○ 公認心理師受験生・心理職に落とすコロナの暗い影
さて、試験は迫って来ましたが受験生のみなさん、ワクチン(特にMワクチン)の副反応は大丈夫でしょうか。今副反応の真っ最中としても試験までには平常に戻っているので平気と思いますが、問題は感染そのものです。
2021.9.1現在で新規感染者全国17,709人、デルタ株のほかにミュー株も確認され、全く予断を許さない状況です。ワクチンを2回接種していたとしても重症化はしなくとも感染の危険性はあるということで大変な状態にあります。
受験資格があっても「コロナが落ち着いてから」と受験そのものを自粛しなければならない人もいたかもしれません。ただし、1年後に絶対に落ち着いているという約束は誰にもできない状態です。
イギリスはワクチン接種がかなり進んでいる国ですが、それでも1日当たり3万人以上の感染者を出しています。
現在受験生の勤務先として考えられるのは医療機関、福祉施設、教育機関等と、どこも患者さん、利用者さんに感染させることは致命的な職場が多いと思います。
したがって、例えば緊急事態宣言からまた別の緊急事態宣言が出ている遠隔地を移動すると一定期間出勤を制限されてその間自宅隔離を余儀なくされてしまう職場もあり、その間は無給扱いされてしまう場合もあると聞きます。
そういった意味で昨年度の受験に引き続いて今年は特殊な状況での受験になるのです。どんな場合も安全策に気を使うに越したことはなく、日本心理研修センターでも感染対策には十分気を付けて体温チェック、ソーシャルディスタンスを保った受験対策を取っているのですがそれとて万全とは言えません。
「感染」はもちろん他者に感染させるという危険だけでなく、受験生の生命心身の状態にも深くかかわってきます。僕なんぞはもう職場と家とスーパーやコンビニの往復のみにするということで心を砕いているのですが(強力な「勧告」も職場からされている。)今回の試験は「例外」です。
また、感染者は行動履歴というものを保健所に出すのですが、本人が自粛していても家族はどうしても人ごみのなかで仕事をしなければならない立場にあるなど、何をしてもしなくても絶対の安全策は確保できないという状態です。
われわれ心理職は(Gルート医療・福祉職・教育職等も)かなりの脅威に晒されていることは間違いないです。心理風情が何をやったところで(コロナ関係の遠隔研究会出まくったのですが)には感染を防止することはできないのですが、とにかく受験生のみなさんには受験の際には飲食店を利用しないことをお勧めします。
極力家から持ってきたお弁当やコンビニを利用する、ホテル宿泊の際も外食は避ける(外食産業で親御さんや自分が働いている方は申し訳ないと思っています。)等対策は万全にして万全過ぎることはありません。
さて、ここで受験生のみなさん、心理職のみなさんにもきちんとアナウンスしておきたいことがあるのですが、各機関では積極的にコロナ対応の電話相談を行っています。
厚生労働省のコロナ相談窓口(メンタル相談には未対応と思われます。)
日本臨床心理士会コロナ相談窓口
期 間:2020年4月20日から2021年12月末日まで(祝日も開設します)
開設時間:毎週月曜~土曜 午前10時~13時
電話番号:050-3628-5672
また、有料ですが医療従事者のためのコロナ相談窓口もあります。
新型コロナウイルス対策にかかわる医療従事者や介護従事者等を対象とした心理カウンセリングサービスを開始します(メディカ出版)
10:00~22:00 3,000円(税別)/45分
22:00~23:00 4,000円(税別)/45分
※ 時間がかなり自由が効くという点では有料でも医療従事者全般の方が利用できるというメリットは大きいでしょう。
さて、こういった事態ですので、受験生、心理職のみなさんにおかれましては不安ながらも試験や患者さん、クライエントさんのためには力を尽くして欲しいと思います。
僕自身もワクチン接種は終えているもののカウンセリング、心理テスト件数は対面ではなるべく減らしています。産業−医療場面で働いていて、コロナ患者さんはその中でも確実に発生しているのです。
photo by ᴷᵁᴿᴼ' @PhotoKuro_
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