ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:の会

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公認心理師の会(以下「の会」という。)「の会」の略称に異議あり!

ということで設立以来「の会」と親しまれて呼ばれてきた分裂職能団体の「の会」ですが、日本公認心理師協会(以下「師会」という。)と2つの団体を区別するために公認心理師関係者の方々から愛着を込めて「の会」と呼ばれてきたものです。

「の会」側ではなんだか違う略称を名乗っていたような気もするのですが僕はあまりひとつのサイトをすみずみまで読み込むエネルギーがないので、やはり「の会」は「の会」のままでよろしいのではないかと思います。

まあなぜこのようなことになったのかというと高坂先生がおっしゃる通りまず「公認心理師の会」という名称を付けたことに端を発するのと、僕の私見ですが元々職能団体が分裂していて日本心理学会主導に思える「の会」と日本臨床心理士会主導の「師会」に分かれていたからこうなったんだろうなあ、と思う次第です。

これが職能団体として統一団体として当初から確立されていたのならば呼ばれ方は違ったのかもしれません。

あくまで関係者一同については区別するために「の会」と呼んでいるのです。

「の会」、いいじゃないですか。これまで職能団体の中でひらがなが最初に来る略称で呼ばれてきた団体はありませんでした(僕の知る限り)。したがって「の会」キッチュで可愛らしい印象を与えるこの略称は万人に現在も愛されているのではないかと思っています。

職能団体が学会を作るのはよくあることで、高坂先生は「の学会」はどうかという素晴らしい提案をされています。「の会」に「の学会」なんと統一が取れた略称でしょう。僕はこの提案に大賛成です。

まあ僕のブログなんぞは心理学界のトップインフルエンサーブログ弱小ブログなのでこんなブログで「の会」すと略したところで特に害はないと思いますのでご安心ください。

というわけで

「の会」

と親しみを込めて呼ばせていただきます。もし「の会」の先生で異議のある方がいらっしゃれば遠慮なく高評価、コメント、メールをいただきたいところではございますが(読者登録も大歓迎です。)著作権放棄をしたものとみなしてそのまま返信文章も本ブログに掲載させていただきますので何卒どうぞよろしくお願いします。

まあこうなったのもひとえに職能団体分裂が大きな要因になっていると思いますので、職能団体が統一された際には「日本公認心理師の協会の会」あたりの名前が妥当かもしれません。

そうすると職能団体も「のの会」と呼ばれて「の会」も「師会」も大満足と言えるのではないでしょうか。

以上イチブロガーの戯言ですが「の会」のますますのご発展を祈念したいと思っております。

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○ 臨床心理士・公認心理師の平均的?キャリア形成

心理職は院卒後、資格を取得する前から学生相談所や大学のカウンセリングセンターで子どものプレイセラピーを行い、研修生として残ることが多いようです。というのも大学内で研修生として残っている限り、学内でのスーパーヴィジョンを格安で受けられる、非常勤生活が始まっても院とのつながりがあるということは安心感につながります。

ケース検討会に自分でケースを出して教授も交えて検討してもらったり、心理テストの技能を磨いたり、時として後輩たちの修論指導の手伝いや臨床心理士・公認心理師の受験勉強を教えるとか。

こういった大学での研修は、自分が SV を受ける立場だと院にもよりますが、無料で受けられる場合、格安で受けられる場合、通常の開業カウンセリングと同じだけの値段を払わなければならない場合もありますが、いずれにせよ自分で SV を受ける場所を探すというのは大変難しいことです。そういった意味では卒後研修の一環として研究生として残ることは理にかなったことです。

そうこうしながら院の教授の紹介が主で、いろいろな職場で心理職としての仕事のスタートを切るわけですが、例えば新卒、24 歳の心理職がいきなりリストラされて離婚、くたびれた50代のカウンセリングをケースとしてカウンセリングをするようにと言われてもクライエントさんもカウンセラーも困惑してしまうでしょう。ですので最初はクリニックや病院の心理テスターやインテーク面接だけ、という感じで働き始めることが多いようです。

そしてそれに兼ねて教育領域で教育相談所、市区町村や都道府県のスクールカウンセラーを行うなど、子どもを相手にお兄さん、お姉さん的な立ち位置で仕事をすることが多いようです。

まあ大体こういった非常勤人生を送っていれば月給額面 20 万円程度、手取りにしてみれば16~17 万円ボーナスなしといったところでしょうか。その間に院生のころから心理臨床学会に入ったり、臨床心理士試験を受験して合格したら登録して、公認心理師試験も受験して登録して、ということになるわけです。また、教授の入っている学会に自分も入ったり、教授の勧めで修論をそこで発表したり、また自分が欲しい本や論文は自分で買ったりと、なかなかお金がかかります。

実家暮らしだったら何とかやっていけるのでしょうけれどもこれが一人暮らしということだと大変です。必死になって学部生のころに受験して一度は落ちた公務員試験をまた受け直してみたり先輩や教授のつてをたどって大病院で安定した収入がある職場に入れることを狙うわけですが、これもなかなか難しい。人によっては実家暮らしのままなんとなくずるずると 50代ぐらいになるまで同じような生活をしていく人もいます。

日本公認心理師協会が提唱している認定専門指導公認心理師(長い)が描いているプロフェッショナルキャリアポートフォリオ(?まあ職歴のこと)なんぞは、博士号を取得してその間に仕事をして、研究者としてあんな論文を書いたりこんな論文を書いたりしながら仕事をして教授になってさらに研究をしながら仕事をして、ということでなければまともなコンピテンシーに基づいた(プロフェッショナル) キャリアポートフォリオを形成していくことは難しいのではないでしょうか。

心理職の給与というのは例え独立行政法人の医療機関で準公務員のような扱いや、私立大学病院であっても大変安いもので、事務職員待遇で扱われることも多いものです。結果として割と安定した職場でも手取り 30万円定年までに取れるようになれることはほぼ不可能です。

さて、こうなるとポートフォリオも何もあったものではないのですが、日本公認心理師協会(師会)が掲げているそれがいかに難しいことか、やはり認定専門公認心理師は一部の選民のみが取得して胸に軍人の階級章のようにドヤ顔で星マークでもつけて、僕ら通常人は「まあそういうものを取りたい人は取ることもあるわな」と思いながら各々好きな学会に出たり、また、G ルート他職種の人たちは公認心理師を取得したとしても元の仕事に戻って平常勤務をしたりするわけです。

師会、公認心理士の会(の会)でも上位資格構想を掲げていますが分裂職能団体が各々勝手に資格を創設したりお互いの高いプライドから争っていたらまた心理団体 50年の争いの歴史が繰り返されるのみで、いつまで経ってもまとまりはしないでしょう。

これはあくまで僕の推測の域を出ないのですが、公認心理師資格を創設するに当たっては医師団体の介入、というネガティブな見方もありますけれども、特に医療領域においては公認心理師の心理職専門家としての期待というのは大きかったはずです。

そこでこれまで心理療法的な役割を他職種に行なわせていたのを公認心理師に一括して移譲するという提案をしようとしてもできない、つまり自分たちのクビを自分たちで締めているのではないかというのが僕の印象です。

せっかくの医師団体との和合がなんとかできたのに心理団体同士で無益な分裂をしているとむしろ心理職のキャリアにはマイナスの効果しかないと思うのは僕だけでしょうか。

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◯ とりま偉い人と話してみた

とある有名団体のエライ人といろいろと話す機会がありました。なおこの方は自分の意見をいろいろとダイレクトにこのブログに書くと身バレしてしまうので両者合意で改変、センセの校閲を受けたあとに記事にしています。

偉い人:ワイな、公認心理師は2つの団体に分裂しとるのはあかんと思うんや。今はやばみ感ひどたん
僕:それな!
エラ:2つの団体で目的ちゃうやんか。公認心理師の会はキャリアアップとスキルアップや。面倒だから「の会」って略すで。日本公認心理師協会は「にほんこ」や
僕:はあ
エラ:「にほんこ」は国民のためのお役立ちとか公認心理師の地位の向上とか考えてるやろ。公認心理師心理師法の理念に近いわな
僕:うん
エラ:目的がちゃうねん
僕:うんうん
エラ:とりま目的がビミョーにズレてる2団体がそれぞれ足並みバラバラに勢力持って交渉していくとか無理やろ。窓口がわかりにくいわ。公認心理師にとって不利益しかあらへん
僕:せやなあ
エラ:行政とか政治面で「の会」と「にほんこ」でバラバラなこと言って陳情しても意味ないで、だからうちふたつの団体統一すべきだと思うんやけどうやろか
僕:うん
エラ:定款見るとな、「の会」の方は3人だけが一般社団法人の社員だからいろいろと動きが取りやすいんや。「にほんこ」は社員は会員が増えると意思決定が煩雑になる。だから「の会」は動きが取りやすいから研修組織に特化して分けるか、この際統合すればいいと思うねん
僕:研修は大事やなぁ
エラ:研修は「の会」に任せて職能団体っつーか組織運営は「にほんこ」に任せたらええねん
僕:今障害福祉局の委嘱研究も「にほんこ」やっとるやんか。せやけど「の会」納得せえへんのとちゃうか?あそこえろうきっつい先生方ばっかしや。無理み感半端ない
エラ:だんだん職能団体は「にほんこ」にさせたらええねん。いっほそのこと一旦両方とも解散させたらええちゃうか?
僕:え、誰が?
エラ:ま、そのほかにもいろいろ腹案はあるんやけどな。あとな、ワイ思うのはどちらの団体も大学教員ばっかりが多いっちゅうことや。5分野あるゆうても実質大学教員ばっかりが各分野の代表になっとる。あと、研修は全国どこでも受けられるようにICTで統一すべきっちゅうことやな。会の運営会議もオンラインで一般会員も混ぜたらええねん
僕:せやな。臨床◯心理◯士会も大学のセンセたちで仕切ってて会の運営プロセスようわからんうちに決まってるっつーのはよくいわれてたぽ。でも臨士会も「にほんこ」も住所同じだからべたべたちゃうんか?
エラ:せやな。あと研修団体は社団法人じゃなくて財団法人にすればええねん。金扱うからな、あと看護連盟みたいに政治団体作るべきやろ発言力高まるわ。
僕:でもお金がないと。両団体とも組織率お低いんでしょう?
エラ:「にほんこ」が今◯人で「の会」◯人ぐらいやな
僕:え
エラ:とにかくこれまとまらんとあかんわ。昔ST(言語聴覚士speech therapist)が医師の指示を受けて早く資格創設させようとした医療化妥協系の日本言語療法士協会と医療、教育、福祉にまたがる汎用性を持つ独立基盤派の日本聴能言語士協会に別れていたけど日本言語聴覚士協会のひとつにまとまったんや

ワイ、「どないしてまとまったんや?」STのお偉いさんに聞いたら逆に「なんでまとまらん理由あるんや?」言われたわ。ホンマ恥ずかしい思いしたで
僕:心理の人ら争うの好きやしな。また50年ぐらいかかってそのうち組織も弱体化したらあかんやろな

※ ま、いろいろと情報を教えていただいたわけですが、公認心理師の会は今すでにさまざまな研修会 をICTで行っていて、レベルもかなり高いです。ちな、公認心理師の会の年次総会・研修会の抄録がこちら ですが、研究団体としての活動は十分に行っている組織だと思いました。というわけでせっかく高い理念を持っている両組織ですのでなんらかの形で協働協業していけないだろうかと思いました。
(関西弁指導者:なし) 


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