ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

タグ:♯公認心理師あるある

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◯ 公認心理師、臨床心理士のメンタルヘルス

※ フィクションです。

心理職は病みやすい、これは統計を見たわけではないので実数はわかりません。

ただ、この人病んでるな、という心理職の人はとてもたくさん見てきました。まずとても仲良くしていた(友人として)女性の心理職の同期が20代で自死して大変ショックでした。昔心理臨床学会に行った時心理職の人たちと一緒に昼ごはんに行くと「あんまり効かないのよねえ」とソラナックスを飲んでいる人がいました。

今でもそこそこ仲良くしている人たちはベンゾジアゼピン系各種、デパスをラムネのように飲んでいる人もいます。眠剤を飲むのにはみなさん抵抗がありません。アルコールで寝付くよりもはるかに害がないのをわかっているからでしょう。

とある大都市部の精神科に勤めていた時には精神科医や臨床心理学を教えている大学の先生がクライエントさんとして来ていましたが普通にカウンセリングをしていました。

研究会に行くとぎょっとするほど痩せていて目が光っていて大変エネルギッシュかつ感情的な女性もいて拒食+αかなとか、境界性パーソナリティ障害まで行かなくとも境界性パーソナリティオーガニゼーションっぽい男性関係で次々に浮き名を流す破天荒な女の人がいました。
僕「職場だとそれまずくない?」
女性「いやだって止めるのムリだからこれでも控えめにしてるのよ」というわけで職場を去らざるを得ず、どこで何をしてるやら。

地域で尊敬を集めている名士とも言える男性カウンセラーの奥さんがカウンセリングに来たらアルコール依存、借金癖があり暴れて大変だとか。

医療関係はドクターが頂点なのは当たり前ですが残念ながらドクハラで病む人もいるでしょう。また心理職は女性が多いので、中途採用されてたまたま御局様ナースや女性事務員との人間関係で適応障害になる人もいます。

公認心理師試験ではスーパーヴィジョンは治療的面接ではないということになっていますが、実際のところ、ケースを分析するという行為はそのケースを担当したスーパーヴァイジーの心を分析するわけで、プロセスの中でどうしても治療的なかかわりにならざるを得ないとも思います。

ケース運営が失敗したとしても「大変だったね、よく頑張ったね」と僕も成り立ての心理職後輩にアドバイスする際にはそう言うわけです。

精神科医がスーパーヴァイザーだったら眠れない、辛いと泣き出すスーパーヴァイジーに「じゃ、軽い安定剤と眠剤出しとく?」となるともうそれは完全な治療です。

(医療機関内でスーパーヴァイズを受けたら選定療養というアクロバットもあるなあと漠然と思いましたが違法でしょうね)

心理職は変人が多いという記事を書きましたが、変人はやはり対人関係の中で浮きます。僕のように変態心理マニアは本や論文ばかり読んでいると他者から浮き上がってしかもそれが気にならずカウンセラー室の中に引きこもっているとスキゾイドパーソナリティ障害Schizoid personality disorder: SPDで実は他者に興味がないのではないかと思います。

「僕はひょっとしたら人間に興味がないのかなあ」と就労継続支援施設のスタッフの中でボソッと呟いたら若い生活指導員の女性から「えーっ、そんな人がカウンセリングやってるの?!」と幻滅されました。

さて、物凄い数の著作や論文を書いた臨床心理学者ケイ・ジャミソンKay Redfield Jamison, は本格的な双極性障害です。境界性パーソナリティ障害の記事で書いた臨床心理学者マーシャ・リネハンもBPDの疑い濃厚です。

僕の狭い世界で知る限りフットサルが好きですとか野球チームに入っていますとかチームでやる協働できるようなスポーツが好きな心理職はいません。メンタルヘルス教育を担当して講義を受け持つ際には「チームプレイのスポーツは仲間もできてレジリエントになりますよ」とかていますがお題目だけで、社会性のない僕が集団競技をするわけがありません。

また、同級生が大学教員になり、ゼミ担当と学生相談所相談員を兼任したのですがゼミの学生がもれなく相談に来たそうです。そしてゼミの飲み会の主賓になるという恐るべき多重関係だと泣きを入れていたことを思い出します。

PTSD治療者のバーンアウトについては読んだことがありますが、トラウマが複雑で重篤であるほど治療者は燃え尽きが早く、平均5年で医師も看護師も心理職もリタイヤしてしまうそうです。

激しいPTSD症状の話に接しているとやはりこちらも二次受傷します。考えてみればカウンセリングという仕事は1日5人の患者さんが来たとしてうち3人は死にたいという話をしてきて、と気が滅入るものです。

スーパーヴィジョンが治療的役割を持てないと決め付けてしまうと心理職は追い詰められてしまいそうです。ケース検討会でもほかの心理職たちがいつも「よくやったね」と言ってくれるわけでもなく、むしろ批評批判の嵐に晒されることもあるわけです。心理職のメンタルヘルスは元々病み要素を持っていた人だからこそ勉強に熱心に打ち込んでしまうのかなと思う次第です。

(おまけ)
男性看護師K君:今日国民生活援助センターからメールが来てた。500万円受け取ってないのはあなただけだから早く会員登録手続きしてってurl入りで。
僕:ふうん、早く開けなきゃ。きっと1分おきぐらいに受け取ってくださいってメール来ると思うけど。
K君:ひなたさんに転送しようか?
僕:いや、僕実は人非人でね、
K君:うん、知ってる
僕:この前たくさんの人を見捨ててしまったんだよ。とある孤島の研究所で研究が失敗してその予算が5億円余ったから誰かもらってくれないと研究所が危ないからぜひもらってくれっていうお願いのメール来たけど無視しちゃった。
K君:ひなたさんひどいなあ。
僕:転送する?
K君:僕今日当直だからもう行かなきゃ。じゃね。
(おしまい)

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◯ なぜ変人が公認心理師・臨床心理士には多いのか

関係記事: 実は公認心理師・臨床心理士にも常識人がいた!

臨床心理士は大学院卒の資格、受かるかどうかわからないのに大学院で臨床心理学を専攻する時点で一般就職を捨てています。それは一途な思い、というよりは、思い過ごし、思い詰める、自分は向いているのではないかという思い違いという人たちを見て来ました。

そもそも大学進学の際に同じ偏差値ならランクを落としても法学部、経済、経営に進学した方が就職もいいのでその時点で変わり者なわけです。

さて、そうやって思い詰めて心理職になった人はたいてい変わり者です。僕は自分でも思うのですが、きっとこの仕事以外にはもう何もできないなと思っています。

僕の周囲に限るかもしれないのですが、最初に就職したところにずっと勤めている心理職の人はほとんどいません。一般企業人の転職率は50代までに平均1回というニュースを見たことがあります。心理職は常勤公務員でもどこかいい転職先を狙っている人が多いです。心理職2人になると転職話が必ず出ます。というわけで僕は心理職5領域掛け持ち含めて12の職場を経験しました。

公務員でも腰掛け感覚、このフリーダムさはまるでバックパッカーアルバイトを転々としているがごとくです。学校の先生は学校を出てそのまま教師になるから世間を知らないと言われていますが、心理職も全然社会のことなんか知りません。

僕なんぞもハローワークに週イチ、もちろん非常勤でカウンセラーをやっていましたが、「正規雇用に就職したい」という人たちに細かく詳しく手取り足取り、ES(エントリーシート)や履歴書、職務経歴書の書き方、面接の受け答えの仕方を教えていました。あれは心理学を学んだから、というよりもこれまで130事業所に自分が就職内定を取るのに使った知識と経験とハッタリが役立ったのでしょう。

心理職は貧乏なのに本を買ったり研究会にお金をかけて行ったり、論文を書いたり学会発表をしたり、一文の得にもならないどころかお金を果てしなく払って勉強します。英語論文でと深掘り心理士(師)はわからないことを調べ始めるとどこまでも泥沼にハマります。

この前学生時代に読んでいた本をブ◯ック◯オフにダンボール10箱、315円で売りましたがまだ千冊ぐらい本があります。年間書籍、研究、学会参加費は数十万円ぐらい。はっきり言ってドMの変態だと思います。
先輩は本を買い過ぎて床が抜けたと言っていました。

というわけで女性は家庭を支えなければならない稼ぎ手であるはずの男性心理職を結婚相手に選んではイケません。給料が安いのにふらふら転職ばかりしていてしかも研究道楽で家計を苦しめるというとんでもない人種と結婚してはいけないと世の独身女性には切に訴えたいです。

そして心理職だから人の話をよく聞く優しい人かというと全くそんなことはありません。連射式マシンガンのように心理職はよく喋ります。私生活、仕事での不満、転職話など放っておくと何時間でも喋り続けます。

知人や薄い友人ならまだいいですが、こういう輩を絶対にパートナーに選んではいけません。この人たちはまず人の話を聞きません。しかも職場で先生と呼ばれているにもかかわらず大した待遇でもない、大学院卒専門職なのでプライドだけは異様に高いです。一緒に暮らし始めたらこの一見笑顔で親切な人は、愚痴と自慢話ばかりを話してあなたはそれを聞き続けることになるでしょう。もしくは自室を作ってそこに籠もってひたすら本や論文を読んでなにやらパソコンに向かって何か意味不明なことをしています。

私生活でも何もかも1人で決めてしまいます。職場でもその傾向があります。特に心理1人職場(僕もそうですが)カウンセラー室に閉じこもっていると、ほかの医療スタッフやコメディカルが何をどうやっているのか、病院全体的の運営がどうなっているのかさっぱりわかりません。

公認心理師でも多職種連携や主治の医師の指示が強調されているのはそういうバックボーンあってのことでしょう。心理職は心理が専門なのでカウンセリングや心理検査は自分の独断でやりますがほかのことはできません、無能と言ってもいいです。

さて、この事態に危機感を抱く心理職もいます。そうすると今度は過剰適応しようとして事務長や総務課長とサシで飲みに行き、仕事に溺れて夜中まで仕事を作り出して研究をやります。5時まではカウンセリング漬け、それから検査検査のまとめや論文作成です。帰宅するのは午前様。そうすると待っているのはメンタル崩壊、家庭崩壊です。

もしあなたがクライエントなら、カウンセリングを受ける際、なんでも心理が原因だと思い込むカウンセラーには気をつけてください。胃潰瘍はストレスのせいだ。確かにそれもあるかもしれません。肩こり、腰痛も心因が関係あるかもしれません。全身疼痛もそうです。常にカウンセリングを勧めてくる心理至上主義には巻き込まれないでおきましょう。内科や整形外科にまずは行ってください。

※ 付け足し。あくまでこれは僕が自分を振り返って反省してみただけでタイトルは実はウソでした。ほとんどの心理職はまともで人格的に高潔な人な正常人だけです。
(おしまい)

※ おまけ
心理師A:あのさ、公認心理師試験で、すぐに精神科につなげる必要性がある発言が「あなたたちは私の秘密を知っているでしょう」(思考伝搬)っていうのがあったよね。
心理師B:確かにあれは精神科に急いで紹介しないとね。
A:ただ、あれ、そのあとなんて言えばいいんだろうね。
B:受容的に「はい、私たちはもちろん何でも知ってます」とか?
A:お前いろんな意味でぶち殴られるぞ
B:「さぞそれはお辛いでしょう」はどう?
A:うーん、寝酒飲んで毎朝1時間ジョギングかな?
B:お前もそのネタ引っ張るなあ。
A:「何でも知ってる、あなたはそう思っていらっしゃるんですね」
B:「はい」って言われて終わりだろ。

⭐︎ こういう場合には家族に連絡してから受診を勧めるというのが正解かなと僕は思います。

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♯公認心理師あるある

1.そもそも誰も公認心理師を知らない

臨床心理士を従来雇っていた機関だと、医療機関は保険点数の関係で敏感な経営者もいます。が、ほとんどの医師は知らない、特に若手20代〜30代の研修医終えたてで精神医療を学ぶのに必死だった層はまだ公認心理師の事を知らないことがままあります。現任者講習会でも多忙な勤務に追われている若手精神科医は見なかった、自分で開業をしている年配の精神科医が多かったような気がします。

精神療法に興味があり、心理職に対して上手にアウトカムを求める医師とは仕事がしやすいです。

また、医療機関外に勤務している心理師が心理情報提供を文書で行うと返類書が心理師に返ってきますが「公認心理士」と師の名前を間違えるのは当たり前、「公民心理士」と大変現代社会倫理に資するような呼称を拝命することもあります。

主治の医師の指示については今でもずっと悩んでいて知人心理職数十人に情報提供として現在抱えている問題点を一斉送信しましたが特にリアクションなく、心理職ですらそうなのですから、多職種連携と言われつつ公認心理師制度を誰もが知らないのが当たり前、特に医療、福祉などの保険加算がない機関ならば知らない人は多いでしょう。となるともちろん公認心理師特有の責務、義務についても知られていないわけです。

2.今みんな忙し過ぎてそれどころではない。

新型コロナウイルス、COVIT-19対策には今医療機関に限らずどこの組織でもおおわらわで対応しています。医療現場では管理職スタッフがチームを組んで通常診療活動以外にも病床確保、入院した際の隔離要領、スタッフの安全管理対策など国家、地域行政と連携して考えることが山積しています。

厚生労働省の職員もずっと泊まり込みが続いてそうですが、地域保健所の知人もげっそりとしていて、これで集団食中毒でも発生したらどうしよう?と。ノロウイルスは冬場に猛威を振るいやすいので要注意です。保健所担当者はノロウイルス発生現場検査にも行くのですが、どんなに消毒しても菌に接触してしまうこともありとある担当者は「私この冬2回ノロウイルスにやられたのよ」と以前聞いたことがあります。

文部科学省はスクールカウンセラーのような非常勤職員の雇用機会を確保、さらに子どもがいる家庭では非常勤職員でも有給を取れるような制度を今回策定しました。学校に行っても子どもは誰もいないなあ、管理職は忙しそうだなあ。と教育現場は温度差はありますが、カウンセリングという制度があることすら忘れているかもしれません。

心理職としては心理にできることはきちんと通常の、そして新規のカウンセリングは行うという本務を疎かにしないことでしょうか。そして多くのスクールカウンセラーがこういった時に子どもや保護者の心に響く不安を低減させるようなメッセージを学校のホームページなどに掲載しているのも知っています。この機会にいろんな学校のホームページでスクールカウンセラーの書いたものを見てみるのも勉強になりそうです。

今回のCOVIT-19は心理職にとっては災害と流言の中で自分のポジションをどこ置くかということをプラスに学べるチャンスとも思います。この世界ではいつ何があるかはわかりません。

もちろん嫌な事はないに越した事はないですが、何かあった際に即動できる心構えはきっと役に立つだろうと自分では思っています。サイコロジカルファーストエイドは何かがあった時に何をしたらいいのかという、社会の中で心理職の役割について考えるのには必要な視点です。

3.クライエントさんたちの方がいろいろと詳しい

医療現場では患者さんやその家族は受けている治療について大変勉強しています(喜ばしいことだと思います。)。精神薬理学に詳しい患者さんもいますし、学者のように発達障害に詳しい当事者さんも多いです。「臨床心理士資格は持っているんですか?」と聞かれたことがある人は多いのだろうかと思います。少なくとも僕は聞かれました。

目の前にやってくるクライエントさん、患者さん、当事者さんは自分が受けられるサービスを最大限有効に使おうとするのは当たり前のことです。

クライエントさんで臨床心理士制度と公認心理師制度について詳しく知っている人がいます。公認心理師Gルートが現任者ということも知っているので、もし公認ピン理師の人がカウンセラーになったらそのカウンセラーがたどってきたバックボーンを聞いてみる、聞いて納得できればいいというニュアンスでそう言っていました。

心理職が働く領域はどこもサービス業でありながら純粋なサービスでなく、ある程度のルールでコントロールされた側面も持つ現場だと思います。

医師は「ちゃんと薬飲んでね!」と言いますし、心理職も「こういう風だったらよかったかもしれませんねえ」(例)と仮定的な表現をすることがあるかもしれません。ただし、弱っている人には「なんで不可能なコトやレバタラ話をするの?」と傷付く人もいるでしょう。言葉を使う仕事におけるカウンセラーの意図は微妙に異なってとらえられるとクライエントさんにとっては侵襲性があります。

心理職が相対しているクライエントさんはただの「弱い人」でなく「弱い時もある普通の人」です。普通の人は、どんなに自分が傷つけられてもじっと黙って我慢するということはありません。怒り、悲しむのが普通です。そして知識は力です。獄中から次々に名誉毀損でマスコミを訴え、その80パーセントに勝訴したロス疑惑で有名な故三浦和義被告は全て獄中で法律を独学で学びました。

今やインターネットが普及し、中高生もきちんと自分の権利について調べることができますし、それは推奨されるべきだと思います。

傷つけてはいけない人が傷ついてしまわないように細心の注意を払うことが望ましい公認心理師あるあるの世界だと思います。

(おまけ)

臨床検査技師Oさん:学校休みになってからね、っつーその前からいつもなんだけど小5の娘がゲームばっかりやっててね。
僕:いいじゃないですか。
Oさん:今ね、学校から宿題たくさん出てるから泣きながらやってるの。
僕:頑張ってますねえ。
Oさん:できない時は教えるよって言ってるけど宿題なかったことにしてまたゲームやってる。ゲーム取り上げたらトイレでマンガ読んで寝てる。
僕:はあ。たくましいですねえ。
Oさん:高校まではフツーに行って欲しいなあ。将来の夢はYouTuberだって(泣)
僕:なれるかもしれないじゃないですか。今のうちからインフルエンサーになれるために投資しておいた方がいいですよ。
Oさん:それナニ?
僕:お父さんのクレカの番号教えてどうやったら人はネット上で課金したがるか実地で試してみるとか、金銭管理感覚を養うとか。
Oさん:えっと、ひなたさん今の話全部なしってことで。

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