりブログ向きの人間ではないのですが、記事を書いては3日坊主で更新停止して…という日々を毎月繰り返し、ようやっと1年ブログを継続しているところです。

臨床心理士や公認心理師って「なりたい」っていう人も多い一方で、実際に心理士/師になった人からは「やめとけ」っていうアドバイスが多いのがずっと気になっていました。
それぞれの見ているものが違いすぎて、どれだけよかれと思っての「やめとけ」であっても、ちゃんと伝わってないような感じがしてたのです。

そのギャップを埋められるような情報を提示した上で「それでもやりたい」と思える人は心理士/師を目指したらいいし、「思ってたのと違った」と気づいた人はやめたらいいし…そんなブログにしたいなーと思って、弊ブログ『こころのシゴトで生きていく』を運営しております。(←完全な宣伝)

あと、心理士/師の待遇の悪さを訴える声もよく見かけます。確かにその通りで臨床心理士会なり公認心理師の会なり公認心理師協会なり、力を合わせて社会に働きかけていく必要性は高い訳ですが、それには時間がかかります。
「今、まさに生活がきつい人」に、「こういう方法あるよ」と個人レベルでできることを伝えて、「心理士/師なんてならなきゃよかった」という人が少しでも減ればいいなぁ…とも思って、弊ブログ『ここ(以下略)

自分の仕事で手一杯になりがちで、なかなか更新もできておりませんが、ぼちぼち続けていけたらいっかと思っております。
心理士/師も、ブロガーも、折れない程度に生き延びることが大事。それゆえに、ひなたさんは心理士/師としてもブロガーとしても、すごいなぁと尊厳しております。
以上、呼ばれて飛び出た佐藤セイでした。


※ 佐藤セイさん、ほめても何も出ませんよ?

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)

変えたい明日があって、
なかなか叶わない今日があって、
それでも迎えにゆきたい未来がある。


さて、今日は試験前日です。いろいろな方々から試験対策、勉強対策・メンタル面の維持について書いていただきましたが、今回は公認心理師兼プロのライター、佐藤セイ@心理系ライター(@Seisato1224) さんに特別に試験前日対策についてご寄稿いただきました。



皆さん、こんにちは。心理職とライターを掛け持ちしている佐藤セイです。
ひなたあきらさんより「公認心理師試験の前日にしておくべきことを書いてほしい」とお声掛けいただき、再びこのブログに舞い戻ってきました。
実は私は、第2回公認心理師試験の合格者でもあります。
今回は「前日ってソワソワするけど、何をしたらいいか困る」という第3回公認心理師受験生さんの参考になればと、私の試験前日譚をお話ししようと思う次第です。

公認心理師試験前日の準備(モノ編)
何と言っても、持ち物の準備は基本中の基本です。
特に私はADHD傾向があり、「これは絶対忘れないだろう」というものほど忘れるやら失くすやらするんですよね…。
なので、
□受験票(クリアファイルに入れてカバンにIN!)
□筆箱(シャーペン2本と芯、消しゴム)
□腕時計
□財布
だけは、絶対に忘れないように3回くらい確認しました。

あとは、個人的に必要だと思ったものも用意。
□問題集(これまでやり込んできた1冊)
□スマホ(試験会場までのルート検索に必須)
□チョコレート(なんとなく頭が働く気がする。自分のジンクス)
□試験とは関係ない本(リラックス用)

第2回試験はめちゃくちゃ暑い時期だったので、飲み物や日傘、扇子など涼を取るためのものもかなり用意した記憶があります。
第3回は寒い時期なので、あたたかいお茶やカイロなど身体の内外から暖める対策が必要そう。お腹が冷えやすい人は薬なども用意しておくと安心かもしれませんね。

公認心理師試験前日の準備(心と身体編)
公認心理師試験の前日は、受験会場近くのビジネスホテルに泊まりました。
私はビジネスホテルが狂おしいほど好きなので、近くのスーパーでカップ麺とサラダを買い込んで部屋で食べたり(なぜホテルで食べるカップ麺ってあんなに美味しいんでしょう)、お風呂にのんびり浸かったり、試験と関係ない本をだらだら読んだり、YouTubeやテレビを観たりと、ホテルライフを満喫したのがよい思い出。
さて、試験前日と言えば、睡眠について気にする人が多いように思います。
「枕が変わると眠れない」という人はいませんか?実は、私がまさにそう。ホテルで宿泊した試験前日はほとんど眠れませんでした。
また、自宅から試験会場に向かう人でも、緊張のあまり眠れないこともあるかもしれません。
結論から言えば、別に眠れなくても大丈夫です。
むしろ「眠れなかった…頭が回らなかったらどうしよう…」と不安になる方が、受験に悪い影響を与えるように思います。
一睡もできなくても試験は意外とできます!緊張と興奮で交感神経がバシバシ働いてくれるから、試験1日くらいは何とかなります。
でも、眠れる人は寝ましょうね。「一睡もしなくても試験できるんだー」とか言って、徹夜で勉強なんてしてはいけませんよ。

公認心理師試験前日の準備(勉強編)
私は受験前日や当日は、これまで間違えた問題の復習だけやります。
問題集で間違えた問題には普段からチェックを入れているので、ひたすらそれを解きます。間違えたら再度チェック。2周目で間違えた問題だけ解き直します。それでも間違えたら3周目に突入して…と、とにかく全部正解するまでやります。
それでおしまい。あとはダラダラします。
前日になって新しいことを覚えようとすると「まだ手を付けられていない内容がある…もし、ここが試験に出たらどうしよう…」など、不安や焦りをかき立てるだけで、あんまり良い結果にはならないように思うんですよね。
それよりは「この問題集は100%出来た!」と思える方が、前向きに本番に臨めると思います。

最後に
公認心理師試験に限らず、試験の前日や当日は「いかに感情をコントロールするか」が大事だと思っています。
もちろん、一大イベントなので感情は嫌でも高ぶります。でも、高ぶった感情に自分のコントロールを奪われて、試験で実力を出せないほどもったいないことはないですから、私はできるだけ感情のご機嫌取りに徹するのです。まぁ普段はご機嫌を取るどころか、我慢させていることが多いし、試験前日くらいはね…。
受験生の皆さんは知識を習得する部分についてはこれまで十分頑張ってきたと思います。だからこそ、あとは実力を出し切れるよう、感情と仲良く過ごしてみてはいかがでしょう。


公認心理師試験対策




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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
おつかれTwitter

おそれるべきは失敗じゃなく
それを次に繋げられないことだね ꕥ⋆゚


心理職×ライターという生存戦略
~心理職として生き抜くための精神とお金の話~


心理職のアルバイトというテーマで以前記事を書きましたが、僕のような雨時々ところによりライター、というような生き方ではなく、地に足をつけてきちんとしたライター&心理職という生き方をしている、Twitterffの佐藤セイさんに無理にお願いして寄稿していただにました。

ライターとして某エージェントからプラチナライターの認定も受けている方です。ライティングの仕事も絶賛募集中という事です。この記事を読んだ、目に止まったエージェント、クライアント様はぜひ佐藤セイさんの以下にあるしっかりとした文章表現力をお読みになって仕事をご依頼されてはいかがでしょうか。



はじめまして。臨床心理士&公認心理師ライターの佐藤セイと申します。
このたびは、ひなたあきらさんにTwitter経由で「心理職のアルバイトについて記事を書いてもらえませんか」とお声掛けいただき、こちらのブログにお邪魔させていただいております。

私は非常勤のスクールカウンセラーとして週2日勤務するかたわら、個人事業主としてライターをしております。なので、アルバイトとはちょっと違うかもしれませんが、ご了承ください。

私がライターを始めたのは、以前の職場で「心理職を辞めるかもしれない」と思ったからでした。その経緯をここで詳しく語ることはしませんが、シンプルに言えば「バーンアウトしてしまった」ということです。
そして、心身ともに憔悴した私の脳裏に浮かんだのは、
「心理職のくせに自分の世話もできないなら、心理職を辞めるしかない」
という武士のような潔さへの陶酔と
「心理職を辞めたら、生活できないし、奨学金も返せない」

というきわめて残酷で生々しい現実でした。
そして、「心理職を辞める可能性があるなら、他の稼ぎ口を急いで見つけねばならない」と思ったわけです。

私は小学生の頃から心が疲れてくると文章を書き殴るクセがあります。
小学生時代はわら半紙の裏、中学では大学ノート、高校では文芸部で黒歴史を次々と生産し、大学生以降はmixi、アメブロ、Facebook…と、あらゆる媒体で、その日に起きたこと、自分が感じたこと、空想的な物語など、とにかく何でも書きまくっていました。当然、心理職を辞めるや否やという時期にも、せっせと文章を書き綴っていたわけです。

そんなときに、とある先輩が言いました。
「そんなに文章書くのが好きなら、ライターになればいいのに」と。
「それだ!!」と思った私は、とりあえずライターの仕事を探し始めました。そして、どうやらクラウドソーシングサイトを使えば簡単にライターの仕事を受注できるらしいことが分かってきました。

クラウドソーシングサイトとは、仕事を依頼したい人と仕事がしたい人を仲介するサイトのこと。そこで「こんな記事を書いてください」という依頼に応募し、採用されればすぐにでも仕事が出来るというわけです。
さっそくサイトに登録して、最初に受注したのは「オーボエについての記事2000字700円」だったと思います。高校で吹奏楽部と文芸部を兼部していたのが初めて役に立ちました。

また、大学院でもせっせと論文を書いていましたので、書くことは苦ではありませんでした(あ、論文は苦でしたが…)。むしろ、いつもは一銭にもならない私の文字たちが価値を生んでいることは嬉しく、喜ばしいものでした。

そこから継続してお仕事をくださるクライアントさん(※「クライエント」ではない)とも出会い、なんやかんやでライターを続けるに至っています。

現在の職場には不満はありませんし、「心理職を辞める」という考えは大分薄れています。それでも、心理職とライターを続けているのは、この2つの仕事の違いが歯車のようにかみ合い、お互いを回しあっているからだと思います。

■心理職
【仕事のタイプ】クライエントさんと一緒に長い時間をかけて成し遂げていく「ファーマー型」の仕事。成し遂げた喜びは大きいが、それまでに時間がかかる。そして、成し遂げられないこともある。

【私の意識】生活のための「仕事」として取り組んでいるため、基本的には心理職として得た収入の範囲内で生活している。やりがいはあり、学ぶことは楽しい。ただ、悩んだり、消耗したりことも多い。

■ライター
【仕事のタイプ】書けば比較的短期で報酬(お金や評価)が得られる「ハンター型」の仕事。ちまちまと承認欲求を満たしてくれる。

【私の意識】どちらかと言えば「趣味」に近い。「仕事」にしすぎないため、ライターで得た収入は生活費にせず、投資や急な出費などに回している。心理臨床に疲れたときの避難所としての役割を重視しているので、仕事を選ぶときは自分の心がウキウキするものを選び、「なんか嫌だな」と思ったら撤退することを心掛けている。

どちらが良い、ということではなく、私にとってはどちらも大切なのです。
ありがたいことに心理学に関するテーマでのライティングの仕事をいただくことも多く、私自身も新たな学びを得たり、知識を整理したりする良い機会となっています。また、クライエントさんに伝わる言葉選びにも、ライティングでの経験は生かされているように思います。

さらに、ライティングをする中で、クライエントさんの言いたかったことがふと理解できるようなこともあります。これはなぜかわかりませんが、写経に取り組むときのように、余計なものが取り除かれていった結果、必要なものだけが残るのかなぁ…と考えています。

そういったことからも、今のところは「心理職×ライター」は、かなりしっくり来ています。これから先どうなるかはわかりませんが、私としては当面はこの形でいこうかなぁと思っています。

心理職や公認心理師をしつつ、副業としてライターを目指される方は、とりあえず「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングサイトを覗いてみてはいかがでしょう?メンタルヘルスや発達障害など、心理の領域の記事を求める依頼も意外と見つかります。

ライターの仕事が自分に合っているなら、個人事業にしてみるのもおすすめ。青色申告控除をはじめ、税金でのおトクがたくさんあります。

心理職・公認心理師などの心理職の待遇はまだまだ厳しいのが現状です。
もちろん、「待遇を改善して!」と声をあげることも大切です。でも、今まさに足元が崩れそうなら、目の前の「ライター」でも「アルバイト」でも、ぱっと掴んで命綱にする方がいいんじゃないのかな。少なくとも私はそう思います。
私たちはクライエントさんたちと、この世界を生き延びねばならないのですから。

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