ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

カテゴリ: 日本心理研修センター

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◯ ブループリント比較 第2回公認心理師試験と第3回試験

1.総論

本日日本心理研修センターから発表されたブループリントを見てみましたが、大枠で変わりがなく、公認心理師試験の出題範囲そのものは固まったという感じを受けました。

2.各論

消えた用語、加わった用語もあります。

大項目「7 知覚及び認知」

中項目「(2)人の認知・思考の機序及
   びその障害」

小項目「潜在記憶、プライミング」

が加わりました。

ただし、プライミングという用語は第2回試験問8で過去出題されていますのて、明文化しただけかもしれません。

記憶を学習する上では潜在記憶もプライミングも大事な概念で、記憶に関する出題は必ず毎年あります。

必須学習領域ということでしょう。

大項目「8 学習及び言語」

中項目「(2)言語の習得における機序」

小項目「会話」

会話をどのように心理学の概念に入れるのか理解に苦しむところです。

検索したら「心理学を使ったモテる会話術」しか出てこないのでGoogle scholar様を使ったところ論文が多領域でよくわかりませんでした。

大項目「9 感情及び人格」

中項目「(1)感情に関する理論と感 情喚起の機序」

小項目「感情に関する神経科学」

から「(扁桃体、視床下 部、島皮質、前頭前野腹内側部、低次回 路、高次回路)」が抜けました。

ただし脳神経科学を「出さない」と言っているわけではなく「⑩脳・神経の働き方」から出る可能性が高いです。

「個別の感情」も抜けました。

大項目「12 発達」

中項目「(3)生涯における発達と各発達段階での特徴」

小項目「生涯発達の遺伝的基盤」

から遺伝、環境の相互作用、行動遺伝学、進化発達心理学、 エピジェネティクスが消えました。

進化発達心理学やエピジェネティクスは確かにあまり心理学的な領域とは思えなかったのですが。

DOHaD仮説も抜けました。

知っておいても損はない概念と思いますが。

大項目「18 教育に関する心理学」

中項目「 (1)教育現場において生じ る問題とその背景」

小項目「学力」が加わりました。

教育心理学は網羅したいという意気込みを感じますので教員採用試験用の教育心理学書を読んでおくといいかもしれません。

同じくこの中項目中に加わった小項目は「学習方略」、「進路指導、キャリアガイダンス」です。

「プログラム学習」「発見学習」は除かれています。

大項目「16 健康・医療 に関する心理学」

中項目「(3)保健活動における心理的支援」

小項目「職場復帰支援」(New!)

大項目「20 産業・組織 に関する心理学」

中項目「(1)職場における問題に対 して必要な心理的支援」

小項目「労務管理でのコンサルテーション 職場のメンタルヘルス対策」New!


大項目「23 公認心理師 に関係する制 度(続き)」

中項目「(5)産業・労働分野に関す る法律、制度」

小項目「心理的負担による精神障害の認定基準」NEW!



(見落としがあったらご指摘ください)

3.総括

さて、第2回試験を解いてみて思ったのですが、「ブループリントって役に立ったの?」というところが実感です。

第1回試験、第2回試験に比べて変更点は少なく、このブループリントがスタンダードになると思われますが、ご参考までに。

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日本心理研修センターホームページを詳しくはご覧ください。

試験日は6月21日日曜日、合格発表は7月31日郵送だそうです。

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◯ 正答率6割未満で合格可能性有・公認心理師試験

※ 読者のユキさんから日本心理研修センターが、合格基準6割を切っても合格の可能性があると「第2回公認心理師試験受験者の不満」記事にコメントをいただいたので、僕も日本心理研修センターに問い合わせをしてみました。

ちなみに元のユキさんのコメントです。

ひなたあきら様

今、日本心理研修センターに合格基準ついて問い合わせたところ、かなり肯定的な回答をいただきました。
昨年度の合格基準が「難易度を考慮し」とあったということは、今年度の問題の難易度が高く、自己採点にもばらつきがあり、合格基準を下げるべきでは?と質問したところ、「そのように考慮します。そのようなご要望があったということを報告します」と返答されました。
つまり、合格基準が変わる可能性が絶対ないとは言い切れない状態のようです。
受験者の皆さん、希望を持ってください。


以下、僕から日本心理研修センターへの質問と解答です。

僕「第2回試験はかなり難しかったと僕も周囲の受験生の人たちも言っています。合格基準6割というのはハードルが高すぎるのでは?」

日本心理研修センター

係員「担当者に代わります」

僕(繰り返す)

担当者「はい、合格基準で正答率6割というのは厳密にそのように決まっているわけではありません。他の国家試験と比較検討した上で合格基準は決めていくことになります」

僕「それでは正答率6割でなければ合格と必ず決まっているわけではないと?」

担「そうですね。私の一存ではなんとも言えませんがそのように検討することになると思います」

僕「社会福祉士や精神保健福祉士も正答率6割を切っても合格する可能性があるということと同じということで?」

担「そうですね」

僕「第1回試験と第2回試験との間の難易度がかなり違うのでその辺りは十分に配慮して欲しいということは上の方に伝えていただけますか?」

担「はい、それはもちろん伝えます」

以上

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本日(2019/8/7)日本心理研修センターにお昼ごろ電話

僕「今回の試験の合格正答率って60パーセントちょうどですか?」

日本心理研修センター(以下、「日」」)

日「うーん、それは正式発表までお答えできません。」

僕「部分点を与えたりとか傾斜配分にするとかもお答えできませんでしょうか」

日「うーん、無理ですねえ」

僕「今回の総受験者数についてもお答えできないんでしょうねえ」

日「ちょっとお待ちください」(保留音)

日「1万7千人強です。」

僕「ルート区分の内訳は?」

日「それはお答えできません」

僕「責任ある方からの回答と受け取ってもいいですか?」

日「はい」

僕「どうもありがとうございました」

※ 以前僕が「第2回公認心理師試験受験者総数・合格率予想 改訂版」という記事で奇しくも受験者は17,000人〜18,000人という予測をしていましたがだいたいその通りでした。

さて、この受験者数が合格基準や合格率にどう影響するのか、注視して観察したいものです。

かなりあっけなく受験者数を教えてくれたことには驚きました。

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