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○ 公認心理師職能団体統一へと向けた動き・公認心理師の会に大阪公認心理師会・三重県
公認心理師会が連携団体に

1 序

いつも各団体のHPをチェックしているわけではないので、ついうっかり見逃していましたが、大阪公認心理師会及び三重県公認心理師会が「公認心理師の会」と連携していました(「公認心理師の会」の規約として個人のみが入会資格を持っているので「連携」と呼びます。)。
「公認心理師の会」HP

大阪公認心理師協会も三重県公認心理師協会ももちろん大阪、三重県在住、在勤の公認心理師の職能団体のわけで、日本公認心理師協会と緩やかなつながりを持っている両公認心理師会が「公認心理師の会」と連携したという事実は大きな転換点になるのではないでしょうか。

2 私見

「職能団体が2つに分かれていることについて大変危機意識を持っている」というのは僕の持論です。なぜならば僕の妄想?想像?あるいは事実なのかもしれませんが、職能団体が2つに分裂しているということであれば、厚生労働省障害福祉局の命題研究を行ったとしてもそれはひとつにまとまっている職能団体としての「見解」ではなく、せっかくの研究結果も「参考資料」としてしかとらえられないと思っている、というのも理由のひとつだからです。

また、職能団体として統一されているのでなければ、障害福祉局も「公認心理師職能団体としてはどう考えるか?」「職能団体としての意見とは?」など厚労省も聞くことができない、また、職能団体としてひとつになっていなければ意見も言えないだろう、等いろいろとこれは公認心理師としては大きな障害となると考えていました。

したがって、どんな形であっても職能団体の統一は望ましいことだととらえています。これまで想像していた(これからも想像している)シナリオは

(1) 対等な立場として統一

(2) どちらかの団体がどちらかを吸収合併

(3) 双方とも発展的解散をした上で新しくやり直し

などなどいろいろ考えていたのですが、第4の道として、地方公認心理師協会がいわば仲人役となってくれて、2つの職能団体統一に向けて動いてくれるのならば心強いと思っています。大阪は臨床心理士会と公認心理師協会がそれぞれ並立していることもあって、新設の公認心理師協会の構成員数はそれほど多くないのと思われるのですが、数の問題ではないと思います。三重県も臨床心理士会と公認心理師協会が並立しているのですが、大切なのは「公認心理師団体が手を取り合う」ことです。

日本公認心理師協会が上位資格を成立させてしまったことについては大変残念に思っています。「公認心理師の会」も上位資格の成立を会の目的として謳っていて、それもかなり心理的には引っかかっているところですが、まずは統一に向けて動いて欲しいと思っています。

上位資格についてはもちろん各公認心理師に対して取得するよう、何の強制も強要もできないわけですし、上位資格を取得する人がいなければそれだけ上位資格は形骸化するでしょう。実際 Twitter でツイートしてみてかなり多くの人々が上位資格に猛反対していることがわかったわけですし、むしろドヤ顔をして「上位資格を取ったよ」とでも誰かが言おうものならば公認心理師仲間からは非常に冷たい目で見られても仕方ないと思います。

上位資格を含めていろいろと思うところがある人もいるでしょうし、正直言って僕自身も全く抵抗がないか、と言えばウソになります。しかしながら、まずは「統一」という形が大切であり、箱、入れ物がしっかりとするようになれば中身は今後年月をかけていけば、どのようにでもなるのではないかとそのあたりは楽観的に考えてもよいのではないかと期待している次第です。
photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_