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photo&lyric by なぎふぉと。 (@ NagiPhotoDays)
君が生まれてから

公園などに遊びに行きながらできる趣味をと始めたカメラ。忙しい朝なるべく時短でまとまるようにと変えたヘアスタイル。夢中になりすぎないようにとスマホの代わりの読書。ぶつかったら危ないからとアコギからスケールダウンさせたウクレレ。

君のおかげでどれも気に入っています。


◯ 公認心理師・光戸利奈博士の野望

以前

フリー公認心理師Rina博士

で紹介させていただいたのですが、Rima博士こと本名光戸利奈さんは広島大学で博士号(心理学)を取得した才媛です。

これが光戸博士の博士論文「アルツハイマー型認知症患者における物語課題の再生特徴」 ですが何がなにやらでいつかそんな日が訪れた時に暗号解読を試みてみたいと思います。

ちなみに彼女はTwitterアカウント「りぃ@ココロラボ@co2rolaboratory を持っています。



※ 光戸さんは親子サポート@ココロラボのメンバーの一員であると同時にココロラボ 設立者でもあります。この度フリーランスになるということをお聞きしましたので公認心理師のひとつの参考にしたい生き方をご教示していただきたくインタビューを試みました。

僕:光戸さんはこれまで安定したお勤めだったのですが、独立したいと思ったきっかけや理由はありますか?

光戸:組織だと守られてるんですがやれることの限界があって。

例えば私は病院勤務だったんですが、病院に来る人って病気になってから来るじゃないですか。

病気になる前に予防的なアプローチしたいなと思っても、病院所属である以上そこには限界がある。

ってことで自分で挑戦してみたいなーと思ったんです。

僕:神経心理学で博士号をお持ちですが、神経心理学はこのココロラボの企画運営に役立ちますか?(フリーのカウンセラーというと僕自身はどうしても臨床というイメージが…)

光戸:とても役に立ちますよ!

認知心理学や神経心理学で実験系のゼミだったんです。

一言では言い表せないんですが、1つ例を出すと、

事業を展開していくのと実験(研究)ってほんとに似てると思うんですよ。

研究と事業の共通点

・実現可能か
・興味をもってもらえるか
・新規性があるか
・倫理的配慮があるか
・世の中に役立つか

これが満たされないと研究する意味がない。事業も一緒だなと。

実験や研究三昧な場所に身を置けて本当によかったです。

うーん。何か、臨床心理学じゃなくて実験系に行ったメリットみたいな話になってますね。すみません。

僕:なるほど!確かにそういう視点は大事ですね。ココロラボは今どんな事業展開をしていますか?将来的には?

光戸:心の病気になる前に、ストレスの対処法などをセルフケアの存在ややり方を多くの人に知ってもらいたいです。あと、自分自身をきちんと理解し受け入れる(自己理解)を促していきたいですね。自己理解ができている人は、ストレスや逆境に強いという研究結果も出てますし。

あと心理職やいろんな専門職の方とチームで新しく社会貢献になるようなことをしていきたいです。(子育て部門とか)

今、働き方が変わってきてます。兼業が認められている企業も多いです。現在、病院や学校で活躍している心理士(師)さんの中にはもっとこんなことやってみたい!と考えている方もいらっしゃると思います。そんな方がやりたいと思ってることをココロラボで実現できるなど、心理職の活躍が広がる場所としても将来的には展開していきたいなと考えています。

僕:一般の人にはどのようにココロラボを利用して欲しいですか?

光戸:「心理学をもっと身近に」をコンセプトに、心理師に気軽に心や気持ちの相談ができたり、心理学について学べる場所を提供していきたいと思っています。

SNSやクラウドソーシングも活用していきたいと思っています。

実際に自分のストレスタイプや自分の取扱説明書を作成をネット上で賜っています。(ココナラやホームページ)

対面やzoomを使って心理学講座を行ったりします。

僕:心理職への支援も考えていらっしゃる?

光戸:心理職に対するサポートは、心理技術を若手に伝える事はもちろんですが、「心理の仕事を作る」と言う面でもアドバイスできることがあるかなと考えています。

病院では、心理士の先輩はおらず、1人職場からはじめました。(現在は常勤心理士5名です)

どんな仕事ができるか、他職種とどのように協同していくか、その組織にとって心理職がどのように役立つかなど、1人で悩まれている心理士さんに対するサポートができるのではないかと考えています。

また心理職の後輩ができたときにどのように教育していくかなどもアドバイスできることがあると思います。

心理職に限らず対人援助職は、自分が思っている以上のストレスを受けていたり、他者を優先し、自分のケアを後回しにしている場合があります。

バーンアウトしないように、心理職に限らず対人援助職全体に対してストレスマネジメントや自分や後輩のケアの仕方などお伝えできたらと思います。

特に病院や施設での取り組みなどは学会などで研究発表すると深みが出ますよ。

ご自身の頑張りがまとめられ、仕事の意欲にもつながっていきます。

私は研究が大好きなので、研究のサポートもお手伝いできると思います。

僕:いろいろと光戸さんの構想は幅広い。一般の方向け、対人援助職向け、今回の親子サポート企画だけでなく、チームワークによる事業展開など多くの可能性がありそうですね。

光戸:心理学をもっと身近に、楽しんで生活に取り入れていただきたいです。

また心理職や専門職の皆様と一緒に、自分、他者、社会にとって、良いことをやっていきたいと思っていますので、一緒にチームを組んでくださる方、募集中です。

※ というわけで博士&事業主ですがいつも明るくて気さくな方です。「ま、それじゃ」とインタビューを終わりにしようとしたところ「文章苦手じゃわ、校正お願いします。)と少しだけ泣きが入ったのですが敢えてそのまま掲載します。

実はワタクシひなたはこれまで多くのビジネスパートナーと共同作業をしてきたのですが(チームは一般人、心理職関係者などさまざま)僕が光戸さんに対して抱いている印象は「果てしなくタフ」「ハガメン(鋼のメンタル術師)ということです。

可愛らしい喋り方をする広島弁豊かで「じゃけんのお」を繰り返す光戸さんの明晰な頭脳、タフなパワーメンタル(パワメン?)による今後の活躍に期待しています。