ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

カテゴリ: 公認心理師試験制度

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ᴇʏᴇs ᴏɴ.
僕らは見たいものを見たいようにこの瞳に映している。だからこの世界に真実なんて在って無いようなもの。だとすればあとは何を信じたいか。ただそれだけなんだ。

公認心理師試験に基礎心理学や統計が必要な理由とは?

公認心理師試験を受験した人、また、今勉強中の人、「なんでこんなに統計やら知覚とか必要なんじゃ、カウンセリングの事例問題だけでええやろ」と思った人もいるかもしれません。

さて、そこでまた本ブログ一昨日の記事にコメントをいただいたふみさんのコメントを引用します。
(※注 自分で記事を書くのが面倒という理由で文字数稼ぎをまするためではありません。)

2回もわたしのコメントをモチーフにブログを書いて下さり光栄です💦
さて、今日、わたしの出身大学のパンフレットを手にしてびっくりしたのは、基礎心理学をメインで教えている文学部で公認心理師のサポートプログラムは無し。臨床心理学メインで教えている国際人間科学部で公認心理師サポートプログラム有りと知り、ちょっとびっくりしています。まぁ、国際人間科学部は理系入試があるし、文系入試しかない文学部よりはまだマシなんでしょうけど。臨床に憧れる人が多いのは分かるけど、基礎心理を知らずに臨床をかじるのは危険だと思っています。


ええ鋭い視点でコメントをいただける方のコメントは何度でも記事にしてしまいますよ。

さて、ここで面白い論文を見つけました。宇部フロンティア大学裙本知子(くぬぎもとのりこ)先生の論文、
大学教育における「臨床心理学」の現状とこれから

です。

ふみさんのコメントと裙本教授の双方に共通しているのは基礎心理学を学ぶことの大切さです。

裙本先生は僕の大好きな丹野義彦さんと下山晴彦さんの文献も引用しています(僕は排他的な姿勢がキライなだけで彼らの研究は素晴らしいと思います)。

ちな、下山晴彦さんのパワーポイント資料も見つけてしまったのでここに貼ります。(S女史談:しもやみんは個人療法家は親の仇か恋人を取られたのか?僕:違うよ。若いころに認知行動療法家と甘い恋をした思い出があるんだよ)

臨床心理専門職になるために何をどのように学んで欲しいか

やはりエビデンスに基づいた「臨床心理学」が強調されています。

さて、統計や基礎心理は公認心理師試験に必要か?ともし僕が問われたらやはり「イエスかはい」で答えると思います。

というのも、ここに、臨床心理士のご家庭ならどこにでもある知能テストキットWAIS-Ⅳがあります。

その理論・解釈マニュアルを見るとWAIS-Ⅳの検証的因子分析、内部相関、測定標準誤差などなどによる詳しい解説が書かれています。

僕に言わせればこれも当たり前のことで、知能テストは「この算数のドリルやってみて?次は国語ね」というような簡単なモデルで差し測れるものではありません。

昨日の
日本臨床心理士会「特報」解読 臨床心理士>公認心理師の構図

の記事についてTwitterフォロー、フォロワーのまりぃ先輩(独学で公臨ダブル合格応援中)とのやり取りが面白かったのでここに掲載します。


最後には箱庭療法と脳血流、神経心理学の関係についての秋本先生の論文を引用しています。

ナラティブ・ベイスド・メソッドの「語りの心理学」も、そして臨床場面で使われているあらゆる心理検査はその信頼性、妥当性を検証するために古典的テスト理論と信頼性、妥当性の検証が行われています。

そしてある時には非科学的と言われかねないロールシャッハ・テストでは僕はエクスナー法を使っているのですが、精神分析的な知見を取り入れながらも僕はこのテストがかなり精密な実験心理学的な試みから解釈が行われているのも知っています。

基礎心理学というのは医学で言えば基礎医学の生化学、解剖学や細胞学に近いものだと思っています。

人間にとって知覚とは何か、がわからなければ脳器質性障害で何がその人に起こっているのかわからないことがあります。

これでもかというぐらい精神分析学が出てくる臨床心理士試験も統計は必出ですし知覚心理学も出ます。

基礎心理学→応用心理学の一部である実験社会学的社会心理学は集団と人の心の動きを探究しています。

以上、つらつらと述べてきたのですがやはり受験生のみなさんには基礎心理学や統計を好きになって欲しいです。応用心理学の一分野である臨床心理学を理解するため、クライエントさんの脳にダイレクトに影響を与える心身症、精神薬理学に関する知見も深めて欲しいと思っています。

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公認心理師試験の隠された狙い

公認心理師法では臨床心理士のようには研究業務は、含まれていません (公認心理師法第1条)。ですので、それをよしとするか?

この問いについては NOです。公認心理師ブループリントには実験法から始まって統計が目白押しに科目に入っています。

「カウンセリングするのに統計はいらないじゃないか」という意見もあるかもしれませんが、科学者一実践家モデルを標榜する公認心理師概念としては、これらは外せない科目です。

さて、そこでまた公認心理師カリキュラム委員会に戻るのですが、第5回委員会で(p1~p19) 子安構成員(認知発達心理)、石隈構成員(臨床心理)、川端構成員(臨床心理)、北村座長(医師)はこぞって実験法、統計の大切さについて語っていました。

子安構成員は日本心理学諸学会連合理事長も務めており、心理学研究法、心理学統計法をそれぞれ別の科目として取り扱い、重点を置くべきだと意見書を提出、日本教育心理学会南風原理事長もいわゆるナカグロ科目(点が中についている科目、例、認知・行動心理学)ではなく、心理学研究法、心理学統計法をそれぞれ独立させて力点を入れるという要望書を提出していました。日本行動軽量学会・日本テスト学会、また心理学統計法担当者らからの要望書も同様の主張をしています。

公認心理師シラバス(科目)、そして試験もこの主張を取り入れた形となっています。心理学における研究、実験(この中に統計も含まれる)は公認心理師試験出題範囲ブループリントでは4パーセントとなっていましたが、実際第3回試験では 4.3 パーセントの出題がありました。

毎回「統計は捨てた」と言いながら合格した受験者がいることも確かですけれども「嫌いだからイヤイヤ統計をやったけれども、統計がなかったら合格していなかっただろう」という受験者もいます。 

さて、私見ですが(というか多分心理研究者の大多数の意見)実験法、統計法は必須の学習科目です。これなしには臨床心理学といえども研究ができない、学会発表ができない、ほぼほぼの修士課程では統計法ができないと修士論文が書けず、またその上の博士論文も書けないわけです。

しかし「統計は捨てた」で合格してしまうこともあり得るこの試験です。そうすると、統計が難しいから捨てた、という受験者をなるべく排除するためには試験全体の難易度を底上げするしかないわけです。

カリキュラム検討委員会等ではさまざまな試験形態について議論されていました。例えば医師国家試験では「これを選んだら終わり」(ほぼ患者が死ぬか大失敗の治療)が出ていて、どんなに他の科目がいい成績でも約 10 問中、4問この選択肢を選ぶと不合格となってしまう(例えばストレスチェックテストの結果を本人の了承なしに人事担当者に話す。双極性障害の患者にインプラミン、パキロセチン(ほぼほぼ躁転する、地面に落ちた挿管ようカニューレを地面から慌てて拾って消毒なしに患者に再び挿入する))など、そういう問題を入れたらどうかという議論もありました。

これから先、この試験がどのような形式になっていくのかわからないのですが、統計問題を解かせるために問題全体を底上げした可能性はあると、カリキュラム委員会の議事録を読んでいると思います。

各問題の正解者の正確な分散値(ばらつき具合)は日本心理研修センターとおそらく厚生労働省しか把握していません。これまで統計問題を平易にして出題していたにもかかわらず(のように第 2 回試験までは現任者講習テキストを読んでいれば解けていたのでそう思いまた。)、解けなかった、それでは統計を難しくしてみよう、将来的には統計の比率を上げてみようという話になってもおかしくはないと思います。

また、精神保健福祉士、社会福祉士、介護福祉士の3福祉士は、1科目でも0点科目があると合格することができません。将来的には試験がそのように変わる可能性がありますが、それは G ルートが終わった後かもしれません。そうすると統計が苦手な学生たちが「統計は捨てた」とは言っていられないわけです。

実際、今回の試験では新卒Eルートが81.0 パーセントの高成績で合格していました。Eルートは院から途中で入ったのではなく、学部から統計をたたき込まれた筋金入りの受験生たちでした。Gルートで統計を捨てて辛くも合格した人もいましたが、統計を捨てたために合格できなかった人も多いのではないでしょうか。

今後の試験の成り行き、第4回試験がどうなるかはわかりません。しかし1回1回の試験のあり方は各問題の正答率を見て、テスト理論を使用して心理学知識を確実に持っている人を選別するようにしているのだと思います。

そうすると次の第4回試験がどうなるのか確実にはわかりませんが、第2回試験と比較して難易度が上がった、それにもかかわらず合格率が上昇したということで、第 4 回試験は今回と同じ難易度か、ひょっとしたら今回より難化する可能性もあるかもしれないと思うのです。

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○ 第4回公認心理師試験予想難易度

1. 序

これまでの印象から、第1回試験=平易、第2回試験=第1回の2 倍の難易度(少なくとも合格率からは)、第3回=「雑学クイズ王決定戦」という感想を持っています。さて、そうすると「果たしてこの試験は試験としての統一性がある、連続性があるものなのだろうか?」という疑問を持ってしまいます。これは僕だけではないと思います。

では次はどんな種類の試験がどんな難易度で出題されていくか、について考えてみます。ちなみに第3回までの受験者総数 66,861 人合格者、43,740 人、総合計合格率 65.4 パーセントになります。

2.現状

何人合格させて、合格率を何パーセントにさせるかは、試験の難易度に依存しています。カリキュラム委員会での試算で、現在心理職専任で働いている人数は 5~6 万人、ということを考えて MAX 合格者を逆算してみると14,000 人ほどは合格させてもいいわけです。「多分」ですが、次回と次々回の受験者を合わせるとだんだん受験者は減ってくると思うので、第4回、第5回受験は合わせて2万人程度と仮定します。

実は今までこの中に心理専業者ではない他職種 G ルートも相当混ざっているわけですが厚生労働省も日本心理研修センターも誰が心理職専業で誰が専業でないのかはっきりとした数はわからないでしょう。というのも、1回目の試験、2回目の試験、3回目の試験でそれぞれ Gルートの受験者数、Gルートの中でも学部卒や科目読み替え不可能だった心理専業者がいるのですが、その割合がわからないからです。

ちなみにGルート合格者は第1回 12,531 人、第2回 4,728人、第3回 5, 201 人です。3回の試験での総合計は 22,460 人、この中には医師、看護師、教員、福祉士等が含まれているので他職種の人々がどれだけ含まれているのかはわかりません。ただ、2018年4月1日現在での臨床心理士総数が 32,354 人なので、これまでの臨床心理士合格者数がまあだいたい近似値なのかな?臨床心理士でこれから公認心理師を取ろう(含むリベンジ組)、とか臨床心理士だけでやっていけばいいから公認心理師は不要だ、とかいろんな人がいるだとうとは思えるわけです。

3. 予想難易度はどうなる?

(1) 第1回レベル

これはあり得るかあり得ないかというと、多分「ない」だろうと思います。どんな国家試験もたいてい第1回は現任者へのサービスになることは多いわけですが、ただし、全くの無条件ではないわけです。

確かに第1回試験と第2回試験の難易度のあまりの相違に阿鼻叫喚だったのですが、第2回の試験問題が著しく臨床心理学を学んだ者としては不適切だったかどうかということについては、絶対に不適切だったとも言い切れないわけです。実際、僕も解いてみましたし、他の心理専修者にも解いてもらった際、ものすごく点数が落ちたかというと、日本心理研修センターが出している統計ほどには落ちることはなかっただろうというのが率直な感想です。

(2) 第2回試験程度の難易度

割とこれがありそうなシナリオのような気がします。統計は取っていません。ただし、周囲からの話を聞くと、割と高得点(8 割ぐらい)の人もいれば、ギリギリ合格、ギリギリ不合格の人もいて、分散(散らばり具合)を見ても自然界に存在している標準的な正規分布に近いような気がするからです。「それでも 46.4パーセントの数字は低すぎはしないかい?」という反論もありそうですが、第2回試験では新卒 D2 ルートが 58.8パーセントだったことで「適正な試験だった」という評価があります。

(3) 第3回試験程度の難易度

このシナリオは「ない」とは言い切れませんが、望ましくないなあ、という感想は持ちます。きっとこの試験の分散(点数のちらばり具合)は小さかったような気がしています。新卒者が 81 パーセント取れていますが140~150 点程度の合格者は多かったような気がしています。全体の合格者もその程度だったかもしれません。

「解けない問題は徹底的に解けない、誰も正答を出すことができなかった問題」「わかる問題は解きやすくて心理学院卒なら誰もが解ける程度の難易度」ということだと、解ける問題を落とした人は合格できなかった、という気がします。

4.結語

公認心理師試験は第1回~第3回までの間に相当迷走しているような気がします。そうすると「これは同一性を保った同じ試験なのか」と考えるとかなり怪しい気がします。

1回目の試験だけは狙いがわかるのですが、2 回目3 回目となるともうわからなくなってしまいます。どこから不意打ちをされるのかわからない試験、ではなく、努力していれば解ける、という試験にして欲しいと思うのです。

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◯ 第1回公認心理師試験と第3回試験

1.序

第1回試験は平易で誰しも合格できた(総計79.1パーセント合格率)「8割合格なんて簡単じゃね?」と思われています。実際のところ、第1回試験を試しに解いてみて「解ける」と思ったものの、それ以降の試験の困難さに辟易として「第1回試験優しすぎておこ」と思った人たちも多かったでしょう。

ところがこれに関しては各予備校や僕も含めて「実情ちゃうわ」と思っている人たちが多いのも事実です。

まず第1回試験はブループリントがワケワカメなので感情の高次回路とか低次回路とはなんじゃい?「負の相補性negative-complementarity)とは?予防のためのKaplanモデルとはなんじゃい。

Caplan, Gなら知っとるが(明らかな誤植)、進化心理学は全然習ったことない。あ、ロールシャッハの復習しなければ、精神分析もやっとかねば、とわけのわからない勉強をしていたわけです。

結果的にただし仲間のCちゃんは無勉で落ちていました。僕も「ノー勉でいいや、ブループリントどっかで聞いた言葉ばかりだし」とと思っていたら全然違ったわけです。

僕は公認心理師法が施行されることになると聞いてその間臨床心理士の過去問をありったけ解いて「まあこれだけ連続して合格点が取れるんだったら大丈夫だろう」と思って出題基準ブループリントを見たら全然違っていたわけです。

小川俊樹先生が出題委員なのでいちおうロールシャッハエクスナー法は勉強しておいたのですが、その他に精神分析もいちおう「出るかな?」と思っておさらいもしておいたわけです。が、これらはムダでした。

で、辰○の模試も受けてみたわけですが、ブループリント準拠ということで結構難しく感じ「ちょ、こんな難しい問題でるわけねえだろ www草」と思ったらだいたい同じぐらいのレベルのものが出て驚いた覚えがあります。まあ模試も復習しておいてよかったな、というところです。

第 2 回試験が難しくてみなさんショックを受けた、第3回はまた別の意味で難しかったからです。

第3回試験合格者にそれぞれ話を聞いてみると、多分その点数には分散「ばらつき具合」が小さかっただろうことです。(この辺りは日本心理研修センターから毎度毎度発表がないのでわからない。)

第1回試験合格者に話を聞くと、8割合格者もいれば 139 点合格者、140 点合格者、160 点ぐらいの人も多くて、もうばらばらという感じでした。

ところが第3回試験になるととたんにみなさん 150 点代前半がやたらと多かったなあというのが僕の印象です。大きく点数を伸ばしたわけではないけれども取らなければならない問題を死守して取った人が合格していたわけです。その場合も心理学の基礎の基礎を知らない人は点数が取れなかった。

第3回試験は「悪問・奇問」が多かった。確かにその意見は当たっていて、それはそうだと思うわけですが、その問題を除いてろ過したら、まあまあ普通の問題も多かったと思います。

しっかりとした臨床心理学的センスを持っていて、きちんとそれを習い覚えていて、基礎心理学もできていた。医学問題がむちゃくちゃ難しかったのは医療従事者へのサービスという感じもあったのですが、医療従事者は司法や教育はわからず、やはり苦しんだわけです。

今回Eルートの合格者が8割出たわけですが、この合格者の8割が 80パーセントの正答率があったかのように数字のマジックで、見た人は「さすが新卒者だなあ」と思ったのかもしれませんが、実際のところは見た目の罠で、分散が広がっていなかったと思うので新卒者でも 140 点台、150 点台の合格者は多かったのだと思います。

ということを念頭に置いて今回の数値を見るとこの辺りの多分中央値の合格者が話しているとおり「はっきりとわかっているところは一問も落とせなかったし、統計がわかる人は統計も正解しなければならなかったきわどい試験だった」ということを感じるのです。

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ᴄʟᴇᴀɴ ᴛʜᴇ ᴠɪᴇᴡғɪɴᴅᴇʀ.
無意識のうちに膨れた傲慢さを洗い流せるような。そんな瞬間が時には必要なんだと思う。

by女癖の悪い心理職・公認と臨床はポリアモリースピリッツで乗り切れ

1.序

最近仲のいい、りるみん(LINE的な意味で)のリクエストでポリアモリーの話を無理矢理書くことになりました。

昨日のなんだかセクシャリティに関するコンテンツの話の続きです。本当に話した内容はヤバたん過ぎて門外不出です。

まずポリアモリーというのは、複数の人と交際をしていてそれがどの交際しているパートナーにも許されている状態です。そしてこじつけると公認心理師試験と臨床のバラエティに富んだ出題傾向はまあポリアモリーだなあと無理矢理セクシャルな嗜癖の話しもしながら、りるみんにこのお題をおねだりされました。

2.会話

りるみん:なあひなぞうはホントに女癖悪いのか?

僕:え、よく女癖悪いってブログに書いとるやん。でもホントは違うで。ありゃキャラ立てのために書いとる。実は優しい人格者なだけや。女の人は大変やなと思ってPMSやPMDDの書評書いたことある。翻訳したその先生の事務所で働いとったからそこら辺の相談乗れるのは強みやな。仕事にも役立つ。

り:どんなん対応があるんや

僕:利尿作用で水分不足になるから禁コーヒー。肉は食え。肉の中のアミノ酸トリプトファンは日光でセロトニンになる。要するに健康的で普通の規則正しい生活をしろ。無茶なダイエットして野菜しか食わんと症状ひどくなるぞ。ジャンクフードもダメ。あとは病院行け。出された薬は飲め。身体冷やすな。腹巻きでもホッカイロでも使え。ぬる湯に使って身体の芯から温めて冷やすな

り:詳しいな

僕:女性だからPMSに詳しいわけじゃない。男でも研究しとったら詳しい

り:確かに男も○に詳しいわけじゃないわな。昔は女は生理中は小屋に閉じ込められたらしいな

僕:穢れの概念やな。実際にはPMDDで感情的に不安定になって閉じ込められたのかもしれん。今はSSRI出すねえ。狐憑きも日本独自の概念や。PTSDと思ってる

あくまで俺の仮説だけど狐憑きはPTSDだったんじゃないか?医者からそういう仮説聞いてエビデンス全然ないんだけど精神分析の端緒になったヒステリーもPTSDと思う

り:なんでや

僕:19世紀ウィーンは色街がなかった。だから弱い少女が性虐待に遭ってヒステリーという形で解離症状を示した。狐憑きも性被害の解離症状か短期精神病や。統合失調症スペクトラムに入っとるな

あと森田正馬の祈祷精神病、中井久夫が取り上げた宗教性憑依妄想症候群は本人が苦しんでいなくて文化の中に溶け込んでいれば疾患とはみなされない。これは教科書にも書いてある。中井久夫が示した天理教開祖の中山ミキがそうや。いきなり旦那子どもに手伝わせて持ちモノ全部捨てると言って家に縄をかけて引き倒した

り:すごみん

僕:シャーマンもその文化の中で受け入れられていれば統合失調症スペクトラムに入らない。中井久夫は大胆にも統合失調症を文化依存症候群の一種と定義づけようとした

り:文化依存症候群ってなんや?

僕:その国や文化圏にしかない特定の精神疾患な。日本の対人恐怖症、パリで暮らし始めた外国人の適応障害のパリ症候群、アイヌのイムimuという価値観の混乱で錯乱状態、マレーシアのアモックとかたくさんあるけどな

り:PTSDの性被害は大変そうやな。性被害受けた子が○っくす依存症になったり。どないするんやろか 

僕:それは経験の陳腐化やな。元のトラウマを薄めるようなもんや。性被害患者はソマティカルな、身体的な視点も取り入れた療法としてダンスやヨガや太極拳が勧められる。ただし体が動かなくて性行為をする時だけ身体が動く場合もある。だから○っクル依存になるという説もある

精神療法としてはゴールドスタンダードなEMDR、EMDR学会のホームページ にわかりやすく書いてある。そしてこのソマティックエクスペリエンス、持続エクスポージャー法、CPTもある。持続エクスポージャー法、PEは想像的にトラウマティックな場面を思い浮かべる。実際に似た現場に行かせるという暴露を行うけど戦場や本当に危険な場所はダメだ

あとPEはトラウマ場面を想起してカウンセリングをする。その録音データを毎日聞く

り:PTSDになったとしても持続エクスポージャー法、わては無理や。暴露とかこわすぎ
CPTってなんや?

僕:認知療法の一種や。トラウマに引っかかってるスタックポイントからクライエントを自由にする。これもホームページが詳しい。

CPTSDやPTSD患者と境界性パーソナリティ障害BPDは症状がよく似てる。併存している場合もある

だから弁証法的行動療法をやる。以前 B群パーソナリティ障害・境界性パーソナリティ障害の治療 の記事にも書いたけどな。氷を握る。10円玉を縦に立てる。現実感覚を取り戻す。集中して全てを忘れる

あと対人関係療法IPTもPTSDを扱う。かなり多くの精神療法がPTSD治療に適している

り:ひなぞう質問があるんや。教育相談所でバイトしてた時抜毛症がひどくていつも帽子かぶってた女の子おった。あれはなんや?

僕:自傷行為ともとらえられるけどチックの可能性もあるなハロペリドールHaloperidolが使われて好転することもある

り:ほう、チックか

僕:薬理学はたくさん記事にしたけどムードスタビライザーmood stabilizer、主に双極性障害、躁うつ病に使われるけど他の感情不安定な患者さんにも使われる。

り:むーどすたびらいざー?

僕:気分安定剤、抗てんかん薬が多いな。ラモトリギンLamotrigineはスティーブンジョンソン症候群という湿疹から皮膚の壊死の副作用、まあ滅多に出ないけれど湿疹が出たらすぐ中止、ラモトリギンが今では双極性障害のゴールドスタンダード、ほぼほぼ双極性障害だけにしか使われない炭酸リチウムLithium carbonate、同じく抗てんかん剤バルプロ酸ナトリウムSodium valproate、カルバマゼピンCarbamazepineなんかがそうだね

り:ふむり。まだ質問あるぬ。今回のコロナで医療者が受ける影響について知りたいぬ

僕:ほい。ノルウェーの英語論文 このabstractに載ってる。

カウンセラーも13.7パーセントのPTSDノルウェー版チェックリストに引っかかってる。

り:おお、でもPTSDって直接見聞きしたものじゃないと診断できないんじゃないっけ?

僕:ノルウェー版は違うねえ。フツーは職業で聞いただけだとPTSDと定義されない。DSMだと近親者か親友からずっとトラウマティックな話を聞かされたのはPTSDの診断おけまる

DSM-5は警察みたいに職業的に遺体や虐待場面に暴露されるのが加わったのに注意してね

2次受傷はカウンセラーにもあるよ

り:なんかひなぞう頭いい人のように思えたぞ

僕:いや、あの

(おまけ)

僕:りるみんは今日のタイトルに戻って一途なのか?

りるみん:わてフツーやん

僕:乙女の暴走で赤ボールペンでラブレター1晩20枚書いたり、曲がり角で待ち受けてパンくわえながら遅刻しそうになりながら意中の男とぶつかって倒したり男の家の隣に住んで2階から毎朝起こしに行ったり、お弁当間違って1個作り過ぎて男に渡したりせんのか?

り:それフツーちゃうで。それよりひなたみんのブログ読んでると女癖悪いように思えるぞ

僕:いや俺は優しいだけだよ。ひたすら優しい。そしてアグレッシブだから仲良い女の子守るためなら負けても負けても全力で戦う。負けて倒れたら起き上がって大事な人を守るためにまた戦う。ただそれだけだ。理由がわからん

り:…あんたそりゃ感謝されて普通の人でも全てを投げ出してすがりついて来るぞ。ひなぞうはメンヘラメーカーやな

僕:そうか…気づかんかったわ

り:ひなぞう何年その仕事やっとるんや?ちゃんと断ってるんか?

僕:うん、2割ぐらいは

り:ひなぞう、りるみんが心理職ダメダメ選手権私生活部門日本一認定するわ

(了)

健康な人も有酸素運動になるので踊りましょう

【まなこ】Make you happy 踊ってみた

 


公認心理師試験対策


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