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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
一度得たものは放しにくいもの。それならいっそ掴むものを僅かにすればいい。


◯発見!心理職に人権

1.心理職官僚A子さん

司法心理職A子さんは中央機関で9時4時で働いています。パート?ではないです。朝9時から朝4時までが定時労働です。朝6時から始まる時もあります。課長が「よし、5時から会議だ!」もちろん朝5時、係員がせめてシャワー浴びて着替えてからにさせてくださいと言ったので課長は渋い顔をしながら朝6時からの会議にとなりました。

A子さんは現場であまりに優秀なので中央に引き抜かれたのです。執務机の横には折り畳みの簡易ベッドがあります。気がつくと1週間風呂に入っていないこともあります。時給計算してみたら200円です。「いつか現場に戻れる」希望を捨てないA子さん。彼女は知らないのですがもうすぐ係長に昇任します。働きが正当に評価される、素晴らしい職場なのです。

2.児童養護施設心理職B君

新卒でB君はここの施設に就職しました。住民登録はここの施設です。なぜなら毎日ここに住んでいるからです。一畳間の宿直室には鍵はありません。朝起きると中学生の女の子がB君にしがみついて寝ています。これよくある事。ウソだと思ったら周囲の児童福祉心理職に聞いてみてください。ここは小学生から高校生までのための養護施設です。女性職員は失禁した女子の着替えをさせています。男女とも幼少期ひどい虐待に遭った経験者はよくおねしょもします。

今日は子どもたちと一緒に建物内の掃除をした後、古びたこの施設はかなりガタが来ているので雨漏りの修繕や剥がれそうな床板の張り替えをします。今日もまた施設整備で1日が終わりそうです。そうだ夕食は何を作ろうかな。彼は屋根のある場所に住んでしかも家賃は無料。体を動かすことが多いのでここに勤めながら体力がつきました。

3.スクールカウンセラーCさん

中学校校長からの依頼があり「発達障害の疑いのあるK君を児童精神科につなげて欲しい」という依頼がありました。立ち歩きをして学級崩壊させるとのこと。これはかなり念入りにやらないといけないとなんとなくカンが働いたCさんは、母親を呼び出して担任同席の下、Pクリニックは専門でいいところだからと話しました。同席している担任に意見を求めるとにこにこしながら「いえ、私は心理の専門家ではないので」とさらりかわされます。母子とも簡単に了承、集中して勉強ができると成績も上がるし、いい高校に進学できるよと言ったのが決め手になったらしいです。

翌週出勤するとCさんは校長室に呼び出されたました。教頭と主幹もいるます。担任はいません。あのあとK君の父親が血相を変えて乗り込んで来て「『発達障害』とはなんだ!うちの子どもを精神病、障害者扱いするのはどういうつもりだ!」と怒鳴り散らし、校長が父親に土下座したとのことです。

校長は県教育委員会に電話してスクールカウンセラーをクビにするか交代させるかしてくれと言いましたが、教委は前例がないからできないと断わりました。「C先生にはもうカウンセリングはさせられないですね。」と教頭。多分C子さんの来年の採用はないでしょう。でもいい時給で1年間の雇用が保証されています。

4.クリニック勤務D君

新設のクリニック立ち上げで、医療機関勤務経験のあるD君がキャリアを買われて採用されました。院長はこの都会で同業者に差をつけるために駅近くのお洒落なビルを借りたので当然家賃は高いです。朝9時から夕方6時までの勤務と聞いていましたが、掃除や開院準備、カルテ出しなどで8時には出勤、夜10時までやっているクリニックということで患者さんには好評です。

D君の主な仕事は受付とレセコン(処方せん作成)の操作。土日も空いてるのがウリのクリニックなので心理職も365日働きます。院長は気難しいです。カルテを持っていく時に「風邪っぽい患者さんが来ています」と言ったら「風邪かどうかは医者が診断することだ!」と怒鳴られました。

カウンセリングは1日1時間ぐらい。インテーク(初回)面接のみ。ちな、社会保険には一切加入していない。労災もない。それでも手取り20万円+雇用が保証されています。

※ という具合に心理職が薄給、非常勤ばかりというのは誤解で、高給優遇、常勤化がどんどん進んでおり、職場内での地位はそれなりに高いものです。

他にもいろいろと例はあり、就労継続支援施設で働きながらフロアメンバーや併設クリニックの患者さんのカウンセリングをするE子さんは事務室にこもり切りで計算作業をしているサービス管理責任者にフロアを空けるな、だから心理士を雇うのは俺は反対だったと罵倒されます。

時間外にクリニック患者さんのカウンセリングをすると早く帰りたいと患者さんが不機嫌になります。心理士は元々赤字で採用してるからと言われて土曜日は集団認知行動療法とペアレントトレーニングでクリニックの売上げに貢献しています。

ここはボーナスはないものの、各種保険はしっかりしており手取りは16万円、きちんと心理職をやっているというやりがいがあり毎日忙殺されています。

プライドが高いワンマンオーナーの下で働く心理職はさりげない一言でオーナーを激怒させるため、パワハラに強い耐性がつくという鋼のメンタル術師、略してハガメンにもなれます。かように心理職にはさまざまな権利が保証されているのです。