ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

カテゴリ: 心理臨床学会

30676746-3BCB-41E5-B597-6652CEB98456

◯ 電凸公認心理師A君の活躍(対心理臨床学会)

僕はわからないことがあるとすぐに電凸、メールをするのですが、こういう人種は他にもいます。長い付き合いで年下ながら僕の心理職としての姿勢について思い切り叱られたこともあり、その後またしょっちゅう電話したり会って愚痴を言い合ったり、親友なのかどうかはわかりませんけどスクールカウンセラー時代から仲がいいA君です。

僕:心理臨床学会開催するかどうか6月上旬になるまで決まらないんだね。
A君:8月27〜30日でしょ。横浜パシフィコとか、もろ密閉空間の中でやるでしょ?僕は発表予定してるけど取り消ししたくなって来て頭痛い。
僕:取り消したらいいじゃない。
A君:それがさ、やる気満々のCさんと共同発表だからさ、簡単に取り下げられないのよ。
僕:うーん。
A君:全国から学会の密閉空間に来てまた全国に帰って行くんだよ。医療機関や施設や学校とか。信じられない。
僕:じゃ、やるなら行くしかないよねえ、Cさんじゃね。
A君:だから匿名で学会事務局にファックスした。全国的に外出自粛しているのに何考えてるんだ、中止にしてくれって。電話もしてみたけど事務局だから答えられないからメール送信してって。そしたらメール欄に心理臨床学会員の登録番号とか電話番号とか書かなきゃいけないんだよね。そこもテキトーに匿名にしてメールした。
僕:そこまでやるんだったらCさんに言えばいいのに。
A君:心理臨床学会よりコワイからイヤ。
僕:A君のところは職場からお金出してくれるんだよね。
A君:そそ、だからなおさら中止にしてくれないと困る。
僕:6月上旬までって書いてあるけどその前に方針決まるかもね。
A君:そうだよ。中止じゃないと困るなあ。
僕:延期の可能性だってあるじゃない?司法試験なんかは5月中旬にやるよ。司法書士も7月初旬だし。
A君:そういう、資格職の人はいないと社会的に困るじゃない?学会は不要不急と思うから。知ってる?東京とか横浜行ったら1週間出勤停止っていう職場あるみたいよ。
僕:うーん、オンライン学会とかの可能性ない?
A君:職場からお金もらってオンラインっていうのも、なんだか発表する方も聞く方も味気なくない?

※ というわけで多分心理臨床学会も公式発表はしているものの、実際にはかなり頭を悩ませているのでは?と思うのです。

僕は児童領域で働いていたことはないのですが、児童関係の人たちと昨年は仲良くなれて楽しかったですし、学会発表も、自分の専門分野だけでなく、
全く関係なさそうな分野を聞いていると面白かったです。

さて、日本はこれからどうなるのでしょうか?僕は学会で心理職の人たち、特に公認心理師になって臨床心理士を持っていない人たち(が発表予定かどうかわかりませんが)の話も聞いてみたいです。

8月下旬の学会ですが、その前に方針が決まるという6月初旬、日本がだんだんと平穏さを取り戻して欲しいと思いました。

photo by sora
「コラボ(文と写真と)の度に人生の新たな景色が増えて行くような心地」

抜けるような青い空に眩しい日差しのように希望があり、心理職が全ての人々のために研究を続けて、研鑚できるように祈っています。

D9F127C3-34FB-49AD-8D0F-6B70711B9597

心理臨床学会のホームページを本日見てみたところ、
https://www.ajcp.info/
「8月27日(木)~30日(日)第39回大会(神奈川県横浜市)…開催予定(6月初旬までに方針決定)」
という記載がありました。
電話確認してみたところ、現状ではこの記載ですが、何か変更等あればまたホームページで告知するとのこと、僕の方でも新情報がわかれば記事にします。

photo bysora

※ 自然のエネルギーの偉大さを感じさせる素敵な写真ですね。

◯ この状況なので日本心理臨床学会年次大会開催予定について電話質問してみました。

問「今あちこちで大きな集会が中止になっていますが、心理臨床学会の年次大会についてはどうですか?」

答「状況を見ながらですが今のところ年次大会開催予定ということに変わりはありません。」

以上、2月26日午後13時45分確認

78BC3FFB-6360-4B73-8C21-BD973CB46AF7

◯ 日本心理臨床学会第39回大会

心理臨床学会がパシフィコ横浜で2020年8月27日(木)〜30(日)に開催されます。

それについて会員への案内が手元に届き、学会ホームページにも詳細案内が掲載されました。

正会員26,877人を誇る心理関係では最も大きな学会で、年2回開催されていた時期もあったのですが、あまりにも大規模大人数が参加するので現在受入れ可能なのは横浜パシフィコと神戸ポートピアになっています。(第40回も横浜パシフィコ開催)

昨年の一般公開プログラムを見るとわかるのですが、学会テーマは身体性が中心になっています。

今年僕が気になるのはこれまで非会員だった新公認心理師がどの程度新会員となって学会に参加するだろうということです。

例年7,500人から8,000人の参加者なのですが、公認心理師ホルダーの方々がどれだけこの学会に加入して参加するのかは気になるところです。

臨床心理士は学会参加すると更新のためのポイントになるのですが、公認心理師のみの資格ホルダーはそういった縛りはありません。

ただ、心理臨床学会は公認心理師制度の後押しを従前からしています。

そして今回公認心理師となった方々の中で例えば短大や専門学校卒でも心理実務8年以上、それから実務経験が心理臨床学会が定めるものと異なっていた場合(産業関連などは判定が難しいかもしれません)、果たして入会が認められるのだろうか?

という疑問もあります。

せっかく心理業務に長けた実務家も多く合格している公認心理師試験です。

また、公認心理師試験そのものも研究法や統計も多く出題されていて、科学者―実践者モデル (scientist-practitioner model)の視点が重視されているように思われます。

優れた臨床家は優れた研究者にもなり得るという考え方です。

この機会に多くの新公認心理師の方々が研究活動に参加して欲しいなあと思うのです。

C577C2BE-D029-4BF1-84C7-DE6E9F7FC740

(ちみちゃんと摘んできた彼岸花)

◯ 心理臨床学会に入会できない公認心理師の存在

心理臨床学会は会員数3万人近くを誇る心理学関係では最も大規模な学会です。

心理学大学院在学者や新卒者も学会入会資格がありますが、ほぼほぼ現役の心理職、臨床心理士や公務員心理職で構成されています。

心理臨床学会員=心理職+心理学専攻新院卒or在学者

これは間違いのない図式です。

しかし公認心理師は異なります。

公認心理師の全てが無条件で心理臨床学会に入会できるかというとそうではありません。

公認心理師試験は統計、実験法等多くの研究法が出題されます。

公認心理師の責務として研究は法には定められていないのですが、事実上は奨励されていると解せます。

また、心理臨床学会も日本公認心理師協会に2000万円、公認心理師養成機関連盟に2,200万円の寄付をしているので、学会を挙げて公認心理師制度を支援する姿勢なのは間違いありません。

ところが非臨床心理士を中心としたGルート現任合格者新公認心理師の入会資格はどうかというと、この学会の入会資格を定めた会則ではかなり厳しいものになっています。

心理系、または隣接諸科学大学院在学または卒業者、心理系か隣接諸科学大学学部卒後2年の心理臨床経験者でないと入会資格が得られないのです。

Gルート現任公認心理師合格者の中には例えば数学や物理を学んだ教員や現任で福祉職をしている人たちがいます。

人間科学や特殊教育学、児童学についても個別に審査します。

そして短大卒業や専門学校は学歴要件どしては認められません。

ただし、8年以上の心理臨床経験(かつ心理臨床学的業績の顕著なものと認められたもの。)であれば入会資格がありますが、Gルート現任者の定義は週一回以上、5年以上の臨床心理実務経験者です。

「顕著な業績ってナニ?」と思いますが、どうやら実務経験者に広く門戸を開いているわけではなさそうです。

経験年数についても非常勤週2日だと経験値6割に切り下げられますので、公認心理師よりも厳しいです。

そして心理臨床学会が実務経験として認めている施設は6種類+その他相当と認める施設、公認心理師法施行令の26施設よりもぐんとその数は少ないです。

僕は改めて心理臨床学会会則を読んで知ったのですが実務経験を積める病院等は「精神科、神経科、小児科、心療内科」老人福祉施設や国立療養所身障児病棟に限られています。

今や心理職は産婦人科、精神腫瘍科、整形外科、血液内科、耳鼻科、眼科などなどあらゆる科で働いています。

地域連携室で福祉職として患者さんや家族の相談に乗ってきた福祉職の人たちも多いでしょう。

精神科以外にでも患者さんのメンタルケアに当たっていた看護師さんは?

とも思うわけです。

保健所にも精神保健福祉相談員をしている保健師さんもいれば、地域包括支援センターで相談に乗っている行政職員もいます。

この学会に入るには正会員2名の推薦が必要というハードルもあります。

この学会の中核を占める臨床心理士や公務員心理職の推薦人を探さないといけません。

さて、僕の私見ですが、新公認心理師が様々な職種からの心理業務をどのように行っているか、心理学プロパーの臨床心理士とは違った視点からのクライエントさんへのアプローチの仕方など学びたいところは多々あります。

心理臨床学会が心理職のための自己研鑽の場ならば、もっと間口を広げて新公認心理師に参加して欲しいですし、そうやって入会できた新公認心理師に研究発表もぜひ行って欲しいと思っています。

↑このページのトップヘ