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photo & lyric are by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
sᴜɴɴʏ ʟɪғᴇ.
なにげなく感じている薫りのひとつひとつが、いつの日にか大切な心の栞に変わるとしたら。


#カメラのある生活
#キリトリセカイ


Gルート公認心理師コストパフォーマンス

1.序

公認心理師を正規ルートで大学受験から始めた場合、割と莫大な金銭がかかる可能性があるのは
公認心理師取得までに必要なのは1千万円
にも書きました。

公認心理師になろうと思って入学してもGPA(成績評価指標)によっては公認心理師課程に進級できない場合もあり、GPAは取返しがつかないものなので臨床心理士以上にハードルが高い資格になりました。この人たちはバイト、デートと言っていられない状態です。

さて、Gルートの話に戻ります。今しか受験できないGルートですが、コストパフォーマンスを考えてみます。僕の知っているGルート受験者は本当にその苦労たるや並外れたものがありました。

他職種Gルートの人は心理の基礎のキから学ばなければならない。それは非常に大変なことで、さて合格を確実にしようとして予備校のオンライン授業を受けるとそれだけでも60万円以上かかかる。予備校の授業はお金を払えばいいというわけではないです。お金を払ってさらに時間もかけで学ばなければならないわけです。

それでは実際にどれだけのコストがかかるか見てみます。

2.コスト

Gルート他職種の最近の主流は小中高教員が多いような気がします。この人たちは難しい教員採用試験を通ってきた人たちです。

教員採用試験は高ければ倍率数十倍という、超難関です。スクールカウンセラーをやっていたころにつくづく思ったのですが、この人たちは頭の回転が早く、知的にも大変優れた人たちです。

しかしその人たちがノー勉で公認心理師に臨んだらまず間違いなくぶち落ちるでしょう。心理大学院レベルの試験は全く容赦がありません。

だから土日も部活で、朝7時出勤夜22時退勤が当たり前の教員の世界の中でも、非常に高い時間というコストを払って勉強しなければならないわけです。

教員はその激務を補てんするために公務員の中では高給待遇です。年収600万円とすると時給2千数百円はもらえるわけですが、1日平日2時間程度、休日5時間は勉強が可能だったとして、半年間、ざっくり見積もって試験までに500時間勉強すると100数十万円分の時間を要します。もちろん家庭サービスや趣味の時間はありません。

自分の労働時間換算+予備校代、現任者講習やホテル代、雑費含めて200万円ぐらいのコストはかかるでしょう。

しかもそれで合格率は40〜50パーセントと考えるとGルートは超難関ルートです。

看護師の方に聞くと全く同じぐらいのコストがかかっていたようで、寝食なにもかも忘れるような努力を1年間して合格したそうです。

3.効果

さて、福祉士を含む公認心理師受験を考えていらっしゃるみなさん、ここまでの苦労をして取得をした公認心理師資格を何の役に立てますか?

安定した今の仕事を投げ打って心理職非常勤としてゼロからキャリアを積んでいきますか?

この資格の合格証明書を家に飾っておいて自己満だけの世界に浸っているのは寂しいことです。

だからといって新卒の公認心理師に「ああ、僕も◯年前に公認心理師は取ったんだけどね。僕も心理の専門家の知識がある教員なんだよね」「ワタシも公認心理師資格がある看護師なんだけど患者さんの心理ケアも含めてワタシになんでも相談してね」的な態度を取ってしまったらどうなるでしょう?

あなたがそう思っていなくても当該若手公認心理師はマウンティング取られたと思って黙って退職していって、心の中で罵詈雑言を吐くかもしれません。

実際、こういった心理職や学生からの反発がもうすでに起こっていることはみなさんご存知のことと思います。

この資格はそこまでコストをかけて、心理的に人の理解をしたいと思ったのに一歩間違えたら院卒心理職の心を打ち砕く可能性は高いです。

常勤で安定した職業上の地歩を築いているあなたと違って、弱い立場で入職してくる心理職はあなたが公認心理師資格を持っているというその事実だけでボロボロになってしまうかもしれません。心理職は臨床心理士しか持っていない、公認心理師不合格者か「スキマ世代」で公認心理師受験資格を持っていない可能性もあります。

あなたは全く意図しないサイレントなパワハラの加害者として扱われる可能性もあるので、Gルート他職種公認心理師のあなたは十分に配慮しなければなりません。

4.それでも心理専門家としての責任を

ここまで他職種Gルートの方々にとってネガティブなことばかり書いてしまいましたが、それでも心理学の唯一の国家資格を持っていることには変わりありません。あなたの目の前にいる要心理支援者に対してあなたは、得た知識を十分に生かすことができます。

そして大切なことですが、今公認心理師養成大学、大学院は実習先の確保に心砕いています。その実習生からも言われのない嫉妬の目で見られる可能性もありますが(これは他ルートの心理師でもあり得ます)心理師の必要数を満たしていれば勤め先が実習施設となる可能性もあります。

あなたには他職種であっても大人の対応をして新しい心理師のためにその礎になって欲しい、現場ではなかなか理解がなく「公認心理師、ナニソレ?」的な対応をされたり、カウンセリングの専門家として振舞おうとすると反発されて嫌な思いをすることもあったかもしれません。

それでも新しい世代の心理職を育てる礎になって欲しい、と皮肉ではなく心底から僕は切望するのです。