4FC1BCAE-572B-44AB-A77E-3A08BE58FDE3

photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
おつかれTwitter

言葉にできない想いが
あったっていいんだよね ☪︎⋆


◯ 集団免疫獲得戦略の失敗

※ この記事は新型コロナウイルス、スウェーデンの集団免疫獲得施策について書かれたものです。精神的に抵抗のある方はすぐにページを閉じることをお勧めします。また、本記事は感染症専門家によって記されたものではなく心理学ブロガーによって書かれたものです。事実関係やその見解に疑念がある際には信頼性のある専門家による情報を優先して下さい。(厚生労働省、日本感染症学会、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)など)

スウェーデンの現状は統計サイトWorldometer July 18, 2020, 02:26 GMT(グリニッジ標準時) によると7月18日現在、感染者数累計77,281人、現在感染者数63,365人、死者5,619人です。

これがいかに破局的な数字かということは、7月18日午前10時現在、日本における現在感染者数3,891人、死者984人という数値を見ていても明らかなことだと思います。

スウェーデンは新型コロナウイルス流行の当初から集団免疫獲得戦略を取ってきました。その結果1日100人を超える死者を出すまでになってきました。

スウェーデンの人口が日本の10分の1ということを考えると、この数値がいかに壊滅的なものかということがわかるでしょう。

元々スウェーデンは高福祉国家として知られていて、消費税25パーセント(食料品12パーセント)と高額な税金を取る代わりに小学校から大学に至るまで学費は無料、子育て支援に力を入れており、医療費も18歳以下無料、それ以上でも年間13,000円+薬代¥25,900円に抑えられています。

高齢者福祉についても独特の考えを持っていて、スウェーデンでは寝たきり老人が長期間施設に入り、死ぬという概念がありません。日本のように認知症患者は長期間施設に入所し、死去するというわけではなく、緩和ケアは最期の数週間のみ行い、それまでは在宅介護で1日数週間介護士が訪問を行い、手厚い在宅介護を行った方が老人の希望にも家族のためにも良いだろうという考え方だからです。

老人はある程度の年になれば死ぬものだ、という考え方に基づいているのでしょう。(これに限って言えば介護される側の老人の意志と、家族の負担を考えたらどちらがいいかは判断つき辛いところがあります。介護をする家族の負担は日本では圧倒的に家族の「自助努力」に任されているからです。)  

高齢者の死亡率が多いことについて達観しているのもこういった信念のような国民的感情があるからかもしれません。

さて、スウェーデンが集団免疫獲得戦略を取り始めた時、感染者、抗体保有者が40パーセントを超えたら全員が免疫を獲得して感染が広がらないだろうというもので、海外のニュースでもこれを支持する記事 があります。

上記記事は人々が経済的な封鎖を希望していないのにロックダウンなどの強制的な経済封鎖を行うよりも、徐々に感染者を増やしていく方が集団免疫が獲得できるだろうというものです。スウェーデンの集団免疫獲得戦略は成功しているという大本営発表のようなものです。

さて、比較対照して感染症全般について考えてみたいのは、1918年のスペイン風邪の流行です。当時世界人口は20億人程度と推測されており、約5億人が感染、死者1700万人から1億人と推計されるこの感染症は当時の不十分な衛生環境にもよるものですが、収束する3年の間の世界的打撃は筆舌に尽くしがたいものです。

翻って日本は現在では隠ぺいのためと開催されなくなってしまった専門家会議、その参考資料として イギリスでは収束するまでに1年半はかかり、その間経済活動や学校閉鎖を含んだ措置をとらざるを得ないだろうと指摘しています。(p17、18)

日本は6月19日緊急事態宣言を解除して以来、それまでは全国感染者30人を割り込んでいたのが600人にまで急増しています。

人々は緊急事態宣言再発令を希望しているのにもかかわらずGo Toキャンペーンは強行しようとしているのです。

それは政府、社会的が行きつ戻りつ当初の徹底的隔離政策をとって成功した台湾のようになれなかったので自粛政策をとり、それで経済界からの突き上げに遭い、緩めざるを得なかったのでしょう。

果たしてこのように政府や自治体がブレブレにぶれていてこの感染症が日本において収まるのでしょうか?

新型コロナCOVID-19は免疫力がつくものなのかどうかについても疑問視する声が出ています。免疫力がついたとしてもそれはごく短期間で終わってしまうのではないか、そうするとワクチンが開発されてもまた再度打たなければならないのではないか。

医療者なら知っていることですが、B型肝炎ワクチンを打って抗体をつけておかないと医師、看護師、臨床検査技師等患者の血液に接する可能性がある職業は危険性が高く行うことが困難です。

よく知られているはずのB肝ワクチンでも抗体ができる人、決してできない人、一旦抗体がついてもまた低下してしまって再度打たなければならない医療者もいます。

政治家は感染者数、陽性率が増えたのはPCR検査総数が増えたからだと強弁しています。エビデンスがないこれらの見解を政府はどこまで続けるつもりなのでしょうか。