ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:シラバス

DD720E68-8598-4E84-AD68-23B82F0A3CB3

photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
幸せの投影。
/ɪᴛ ʟᴏᴏᴋs ʟɪᴋᴇ ᴍʏ ғᴀᴍɪʟʏ.


◯ 公認心理師養成大学協議会「シラバス実施状況把握してない」

公認心理師養成大学協議会(以下、「公大協」という。)がシラバス(講義計画書)を作成しています。
 
公認心理師課程履修科目は公大協がシラバスを作成していますが 学部で習うその内容はなかなかボリュームがあります。

ちな、こちらが大学院のシラバス です。

公認心理師課程で2024年にAルート院卒者公認心理師養成課程初の受験者が出ます。この「純粋培養組」は現在大学1、2、3年生です。また院生M1M2もこのシラバスに準拠した教育してをしているものと思われます。今コロナの影響もあってか、かなり学生さんたちは課題課題でかなりつらみが深いようだと聞きます。

2020.8.27、公大協の事務局に電話をして聞いてみました。(掲載了承済)

僕:公認心理師シラバスを作成していますが、今各大学・大学院で今はどの程度シラバスに準拠して教えているんですか?
事務局:把握していません。調査もしていないもので。
僕:ありがとうございました。


日本心理学会と公大協はパブコメを出していますが、例えば学部カリキュラムで統計科目がかなり多いことについては大学の取捨選択について任せると回答しています。

確かに学部でブループリントの10倍ぐらいの統計科目が記載されていますが、よく見てみるとどれも公認心理師必須項目に思えます。

交通心理学会も公大協に加盟しているためシラバス内に「道路交通法 道路運送法 貨物自動車運送事業法」が入っているのは、道交法は司法領域で扱うことはありますが、「一般貨物自動車運送事業の供給輸送力」概念をシラバスに入れて公認心理師でこの法律を使って臨床面接を行う人が果たしているのだろうか?日本心理研修センターもGルート受験資格を厳しく絞り込んでいる今、タクシー運転手の相談に乗っている経営者は公認心理師になれるのでしょうか?
と思ってしまいました。

ちな、以前、公認心理師教育課課程にかなり力を入れていくだろうとホームページを見て感じた川村学園女子大学にインタビューして学科長の話を聞くことができましたので川村学園女子大学を記事にしたことがありました。 そこでまた電話照会をして、今回は事務局の方に聞いて見たら「対応していますよ。むしろ対応していない大学はないと思います」とはっきりとした回答でした。

近畿大学にも知人学部生から「確かめてみてー」と言われてりょと答えて聞いてみたところ、対応しているとのことでした。ちな、近大はかなりハイレベルな基礎心理教育をしています。

公大協の事務局の方はわからんと答えていたのですが実際には公認心理師養成カリキュラム調査報告書 が公開されています。

その中ではいわゆる「ナカグロ科目」(例えば「知覚・認知心理学」のように真ん中を・でつないだ科目は好ましくないとされています。)
の扱いについての調査結果も出ています。

ナカグロ科目は例えば「学習・言語心理学」で学習と言語違うじゃん?と思うと、学習心理学と言語心理学に分けた方が確かに深まります。

ただそうすると大学も学生の負担も増えます。
公認心理師養成の各大学の実情はどうなのか学生目線から学部生にも聞いてみたいと思います。

公大協も「知らない」と答えるだけでなくこの先調査を進めて欲しいと思っています。

4A43FF4A-8E8B-411E-AE20-6AC5F35DB83C

◯ 意見絶賛募集中・公認心理師養成授業案(シラバス)

日本心理学会は公認心理師養成大学院で教えるべき内容についての授業計画案を2019/10/7に発表、これに対するパブリックコメント(意見募集)を始めました。

これに先立って2018/8/22には大学教育課程シラバスも発表されています。

大学院シラバス案を見て思ったのは、臨床心理士試験の出題基準よりもかなり幅広いということです。

ちなみに臨床心理士の出題範囲は「広く心理学の基礎的設問に加えて、臨床心理士の基本業務である4種の内容(臨床心理査定・臨床心理面接・臨床心理的地域援助・それらの研究調査)に関する基礎的・基本的な専門知識が問われます。また、臨床心理士に関する倫理・法律等の基礎知識および基本的な姿勢や態度にかかわる設問も出題されます。」

とだけ日本臨床心理士資格認定協会の定義には書かれていて細かなブループリントなどは存在しません。

もちろん日本心理学会のシラバスにはプロの心理職としてやっていくためには必要な知識は多いです。

教育福祉分野では障害児のための放課後デイサービス、教育移行支援(特別支援を必要とする児童生徒がスムーズに次の段階に移る支援)がシラバスにはあります。

また、犯罪矯正心理学上の反応性原則、北海道追試で出たRNRモデルは、犯罪加害者へ適正な処遇を適切な量だけ行うというもので、このあたりの知識は心理職には知っておいて欲しいなあと思います。

リラプスプリベンションモデルという、薬物介入をいつのタイミングで行うかという設問はシラバスに書かれていませんが反応性原則に準じているのでそのうち試験に出るかもしれません。

ただ、このシラバスに記されている内科診断学、予診、身体医療になると心理職は学習に困難を覚えるでしょう。

内科知識全般、感染症予防対策、予防医学知識を得るのは心理職の仕事とは少し違うのではないかと思います。

また、力動的精神分析的精神療法もシラバスに入っていますが、精神療法の出題のバランスでは認知行動療法にかなり肩入れしていると思いました。

2018/8/22に日本心理学会から発表された学部シラバスでは消費者マーケティング、経営学、刑法、民法、遺伝子、細胞学、交通法規なども入っていたので公認心理師養成のために入学した学生さんたちは相当に多忙になりそうです。

こういったシラバスの学習内容は過去3回の公認心理師心理師試験でも何題も出ていて、ブループリントにもない内容でした。

元々公認心理師試験機関の日本心理研修センターには設立当時以来、日本心理学会がけん引している日本心理学諸学会連合(日心連)も深くかかわっていることから、日本心理学会の影響は相当に強いと思われます。

学会、大学という法人からのパブリックコメントも求められていますが、日本心理学会会員や「その他」の個人もパブリックコメントを出せるそうです。

パブリックコメントを出す出さないにかかわらず、受験生の方々や、興味のある方はシラバスに目を通してみてはいかがでしょうか。

↑このページのトップヘ