ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

カテゴリ: Gルート

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
別れは世の常であり、命の有限さは自然の理。先日他界した祖母への別れを告げる式の最中、わたしの中を流れる祖母の血が新たに脈打つ感覚を覚えた。喪失は、決して悲しみの海だけでなく、芽生えの空の広がりでもあることを教わった気がする。おばあちゃんありがとう。そして、これからもよろしくね。

◯ 公認心理師が各領域に進出していく可能性

公認心理師の会も日本公認心理師協会も公認心理師の上級資格創設を虎視眈眈と狙っているわけですが、例えばその中には司法も入っています。司法分野の公認心理師と言えば家庭裁判所調査官、国家総合職人間科学分野公務員が挙げられるわけで、最高裁家庭局、法務省矯正局も職員の採用やキャリアパスに関して公認心理師資格の有無は関係ないと述べています。

この司法領域にどう食い込んでいくか?厚生労働省は公認心理師課程大学学部卒業後の認定施設として少年鑑別所及び刑事施設、裁判所職員総合研究所及び家庭裁判所を認めています。将来的になんらかのつながりができたとしても不思議ではないなと思います。

従来司法分野の心理職は伝統的に加害者臨床や家族臨床の担い手で、そこから大学教員になった人たちも多いわけです。ふと思ったのは公認心理師制度を推進する人たちは公認心理師法施行規則(文部科学省令・厚生労働省令で定める施設)第五条に多くの公認心理師を送り込もうとしているのではないかということです。

教員採用試験公認心理師資格所持者加点についてはすでに大阪府、浜松市、相模原市等が導入しています。つまり公認心理師資格所持者は教員になろうとすれば、有利ということになります。

生活保護法に規定する困窮者のための救護施設又は更生施設は精神障害者もいて、心理職の活躍の場となりそうです。

社会福祉協議会(ざっくりと言って福祉、心理、法律に関する地域の相談センターですでに臨床心理士相談員がいます。)もあります。

児童相談所における児童心理司任用資格が公認心理師ということはかなり早期に発表されていました。

さまざまな施設が実務経験者Gルート受験者の働く場所で認められているわけで、心理相談専門というわけではなくても福祉関係や公的相談施設、障害者施設は多く認定施設になっています。あちこちに公認心理師が誕生していれば、学生がこれから実習を受けて公認心理師になり就職をしていく可能性がある施設ということになります。

入国者収容所は現在も臨床心理士が働いています。不法入国者が強制退去になるまで心情的に不安定になるのでそういった外国人に対してのカウンセリングを日本語や諸外国語で行うのでしょうが、かなり必要性は高い仕事でしょう。

保護観察所は従来社会学専攻者の牙城だったのですが、ここにも公認心理師が現任者として働くことになります。

更生保護施設は出所した保護観察中の受刑者がそこから社会に巣立っていくのを支援するという、僕も出張で行ったことがありますが実にハードな施設です。出所したけれどもなかなか仕事はない。塀の外に出たら自由と不自由の境界にあってそこからまた再犯をする人もいる塀のない施設です。

無資格でも更生保護施設で働けますが、臨床心理士や精神保健福祉士、そしてこれからは公認心理師も優遇されて採用されることになっていくでしょう。

児童、老人に関する福祉施設もほぼほぼ網羅されています。

地域包括支援センターの業務は心理を勉強していた人には馴染みがないと思いますが、社会福祉士、ケアマネ、保健師などが協働して働いています。

かなりなんでも相談に乗ってくれる機関で「要介護度が高そうな重病人が退院したけど要介護度の認定はどうなんだろう」「どういった支援が受けられるのか」という際にも利用できます。

さて、なぜ僕が今さら感がある「当たり前でしょ?」というようなこの記事を書いているかというと、Gルート合格者の人から最近、他職種から合格して、専門の心理職としてキャリアチェンジして心理現場で働きたい、という声を聞くことが多くなってきたなあという理由からです。

あまり具体的な職種を挙げると失礼になってしまいそうですが、福祉関係だとかなり肉体的にも精神的にもハードな仕事が多く、相談業務の心理職に就きたいというのはわかります。

また、通常の学部生や院生のように心理の仕事をやってみたいという憧れ感があるのかもしれません。

その希望は心理職としてのキャリアを積んでいないと難しいです。ただしチャンスはあります。やりたい仕事は心理だから、条件にこだわらない、僻地でもいい、ハードな仕事で当直を辞さない、となるとハードルはずいぶん下がるような気がします。

また、なぜこんなことをつらつらと書いているかというと、心理の仕事がしたいと思っている他職種公認心理師の人は、今働いている現場が実は心理職の仕事そのものだと厚生労働省が見ている可能性が高いからです。

病院でカウンセリングをするというのが心理職の王道のように思われるのですが、公認心理師制度が行き渡り、多くの現場に公認心理師が入っていけばその現場の雰囲気そのものが変わる可能性があります。

新卒公認心理師が5領域を十分に学んで入職すればその現場が心理職の働くスタンダードな場所となる可能性も大きいかもしれないということです。

あまり焦ってキャリアチェンジをしようとしなくても現場の雰囲気がだんだん相談を重視、心理学的所見を重視する可能性があると思うのです。

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誰かの為 だけじゃなく
自分の為 も大切だよね ꕥ⋆゚

◯ 現役教員公認心理師Aさん

ブログの読者で現場経験豊富な女性現役教員で公認心理師の方から昨日の記事に関連してメッセージをいただいたので、ご本人の許可を得て記事にしています。

まずAさんのメッセージ兼自己紹介ですが、

Aさん:教員で公認心理師のことを知っているのは少数…だと思います。

私は公立小学校の特別支援学級担任とコーディネーターをしています。(通常学級、中学校も経験あり)

(僕:現職教員の方からの本音のご意見もぜひお聞きしたいと考えています。いかがでしょうか?)

私のわかる範囲というか、お答えできることであれば、もちろん構いません!(パワフル)

この資格を目指そうと思った理由はいくつかありますが、

その1つ目としては、
今までの自分の実践(指導、支援、教育活動含め)に何かしらの裏付けがほしかった。(自信?確信?説得力?)

2つ目は研修する機会を増やしたかったということ。

3つ目は、退職後に再就職(発達支援とかでしょうか)する際に、役に立つかも…ということ。
心理の国家資格が議論されていた頃から動向には注目していたので…。
教員免許の他には臨床発達心理士を10数年前にとりました。
臨床心理士も…と考えてはいましたが、大学院の2年はいろいろと難しいと思い、踏み出せないでいました。

心理の勉強は、それなりに難しかったと思います。ですが、大学の講義にあった心理学、採用試験で勉強したことなども役に立った…というか、実践とつながってなるほど!ということもありました。もちろん分野によっては、なかなか覚えられない部分もありました。

資格を目指した理由として、仕事に生かせることも多いかな…と考えたことも理由の一つです。

※(以下僕が昨日の記事で教員免許を持っているのは教員なのか?と思い込んでいたことについても触れてくださいました。)

ブログに記載があった教員免許のことですが、免許だけ取って学校、幼稚園で働いていない方も多いと思われます。児童デイの担当者、学童指導員、支援センターの職員などの募集要項に教員免許も可のものが多いようにも思えます。(住んでいる地域にもよるかと)
大学では教員免許は講義を取って実習に行けばとれちゃいますからね。とりあえずとっておこう!という方も多いのでは?これは実感です。

(僕:勉強方法はどうしました?)

第1回目の試験を受けました。本格的に始めたのは3月ころ。半年前からで、まずは独学で。

ブループリントが出たので、その項目に沿って用語をまとめていきました。(手書きでは疲れてしまうのと、図などをかくのが大変だったので、すぐにパソコンに変更)

少し経ってから、発達心理士仲間から、試験に向けての勉強会を開こうと誘われ、5人で集まりましま。出題割合の多い分野から取り組みました。分担して、まとめたり、予想問題を持ちより、みんなで解答&解説。モチベーションアップのため、いろいろ話したりと。

ただ用語の説明だけでなく、その説明でわからない言葉が出てきたり、疑問点があればそこからまた調べたりと。
あと模試を二回受けました。
辰巳の一問一答でしたか?あの本を繰り返し解きました。購入者特典?だかのブループリントの穴埋め的な問題も何度もしました。
臨床心理士用の一問一答も。
現任者講習会テキストの読み込みと、章の後ろにあるざっくりとしたまとめを何度もまとめ直し。
学研の必携テキストやら何やらとたくさん買ってしまいました。
私にとって、精神疾患について、なじみのない部分が多かったので、まとめてみた精神科という本を活用しました。
心理学検定の本も買いましたがしませんでした。
通勤の際に講義動画(【ソ教連】社会福祉士や精神福祉士受験講座)を聞いていました。

(僕:ソ教連?)
Aさん:ソ教連は全国的?のように思います。団体名は変わっているかもしれません。社会福祉士や精神保健福祉士などの試験対策をしているところのようで、無料で視聴できました。テキストを買うならお金が必要です。

(注:http://www.jaswe.jp/webkouza/

一般教員で退職後にスクールカウンセラーをやりたい!というのは聞いたことがありません。
残念ながら、私の市のスクールソーシャルワーカーは退職校長が片手間でやっています…。
社会福祉士などの資格のある方で、とっても素晴らしい方も他市町村にはいますが…。地域差がありますね。

(僕:これからの豊富、資格取得してよかったことがあれば教えてください。)

Aさん:資格取得してよかったことは、やはり今まで自分がやってきたことに自信が持てるようになったこと。支援指導には経験だけではなく、理論的な裏付けがあることを今更ながら実感したこと。
一つの視点で物事を考えるのではなく、様々な要因を考慮しなければいけないこと。
やはり学校だけでは解決できないことも多いので、様々な機関との連携が日常的に必要なこと。
日々研鑽が必要なことでしょうか。
公認心理師です!と名乗って仕事はしていませんが、そうなった時に胸をはって言える時が来る…といいかなぁと思っています。
心理師の資格を取った知り合いの教員も同じようなことを言っていました。
試験勉強は同じ受験生同士でオンラインで情報交換をしたことも役立ちました。

公認心理師試験を受ける(受けた)教員は、特別支援関係、養護教諭が多いのではないかと思います。

私もブログを読んでいろいろと考えることがあります。どのジャンルのブログでも、書かれていることイコール正しいとか、良い悪いとかではなく、自分なりにそのことについて考えを持つ、考えてみることにつながるだと思います。ブログ読者としては、考える良いきっかけをもらった!ぐらいに思うのが大切かなぁと。
これからも楽しみにしています。ありがとうございました。
(以上)

※ Gルート受験者、現任者で特に教員の方は心理専任職からは批判的な目で見られがちですが、僕の知っているGルート合格者の方はかなりの時間と労力をかけ、また情報をうまく活用していました。

Aさんのように自己研鑽、自己啓発のための勉強を行い、資格取得したことは尊いと思います。今ご自身が行っている職務にその勉強がダイレクトに生きていることは素晴らしいと思います。

僕がスクールカウンセラーとして働いていた際、特別支援担当者、養護教諭はいつも味方をしてくれていた頼もしい存在でした。

Aさんのような人が働く教育現場ならばぜひ学生さんが実習に行って欲しいなあとその真摯な態度から感じました。

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昨日まで心踊らせていたものが、急につまらなく感じる。そんな日は誰だってあるよね。これって、心が生きていることの証拠で、命あるものは流転する様に、四季の移り変わりと同じこと。だから無理に抗わず、空でも眺めてボーッとすればいい。そのうち、何もせずにはいられない心が目醒めるはずだから。

橋口動画「【公認心理師話】Gルート合格率41.8%の謎」への反論

1.序
橋口誠志郎(公認心理師・20浪・東大院生)さんの動画を見ていると「なんて回りくどい話し方をする人なんだろう。ちゃんと論旨を明確にしてから話せばいいのに」と思っていたのが見慣れているうちに馴染んでしまい、しかも「面白い」と感じてしまうようになってしまいました。

「心理bloggerとしてこのままではいけない」と思ってこの記事を書いています。彼は紫のカツラをかぶったり奇をてらうエンターティナー、youtuberを狙っているのでしょうか。持ち前の気の弱さを克服して受験生のためになろうとしているのかもしれせん。しかし僕とは方向性、ちょっと前で言えば「音楽性の違い」で解散したバンドのようです。しかも僕は橋口さんと一緒にバンドをやったことはないのです。

2.「やる気スイッチ」について

・Gルートは「やる気スイッチ」が入らないことが多いという理論を橋口さんは展開しています。

⑴ 本人のせい
これはかなり厳しい見方をしていると思います。Gルートは他職種、福祉職や看護師ということで、公認心理師試験に合格しなくても構わない。だから公認心理師試験への「やる気スイッチが入らないのだろう」という理由です。

ある意味当たっているかもしれませんが、これは僕からの反論があります。どのような評価をするかはさまざまですが、第1回試験(北海道追試を含む)→第2回試験と難易度は上がったのではないかと思います。

そして第1回試験で惜しくも合格を逃した人が再チャレンジした場合も考えられます。再チャレンジはどうしても合格率は低くなります。難易度が高くなり、しかも合格率が低くなってしまうのを「本人のせい」と言い切ってしまうのはかなり厳しいのではないかと思います。

何しろ心理大学院卒業を前提とした試験で、かなり広い学習範囲です。「やる気スイッチ」が入ったとしても難しい試験であることは間違いありません。他職種からの参戦者でもかなりエネルギーを投じている人々も多いです。他資格を持っていてもこの試験は分野が違うので難しいわけです。

合否で言えばGルートは確かに合格パーセンテージは低いのですが、かなり努力してもGルートの人々は心理専修でないのでディスアドバンテージができてしまうわけです。

⑵ 環境のせい

時間が足りなければ勉強ができない。これは確かに当たっています。育児、介護、本業が多忙過ぎる、これは受験生にとってはかなり厳しい状況です。

僕としてはこの辺りは確実に過去問や模試で合格点が取れるようになるまでは配偶者や他の人に丸投げする、シッターさんや子育てボランティア、有料介護などを頼む、評判が悪くなっても仕事をサボってほかの人に投げるなど思い切った対処策が必要だと思います。時間がなければ信用を捨ててあとは金で買う。金がなければ借りてでも時間を作るこの試験はそれだけ厳しいものかもしれません。

時間がなくても合格できる人はいます。心理専修者でも合格できない人はいます。「環境のせい」というのは推測です。橋口さんは相関関係をきちんと求めたのでしょうか。相関関係ρを求めるために平均値 → 偏差 → 分散 → 標準偏差 → 共分散 という標準手続きを使ったとは思えません。

1週間に何時間勉強できたか。どんな勉強法だったのか。効率よく勉強するにはどうしたのか。そうやって環境いにするよりも効率と方法論重視が大切だと思います。

⑶ テストのせい

これは残念ながら橋口理論は鋭いところを突いているように思えます。このテストの網羅している範囲は広いです。本題の、Gルート第2回合格率は41.8パーセント、6割強が落ちています。既卒D1院卒ルートが53.6パーセント、半分近くが不合格、新卒D2ルートは58.8パーセント、これも4割以上が落ちているわけで、別にGルート=不合格、Dルート=不合格と決まっているわけでもありません。

受かる人は受かるわけです。
焦ると間違えてしまう、わけがわからない問題だと思うとミスをするのは本当です。過去問や模試をやってみて難しさのあまり一段ずつずれてマークミスをしたという話を聞きます。

また正答誤答を逆に勘違いする、2つ正答を選ぶ連勝複式問題はミスをしやすいです。問題を見たら「正しいものを選べ」「誤っているものを選べ」「正しいものを2つ選べ」「誤っているものを2つ選べ」に鉛筆で丸をする、と問題をじっくりと観察し、もう一度見なおすことが必要かと思います。

午前120分、午後120分の試験なので、サクサクやれば120分のうち60分、考えながらやれば90分、余った時間でしっかり見直しをすればいいのです。

以下橋口理論を援用します。テスト作成委員がテスト慣れした、そうすると実力のある受験生を抽出してそのテストが実力がある人が通過するようにしたい(識別力がある)というのは当たり前のことです。

そうすると、テスト理論の中でそのテスト設問が示しているものが信頼性があるか?そして測定しようとしている対象が妥当性があるかという古典的テスト理論がありますが、能力と正答率がきちんと測定できているかどうかという比較が難しいです。

項目反応理論では、そのテストの項目がきちんと実力を測定できているかを見ます。誰がやっても同じ結果になる、あるいは実力の高い人ほど正答率が低くなるというのは矛盾がありテストの識別力が疑われます。

そして一般化可能性理論では「分散」という正答のバラつきを見ます。測定したい能力と誤差のバラつきがどの程度違っているかの差です。

この公認心理師試験がいきなり難化するとは考えにくいですが、試験の識別力を高めて実力がある人が合格できるようにするという工夫はなされるでしょう。

橋口公認心理師講義編も要点を得たものあり、また「ん?」と突っ込みを入れたくなるものもあるかもしれません。

これから公認心理師受験をするのに実力をつけるためにはこれらの動画を詳細に見てツッコミどころを探してみましょう。

「園芸が趣味」と同じように「心理学が趣味」という人もつぶさに見て「自分なら別の形式の動画をUPする」というyoutuberを目指すためには反面教師として橋口動画をチャンネル登録をしておくと便利です。

なお僕もそういった目的でチャンネル登録を行ったら書く文章が回りくどくなり、ブラッシュアップされたような気がしています。

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◯ Gルート第3回公認心理師受験予定者ケニーさん・試験延期の感想

ついこの前、僕のブログにGルート他職種からの公認心理師試験参戦者としてインタビューに答えていただいたのですが、さらに今回の延期についてケニーさんはご自身のブログでも感想とコメントを掲載しています。
https://kenny-gby.com/shikaku019

まずは中止確定ではなくて良かったという感想、特にGルートの受験者は限られた回数だけしか受験できないのでその思いは強いでしょう。

ケニーさんは年内実質は難しいと考えていて、日本心理研修センターは年内実施を追求しています。実はこれには法的根拠があるので論議を呼びそうなところではあります。

公認心理師法に明記されています。

(試験の実施)
第六条 試験は、毎年一回以上、文部科学大臣及び厚生労働大臣が行う。

ということで、日本心理研修センターも年内と記載せざるを得なかったのでしょう。しかしQ&Aに書いてあるように「中止」も今後の新型コロナCOVID-19の流行状態によってはわからない、そして中止となった際の代替措置についてもわからないというのは本当でしょう。

ケニーさんは来年3月〜6月を延期実施予定になるのではないか?と予想しています。そうすると厚生労働省が令和3年第4回試験を5月に予定しているところにモロに被ってしまいます。

だから可能な限り年内実施を目指しているのですが、こればかりはどうなるかわかりません。ケニーさんが言う通り、第3回試験を延期する。そして第4回試験も延期するというシナリオもあり得ます。

僕の個人的見解としては試験実施時期については全くわからないということです。

さて、ケニーさんが次に気にしているのはこの試験のモチベーションについてです。僕自身もこの試験は厳しいと書いたことがあるのですが、ケニーさんも『勉強する期間が延びてラッキー』という視点だと間違いなく落ちてしまう厳しい試験なので、再度の引き締めが必要だと感じています。
(引用終わり)

と書いています。

確かにモチベーションはこの延期によってだだ下がりは避けられません。ケニーさんはモチベーションが保たれるのは半年が限度、確かに僕も公認心理師試験の受験勉強に臨んだ時には4カ月でぐったりとしてしまいました。

今回の試験はいつCOVID-19が収まるかわからないので確かにモチベーションを保ち続けるのは難しい。ですけれどもこの試験は心理専攻大学院卒程度の知識を求められるのです。

ケニーさんは心理学部卒、精神保健福祉士も社会福祉士も保育士も持っている、大きなアドバンテージがあります。

さて、以下私見を書いてみます。

いつCOVID-19による制限が解除されるか先が全く見えない。厚生労働省専門家会議は定期的に見解を出している、そしてマスコミは騒ぎ立てている。これは受験生の受験のプレッシャーにさらに積み重なっている苦しさです。ここで「試験勉強の時間も伸びたし、まあ気を落ち着けてゆっくりやってよ」と言うのはあまりにもムリがあり過ぎます。動揺してショックを受けている人にはそういった言葉は酷だと思います。

そういう事情はよく理解できていますので、以下に勉強法の立て直しを記載するのですが、まだショックが大き過ぎるという方はこれ以上この記事を読むのはやめておきましょう。

心理専攻大学院者+αの知識が求められるので、この試験は確かに甘くはないです。だからこそ大変な局面には来ていますが毎日を「いつ試験予定が発表になるのかわからない」と思って計画的に学習する、そして時間が経って忘れている領域はきちんと再復習が大切になってくるので、そこが今までの学習とは違うところかもしれません。

試験直前に「えいやっ」と勉強してなんとかなる、ということは期待できなくなります。

人間は直前に勉強したことは短期記憶として残っていますが、昔自学自習したことはもう一度復習して長期記憶の引き出しに入れないといけません。だから学習時間は長くなり、記憶が定着するまで何度も復習が必要になるのですが、再学習は初回の学習よりも効率がよく覚えられるので再学習者は利点、アドバンテージを抱えているという点は有利です。

さて、有利な点をもうひとつ記載しておくと、このテストは絶対に気分次第で試験問題を難化させることはないだろうということです。

つまり試験の困難度のレベルで言えば第2回程度、今後模試を受けたりして138点を10点以上はコンスタントに取れる水準に達していれば合格は見えてするということです。

公認心理師試験は落とすための試験ではなく、一定水準以上の知識があるかどうかを問うための試験です。こういった状態だとなかなか気分を切り替えるのは難しいかもしれません。時が経ち冷静になれるようになったらもう一度不安、緊張がありながらも、試験に向かう自分自身というものをもう一度見つめ直してみたら得点源になるかもしれません。

でも今回の受験者の方々はキツいですね。世間も騒がしくお仕事や学業も平年どおりではないのにまた不安が積み重なって大変だと思います。どうかご自愛ください。

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◯ 他職種Gルートからの第3回公認心理師試験参戦

僕のフォロワー、ケニー🌸となりの福祉士さんのブログ
https://kenny-gby.com/
を読ませていただきました。ケニーさんは放課後デイサービス勤務、以前から放課後デイサービスの業務には興味があったのでLINE電話で話を聞くことにしました。

ケニーさんは社会福祉士、精神保健福祉士、保育士の有資格者として放課後デイサービス、就労継続支援施設B、生活介護施設の統括責任者ということです。いわば福祉のプロです。普段は放課後デイサービスで働いているとのことです。

どうしてそれだけ福祉資格を持っていて公認心理師を取得しようとしているのか聞いてみました。

元々大学は心理学部を卒業、今までやってきた福祉の仕事はもちろんやりがいがあるのですが、心理学を元々学んでいたので軸足を心理学にしたい、そんな時に公認心理師資格ができて「これだ!」と思ったそうです。

ケニーさんが福祉の現場で働きながら一番やりたかったのは心理的支援です。「自分のアイデンティティは心理です」とも言っていました。だから公認心理師を取得してその心理スピリットを生かしたいということでした。

ケニーさんの仕事は外部連携が多く、多職種連携を謳っている公認心理師という資格にも興味を持てたということです。今の仕事に生かせるな、ということです。

さて、福祉施設は今新型コロナ、COVID-19が騒がれていて「大変じゃないですか?」と聞いたところ、ケニーさんが自分のブログで書いていたとおり、放課後デイサービスの職員は療育だと思っていても保護者は「預かり所」と思っている、だからコロナ騒ぎで休止、縮小ということも考えてみたら保護者から物凄い勢いでクレームが来たということ。

さて、せっかくなので放課後デイサービスの実情を聞いてみました。(3障害(身体・知的・精神+今は発達も)」の保護者にかかわる中で、苦労するのは子どもたちの保護者だったりする、様々なニーズが保護者にはあります。

ちなみにケニーさんに聞き忘れたところを書いてみると放課後デイサービス(放デイ)は療育手帳や身体障害者手帳は必須ではなく、学習障害の子どもも利用できます。

厚生労働省では「放課後等デイサービスガイドライン」(長い)を出していますが、
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/0000082829.pdf
放課後デイサービスは平成24年に児童福祉法で定められた比較的新しい制度です。対象は6歳から18歳まで。ケニーさんが語るように、放デイの仕事は療育で、子育ての悩み相談やペアレントトレーニング等(このあたりは公認心理師の職務かなとも思います。)、自立支援、地域交流、創作活動も子どものために用意されています。

放課後デイサービスはあくまで子どもの福祉が大切です。虐待防止、連携は保護者、学校、医療ともかかわるので正に多職種連携が必要な公認心理師的業務とも言えます。

ケニーさんに対して「福祉領域で働いていない人たちに対する公認心理師試験に役立つ勉強になる知識」を聞くと、2002年に文部科学省が調査を行い、それまでの発達障害の定義を大幅に変え、LD、ADHDのケアに着目、2005年には発達障害者支援法ができたとのこと。

自立支援法に基づいて運営されていた放課後デイサービスは障害者総合支援法に一元化されました。また、児童福祉法も根拠となっているということです。

合理的配慮の概念は法制化されるずっと前からあったのですが、その概念の大切さについてケニーさんは強調していました。

仕事をしていく方針は?と聞くと連携連携、とにかく連携ということでした。これからの福祉と心理の課題としては福祉施設におけるサービス管理責任者(サビ管)や児童施設で働く児童発達支援管理責任者(児発管)にも専門資格を要件として公認心理師をその中に入れていけば公認心理師の活動の場も広がり、福祉サービスの質も向上するのではないかとの提案がありました。

※ ケニーさんと話した印象です。子どもが好き、そして障害を持っている子どもに対して心理面でのケアを一生懸命に考えている人です。厚生労働省で放課後デイサービス勤務者の受験資格は認められていて、また今後公認心理師を学ぶ大学生の実習先としてもケニーさんのような情熱ある方は公認心理師として活躍して欲しいものだと思いました。

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