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◯ 公認心理師下山晴彦さんの、その先へ
以前
東大教授下山晴彦さん公認心理師試験について大いに語る
という記事を書き、なかなかの好評だったので第二弾を書いてみます。
1.序
今日は認知行動療法家下山晴彦さんが行っているさまざまな試みについて紹介させていただきたいと思います。
ひょっとしてこれは下山さんの宣伝になるのではないか?と思ったのですが、僕は基本的に記事にした方からの謝礼は一切お断りしていることを最初に一言申し上げておきますので関係者のみなさまどうぞお気遣いなく。「これでいいのか?」と思う必要もありません。
2.下山晴彦さんの事業展開
「産学協同」として下山さんはさまざまなビジネス展開を行っております。大学の許可を得ればまあ特に構わないわけですが、それはまさに完璧な心理ビジネスモデルです。
⑴ 臨床心理 i NEXT
臨床心理 i NEXTの目的は会員が「臨床心理iNEXTの提供する情報やシステムを活用」できることです。
試し下山さん自身が紹介する自己紹介動画を見てみたのですが、テーマは心理職のキャリアアップです。もちろん学びの場も提供してくれます。
フロンティア会員(臨床心理学に興味を持つ人)の会費は無料、学部生・大学院生の資格取得に役立つこともあるかもしれない(下山さんの動画による)会員は学部生年間6,600円、大学院生8,800円、公認心理師または臨床心理士で「会費を払うことができる」(ホームページ記載)年間11,000円の会費です。
認定試験を受けてなれる中級会員や上級会員はまだ準備中ですが、いずれi NEXT中級以上の会員でなければ一人前の心理職として認められなくなるかもしれませんね。
noteが出ているので試しに見てみると(特集 今でしょ! 心理職スキルアップ!)記事があったり、ね、みなさんキャッチーなタイトルに興味がわきませんか?
「日本の心理職は,プライベイト・プラクティスに憧れをもち,河合隼雄氏のような,一角の心理療法家になることを目指してコツコツと頑張ってきました。」と心理職のこれまでの歴史についても評価しています(同記事から引用・太字強調は僕)。
同記事では、「公認心理師の、その先へ」を見通してエビデンス・ベイスド・プラクティスさえ古くなり「公認心理師よりも上位の専門性をもつ心理職,つまり実践心理職」創設を提言しています。
⑵ ココロ・ストレッチ
日本初、働き方改革のための「折れない心」育成ポータルサイト「ココロ・ストレッチ」の企業導入開始:メンタルヘルス&職場活性化イノベーション(プレス・リリースによる)
だそうです。
こちらが産学協同モデルで、株式会社リツアンSTCと一緒に作り上げたシステムです。まあ従業員支援プログラムのことです。「ココロストレッチ」で検索すると2年前にアップされた再生数643回、チャンネル登録数5の解説youtubeがありますので興味がある方はぜひ見てみましょう。
ちなみに僕は多忙だったので4分31秒の半分しか見られませんでしたが、要するに最新の認知行動療法を使ってアプリ4つを動かし、臨床心理士がサポート、強い心を作るためのトレーニングをするそうです。
興味をみなさん抱いたことでしょう。心を鍛えたい方は下山さんのヒゲの生えたお顔を思い浮かべて心を鍛えたら効果10倍ぐらいになるかもしれません。
⑶ いっぷく堂
マインドアイル株式会社との共同事業です。個人向けのメンタルヘルスアプリで、朝起きてうつ度、不安度、ファンタスティック度の3つを入力、その後にストレスチェッククエスチョンに答えると今日は何をしたらいいか?というアドバイスがもらえます。
解説動画では「カフェに行ったらいいですね」というアドバイスが出たので女優さんがス◯バらしいお店にいきます。そしてそのアドバイスにしたとおりのメンタルチェックを行います。
朝アドバイスをもらったらもう家を出る時間だからカフェに行けないとか、あまりに多忙な方はまずこのアプリをやるヒマがないというツッコミはやめておきましょう。
ちなみに解説動画は英語と大変わかりやすいものとなっているのでぜひ見てみるといいでしょう。iPhone用のアプリは僕のiPhoneではなぜかWi-Fiを切っても入れても落とせなかったので、こちらの誤動作かもしれないと思いました。
セルフケアプログラムとしてこのいっぷく堂がプログラムの中に入っている「こころの手帖」、「自分力トレーニング」があります。自分力トレーニングでは呼吸ストレッチや「もやもや流し」「あきらめたまご」を経て「レジリエンス探し」があるという実に画期的なものです。
どうです?みなさんやりたくなったでしょう。僕は早くも解説を読んでいるうちに効果が出てしまい急にストレスフリー&スリープモードになってしまったのか残念です。
3.結語
さて、みなさん下山晴彦さんに対して興味津々となったことは間違いないと思います。認知行動療法イチオシの下山さんの数々の先進的試みに「下山さんの、その先へ」を考えてしまい、今後の活動が楽しみになってきたのではないでしょうか?
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