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臨床心理士・公認心理師のレベル

1 はじめに

心理職は低時給、低給与の生活をしなければならないことが多いです。某国立 T大やK大博士課程を出ても「イルツラ」生活を余儀なくされたり、「とりあえず雇っておけ」的な対応をされるといつまで経ってもカウンセリングも回って来ないし、心理検査もない。言わば「過少労働」となり、心理検査能力も上がらないし、カウンセリング能力も上がりません。

能力に見合わない軽い労働をさせる、あるいは心理職をして採用されたのにもかかわらず人手が足りないからということで受付や医療事務を行わせたり、面接はインテークだけという「町のクリニック」はいくらでもあります。

だからといって、「パワハラだ」と言ったら、それが本当でもボスの院長から「もう来なくていいよ」と言われそうです。

また、社会的養護や放課後デイサービスで働いている心理職(を dis っているわけではありません。)も本来の心理職らしい心理職の業務を行いたいと思っている人もいそうです(結構本格的心理治療を取り入れている施設も多いのですが)。

本来やりたい仕事をしたい、という領域移動をして仕事をしたい人はそこに勤められるスキルを身に付けるために外部で研修を受けても「経験重視」の職場で採用してくれるとは限りません。「300人以上の病床で3年以上働いた経験がある方」とピンポイントで求人が出て来ることもあるので(例えばなかなか「福祉→医療」)には移りにくいです。

2 学歴要件等

「学歴要件」は難しい臨床心理士試験や公認心理師試験に合格しているから、それでいいだろう、と思いがちですが、はっきりと落とされてしまう場合もあります。

というのもアカポス(アカデミックポスト)を狙う場合には、まず学部段階(院ではない)でそれなりのレベルの大学を出ていないと、よほど大きな業績を上げていない限り、それ以上の偏差値のアカポスは狙えない(臨床心理だけではなくどの大学でも同じ)という不文律があります。

そういうところの准教授に応募しても落とされます。また、「関西→←関東」の移動も激しく難しいです。「まあふらついている根無し草だからいいや」と僕が全く違う地域の求人に応募して「ちゃうやろ」と言われて落とされたこともあります(地域要件)。

あとはアルバイトでも英語ができないと仕事にならなかったり、Spss のような統計ソフトで複雑な関数を使いこなせないと、アシスタント的な研究職でも勤まらないという、実際には「能力要件」のようなものがあると思います。

この辺りは差別的な言い方になってしまうのですが、学部偏差値と能力はある程度の相関関係はありそうな気がします(ちなみに専門職大学院や奨学金給費制度があるハイレベルな院は学部偏差値と関係なく高い資質や学力を持っている人が集まっています)。さらに言うなら公認心理師 G ルートは学歴要件がありませんので、誰しもが受けられます。

ただし、かなり努力しないと試験には合格できないので「試験突破能力要件」は満たしていても「経験値」で採用が難しい場合もあるでしょう。

経験値と言えば心理職としてやってきた経験よりも点滴が上手な看護師さんが心理職になるという(看護学部卒→心理院卒→臨床心理士・公認心理師) 例も知っていますが、キャリアをゼロから積み直さなければならないのでそれなりに苦労をしていたようです。

3 自営・心理職・類似?職

自営の心理関係の仕事はいろいろとあります。
例えばEAP(Employee Assistance Program・従業員支援プログラム)の中には様々な資格、学歴の人がいて、こういった職種は臨床心理士を雇用しているところも多いのですが、1 人経営のところもたくさんあるので、専門学校卒、短大、高卒で産業カウンセラー、
または資格なしでも公認心理師を取得していた人もそれなりの数はいると思います。

こういった人々は資格があるとストレスチェックにも食い込めるし、かなり必死に勉強したのではないでしょうか。自営で、きちんと受験資格を認められた G ルートの人は資格要件に関係ありません。ということで公認心理師を受験するというヒーラーの人を以前 Twitter で見つけて驚いたのですが、その人は無事?受験資格が手に入って大学院卒程度の試験に合格できたのでしょうか。

4 おわりに

それなりにきちんとした要件を必要とするそれなりの仕事だと、やはり資格だけでなく、かなり厳しい制限がつくのは採用側としてはある程度仕方のないことだと思います。以前確認したとある病院でも「うちは臨床心理士資格を持っていないと、公認心理師単独資格ではどういうルートで資格を取ったのかわからないから採用しない」と断言していました。

学歴、経験値、「出身地域差別(は本当はかなりブラックな違法)」あと「女性が欲しいから」という理由で採用面接で断られたことも2回ほどありました。

心理職に限らず、採用側としては自分の組織にとって都合のいい人材を採用したがるものですが、応募者の能力値、経験値、学歴等をごちゃまぜにすると差別的な採用活動になるということを雇用主も知っておいて欲しいと思っています。

photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_