ひなたあきらのおけまる公認心理師たん

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

カテゴリ: 心理臨床学会

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日本心理臨床学会第41回大会について考えてみた

日本心理臨床学会第 41 回大会案内が正式にホームページに掲載されました(会員向け情報)。

また、僕の自宅にも同案内が郵送されてきたわけですが、詳細は会員向け情報ということでここでの記述は割愛させていただきます。

ただ、次年度の学会は心理関係の学会に限らず、どの領域の学会もウェビナーなど非対面方式で行われることから推察していただくしかないというのが、なんとも歯切れが悪いのですが、僕が今の段階で言えることです。

新型コロナウィルスも第 5派が過ぎ去り今小康状態にあるものの、政府ほか関係者一同がこれで安心しきったというわけではなく、諸外国では 2回ワクチン接種者でもブレイクスルー状態でデルタ株感染が猛威を振るっていること、さらに最近は感染力が高いのではないかとされオミクロン株まで発現しているこの状態は予断を許さないものです。

年内からワクチン第 3回接種が始まるということで医療従事者にもさらなるブースター効果を狙っているものの、第6波がやってこないという保証はどこにもありません。

そんな中、対面での学会で万が一感染を広げるようなことがあれば大顰蹙を買うこと間違いなしで、学会そのものの存在意義が問われることになるでしょう。

思えば新型コロナが流行以来、日本経済は大打撃を受けました。僕が不定期的に投稿をさせてもらっている「近代中小企業」でもコロナ編における企業リーダーのあり方について何度か書かせていただいており、さすがにこのコロナ不景気で公務員ボーナスも削減(これについては「公務員だけが得をしていいわけではないのだから削減は当然」という意見と「コロナ治療・予防に当たっている医療従事者や職員の賞与まで削ってしまうのはおかしい」という二論に分かれるでしょう。)されることになりました。

新型コロナの流行は多くの人命を犠牲にして経済活動を停滞させ、世界中の人々のメンタルに大きなダメージを与えたわけです。

これだけ全国区で感染症が広がると安全のため、流行以来遠隔で Zoom で研修や研究会が行われるようになりました。公認心理師試験の現任者講習会も Zoom、また、臨床心理士資格認定協会が認める臨床心理士の資格更新研修も Zoom 研修で可能となりつつあります。

考えてみれば遠隔地で集合で研修を行わなければ資格更新ポイントにならないというのも酷な話で、臨床心理士は全国にいて、へき地、離島で活動している臨床心理士もいるわけです。いつも集合で泊まり込みで、という研修会では公認心理師のダブルホルダーでも更新制の資格を捨てたくなるのは当然で、これまでがいわば特殊な環境だったとも言えると思うのです。

さて、こういった時代なので新型コロナを機に学会や研修会等が本来あるべきひとつの姿に収束したとも考えられます。全国の参集者が遠隔で一同に会することができるのは、交流会や懇親会や個別のあいさつなどはできないまでもデジタルを介しても参集できるメリットは大きいです。

実際、カウンセリングという人類が脈々と行ってきた営みであっても対面とは違ったさまざまな制約はあるものの可能だったということが明らかだったということがより鮮明になりました。

全国の心理職のメンバーで自主的に遠隔での研究会や話し合いを持って SNS も遠隔ソフトも活用して、新たな道を探したり励まされたりということがなければ実は僕自身も開業を決心するに至ることはなかったのではないかと思います(いずれ記事にするかもしれません。)。

約3万人の会員数を誇る日本心理臨床学会は対面で毎年 7,000 程度の参加者がいました。遠隔参加になったということで参加人数がどのぐらいになったのかはわかりません。ただ、これまで臨床心理士の牙城とされていたこの学会(むしろこの学会から臨床心理士の職能団体日本臨床心理士会が生まれたとも言えます。)の細則を見ると現任者他職種 G ルートの人たちでも入会が認められない場合が有り得ると読
み取れます。

心理学修士号を所有する者、心理学専攻学部 2 年以上の実務経験を有する者、他心理臨床業務経験を8年以上有する者、ということで、公認心理師だからといって学会に入会できるとは限らず、入会に当たっても理事会判断による審査が必要になるということです(2021.12.2 事務局に電話確認済)。

僕としてはせっかくなので他職種 G ルートの人たちがこれまでどんな活動をしてきて、今後どんな心理臨床活動を行いたいのか、ということについて聞いてみたい気もします。

元々公認心理師法43条にも資質向上の責務が書かれているので、日本心理臨床学会にはぜひ協力して欲しいと思う反面、資格取得をしたということで満足するのではなく、他職種 G ルート合格者の人たちは資格取得に至るまでのこれまでの心理支援活動、そして今後の心理支援活動の見通しなどについて自主シンポジウムを行ってくれないかな、それよりも学会主催でそういったさまざまなバックグラウンドを持つ公認心理師の活動についてプログラムやシンポジウムを組んでくれないかな、と思うわけです。

遠隔学会との話とまぜこぜになってしまいましたが、心理臨床学会そのもののハードルが下がることで国民に対し、臨床心理学がより近い存在になって欲しいと考えています。

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○ 2021年度第40回 日本心理臨床学会始まる

※ ほぼほぼが会員向けの通知であるため、ここに非会員の方に対して情報を記すことができないことを残念に思います。

昨年度の第39回に引き続いてWEBのみの参加となります。以前の学会であればかなりの人数が参加(1大会あたり7,000人程度)だったのですが、今年の参加人員はどのようになるのでしょうか。

昨年度は一般公開向けのプログラムもあったのですが、今回の案内では見当たらないことは残念に思います。

さまざまな事情があるのだと思いますが、有名講師を招いて一般向け(非学会員・心理臨床に興味を持つ全ての人々)への参加が今年度は認められなかったようなのは(会期途中で認められることを切に願いながら)のは残念に思います。

2021.9.2確認・一般公演はない予定

※ 事務局の方も「残念ながら」と言っていたので内部事情もあるのでしょうがそこまでは質問しませんでした。(ひなた注)

心理臨床家は自分たちの世界に引きこもっているだけではなく、守秘義務などさまざまな制限がある中で、それでも調査研究発表など、今臨床心理学の世界でなにが起こっているのかを一般の方々に知らしめる義務もあると思います。

技術的な問題、予算の問題もあり、そして今回のコロナがあり、確かにどうにもならなかったところはあると思います。

僕はあくまで個人的な見解ですが、このコロナ騒ぎが来年度になったからといってすっかり収束して来年度にまた顔を合わせて参集することができるとは考えていません(昨年度は「ひょっとしたら」と甘い考えを持っていましたが)。

だからこそ年経るごとに一般公開向けプログラムをかなり事前からアナウンスして参加できるようになって欲しいと思っています。

さて、今回の大会は実行委員会の企画プログラムも自主シンポジウム、ポスター発表もかなり力の入ったクオリティの高いものとなっています。顔を見知った先生方、個人的にも知っている発表者も多々います。

会員であれば臨床心理士でなくとも公認心理師有資格者、また、心理臨床経験を一定期間持つ人や院生も参加できる大会です。

Gルート他職種の方々が、心理だけで生きている心理専門職という人種が何をしてどんな学問のエッセンスという草を食んで行きているのかを知ってもらえる大切な機会です。

ぜひ他職種をベースラインとして足をつけて働いている新公認心理師の方々もどんどん参加できるようになってくれればいいと切に思っています。

それから学会の時期ですが、今回も第38回と同様、公認心理師試験直前にぶつけてきました。やる気のある心理職や、そうでありたいと思う受験生が自由に参加できない今年のタイムスケジュールはいかがなものかとも考えているのです。

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◯ 心理臨床学会対面大会中止のお知らせ

定期であちこちの心理関係のホームページなどを巡っているのですが、すでに6月15日に

第40回大会における対面大会(8月19日)中止のお知らせ が出ていたようです。 

いわく

2021年6月15日

会員 各位

一般社団法人 日本心理臨床学会
理事長 藤原 勝紀
大会委員会委員長 伊藤 良子
第40回大会実行委員会委員長 岩壁 茂

第40回大会における対面大会(8月19日)中止のお知らせ

 第40回大会は、対面大会を8月19日、Web大会を9月3日~26日に行う予定で準備してきたところでございます。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない状況等に鑑み、対面大会については開催しないことといたしました。
対面による事例研究を大切にしている当学会としましては、苦渋の決断ではありますが、ご理解いただければ幸いです。
なお、Web大会は予定通り開催いたします。


とのこと。

(電話)

僕:ど、どどどうしよよよ。合わせて全国研究会の予定してたのに(極めて小さな研究会・動揺を隠せない)
僕:というわけで森林の対面大会中止になってたから、研究会も中止にしないと
A子:えー、こっちは会場とか取っちゃった。キャンセルしなくちゃ。キャンセル料かかるのかしら。メールの連絡網でひなた連絡して!
僕:え、呼び捨て?!ま、そりゃいいんだけどやべーなー
A子:早くしといて。ワタシ会場キャンセルするから
僕:うい

というわけでコロナのせいなので仕方ないのですが、これが国のワクチン政策が少しでも進んでいれば、いやうちの新卒臨床検査技師B君に聞いたら「うーん、日本人の7割ワクチン接種しないと集団免疫は獲得できないんじゃない?」とのこと。    

まあ確かにそりゃそのとおりですが、ワクチン打つのも打たないのも個人の自由、ワクチン打たない人々、特に医療機関では退職を余儀なくされているワクチンハラスメント(ワクハラ)も起きているようで、まあこれはこれで強制するようなものではないわけです。

例えば病院に行きたくない人に職場が「行け」ということもできないし、その逆に行きたい人を行かせないこともできず、それはまるでホスピタルハラスメントのようなものになるわけです。

ということでまた休暇を取っておうちでポテチやマックを食べながらの学会参加になりそうですが、予定通りポスター発表もあるようです。

現に2021.6.28現在全国1,283人の新規感染者が出ているわけですし(これでオリンピックやろうとしているのがすごい)オリンピックには妙に(別の意味で)感心しました。

ここから先は(未確認・学会事務局はコロナ禍で電話通じない)よくわからないのですが、このページを見ると口頭発表、自主シンポジウム、「コロナ禍における「心理的な困難」に関するアンケートご協力のお願い」(6月末日予定・おい早すぎるだろ)とか「「日本心理臨床学会 2021年度 会員動向調査」ご協力のお願い」(こっちは9月末日)もあるので時間ないながらこっちには回答しようと思っている次第です。

まあ6月15日発表ということで遅まきの記事です。だって僕がYouTubeを忙しく見ている間にTwitterに流れてなかったもん。もう知っている人は当然知っているわけですが、口頭発表(を聞きに行く)予定だった人は早めにホテルをキャンセルしておきましょう。

特に勤務先からお金や特別休暇が出る人はいくらバレないだろうと思っても僕の100万読者を誇るブログからあちこちに情報が流れたら(その前に心理臨床学会ホームページを見て)バレてしまうのでまあしゃあないなと思う次第です。

情報は早めに収集しておくに越したことはないなと思った出来事でした。
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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
おはようTwitter

人生に絶対はない
あるとすれば
命には限りがあるということ

だからきょうも時を抱きしめて ໒꒱⋆゚


◯ ケース検討会と個人情報inspired by第39回心理臨床学会

※ この記事は学会にインスパイアされて自分自身の経験を語っているものであり、学会内容について触れているものではありません。

1.そもそも論・インフォームドコンセントと個人情報保護

心理職、あるいは精神科医でもそうですが、インフォームドコンセントIC概念はかなり行き渡っています。他機関に勤める心理職が参集して個人を匿名化、特定したとして配布資料を回収したとしてもケース検討会にケースを出していいのかどうかということです。

確かに個人情報保護法の観点からはクライエントさん、患者さん個人の了解は得なくても高度な匿名化がされていれば事例研究会はできます。さて、こういったケース検討会が日常的に行われていることについて、当事者である方々の納得がいくものかどうかということについてです。

学会発表や論文の場合には説明書を渡して同意書にサインをしてもらう。これは最低限の倫理として当たり前のことですが、ケース検討会の場合、事前にレジュメを見せて患者さんに了解を得ていますか?

レジュメに

1.終始否定的な態度を取り敵意を持つクライエントへの接し方 

2.境界性パーソナリティと診断されているが本人がそれを医師から知らされていない場合の介入のあり方

について検討をお願いします。

⬆️
と書いていてクライエントさんが見たら、1発でクライエントさんが激怒して❌です。もう来ないでしょう。

一般的に院内で多職種で患者さんへのかかわり方を考えていくためには情報共有は必要です。

公認心理師試験だと「患者Aが『お医者さんにはクスリを飲んでないことを黙っていて欲しい』と懇願されたので秘密保持義務の観点から誰にも報告しなかった」(こんな意地悪な問題は出ないと思いますが)→❌です。

多分治療契約時に院内なのできちんと主治医には伝えると言ってから始めるのですがこちらは50分、医師は3分だとどんどんこちらの秘密がたまっていきます。

で、困って病院、教育、司法などさまざまな人たちが集まるケース検討会にケース提供したいのはわかります。

クライエントさんの了解は必要なんでしょうか?困っている事例ほど検討会には出したいものです。

それはきちんとクライエントさんの理解を得ていますか。

ここは問題提起にとどめておきます。僕にも明解な答えはありません。

2.ケース検討会の厳しさ

⑴ とかく厳しい

僕の初任はSVもいて心理職複数職場のなかなか大所帯の職場でした。

SVは職場で決められるのですが僕は独語仏語が読めんのかとか、SVにしては給料安いじゃないですかととかく生意気。

ケース検討会も厳しく、レジュメをSVに読んでもらって配った後にSVが「こいつの言ってることは違います」と背後から機関銃を浴びせられる。

いつも辞めろ辞めろと言われる。飲み会では熱い焼酎をかけられると粗暴極まりない。わりかしそういう検討会が多く、終わったら忘れて明日から普通に仕事をしようかというと余計ギスギスしたのを覚えています。

SVが「ケース検討は殺し合いです。始めましょう」(本当)と宣言したので多分そこの職場の風土+僕の個性ですがその後も自己主張をするバイジーはとてつもない目に遭っていました。

今そういう職場は多分ないでしょうけれども潰し合い目的を職場の人間関係そのまま持ち込むのはどうかと思います。

⑵ 普通に厳しい

「厳しい」というよりは介入がもっと必要なのにしなかった。間違った介入をしている。

明らかに見立てがそもそも違う。というかカウンセリングではなくて別の専門家の対象だろう。

福祉や医療や行政・弁護士がからんでいて別機関が全く別の見地からアドバイスをしていて今もうこんがらがっているのにお前がカウンセリングするとかそれやめとけ。   

おまそれ医者の仕事。

そんなに依存させてどうすんの?

↗︎まあこれはわかります。

僕は結構人に対して厳しいと思います。

・何の意図があって介入しているのか?
・中・長期的な視点は?
・提供者がこの事例で行った治療契約と同盟は何か?終結への見通しは?

結構キツイらしいです。

3.心理職はケース検討運営が凄まじく下手

毎回毎回感じていることです。ちな他職種のことはよくわかりませんが医師同士は多忙で下手なケース検討会の運営自体や提供者に厳しく指摘をされる。これは十分アリだと思います。

1時間のケース検討会に20ページの資料を持ってきて、読み上げていたら検討時間5分、ケース提供者はアホかと。

資料は2時間でも簡潔にA4、12ポイント4枚、要するにA3表裏で発表者が補足説明しながら質問受け付けすればええやん。要点をきちんと簡潔にわかるように書けばいい。

なぜごちゃまぜの生の情報を全部出すのか。整理してから事例提供しろ。それともお前の頭の中はこんなにごちゃごちゃのままカウンセリング何の見立てもないまま行ってるのか。それじゃ確かに要約できないわな。

要約しすぎるとわけわからなくなるのも事実です。有名ですが、Amazon社はパワーポイントを禁止しています。あとで何を言ったのか記録が残らなくなるからです。ケース検討会はパワーポイントのプレゼンほど省略しなくてもいいです。ケース検討会は医療安全委員会ではないし、事故調査委員会でもありませんので詳細である必要性はありません。

あと、ケース検討会で、キミは博識なのか?ということはわかるのですが、残された30分の自由討議の時間の中で15分持論を喋っている奴はバカモノと思っていますがそういう心理職の人は多いです。お前だけが喋りたかったら外で講演会やれ。

あと輪番制のケース検討会で「順番なので特に検討して欲しい事項もないのですが」と言われると最初は脱力しますがそういう人の出したケースに限って指摘される箇所は多いです。生半可な姿勢はスタートから厳しい目で見られます。  

受容から始まる心理職は思ったことをあまり言わないからなのでしょうがイラッと来ます。

4.優しいケース検討会

⑴ ピカジップ法?もどき

この形式のケース検討会に出たこともありますが僕には合っていないと思いました。

ケース概要は短冊1枚程度に箇条書き。メモ禁止批判禁止。情報量が足りないので質問だけで時間が終わりです。

それか?と思うのはセンシティブで人からの意見も検討も批判もされたくもない人が提出しているような印象を受けています。

だったら事例出さなきゃいいのにと思うやり方が、それとも司会者が稚拙なのか思いました。

⑵ 真に優しいケース検討会  

スクールカウンセラー時代、こじんまりした地域で数人ぐらいで集まってケース検討会、というよりはケースはきっかけで、A中学の教頭は厳しい、とか今度転勤があるようだ、とか、土地や地域の情報を和気あいあいと情報交換の会は大変楽しかったです。

誰かが今度博士課程に進むんだあと言うと、おおと言って拍手したり、いろいろアドバイスが飛びかったりと、あのケース検討会はお互い癒しの場だった。同じ目線の仲間だなあと実感しました。

5.総括  

僕は正式な形でバイジーを持ったことはありません。せいぜい雑談でその組織の特質やその組織のあなたが不満を言った人はあーじゃないかこーじゃないか、お前大変だなあ気落ちするのはわかる。

いつでも連絡よこせと言うだけ、と思っていたのが命の恩人めいたことを言われて驚くことがあります。逆に離れていった人は僕を嫌っているのかもしれません。

誰かのアドバイスは欲しい、ケースフォーミュレーション(マネジメントのようなもの)をうまくこなしていきたい。というためにはまずかっちりと自分の足元を固めていきたい。

心理職がお互いに参加しているケース検討会がどれだけその役に立っているのだろうと思うのです。

僕はちな、ケース検討会前後の心理職のかかわりが大事なのかなと思っています。休憩中の雑談とか、その後の個人的な感想の交換が一番楽しいし実があると思っています。

みなさんそこまでは考えていないのかもしれないのですが臨床哲学の交換をケース検討会前後のやり取りで共有できているような気がします。

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photo&lyric by なぎふぉと。 (@ NagiPhotoDays)
大人はつい効率を求めてしまうけれど、こどもはそんなこと微塵も考えてなくて。目的地へいろんな「寄り道」をすることで、わくわくの原石をたくさん拾ってる。そんな「忘れた心」を思い出させてくれる我が子です。


(京都弁付)S女史と第39回心理臨床学2020.11.23早朝まで。

僕:うーん、いろいろ公認心理師制度について考えたことあるぬ。外国の臨床心理士制度はアメリカだけっすかね。

ドイツにはそもそも大学院という概念ないし、中国、台湾、韓国の心理職は清貧?赤貧洗うがごとし日本と同等かそれよりも低水準の生活に甘んじているぬ。

欧米他国の心理職の実態は知らんか「諸外国」の実情についても知りたいのお。

あ、url貼るぬ。 アジアにおける心理職の 国家資格化の現状と課題

S女史:あざすあざす。

僕:どいたま。

S女史:博士取得の資格を公認心理師要件にしたら日本社会が扱えるのかぬ。就職先なくなって余計貧しくなる気しかしない。

僕:医師会はナースプラクティショナーに反対して潰しているのだからサイコロジカルプラクティショナーに賛成するはずがないと思います。

S女史:ですよね。

僕:博士号は単なるお飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。

医師の定数増加にも反対、既得権益を手放そうとしないぐらいですから。

S女史:S山氏にはもっと現実を見てください、と思いますやん。やっぱ自閉的ファンタジーなのかしら。

僕: 医師数増加に関する日本医師会の見解-医学部を新設すべきか- 有名な文献ですが医師会は医師養成数増加に明確に反対していますね。

S女史:私は医学科定数はホントいびつな制度と思います。

僕:研修医は週100時間働いて過労死寸前、3分心療、精神科は予約してウェイティング1カ月当たり前ですからねえ。看護師や心理が代わりに働いてもいいよと言っても年収減になるからとお断り。イタリアは医師の給与を安くして医療費削減。ただしタクシー運転手に転職する医師もいるぐらいなので質を考えるといいかどうかはわからないけど。

S女史:日本は森を見て木を見ず。

僕:研究しているわけじゃないけどイタリアは面白いですね。反精神医学のメッカにして精神科入院病棟がないという。

S女史:そういう点でイタリアは特殊ですね。

僕:アメリカも特殊ならT大のS山先生も特殊だと思いました。

S女史:S山センセは唯一無二ですからね。賛同者ゼロでしたし。

僕:CBT3賢者はS山、T野、H田センセだと思っているのですがおけまる水産?

S女史:独立派3賢者w
有名だけどマイノリティ

※ 注 あくまでS女史の意見です。僕はこんなに過激ではありますん。(S女史「ワタシ、身バレしないかしら?」「僕はバレないから大丈夫」)

僕:伊藤絵美さんなんかは常識人に思えるのだが。

S女史:伊藤エミさんは常識的と思います。
現場の人は常識的な人多い印象ですね。現場の人はホント常識的な印象です。

僕:そうですね。伊藤さんは著作も面白いし、心理職Gルート受験の途も切り開いて立派な方だと思います。

日本では大野裕先生が開祖のようなものですが、大野先生の精神を受け継ぐ人がいない。欧米の学習心理学と同じような傾向ですが研究者の理念が次世代に受け継がれないのがCBTの弱みかもしれませんね。

S女史:理念よりもテクニックに目が行きがち、そうした手法で広めたので仕方ない部分もあるのかもですが、とても残念な部分ですね。

僕:大野先生も伝えたかったのは純粋な技法だけではなくてヒューマニズムと思うのです。

S女史:そこを伝えるのは難しいですよね。

※ 以上、家事育児を全て捨ててこの期間に付き合っていただいているS女史には大変申し訳ないのですがしばらく付き合っていただきましょう。

オンライン学会ならでは彼女とは話せます。エリート大学院卒のS女史には大変勉強になる論議を大変感謝しております。

(京都弁翻訳)

※ これについては「要らない」という声があるのは知っていますが、あまりにも不評なら続けることにします。

S女史と第39回心理臨床学2020.11.23早朝まで。

わし:うーん、いろいろ公認心理師制度について考えたことあるぬ。外国の臨床心理士制度はアメリカだけっすかね。

ドイツにはそもそも大学院ちゅう概念あらへんし、中国、台湾、韓国の心理職は清貧?赤貧洗うがごとし日本と同等かそれよりも低水準の生活に甘んじてるぬ。

欧米他国の心理職の実態は知らんか「諸外国」の実情についても知りたいのお。

あ、url貼るぬ。 アジアにおける心理職の 国家資格化の現状と課題

S女史:あざすあざす。

わし:どいたま。

S女史:博士取得の資格を公認心理師要件にしたら日本社会扱えるのかへん。就職先のうなって余計貧しなる気しかしいひん。

わし:医師会はナースプラクティショナーに反対して潰してるんやさかいサイコロジカルプラクティショナーに賛成するはずがあらへん思う。

S女史:どすなぁ。

わし:博士号は単なるお飾りどす。偉い人にはそれがわからんのどす。

医師の定数増加にも反対、既得権益を手放そうとしいひんぐらいどすさかい。

S女史:S山氏にはもっと現実を見とぉくれやす、思うやん。やっぱ自閉的ファンタジーなのかしら。

わし: 医師数増加に関する日本医師会の見解-医学部を新設すべきか- 有名な文献どすけど医師会は医師養成数増加に明確に反対してますなぁ。

S女史:私は医学科定数はホントいびつな制度思う。

わし:研修医は週100時間働いて過労死寸前、3分心療、精神科は予約してウェイティング1カ月当たり前どすさかいなあ。看護師や心理代わりに働いてもええで言うても年収減になるさかいとお断り。イタリアは医師の給与を安うして医療費削減。ただしタクシー運転手に転職する医師もおるぐらいやさかい質を考えるとええかどうかはわからへんけど。

S女史:日本は森を見て木ぃ見んと。

わし:研究してるわけちゃうけどイタリアはおもろいどすなぁ。反精神医学のメッカにして精神科入院病棟があらへんちゅう。

S女史:そないな点でイタリアは特殊どすなぁ。

わし:アメリカも特殊ならT大のS山せんせも特殊や思た。

S女史:S山センセは唯一無二どすさかいね。賛同者ゼロどしたし。

わし:CBT3賢者はS山、T野、H田センセや思てるんどすけどおけまる水産?

S女史:独立派3賢者w
有名やけどマイノリティ

※ 注 あくまでS女史の意見どす。わしはこないに過激ではあるんやん。(S女史「ワタシ、身バレしいひんかしら?」「わしはバレへんさかいいける」)

わし:伊藤絵美はんなんかは常識人に思えるんやが。

S女史:伊藤エミはんは常識的思う。
現場の人は常識的な人多い印象どすなぁ。現場の人はホント常識的な印象どす。

わし:そうどすなぁ。伊藤はんは著作もおもろいし、心理職Gルート受験の途も切り開いて立派な方や思う。

日本では大野裕せんせが開祖のようなもんどすけど、大野せんせの精神を受け継ぐ人がいーひん。欧米の学習心理学とおんなじような傾向どすけど研究者の理念次世代に受け継がれへんのがCBTの弱みかもしれまへんなあ。

S女史:理念よりもテクニックに目ぇ行きがち、そないな手法で広めたさかいしゃあない部分もあるのかもどすけど、えらい残念な部分どすなぁ。

わし:大野せんせも伝えたかったのは純粋な技法だけやなしにヒューマニズム思うんどす。

S女史:そこを伝えるのんはややこしいどすなぁ。

※ 以上、家事育児を全てほかしてこの期間に付き合うていただいてるS女史には大変申し訳あらへんのどすけどしばらく付き合うていただきまひょ。

オンライン学会ならでは彼女とは話せる。エリート大学院卒のS女史には大変勉強になる論議を大変感謝しとります。

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