カウンセラーひなたあきらが公認心理師について考えてみた

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。 ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:カウンセリング

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※ いずれのワークにせよ自分自身で行うことが難しい、困難と思った際には中止しましょう。 しばらく深呼吸をしたりテレビやマンガを見たり、好きな音楽を聴いてリラックスして気をそらしてください ◯ ダイエット、禁煙のためのカウンセリング

特定の学派をクライエントさんに押し付けることはないですが、僕はかなり少数的な流派でカウンセリングをしていて、その辺りを毎年小さな某学会(もどき?)で発表しています。

僕のカウンセリングは催眠がベースラインになっていて、トランス(深く催眠にかかった状態)も使うこともあれば、クライエントさんに意識をはっきりとさせているままイメージ療法、イメージワークを進めていくこともあります。

もうひとつふたつ別の技法も併用しています。

なぜ僕が催眠やイメージワークを多用しているかというと手っ取り早く効果がすぐに見られて長期間続き、一回で終わることも多いからです。

故宮田敬一先生がブリーフセラピー、短期療法を始めたのも稀代の催眠療法家ミルトン・エリクソンの影響を受けてでした。(僕は宮田先生の弟子ではありません)

催眠=短期

ということを日々の臨床活動の中で実感しています。

「聞いて欲しい」ニーズが高い人にはもちろん傾聴をしますし何回も面接を繰り返しています。

「なぜ衝動にとらわれているのかわからない」「とにかく依存から抜け出したい」「わけのわからない身体症状や痛みに悩まされているけれどもどこの病院でもなんともないと言われた」という主訴で来るクライエントさんには積極的にイメージワークや催眠療法を提案してみます。

トランスに誘導するための手続きやインストラクションをここで書くと読むだけでトランスに陥ってしまう可能性もあるのでやめておきます。

やっとタイトルの話題に入りますが、一番難しいのはダイエットと禁煙の催眠と言われています。

それはそうです。

まずダイエットですが、ダイエット産業は今やどの健康食品業界でもドル箱、最大売り手市場で、世界中で言えばそれこそ何十兆円産業です。

じゃあそんなに簡単に催眠でなんとかなるの?

というと、なります。

軽いトランス(重いトランスだとインストラクション、教示も忘れてしまうから)に誘導したあと例えばスナック菓子や甘いものを精神安定のために四六時中食べている人には、嫌悪刺激条件付けをして「それを食べる、口に入れること=美味しいわけではなく、健康に悪い苦いアブラの塊を口に入れている、喉から胃に至るまで気持ち悪くなる」というインストラクションを繰り返して、クライエントさんが「そうだ、気持ち悪い」というしかめっ面になるまで試行します。

僕「りっちゃん、まだお菓子食べたい?」

りっちゃん「ううん、なんかまずい、苦い、ムダに太るまで食べてたイミわかんない。もうヤメた。」

アフターフォローをしつつ家族にも話を聞いて「間食は全然食べないのよお」と母親から聴取、目の前にいる当のりっちゃんがほっそりしてきたのを確認、健康BMI値(肥満度)になったのをチェックして3回ぐらいで終了です。

「やめたいけどやめられない」人には禁煙はとても辛いものです。

僕も禁煙を繰り返しては失敗して、今はもう自分がタバコを吸うことを考えると気持ち悪くなるぐらいになりました。

(僕は他人が喫煙所で談笑してストレス発散しているのを否定するようなアグレッシブな嫌煙活動家ではありませんし、なりません。)

ヒントはやはり嫌悪刺激条件付けでした。

タバコの煙=むせるような咳き込むような気持ち悪くて有害な物質、血の中に溶け込むとだんだん血液がドロドロになって身体中を蝕んでいく禁煙=身体の中から毒素がどんどんと出て行く、温泉に入っていると浄化のお湯が毒も悪い欲求も溶かしていく。

いろんなインストラクションを組み合わせながら何セットかクライエントさんが実感できるまでやります。

カウンセリングというのはその手法を考えつくまではとてつもない産みの苦しみもあります。

どうやってイメージワークや催眠の進行を設計するか、それを個々のクライエントさんを見ながら応用していくか、ある程度チャートを考えながら実践することは自分への挑戦となっることと同時に、クライエントさんの欲望との真剣な対峙です。

終わったあと僕がグッタリすることもしばしばです。

身体の痛みを和らげるのはがん患者さんにもやりましたが

歯科で「5分催眠やって!」「えっ、先生5分じゃ無理。」

(催眠試行)

僕「どうでした?」

患者さん「やっぱり親知らず2本切開して割って取り出すのって痛かったですよー。」

僕「先生、ちゃんと麻酔してくれたんですね、僕さすがに5分では何もできなかったですよ」

歯科医「いやあ、試しに切ってみたらね、それはど痛くなさそうだったしなんだかリラックスしてたみたいだから麻酔使わなかったよ、ははは」

僕「・・・」

ここまで読んで「あ、ひなたホラ吹いてる、自分の手柄自慢してる」と思うかもしれませんが、

僕が使用している催眠やイメージワークのインストラクションほかの技法は
全てクライエントさんの元々の良くなりたいという欲求や自然な健康さの強化を促してきるだけで、僕はほんの少しだけのことしかしていません。

僕の言うことはとりあえず全無視してくださいと伝えてからやります。

何の技法でもこのあたりのことはできる可能性があると思っています。

精神分析、芸術療法、論理療法、認知行動療法、なんでも道を極めた人の技量はものすごいもので、尊敬に値します。

公認心理師合格を機に心理の世界に入って来られるほかの職種の方々、すでに心理の世界でカウンセリングでクライエントさんのためになっている方々にはどんどん活躍して欲しいと願っています。

着実にトレーニングを繰り返して認知行動療法でクライエントさんを援助するのは立派なことですし、発達障害の人の生きやすさを見つけることも心理職の大切な仕事です。

僕もヒーラーもどきの(場合によってはヒーラー以上のインストラクション満載ですが)カウンセリングをするほかに、行政につなげることが今一番大事だと思えば福祉は素人ながら片っ端から行政官庁や市区町村役場に電話することもあります。

何が言いたい記事かというと

なんでもいいので役立つのは正義

ということです。

公認心理師、臨床心理士というのはよくわからないけれども使えるなあ、という認識を心理職の方々が職場で持ってもらえて、クライエントさんたちが心理職を信じてくれるようになるといいなあと思っています。

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※ 昨日のマンガについてのちみちゃんの感想
「生まれてこのかたあんなにひどい絵とストーリーのマンガを見たことがない」
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◯ ひどいカウンセリング

上手なカウンセリング、素晴らしいカウンセリングをする先輩カウンセラーがいる反面、思わず顔をしかめたくなるようなカウンセリングの話を聞くこともあります。

カウンセラー本人が自慢げに話したり、クライエントさんからひどいカウンセリングをされたと聞くことがあります。

こんなひどいカウンセリングを受けたら悪化してしまうのではないか、クライエントさんの情報が特定されない範囲で少し書いておきます。

これまでカウンセリングを受けた人の中でこれに近い経験をした人はいなかったでしょうか。

1.講演会での話

とある施設に慰問、講演に行ったカウンセラーがいました。
その施設は社会的ハンディキャップを背負った人がいる場所で、みんな大変な思いをしている子どもたちが入所している施設、

カウンセラーは

「私たちはあなたたちのことを理解したい、していきたい。そのためだったらきちんとあなたたちのいるところまで下りていくから」

と言ったのですが、子どもたちや施設職員はどんな気持ちで聞いたのかなあと。

2.個別カウンセリング

枚挙にいとまがないぐらいカウンセリング被害の話はあると思います。

ドクターハラスメントがあるようにカウンセリングハラスメントもあるわけです。

例えば児童虐待ではとてつもなくひどい虐待が行われていた場合がある。

これはカウンセラーだけでなく、ドクターがもっと悪いわけですが、患者さんの受けた虐待を「妄想」と決めつけてしまう。

挙げ句の果てに妄想かどうか確認するために虐待者の家族を患者に無断で呼びつけて話をして(権限はあるかもしれませんが信頼関係はなくなってしまうでしょう)妄想と断定、カウンセラーにも妄想として扱うように言うわけです。

確かにドクターの言うことにカウンセラーは逆らえないという構造はありますが、「僕は自分が体験したことがないことには共感できないから」とカウンセラーは言い捨てた。

ドクターの言うことに従わざるを得なくても、患者へのハラスメントを行っていいわけでもなく、カウンセラーとしての矜持はないのかと。

3.心理検査

いわゆる投影法の心理検査に詳しいカウンセラーはクライエントさんの奥深くまで分析して見ることができます。

曰く「あなたの傷はあまりにも深い、わたしにはどうにもできない」

ここまでは言い方が悪かったんだろうなあと思います。

自分のカウンセリングの力量を超えた根深いトラウマを負ったクライエントさんが来ることはそのカウンセラーにとってはおかしくはなかった。

「どうにもできない」まではわかります。

だからどうすればいいのか、次はどこの機関に行けばいいのかと紹介(リファー)しなければクライエントさんを見捨てるだけになってしまいます。

4.心理療法の流派

以前から思っていることです。

エビデンス(証拠)がある心理療法として、認知行動療法があります。

嫌悪刺激に暴露する、それがうまくいけば症状は乗り越えられます。

きちんとした認知行動療法家は暴露がうまく行かなかった時の2番目、3番目の手段を考えて治療構造から脱落させないようにしていると思います。

ただし、論文を読んでいるときちんとしたデザインで施行されているものもたくさんありますが、脱落例をどう扱ったのかが不文明な論文もあります。

人間はモルモットではない。

認知行動療法に限らず全ての流派の心理療法に共通することです。

「この人のカウンセリングにはこの流派は合わない」と来られなくなった際に次に行くべき場所を最初から提示しておく必要があります。

患者さんにとってのセーフティネットとインフォームドコンセントを初回から十分に提示しているカウンセラーはどれだけいるのだろうかと思うのです。


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フラッシュバックもPTSDの主症状で、何もしていない日中に外傷記憶が想起され侵入してきます。

悪夢でうなされることもしばしばで、休むこともできません。

解離が激しく起こるこの疾患では、人格が分裂する多重人格になることも多く、20ぐらいの人格が交代して出現し、人格分裂によってトラウマ記憶を分散させて自殺を免れているようです。

ただし、攻撃的人格や自殺に向かう人格が出現することもあるし、元々の主人格から第2人格への交替が何年も続くことがあります。

EMDRや催眠を併用されます。

仁木医師が入院病棟を作ってこの治療に当たっています。


多重人格の治療目的は全ての人格の統合ではありません。

もしトラウマ記憶を統一してしまったらその患者は死んでしまうかもしれないのです。

余分な人格は統合、それぞれの人格が助け合って生きていくことが治療目標になります。

子どものPTSD研究の権威である杉山登志郎先生は、4セットの簡易EMDRでも徐反応という、発作様のトラウマ想起、暴れるといった症状が再燃するといった研究を発表しています。

僕もPTSDのカウンセリングに当たっていると、泣きながら頭を床や壁に打ち付けながら転げ回るような激しい徐反応に接することがあります。

ただし、徐反応は全て出し切ることが大切で、中途半端にストップすると自殺念慮が出現しかねません。

徐反応が終わったあとの患者さんはけろっとしていて、あれ?と言うが、カタルシス効果のせいか晴れ晴れとしています。

PTSDの人は感情コントロールが難しくなっていて怒りの発作が出やすいが、徐反応を通じて解消することができます。

PTSDの中でもCPTSDと言われている複雑性慢性型PTSDはかなり治療困難で、年単位、それこそ10年以上の治療を覚悟しないとならないことがあります。

CPTSDは幼少期から長年の虐待や犯罪被害で起こります。

虐待によるCPTSDの生育史は悲惨なもので、性的虐待、暴力による制裁、経済的肉体的搾取が何十年も続いた症例もあります。

アメリカのように専門機関が確立していたらもっと日本も救われるのになと思います。

対人関係療法(IPT)はシンプルPTSDには効くかもしれません。

病人は休まなければならないという病者の役割をPTSD患者に付与して、恐怖が汎化してしまい、対人過敏状態になって何もかもに怒りをぶつけることを周囲が理解して対応します。

理屈は簡単ですが、CPTSDにはIPT全16回のセッションは少な過ぎると思います。

EMDRと併用されている自我状態療法はかなりの有効性を認められています。

自己と自己の対話です。

また、身体イメージに注目するソマティック ・エクスペリエンスはPTSDという病が身体へのフラッシュバックも引き起こし、激しい痛みを伴うこともあるので、やはり有効でしょう。

禅やヨガ、瞑想といった療法も価値を認めることができます。

こう書いているとPTSDの治療法は百花繚乱のように思われるかもしれませんが、PTSD症状の多彩さに比してあまりに打つ手が少ないのが現状で、患者数に比べて専門治療機関はあまりにも少ないです。

PTSDはあらゆる他の疾患や障害との誤診の可能性が高いのです。

もちろんPTSDの元となる刺激体験でレジリエンス(打たれ強さ)が弱体化しているので、他の疾病や障害を併発していることも多いでしょう。

あまりにも信じがたい虐待経験を妄想と片付けて、家庭に戻そうとする藪医者や藪臨床心理士に引っかかったら自殺の危険性さえあります。

過覚醒は双極性障害の躁状態で不眠になっているのかと誤診されます。

損なわれたコミュニケーション能力は発達障害と誤解されます。

致死的な思考と激しい情動の揺れ動きは境界性人格障害という誤診もあります。

PTSD患者の抱えている感情は悲壮で、その辛さを思うだに同情を禁じ得ないのが通常の医療者です。

共感ができない治療者は失格だと思います。

PTSD治療で注意しておかなければならないのはその外傷の二次受傷があり得るということです。

トラウマ記憶の話を読む、聞くことが治療者を傷つけ、一説ではPTSD治療専門家は5年間が平均バーンアウト(燃え尽き)期間と言われています。

東日本大震災のとき、テレビが津波の映像を繰り返し流していて、気持ち悪くなった人も多いでしょう。

あれも二次受傷です。

根掘り葉掘りトラウマ記憶を話したくもないのに聞き出そうとするのは危険です。

ただ、患者さんが話したくなったとき、そばに寄り添ってくれる人がいるということはどれほど心強いかとも思うのです。

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