ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

カテゴリ: Gルート

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◯ 公認心理師・臨床心理士の求人状況・2020.春/上手な就・転職の仕方・Gルート心理職初経験者も

ハローワークインターネットサービスで全国の臨床心理士・公認心理師の求人情報を定期的に見ています。さて、常勤・非常勤にかかわらず検索をしてみました。職業コードナンバーは臨床心理士2207、新しく加わった公認心理師は2210です。

「臨床心理士」で検索をかけると757件、「公認心理師」で検索をすると257件の求人がヒットします。

4月採用を考えると今が駆け込み就職のヤマです。内定を断った人もいるので焦って人を探している事業所もあるでしょう。いい人材が欲しいので1年を通じて優秀な応募者がやって来るのを待っている事業所もあります。

さて、ハローワーク求人の中身を見てみると、パートは時給900円台から時給1500円台まで、このあたりはまあ心理職のアルバイトの相場かなと思います。常勤では月給15万円台から25万円ぐらいまで、これが相変わらずの心理職の給与水準なのかもしれません。

求人をよく見てみると、公認心理師募集でも入職したら即心理検査を取れるような戦力として期待されていることがわかります。

公認心理師のみの有資格者は、どこかで心理検査スキルを身につけていた、あるいは自己研鑽の結果として心理検査がすぐできるという能力が必要なようです。

厳しいようですが、これは企業の中途採用でも同じで、中途採用は即戦力しか採用しません。新卒のポテンシャル採用ならば、新卒のやる気のある人を育てるという意味合いがあります。さらに厳しいことを言うと、心理職はどこかで心理職としての経験を積んだ即戦力採用が中心になっているという印象を受けます。

ここで疑問が湧くのですが、「それじゃ、一番最初の経験というやつをどこで積めばいいんだい?」ということになるわけですが、新卒の人は比較的児童&医療領域で受け入れられて、勉強しながら仕事をすることについて寛容です。

教育相談所で働きながらスクールカウンセラーをしたり、クリニックでアルバイトをしたりデイケアでフロアスタッフをする人もいます。就労継続支援施設や児童養護施設など、福祉現場は偉そうに(という人はあまりいないと期待したいですが)座っているだけの心理職よりは若い新人が体を動かしてなんぼのものかという感じもあります。

せっかく公認心理師求人が徐々に増えてきたのですから、臨床心理士を持っていない人でも新規チャレンジして欲しいと思います。即戦力採用にも例外はありそうです。心理職としての経験だけでなく、幅広く組織の中でマネジメント能力を持つ人、これまで他職種だったとしても、連携が上手な管理職経験者は採用されやすいでしょう。

皮肉なことですが、どこの事業体でも「転職する必要がないぐらい現在の職場でいきいきとバリバリ活躍していて今の仕事には何の不満もない」ことを証明しないと採用されるのは困難という、非常に矛盾した課題を突きつけられます。

現在多くの医療関係の求人サイトが立ち上がっていて、臨床心理士、公認心理師の求人があります。ぱっと見てジョブメドレーという医療・介護専門エージェントが医療、リハビリテーションセンター、児童領域の求人も豊富なようです。スカウト会社でもあるようです。

indeedはスカウト会社ではなく、求人検索エンジンです。ハローワークの求人検索を使うべきか、広告を出している求人情報を使うべきか、公認心理師の求人がだんだんといろいろなエージェントから出てきている今、どんな媒体を使うか迷うところです。

探せば検索エンジン会社、スカウト会社、いろいろあります。電話でいろいろ話を聞いたり、よくサイトを見ていたりしていると、非公開求人があり、求職希望者に対して応募書類の添削や面接トレーニングをやりますと明記してある、こころJOBは登録しておく価値があると思います。

ハローワークと一般求人情報の違いは、ハローワークはお金をかけないで無料で求人をしているというところです。無料だから求人側にとってはいいところばかりか、というと書面上ですが厳しい審査があり、誇大広告のような求人検出力もそこそこあります。怪しい求人情報がくぐり抜けてしまうこともあります(元ハローワークカウンセラーとしての経験から)。

だからといってお金をかけて新聞広告のチラシやファミレスやコンビニに置いてある無料求人誌(に心理職の募集をかけているところはありませんが)に「若い人ばかりの明るい会社、業務拡大につき営業マン現在100人のところ、一気に200人募集!」とバシバシ広告を掲載してあるのを見ると、若い人しか勤まらなくてしかも離職率も相当に高いんだなと思って引きつってしまいます。

どこでも公務員への転職は安全パイですが、労働時間がなかなかブラックな心理職公務員もあります。国公立でも私立でも大学病院はなかなかホワイトそうです。

病院やクリニックで院長がワンマンでも別にダメな職場とも限りません。きちんとした人格者の経営している病院ならスタッフも気持ちよく働けます。

そのあたりを考えると、あくまで僕の私見ですが、オーナー、社長、院長の性格と求職者の意向をマッチさせようとしているスカウト会社は良心的ではないでしょうか。この過渡期だからこそ、公認心理師・心理職の職場の特性と求職者のニーズをうまくコーディネートできるエージェントを利用してこれから公認心理師の人たちはいい職業選択に役立てて欲しいと思います。

(おまけ)
准看L君:ひなたさんって金持ちっすか?今ヒマだから聞いてみたいんですけど。ヒマなんで。
僕:うん、すごく金持ちだよ。いつも業◯◯用スーパーの500グラム298円のコーヒー買ってるし。
L君:それ、品質ヤバくないっすか?
僕:うーん、ケミカルな最先端科学の味がする。とりあえず色は黒い。
L君:お金持ちだったらもっといいもの買ってくださいよ。
僕:いや、金持ちはお金使わないから金持ちなんだよ。この前2キロ千円の焼肉用の味付け冷凍肉買ってね、それで
L君:機材出し行ってきまーす。ひなたさんもちゃんと仕事してね。
(おしまい)

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◯ Gルート公認心理師・中西美穂さんの葛藤

拙ブログの読者でよくコメントをくださる中西美穂様に割と強引?に近くお願いして寄稿をいただきました。公認心理師制度への期待を胸に第2回試験を通過、開業心理専門職としてこれからさらにフィールドを広げたいと思っている方です。この方の医療知識の奥深さと心理職としての造詣の深さは相当なものだと思います。

さて、以下原文を掲載させていただきます。

(以下中西美穂様寄稿文)

稚拙な文書ですが、良かったら引用下さい。

公認心理師は、非常に横断的な資格で「医療・教育・産業・福祉・司法」にまたがり相談や観察、分析、心理、健康支援を行う事は、これから公認心理師になろうと思っている方や公認心理師に合格された方にとっては、周知の事と思います。

私は家族がいて、妻であり旦那がいて、子供がいる状況なので、特にそう思いますが、出来るならステーキとグラタンとチャーハンくらい週に一度食べれるくらいの職業になって欲しいと思います。鰻とすき焼きが他の日に食べれるくらいだと同じ師業でも医がつく師業になります。博士号まで取る方は、とても熱心で慎ましく純粋な方が多くいます。

そして、教授も稼ぐ為に学問をするのは、醜い様な呪文をかけるかもしれません。学生の内は、魔法が妖精と共に解けない錯覚に見えるかもしれません。でも、術を持って実践部隊に出ると山は高いし海は深いなんて事は、良く有ります。心理師の成長モデルは、そういう様々な意味合いも込めての成長モデルだと思います。

先に言ったステーキとグラタンとチャーハンは、私達の心と胃袋を豊にし、今日あった上手く行かなかったクライエントとの割り切れ無い気持ちや上司の理不尽な叱責も氷解させます。昭和枯れすすきみたいな状況では、クライエントを援助する側には、回れないと私は思います。 

本日、医師会から医師から昨今話題になっているコロナウィルスのスクリーニングから検査に進みたい意向を保健所に断られた件が話題になってました。

とんでもない事で早急に検査をすべきだと思いますが、医師会という団体はこういう声を各メディアや厚生労働省にちゃんと届けられる団体なんです。そこまで、公認心理師がなるには、この先何十年先かもしれません。

しかし、つまらない団体の利権争いより、公認心理師の声がきちんとメディアや行政に届けられる様に業界の取りまとめも今後必要だと思います。
公認心理師に求められるものについて、一日何なのか、考えて見ましたが、やはりソーシャルワーカーの視点は外せないと思います。

クライエントさんは、いつか飛び立つ日が来ます。その肩をそっと押すのが、公認心理師だと思います。その日の為に地域連携やら横の繋がりが必要ですし、医学的知識もあったに越した事は、ありません。私なんかは、有り合わせの材料で無理矢理、公認心理師になりました。

ペペロンチーノは、別名絶望のパスタと呼ばれるくらい少ない材料でパスタとして一品の料理になりますが、味付けや火加減、焦がし方、油の絡みは大切だと思います。

最後に、私自身、家庭を持ち子供がいる生活に今は慣れて大切にしてますが、人間理不尽に恋に落ち、どうしようも無い時間が、やって来る事も良くある事です。心理職は、女性が多いと聞きましたが、例えばシングルマザーになっても、困らないくらい社会的地位や収入が確保出来る事を望みます。

(以上)

中西さんは准看護師、ケアマネ、第2回公認心理師試験を突破、名古屋市内でカウンセリングを行っている方です。

mihonakanishiのブログ

https://mihonakanishi.hatenablog.com/

Gルート非臨床心理士合格者への批判があるのは承知していますが、中西さんの僕のブログへのコメントは常に心理・医学・行政を透徹した視点で見ている素晴らしいものだったのでそのまま転載します。

僕の「パーソナリティ障害に公認心理師が向かう時」記事では

http://hinata.website/archives/21891295.html

(以下コメント)

1. 中西美穂

境界性人格障害の方には治療契約がかなり大切なものになると思います。

心理療法における治療契約の意味↓
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhas/6/2/6_2_2_14/_pdf/-char/ja

深澤は次のように述べている。TA における契約主 義の根底にある人間観と信条は;

1私は OK,あなたは OK

2誰でも考える能力があり,自分の人生の最終的,究極的な責任者である

3自分の人生に,または人生から何を望むかというこ とを決められるのは本人だけ

4治療者のできることはクライエントが最終的に望んでいるものを実現することを邪魔しているものがあるとすれば,それを指摘してそれについて取り組むような環境をつくること

5二人で「クライエントが望む変容」のために分かち合う責任と,これを全うするために,互いにどのよの うな貢献ができるかをはっきりさせねばならない事である

と言っています。その通りですが、若く魅力的な女性が甘い香りの激しい台風をある時カウンセリングルームに持ってきて、全身全霊で悪意と善意を剥き出しにしたら時に1人のカウンセラーが適切な距離を持って心を乱さずに、もしくは乱された心を自己洞察しながら、枠組みに沿ってカウセリングを継続できるなら、かなりトレーニングを積んだカウンセラーだと思われます。

2. ひなたあきら

>>1中西美穂様
いつも鋭いコメントありがとうございます。

境界性人格障害の人は純粋です。

そしてその純粋さが医療者に向かう時、全幅の神格化された尊敬ともなり、次の瞬間には徹底したこきおろしによる否定にもなります。

崇め奉られて「いい気」になってしまうとその次に待っているのは陥穽です。

「先生がいなかったら死んでいました」と多くのカウンセラーが恐怖を感じるかもしれない、追い詰められたクライエントさんの発言をきちんと受け止めて返していくことが大切かと思います。

3. 中西美穂

心理専攻の方に一度境界性人格障害の方について相談した時に、(本人が困ってない点が問題点なんですよ)と言われました。ストンと心に落ちた良い話でした。

※ かなり説得力があるメッセージだと思います。苦悩を抱いているBPD、BPOの人もいれば他者が自己を領海侵犯してきているので私は悪くないと思いつつ苦しむ患者さんもいます。

「公認心理師試験のカウンセリング能力検出精度は?」

http://hinata.website/archives/21792521.html#comments
記事では

僕が心理職として悩みつつクライエントさんに相対していることを記述、コメントとして

1.中西美穂

いやいや、私も手探りな毎日です。この方には同じ内容でもこのニュアンスを強調した方が良いとか、個別性を踏まえた対応は、やっぱりしてます。
精神科病棟にいる時は、勉強不足で、境界性人格障害の方に振り回されたりしました。
介護分野に入り認知症リーダー研修の際に24時間シート↓
http://www.tojinkai.or.jp/chofukaen/especially/images/24sheet_sample.pdfを勉強し、人に対するアセスメントの仕方が変わったと思います。
当時拝見した認知症のパンフレットには、私は私らしくありたい。。。がサブタイトルでした。感傷的な様ですが、私も私らしくありたいとしみじみ思った記憶が有ります。
意向や満足度には、エビデンスが無いと駄目だとリーダー研修の講師に言われた時は頭が痛かったですが、専門職である無いに関わらず大切な視点だと思います。言葉で、有難うだったり、笑顔だったり評価は様々ですが、対象のレスポンスをキャッチするアンテナも必要だと思います。

をいただきました。

臨床心理士公認心理師両資格ホルダーで素晴らしい方はたくさんいます。学識が素晴らしく研究か優れていて精神療法が上手で人格が陶冶されていて後進の育成に熱心、そこまで絞り込むとどれだけの人が残るのでしょうか?

人間誰しもなんらかのウィークポイントはあり、もちろん僕にもあります。この試験は院卒臨床心理士も落ちる中で第2回試験をGルートで合格できた方は、大学院まで含めた6年間の経験と知識に比肩するものがないと合格点数には達しなかったでしょう。

さて、中西さんの寄稿文に戻ります。ステーキ、グラタン、チャーハン、栄養があって心もお腹も満たされる食事は、まだできたばかりの公認心理師制度そのものに対して必要です。

中西さんはご自身の謙遜が強く、ありあわせの材料で絶望のパスタ、ペペロンチーノのように公認心理師心理師試験に臨んだと記述していましたが、その少ない材料を絶妙な味に仕上げるのはシェフの腕前次第です。

僕は公認心理師制度はまだインスタント食品の域を出ていないのではないかと思っています。もしくは作ってみるまでは味がわからない、様々な材料を集めた寄せ鍋で、入れてはいけない「これ食材なの?」という素材を入れてしまって味の不協和も起こしています。

職業的にも食べられる資格として、そして国民、関連他職種、患者さん等さまざまな人が見たときに、この資格はきちんとした立派な料理、制度だと思われる資格になって欲しいと思っています。

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◯ 公認心理師試験Gルート受験者合格のための3つの法則

公認心理師試験Gルート、特に臨床心理士を取得していなかった方々には強味と弱み、両方があります。

それらを理解して約5カ月の間、効率よく勉強していけば合格を入手できる可能性が高まります。

1.基礎心理学・社会心理学・臨床心理学暗記科目はみっちりとやること

Gルート受験者の方は臨床心理士非保持者他職種(教員、看護師、言語聴覚士、作業療法士、精神保健福祉士、社会福祉士etc)からの参入+臨床心理士か読み替え不可能な大学・大学院卒の方々で構成されています。

他職種の方々は面食らうような問題ばかりで特に第2回試験過去問を見て困難だと感じたでしょう。

この試験は他職種の方々は他資格を取った時のことをよーく思い出して欲しいのですが、試験に通れば一人前で一人立ちしてやっていける実力を身につけるための試験ではありません。

むしろ試験点数を1点1点積み重ねて取るための試験なので、1点問題の知識問題は118問、事例問題38問×3=114点、「じゃ、事例問題を長年のプロのセンスで解き切ればいいじゃない?」と思いがちですが、それは間違っています。

とある予備校の統計によれば第2回試験は知識問題よりも事例問題が足を引っ張って受験者の点数を引き下げていた、事例問題の正答率は知識問題よりも低かったと言われていますが、これには僕も納得です。

ですから他職種からの受験者、そして臨床心理士でも科目読み替え不能だった人や現任者ともならない、臨床経験値長い人は正答率が低く出る事例問題よりも知識問題の1点の積み重ねを重視しするべきだと思います。

センスがよくて114点事例問題満点、知識問題118点は偶然四択で正解できれば30点、144点、合格かな?ということは絶対あり得ません。

何しろ事例問題が難しいですし、事例問題や地雷問題には知識なしで国語力オンリーで絶対の解を求めるのは難しいです。事例問題も高度な知識を要しています。心理学基礎知識を身につけましょう。

ここでGルート受験者の強味は、「ほぼ初学者なので」「知識が古いか何らかの理由で欠けているところがある」のでイチから初心で勉強できることです。

ヴントから始まる心理学史、ガレノスやクレッチマーの類型論、性格心理学のビッグ5。

記憶、認知、学習、社会心理学、統計という臨床能力とは関係なさそうな学習領域は踏み絵です。

どれだけ心理学徒として大学院レベルの基礎心理を身につけているかを問うているので、知識問題で6割以上は取れないと総合合格点には届かないことがあり得るのです。

第2回試験では事例問題の中に知識問題を混ぜ込んで「事例問題は国語力を問うものと思ってたのに知らない単語ばかり。ナニソレ?」状態だった人が多かったと聞きます。

そう考えたら小手先だけのテクニックで事例問題を解き切ることを考えるのではなく、心理学1年生として基礎心理学を徹底的に学ぶという白紙の状態(タブラ・ラサ)で知識は網羅して学ぶことが有効です。

2.Gルートの弱味とは?経験が邪魔をする。

他職種の方々も経験が長い臨床心理士Gルートの方々も共通して言えることですが、採用面接ならば経験値が高いことはウェルカムです。

ところがこの試験は、特に経験値が高いことが得点を下げる可能性が高いです。

他領域職種の方々も心理職も例えば少しストレッチをしたりウォーキングをするのがメンタル面にもいい影響を与えることを知っています。

また、現実的なケースワークが必要なことも事実です。

これまで試験には出ていない事態を想定します。例えば虚偽性障害(詐病)の場合は心配して慌てている学校や企業の上司に対してすぐ連絡しないとならないのですが、この試験はあくまでも面接室の中で完結するやり方が正解になることが多いので時間をかけて共感するのが正解では?と思うのです。

しかもこれはケースバイケースで、児童虐待やスクールカウンセラーの場合には一刻も早く通報したり、情報共有を組織内で行わなければならないという気まぐれな出題で過去問をやってみて理解に苦しんだ人も多いのではないでしょうか?

チーム学校、チーム医療、守秘義務と安全配慮義務の拮抗をどう解釈するかはセンスの問題というよりも知識問題の可能性が高いです。

各種通達、法律はよく目を通しておきましょう。

自分が置かれてきた現場ルールには縛られず、この試験だけ通用する正答を選んでください。

僕も試験を解いていて「自分だったら必ずこうする」と思ってもそれはひっかけ問題なのでその選択肢は選びません。

マークシート相手にプライドと自己の仕事の姿勢に対する矜恃があるからと自説を主張しても合格が遠のくばかりです。

そして自分の専門分野と思われる部分についてこそ、イチから勉強し直すことが大切です。

持っている知識はもう古くなっていて、あるいはその領域でプロとして活躍しているからこそ感覚と経験で仕事をしている自負があります。

それらを全てさらっと忘れて特に専門分野については初心に帰って勉強し直しましょう。

制度も法律も時間が経てば変わっています。現場感覚で行っていることは公認心理師試験では誤答とされる事が多いアンサーです。

いろいろな事に精通して詳しいのだと思っている人ほど基礎の基礎から学び直すべきではないでしょうか?

3.Gルートの強味

Gルートの強味は心理学の専門家でない方も多い、あるいはブランクがあったり経験が長い方も多いので、知らない事が多い、あるい昔過ぎて忘れている知識が多い。

ということです。

したがって割り切ってしまえば「知らない事だらけだから初心に立ち戻ってやってみよう」

という謙虚になれる人たちが多く、講義を受けに行ったりネットでの情報をうまく活用して知らないことをどんどん勉強して吸収していきます。

確かにそういう人たちが「試験は試験」として多く合格しています。

Gルートの中で合格を勝ちうる人たちを見ていると専門家として過剰に自信を持って臨むのではなく、無知の知として心理学最新分野、基礎心理の基礎、各法律制度や通達はわからないことだらけという自覚を持てる能力がある人たちです。

なんでも目を通して試験のために自分のものとして知識を身につけることが必要かと思えるのです。


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◯ Gルート再考・みんな、ワタシのために争わないで!

さて、第1回公認心理師試験ではGルート合格者は12,183人、第2回では4,728人と合計16,911人と3万5千人の半数に迫る勢いで合格者が出ています。

現任者講習を受けてもノー勉ではとてもたちうちできない試験です。

第2回試験では41.8パーセントの合格率。

これからの試験水準は多分?第2回と同じ程度、第3回は合格率が落ちそうかな
と思っているのです。

Gルート受験者の中には「オレもワタシも」という受験者、公認心理師資格を魅力的に思った新受験者と再受験者。

悲しいながらどの受験者、医師国家試験では既卒再受験者を鬼のように缶詰めにしてなお合格率は50パーセントと医師国家試験は「受からなければただの人以下」と言われているのできっついでしょう。

公認心理師は別に受からなくても福祉職困りません。

で、受かったとしても名刺に書けるぐらいかな?

ちなみにGルートにも臨床心理士は多いです。

ま、そんなわけで各種他ルート所持者が公認心ピン理師に受かったとしてもそれはそれは制度がそう認めているわけで公臨両方師が何を言っても変わらない真実なわけです。

そしてあーあ、もうこの仕事はヤダから心理専門職に就こうかな?

というのは歓迎されない、でも歓迎される場合もあるわけです。

だって注射ができる公認看護師なんて欲しい病院多そうですよ?

でも一方で心理職専門の公臨両方士はテストにも長けていて、プロフェショナルの心理職として期待されているわけです。

2024年、経過措置を認めた厚生労働省は非常に先見の明があったわけです。(かな?)なんだか精神科看護師はどんどん受けて、受かっている人もいます。

Gルートっぽい何かはひょっとしたら残るかも、なくなる説が多いです。

心理職として実際に働かない名刺の肥やしみたいな人は当初の5年間の「あー、それで受かったから心理専門職はちょっとねえ」と思われたり便利に使われたりいろいろでしょう。


ま、棲み分けして仲良くやりましょう。と思いませんか?

他職種は公認心理師心理に特化して就職転職する事は困難です。

そして心理職を専門としてやりたい人も少ないんじゃないかと思います。

なんだか結論がでてしまったのでもう争わない方がいいかな?

採用側だってそりゃ何のテストができるのか、カウンセリング能力があるのか見ます。

以上戯言でした。

(おまけ)

絵は千美梨画伯

僕:こんな六本木のアークヒルズよりもこんな田舎がいいの?
千:そんなウケないギャグしか言わないアナタはキライ。ヘンゼルとグレーテルで、まず塩を身体中に塗り込むのよ。
僕:なんか混ざってる。
ち:アナタ行ってらっしゃい。バイバイ。

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◯ Gルート現任者不正受験者排除への厳格な処置

日本心理研修センターから以前出ていたGルート実務経験証明書には記載がなかった文言が第3回実務経験証明書には記載されています。

第1回実務経験証明書

https://www.jacdpcs.org/jitusho.pdf

第3回実務経験証明書


http://shinri-kenshu.jp/wp-content/uploads/2017/10/certificate_work_experience_201912.pdf

何が違うかというと



注1 法第2条

第1号 心理に関する支援を要する者の心理状態を観察し、その結果を分析すること。

第2号 心理に関する支援を要する者に対し、その心理に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。

第3号 心理に関する支援を要する者の関係者に対し、その相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。

注2 本証明書の内容に虚偽又は不正の事実があった場合、公認心理師の登録は取り消されます。

【参考】
法第32条第1項
文部科学大臣及び厚生労働大臣は、公認心理師が次の各号のいずれかに該当する場合には、その登録を取り消さなければならない。

第2号 虚偽又は不正の事実に基づいて登録を受けた場合


この注意書きが新しく付け加えられました。

これについて日本心理研修センターに問い合わせをしてみました。

Q「今年から新しく警告文のようなものが付け加えられたのですが、何か理由はありますか?」

A「第1回、第2回と試験を実施、心理業務をしていたというにはふさわしくない受験者が一部いたということで、手引きそのものを改訂する時にあわせて変えました」

Q「『心理業務』というと、例えば会社の係長がいつも部下の仕事や家庭の相談に乗っていて、時には飲みに連れ出したりして面倒見がよく、資格マニアだし公認心理師を取りたい、と言われたら許可できるんでしょうか。」

A「うーん、話を聞いているとどうも難しそうですね。大学、大学院で心理学を学んだ人を想定している試験なので。法に定められている施設外だと『受験したい』ということでも資格審査で追加書類の提出を求めることがあります。そういう方に受験資格を認めたら日本全国の中間管理職の人たちに受験資格を与えることになってしまいます。公認心理師法をよく読んで確認してください。」

※ 実際のところ、不適格者でなくともこれから新しく心理職を他職種他領域から移って来てキャリアチェンジ、ジョブチェンジしようとしたとしても、Gルート合格者はかなりの困難を伴うでしょう。

例えば僕が全く未経験で危険物取扱主任者と大型特殊運転免許の資格を取得したとしても、「じゃ、明日からガソリンや有機溶剤のタンクローリー運転してね」

とは普通はならないです。

不正登録者ならなおさら採用されません。

中途採用は即戦力です。

総合病院に採用されたその次の日から強迫性障害、PTSDの患者さんのカウンセリングをやり、緩和ケアチームメンバーになり、新患さんのインテーク面接をして身体疾患か心因か原因究明のためにテストバッテリーを自分で組んで医師に納期までに報告書を提出しなければなりません。

そういった意味からは初学者、未経験者はかなり高いハードルが存在していますので、実質的にそこで排除されてしまいます。

僕が質問の中で例示した不正な資格マニアの人たちは実在しているようです。

どんなルール違反でもそうですが、不正行為だと思うと他人はひどく簡単に他人の告げ口をします。

公的年金受給、脱税、保険金受領など不正があれば誰が当局に連絡するかわからないわけです。

個人的うらみや金銭的ねたみがあればなおさらですが、なくても通告します。

そこには正義感、義務感や心理職を名乗って欲しくないから、などさまざまな動機が介入するでしょう。

きちんと教員をやりながら、また、看護、福祉をやりながら心理相談をしていたということなら資格取得には何の問題もないです。

ただ、心理専門職に採用されるにまで漕ぎ着けるのは困難かもしれません。

開業はその点縛りがないので、カウンセリングの力量と経営の才覚があればかなり自由にやれそうです。

第4回公認心理師カリキュラム検討委員会で石隈構成員が週1回の経験があれば、という意見を述べて、それがそのまま現任者要件になりました。

条件がゆるいということでGルート合格者がかなり厳しい目で見られることは間違いないと思います。

ひよっとしたら心理職を採用したことがない事業所はわからないままに採用の門戸を開くかもしれません。

しかし昨今、人事は資格職採用の上でかなり細かく審査を行います。

たとえ専門の学部、院を卒業した臨床心理士兼公認心理師でも、必要な所定の科目を勉強していないでGルート公認心理師になったのかと思われることもあり得ます。

排除という点では司法経験オンリーの心理職が300床以上の総合病院ですぐ働けるかというとそれもまた難しいわけです。

せっかく国家資格公認心理師がスタートしたばかりなのでヒエラルキーをお互いに作るのはやめましょうといつも思っているのですが、経験者優遇というのはどうにもならないところだと思います。

「みなさん、新規登録者の方はどのルートで合格したとしてもお互いに高め合い経験を分かち合って頑張っていきましょう」と綺麗事を書いて〆るのは簡単ですが実際にはそういかないことは僕も百も承知です。

5回目の試験まで、またその後の試験でどんな風にこの試験、基準、制度が固まって行くかは多分暗中模索しながら進んで行くでしょう。

その中をいろんな思惑を持った人たちがそれぞれの勝手な意向で動きます。

そして国家資格だからいつの時代に取った人でも同レベル、同水準ということはどんな資格でもあり得ません。

かつては自営中古自動車販売店のオーナーが車両名義書き換えのためにごく簡単に行政書士資格を取っていました。

今は行政書士は合格率15パーセントに満たない、法学部卒でもおいそれとは受からない難関資格となっています。

資格は難易度も制度も長い時代を経て変遷していきます。

次回の試験で大変革があるとは思っていないのですが、徐々に、そして確実に国家制度は変化していくのではと今回の対応を見ていて思いました。

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