ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

カテゴリ: 依存症

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
おつかれTwitter

命のこと以外は大抵
ないものねだりなんだよね ☪︎⋆


◯ Twitter依存、SNS依存、ゲーム依存、買い物依存、インターネット依存

1.序・依存行動の実情

ICD-11(世界保健機構WHOの診断基準)ではゲーム依存性が正式に病気として認定されましたが、依存はアルコール、薬物のような物質依存ではなく行動依存(嗜癖)、といって、ギャンブル、買い物、ゲーム、インターネット依存などが認められます。

こういった行動依存は治療が難しい、というのもインターネットを使うのも買い物をするのも日常的に誰もがする行為です。ゲームやギャンブルもほどほどに楽しんで終わりにする人も多いかもしれません。つまり普通の状態と異常な状態とのグラデーションで、明らかに日時生活や社会・学校生活に支障を来たしている状態が依存と言えるでしょう。

たった1度だけでもそれを行ったら異常な行動依存として認められるのは小児性愛、窃視、痴漢など性的嗜癖があげられます。

また、中学生が1回万引きをして見つかって怒られて親から殴られたら治る、のならいいのですが、同じ万引きでも盗む度に性的エクスタシーよりも大きな興奮を覚えて、頭のてっぺんから爪先まで、自室のなかはきらびやかなアクセサリーばかり、被害額1千万以上の盗品がある女の子、空き巣に入っては「お宝」金銭、金品を盗んでいた男の子もいます。

窃盗癖(クレプトマニア)や我を忘れて夢中でスマホで買いまくる買い物依存、ゲームで1日20万円以上課金するゲーム依存、30万円注ぎ込んで大当たりと大負けを繰り返すギャンブル依存は、行為の間中は脳内に快楽物質ドーパミンが過量に放出されてこの上ない幸せを感じています。

インターネット依存は死ぬこともないし安全な依存だと昔某精神科医が言っていましたが、韓国ではPC房(BAN)と言われるインターネットカフェで食わず寝ずでゲームをしていた若者が亡くなり、10人が同様の状態で死んだという、ドはまりしたら大変危険な依存です。ネトゲ廃人も社会適応ができず、インターネット依存も深刻です。

こうした行動依存の背景には精神疾患が隠れていることがあります。

例えば買い物依存やゲーム課金について考えてみましょう。幼少期からの児童虐待に遭い、自立するか年金や生保生活をしてもお金の使い方を学ぶ機会はありませんでした。

自らを傷つける行為として、境界性パーソナリティ障害やPTSDが隠れているかもしれません。解離している間に自我機能が弱まってしまつことも考えられます。

双極性障害の人が買いあさり行動をしたりぱーっとキャバクラや風俗店やホスクラでお金を使ってしまうのもよくある話です。そのことに病識がない場合もあります。

統合失調症の人も意識が現実から遊離していて買い物をしたり課金をすることもあります。

2.対応と治療

⑴ 現実的対応

それではこういった行動をどのように終結させていけばいいかというと、お金に関しては弁護士、司法書士を通して借金の任意整理を行い、利息を支払わずに元本だけを返していくという方法があります。

また、思い切って自己破産手続きをしてしまえば返済もしなくて済みます。もはやクレカは使えないので依存行動も断たれるわけです。

ただし、FX投資で負けた場合には絶対に自己破産はできません。ギャンブルや浪費とみなされると自己破産できない場合もあります。

犯罪を除くどの依存でもそうですが、我に帰った際に「どうしよう、社会的信頼を失って破滅する」と破局的な考えから自死に至る人もいますが学生は退学になるわけでもなく、勤め人が別にクビになるわけでもなく、死ぬ必要はありません。

⑵ 治療

行動依存の治療は大変難しいです。
最近はアルコールや物質依存症を昔から扱ってきた病院が行動依存を扱っています。国立久里浜医療センターもさまざまな領域の依存を扱っています。

ア 薬物療法

もし元となるベースラインの精神疾患があればその治療を並行して行っていきます。薬物療法、また依存から離脱する不安を鎮めるための抗不安薬が使用されることもあります。(アルコール依存も同じです。)しかし薬物療法は依存症の根本治療にはなりません。

イ 自助グループと周囲の人々

物質依存の場合には自助グループは比較的全国レベルで存在しています。断酒会やダルクなどです。しかし行動依存の場合にはその病院で行っているグループミーティングが細々とある程度、大都市にNPOの自助グループはありますが、まだ全国レベルには浸透していません。行動依存も物質依存も同じなのは、依存のせいで底つき体験を味わうことがあるということです。

自助グループのミーティングに出て、底つきを体験した人の話は凄まじいです。朝起きたらウイスキーを飲み始めてそのままボトル1本飲んで帰宅、それからまた飲み始めて失職、家族離散、行動依存もかなり悲惨です。ネトゲ廃人になり数年間以上社会的に出ない、仕事や学校をやめてしまうこともあります。買い物依存も返品のために業者に泣きながら電話しても通販なので返品できない、それでも買い物がやめられざに夫のクレカを使って激怒されて三下り半を突きつけられてしまう。

金銭にかかわる依存を抱える人の家族や友人は決して債務を肩代わりしてはならないです。サイマーは「種銭が入ったから次は買ってみせる」「頼れる人がいるからまた買い物できる」と際限がなくなるだけです。

ウ 心理療法

依存症に陥る人はほとんどの人が自尊心が弱まっていて、自己に対するポジティブな感情が消失してしまっています。

配偶者、親、子ども、友人、職場から責められてそれでも依存から抜けられない自分に対して嫌悪感を抱いています。ほめられることもないこの人に対してはカウンセラーからの賞賛が必要です。

心理療法についてもベースライン疾患に対するセラピーが必要になります。自分に対して価値がないと思う女性は性的虐待や暴行を受けていることもあり、レイプされた時と同じような暗がりを薄着の服を着て歩き、奔放な性関係を持ち、トラウマを陳腐化させます。PTSD、境界性パーソナリティ障害だけでなく自己を破綻した存在として見ている人は今この瞬間だけの快楽を生きていればいいので明日というものを信じられません。

だから買い物依存、性依存にも陥ってしまいます。トラウマ治療に効果があるEMDRや自我状態療法で危険な情動を安全なコンティナーに入れることも有効です。トラウマを負った人はキモノ売り場で似合う、綺麗だと店員に褒められると1日コーヒー一杯分のローンを組んで200万円の商品を買ってしまいます。
 
自尊心が低い人の怒りは自分にも向かいます。だからACT(アンガーコントロールトレーニング)の技法も有効かもしれません。自分が依存行動をやめられたら出来ることをなるべく多くリストアップして書く、自尊感情強化のために自分の得意なこと、誇り、自分を好きなところを考えてもらいます。

そして自分が可能なこと、できることについてもリストアップしてもらいます。自信をつけることが大切です。

また、こういった行動依存は自己破壊的な自傷行為ということを考えると弁証法的行動療法を援用することもできます。断られても自己主張する権利があること、そして自分が他人の要求をきちんと断る権利があること、対人関係スキルと自己コントロール感、マインドフルネス、賢い心による欲求の統制が役立ちます。

自己の行動をきちんともう一人の自分が認識するメタ認知が大切という点では境界性パーソナリティ障害に対して有効な精神分析的メンタライゼーションも有効でしょう。

以上心理療法への考え方は私見です。SMARPPのような物質依存への認知行動療法は体系化されています。
自覚がない依存行動には動機づけ面接が有効かもしれません。

3.結語

行動依存にははっきりとした特効薬がなく精神科医も心理職、ケースワーカーも苦労しているのが実状です。依存症専門家の精神科医松本俊彦先生が言うように、依存症治療は初めから失敗を予測しながら行い、患者さんを責めないということが基本で、患者さんも依存行動をそれと認識しつつも「またやっちゃってるからやべー」と思いつつ現実に自分を引き戻していこうと思うことが大切になります。

ただし、Twitterやその他のインターネットが知らず知らずのうちに政財界を変える力となる、また怪しいお誘いのtweetではなく、まともに仕事のお誘いが来ることもあります。僕も本名、ひなたあきら名義でもずいぶん執筆させていただきました。さまざまな人たちとのつながりができたことを感謝しております。要は使い方で、インターネットは入れ物なのだと考えています。

※ 今日のsoraさんの言葉この記事を書いていて心に染みました。

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◯ 公認心理師がアルコール依存性治療薬処方に関与決定。依存症最前線・オピオイド・グルタミン酸受容体アップレギュレーション・ハームリダクション

1.序

公認心理師試験受験者の方々にも知っておいて欲しい依存症治療の最前線です。ついこの間研修で、矯正→依存医療領域を専門にしている才媛K女史の講義が素晴らしかったので当人の了承を得てK女史講義内容を紹介します。僕の私見も一部入っています。

まず、アルコールを含む物質依存性についてそれが矯正とかかわる可能性がある法律についてです。

2005年7月 医療観察法
2007年6月 刑事収容施設法
2016年6月 刑法等の一部を改正する法律・薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部執行猶予に関する法律

さて、司法矯正分野の専門の方には耳タコですが、薬物依存性の方の処遇についてのチャートです。

刑の確定→処遇指標or処遇区分又は調査センター→処遇施設→矯正処遇実施、となります。

矯正処遇を受けることが義務付けられる根拠は「正当な理由なく矯正処遇を拒んではならないことが遵守事項に定められ、これに違反した者に対しては、懲罰を科すことが可能(間接強制)というものです。

http://www.moj.go.jp/content/001225807.pdf

2.アルコール関連問題対策の歴史

昭和38年 国立療養所久里浜病院「アルコール中毒特別病棟設置」
同年全日本断酒会連盟発足
昭和49年 成増厚生病院にてアルコール病棟開設
昭和50年 AA(アルコホリックアノニマス)日本で発足
昭和52年 厚生省アルコール研究班組織
平成25年 アルコール健康障害対策基本法
平成28年 アルコール健康障害対策基本計画

そして現在アルコールに関する主要3学会は、日本アルコール・アディクション医学会、日本アルコール関連問題学会、日本嗜癖行動学会です。

3.診断基準等

さて、アルコール依存は生命、心理、社会的な影響を引き起こします。

飲酒で死に至る(食道静脈榴破裂による大量吐血など)、依存による社会経済的なマクロの損失、自死、飲酒運転、家庭内暴力、犯罪、リスクが高い女性の飲酒(女性のアルコール分解酵素は男性よりも極めて少なく、ごく短期間で依存症になります。)、高齢者介護とアルコール問題です。

ICD-10物質依存症候群の診断基準では、
⑴物質を摂取するための制御困難、欲求、強迫感
⑵物質摂取行動(開始、終了、量の調節困難
⑶離脱症状、使用量増加による耐性
⑷社会障害(飲んで上司をぶんなぐるとか二日酔いで出勤できなくなるとかでしょうか)
⑸危険な使用(γ-GTP100以下ならなばなんととかセーフかもしれませんがやめるように言われます。4桁になる人は肝硬変→肝臓がんコースです。)

ICDでは上記3項目が1年以上同時に存在した場合に診断され、その欲求に抵抗できないことが特徴です。

DSM-5の「物質使用障害」もほぼほぼ同じです。制御障害として、使用量の増加、制止努力失敗、長時間、入手、摂取からの回復時間の消費があります。

社会障害としては仕事や学業、家庭への影響、社会的・対人関係の悪化(「俺は酒癖は悪いけど言ったらそこまでだから忘れろ」というのはパワハラ&アルハラと思います。)

飲んでいれば当然社会的活動や娯楽を放棄、縮小することになります。危険使用はICD-10と同じですがほとんど全ての精神薬がアルコール禁忌と知りながらでも飲む人が多いのは依存症です。耐性、離脱も定義されています。

ICD-10は精神依存が必須で比較的重症度が高いですがDSM-5は社会障害が重視されます。ということで比較的軽症例も含まれます。

4.基本的見解と現在の治療、ハームリダクション(低減、減酒)

アルコールについては従来絶対断酒でした。身体的、精神的、社会的問題に深刻ながある場合には断酒しかないのですが、断酒はハードルが高い、として飲酒量低減のためのハームリダクションがありうる、「まず節酒でもいいんじゃない?」というのが軽症例もターゲットに見据えた」最新の依存症治療の流れです。

依存症治療に携わった方々は十分承知のことと思いますが、家族が怒っても医師が叱ってもましてやセラピストたる心理職が厳しいことを言おうものなら患者さんは通院なら二度と来なくなるかもしれません。

治療ドロップアウトを防ぐ手段としてハームリダクションがあるのです。
軽度依存性で患者さんが飲酒量を減らしたい、特に飲酒によって支障がなければハームリダクションは一つのゴールになります。

精神・身体状態や服薬との交叉耐性もありますが、何もなければビール1〜2缶ぐらはいいじゃない?という考え方です。

従来の依存性治療者は患者さんを叱るのが役割という管理的役割しか取れなかったのが、ハームリダクションによって問題を低減できるので患者さんの治療アドヒアランスからのドロップアウトを防げるというメリットがあります。

ハームリダクションは患者さんの抱えているさまざまな問題の低減につながります。

国立久里浜医療センターはアルコールに限らないさまざまな依存性治療を行っているのですが、久里浜方式は患者さんを閉じ込めて飲酒させないことが治療目標ではありません。

メンタリティー重視なくして治療なしという考え方から、患者さんの自治会組織運営、そして各種治療プログラムへの全ての参加が原則です。自主性を重んじるので開放病棟、帰宅外泊も日課となり、その中でいかに自分を律するか、そしてそのミスも織り込み済みということになります。

退院後の通院コンプライアンス、抗酒薬、自助グループを重視します。

5.心理社会的治療

依存症集団精神療法は患者さんが持つ否認を洞察させることが目的です。そのための受け入れ先として断酒会、AA、マック、ダルク、そしてデイケア、作業所も社会資源になります。

依存症治療に対してはSMARPP、GTMACのような認知行動療法プログラムがあります。それらは基本的には動機づけ面接MIとの組み合わせですが、実は依存性治療にはなんでも効果があるのではないかというのが実感です。

参照url

https://www.ncnp.go.jp/nimh/yakubutsu/reference/index.html

随伴性マネジメント、作業療法、家族療法、運動療法、内観法、森田療法、SSTも推奨されていますが、家族支援としてはCRAFT Community Reinforcement And Family Training(コミュニティ強化法と家族トレーニング)があります。

6.薬物療法

商品名シアナマイドCyanamide(実は肥料として開発された)は、二日酔い成分のアセルアルデヒドが飲酒した瞬間に生成されるので飲酒した心地よさよりも苦しさが勝るわけです。ノックビンDisulfiramも同様で、嫌酒剤として処方されます。

依存症治療薬はなんでもそうですが、患者さんに告知せず、家族が黙ってコーヒーに混ぜて飲ませる等すると逆効果です。「何でオレをこんな目に遭わせた!」という嫌・嫌酒剤になってしまうので、デイケアの看護師さんや家族の前で「よし、オレは今日のまないぞ!」と気合いを入れる決心のために飲むわけです。

依存から脱する離脱期は不安との戦いですのでベンゾジアゼピン系抗不安薬の処方もセオリーです。

さて、アルコール依存性治療薬として脚光を浴びているのは飲酒欲求低減薬、アカンプロサートがあります。Acamprosate、商品名レグテクト(日本では2013年発売)飲酒依存によってGABA受容体が抑制され、ダウンレギュレーションしてしまって耐性獲得をしている状態を正常化します。(GABA受容体が抑制されると不安が増し、鎮静作用が減ります。)

また、慢性飲酒はNMDA型グルタミン酸受容体を過剰に活性化させたアップレギュレーションの状態を引き起こすため、Acamprosateは断酒が振戦譫妄や興奮性神経細胞死を引き起こすのを抑止します。

アルコール依存で乱れた脳を正常化するため、飲酒欲求を抑制する薬です。

もう一つの飲酒抑制剤としてはナルメフェンNalmefene商品名セリンクロで、日本での発売は2019年です。オピオイド受容体に働きかけて減酒を可能にします。こちらもアルコール依存性に対する心理社会的な働きかけが重視されて処方されます。

こうした飲酒抑制剤は患者さんが希望したからといってはいどうぞとどこの病院でも出してくれるわけではありません。

関連学会に所属して研修を受けている医師、さらに看護師や精神保健福祉士、公認心理師と協力しながら行わなければならないと厚生労働省で定められています。画期的なことです。

https://www.hospital.or.jp/pdf/14_20190225_02.pdf

7.行動変容の評価

禁煙に例えることもできますが、依存性は何でも共通しています。患者さんが6カ月以内に行動を起こすつもりがない無関心期、6カ月以内に行動を起こす意思がある関心期、1カ月以内に行動変容させようとする準備期、実行期は明確な行動変容が観察されるがその持続がまだ6カ月未満の時期、維持期は明確な行動変容が観察され、その期間が6カ月以上続いている時期です。患者さんが今どのステージにいるかが見極めるポイントです。

8.SBIRT

WHOが定めるSBIRT(S)は厚生労働省HP内「アルコール依存性者のリカバリーを支援するソーシャルワーク実践ガイド」にも掲載されています(アルコールソーシャルワーク理論生成研究会)。SBIRTは「非健康的なアルコール使用を同定し対処する」一連の手法です。Screening患者さんをふるいにかけ、Brief Intervention簡易介入を行う手法です。Low Risk(低リスク)には予防教育、Risky(リスキー)多量飲酒・危険飲酒には減酒と進行予防を目標にした保険教育、Harmful(有害)乱用・有害使用には減酒・断酒を念頭に置いた簡易介入、Severe(深刻・重篤)には専門治療を念頭に置いた簡易介入が行われます。

そしてRiferral Treatment専門医療が必要な群には紹介を行う。
Selfhelp group:自助グループにつなぐ

9.入院

入院治療プログラムの一例です。それぞれの病院によってプログラムはアレンジされています。中毒性精神病治療、離脱治療への薬物療法、心理的にはカウンセリング、そしてミーティング、家族教育、薬物家族教室、家族ミーティング、家族面談、家庭訪問が行われています。

病棟ミーティング、勉強会、残棟者ミーティング、患者会、集団療法としてのレクリエーション、ウォーキング、作業療法、SGM、CST(再飲酒・再使用防止プログラム)自主グループ活動、AAメッセージ、NAメッセージ、ダルクメッセージ、マックメッセージ、断酒会、AA、NAそして入院している患者さんは必ず退院します。そのため治療的外出、外泊を行わせ、自由の中で断酒ができることを学びます。

10.治療方針

司法領域にいた人には違和感あるかもしれませんが依存性研究者にして実践家権威精神科医松本俊彦先生は違法薬物使用でも警察に通報しない、患者さんの「またやっちゃったよ」が許容される治療システム構築を目指しています。外来に来たことは大いに称賛されるべきです。心理教育、可能な限り外来での治療を行います。

ハームリダクションはBRENDA法踏襲による日記療法も行われます。⑴飲酒量目標設定、⑵飲酒量確認、⑶服薬状況などの確認、⑷全体的な改善の評価、⑸全体的改善の評価です。

※ 目標設定は適宜見直されます。

日本における治療が必要なアルコール依存症者はICD-10定義では未治療者を含め109万人いるとされています。依存症は医療、社会経済的損失が大きい問題です。新しい依存性治療は軽症者へのハームリダクションを念頭にシフトが始まりつつあり、公認心理師の活躍がその中に期待されています。

最後にAA12のステップを掲載します。

1.私たちはアルコールに対し無力であり、思い通りに生きていけなくなっていたことを認めた。
2.自分を超えた大きな力が、私たちを健康な心に戻してくれると信じるようになった。
3.私たちの意志と生き方を、自分なりに理解した神の配慮にゆだねる決心をした。
4.恐れずに、徹底して、自分自身の棚卸しを行ない、それを表に作った。
5.神に対し、自分に対し、そしてもう一人の人に対して、自分の過ちの本質をありのままに認めた。
6.こうした性格上の欠点全部を、神に取り除いてもらう準備がすべて整った。
7.私たちの短所を取り除いて下さいと、謙虚に神に求めた。
8.私たちが傷つけたすべての人の表を作り、その人たち全員に進んで埋め合わせをしようとする気持ちになった。
9.その人たちやほかの人を傷つけない限り、機会あるたびに、その人たちに直接埋め合わせをした。
10.自分自身の棚卸しを続け、間違ったときは直ちにそれを認めた。
11.祈りと黙想を通して、自分なりに理解した神との意識的な触れ合いを深め、神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた。
12.これらのステップを経た結果、私たちは霊的に目覚め、このメッセージをアルコホーリクに伝え、そして私たちのすべてのことにこの原理を実行しようと努力した。

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◯ 買い物依存性に女性を追い詰める男性の共依存行動

女性にとってお買い物はストレス発散の格好の手段です。

架空の事例を織り交ぜて、「あれ?困ったなあと思われるであろう」彼女たちの買い物依存症(行動嗜癖ですがDSM-5、ICDには掲載されていない)エピソードを書いてみます。

女性は確かに服、アクセ、化粧品など男性よりおしゃれにお金がかかります。自宅暮らしの彼女、家に食費も入れず、稼いだお金は全部それらに費やしてしまっていることがあります。

それでもお金が足りなくなります。

「服は女の子が持っているのは2000着が平均」「靴は60足、バッグは30個が平均だよ」と立て板に水で言われると、小学生の「みんなも持ってる」という論理と同じで圧倒されてしまいます。狭いアパートで男女で暮らし始めると収納に苦労します。

男性は収納家具やらなにやらいろんなモノを買わなければいけない羽目になります。

一緒にショッピングに行くとショップの前で彼女が引っかかるのでなかなか前進できません。

バーゲンシーズンになると若くて声が大きい元気な店員さんが「2着で10パーセント、3着で20パーセントオフでーす」との呼び声に彼女は立ち止まります。

ノルマもあるでしょうし、売りたい店員さんは「カワイイ、キレイ似合う」を連発、彼女は試着してから購入、今日はお得なお買い物とご満悦というのは買い物依存によくある話です。

買い物好きだとショッピングはもはや生活の一部のようなものです。

元々男性は女性のショッピングに付き合うのが苦手です。

ある程度男性は一緒に行動できても、どうしても仕事で疲れていて「今日は勘弁してね」とお願いしても「さー今日も行こう!」と彼女のテンションは上がるばかりになります。

終わってクタクタになった男性が「疲れた」と言うと「そんなの最初に言ってくれればよかったのに!」と怒られます。

言ったのになあと思っても、きっと目が眩んでいた彼女には聞こえていなかったのかなあと。これは否認機制が働いているからです。

外食好きな彼女は高級なお店に行きたがります。男性はまあ普通の男の例に漏れず安くてうまいラーメン屋めぐりをしたり、家で安酒をのむような毎日だったのが一転してフレンチ、イタリアン、高級割烹フルコースの連続になります。お金持ちが飛ぶように飛んでいきます。

美味しそうな一品があると追加、いいワインをおすすめされると飲んでお会計も大変なことになります。毎月のクレジットカード払いの請求額と減り続ける貯金通帳の数字とにらめっこすることも度々になります、

あれが食べたい、これが食べたいと言って健康的に食べる女性の姿は魅力的です。

だからとついつい彼女に甘くなって一緒になって美味しいモノをを食べると血中コレステロールを増加させて肝機能まで悪くさせていくことになりかねません。

健康管理上なかなか大変で、女性が一番気にしているはずのダイエットの大敵で太ることになります。

体型が変わるとまた服を買わなければなりません。

女性というものは好きな男性にはオシャレをしていて欲しいと思う善意の人たちです。これが似合うよと言う彼女のファッションセンスは確かに抜群です。

ただ、数万以上する服を買ってもらうとこちらの気持ちも負担になるし、日ごろ彼女につぎ込んでいるからなかなかお返しができません。

そうするとさらに気持ちに引け目が生じます。さてどうやってお返ししたらいいのかと思います。

アクセサリーや時計のような小物は彼女が男性とお揃いのものにしたがります。それは確かに嬉しいことですが、彼女の手前ついつい見栄を張って男はお金を出して買ってしまいます。

2人でショップに行って店員さんにお似合いですねー、仲が良くていいですね、買ってあげるなんて優しい彼氏さんですねと畳み掛けられて言われると逃げ場がなくなります。

女性はダイエット、健康オタクの子も多いです。ダイエット食品は巷にあふれていますが、高額なものが多いです。

ダイエット食品を摂取したからといってすぐ効果があるわけではありません。効き目がないりそれを彼女がメーカーのサポートフリーダイヤルに電話して文句を言うこともあります。

もう少し頑張って摂取していたら必ず効果が出るからと説得されて特別価格1ヶ月980円の商品を正規価格で1ヶ月数千円半年間の契約をしてしまいます。

クレーム大歓迎で逆手に取って営業をかけらわけです。

体にいいからと男性にも勧めます。半信半疑、というよりも信じていない男性もいつしか一緒になって契約する羽目になりました。このダイエット食品は効果がないと彼女が見切りをつけるとまた次の流行りのダイエット食品に目をつけていくという繰り返しです。

さて、女性の買い物依存症に男性が苦労した話を書いてみたわけですが、一体誰が悪いのでしょうか。みなさんも読んでいてよーく分かったと思いますが、全責任は無邪気で可愛い善意の天使の彼女たちにはなく、実は共依存に陥っている男性の方かもしれません。

お金がないならないと男性がはっきりと言わない。きちんと自己主張せず、彼女が好きなあまり目がハートになってしまっていて、脳の中にも何か変なものが湧いていたかもしれません。

彼女との健全な付き合い方を形作っていくのは男女双方の責任です。女性に対して甘いだけで、男性がどんどん勝手に追い詰められてしまい、最後にお金のことで男性が感情的になったらただの逆ギレと思われるでしょう。

どこでお金が動いていて、何にお金がかかっているからこのお金を節約するべきだと具体的に説明しないのは男性側の責任だと痛感しています。

tiajuから転載

(おまけ)


◯ ゲームばかりしている彼女を彼氏一番にする方法

彼女をとりこにするゲームへの依存

あなたが彼女とデートしていてもいつも彼女はスマホの画面を見ていてゲームをしています。

あなたの話もろくに聞こえていないので返事がない、生返事で会話も通じなくなってくるのであなたもどうやって彼女とコミュニケーションを取ればいいのか困ってしまいます。

ゲームは、ゲーム製作会社が会社の命運を賭けているだけに相当に面白く作り込まれています。

現実を圧倒するような楽しい仕組みがたくさん埋め込まれています。

ゲーム依存は正式に病気としてWHOで認定されたばかりですが、のめり込むと学校や仕事に行けなくなり、課金で金銭的に破綻、家族、友人との関係も壊れてしまうなど、社会的にも深刻な問題になっています。

ゲーム依存は薬物依存と違って心身を破壊しないから一見安全そうですが、何もかも失いかねない危険な依存です。

現にあなたとの関係も危機的になりつつあります。

初歩的でその場限りの対処策は失敗する

あなたが彼女をゲームから引き離そうとドライブに彼女を連れ出しても彼女は助手席でゲームをしているばかり、デート先でお茶をしていても食事をしていても彼女の目はスマホの画面に釘付けです。

あなたは困って、2人で見るものがほかにあるのならばいいのではないかとDVDを借りて来ますり彼女は半分以上スマホをいじりながらDVDを見流しているのでこれも彼女をゲームから引き離す決定打にはなりません。

内心あなたが彼女に対してカッとなってもここで怒り出してはいけません。

彼女がゲームにハマるのにはそれなりの理由があるのです。

何も聞かないでただ一方的に叱りつけたら彼女は怯えてしまうでしょう。

依存については、なぜその状態になっているのかという事を責めずに聞く、そこまでゲームにのめり込んでいるゲームの良さをまずは聞くことが先決です。

ゲームが彼女を破壊しつつある

ゲームをやり込んでいると課金が多額になる、睡眠不足になる、学業も仕事もおろそかになって彼女もだんだんと困った状態に陥ってきます。

もちろんあなたとの関係が悪化していったら彼女も困るわけです。

あなたが彼女がハマっているゲームは何なのか、くれぐれもあなたがハマり込まないようにしながらアカウントを作ってやってみて、彼女がそこまでやり込みたくなる気持ちを理解してみましょう。

あなたはそこで彼女にいろいろと聞いてみます。

そのゲームの何が楽しくてずっとやっているのか、そして今ゲーム依存になっていることで困っていることはないか、くれぐれも問い詰めないで聞いてみてください。

彼女は生活がゲームのために立ち行かなくなっているでしょうからその悩みをあなたに話してくるようになります。

彼女の依存欲求をきちんと理解する

彼女がゲームに依存している現状を否定し、止めるよう命じずにとにかく話を聞くことに徹してみましょう。

彼女が大切にしている価値観がゲームには投影されています。

着せ替えゲームのコンテストで優勝するためには課金してレアアイテムを入手しなければなりません。

彼女は本当は着飾って美しくなって称賛されたい、可愛い服やアクセサリーが欲しい、彼女の夢がゲームにはたくさん詰まっています。

ゲームにはまり込んでいる彼女の気持ちを丁寧に聞いていくと、彼女が現実の世界で満たされていない空虚感、コンプレックスをゲームで埋めているのを彼女が語り始めるかもしれません。

幼少期の生育史も関係している可能性があります。

そのころに満たされなかった欲求を今ゲームで満たしている可能性もあるのです。

ゲームからの脱出を決定する彼女

ひと通り話を聞いたら、今後この困った状態をどうするのか、これからどうしたいのか彼女の意思を聞いてみましょう。

生活全体がどうにも立ち行かなくなっていてゲームに支配されてしまっている自分を彼女は恥じているし、課金額もあなたに言えないほど多額になっているかもしれません。

彼女がゲームで破壊し尽くされている生活を語ったとき、またここであなたは彼女にやめて欲しいと思い、そう言いたくなりますが、決してその一言を言ってはいけません。

これからどうやって生きていくのか決めるのは彼女です。

課金額を決める、時間を決めると言い出してもその決意はゲームの魔力に打ち砕かれます。

結局ゲームをやめるしか道はないと悟ったとき、彼女はそれまで大金を払って積み重ねてきたデータをアプリごとあなたの目の前で消します。

それは彼女自身が決めた尊い決意です。

一歩成長した彼女をこれから見守ることが大切に

ゲーム依存は依存の中でもかなり危険な行動嗜癖です。

全てを壊すほどの負のエネルギーがあります。

あなたは、彼女が自分で決意して止めたということについて称賛しましょう。

強制されなくても自分で自分の問題解決をする能力があるということは彼女の成熟した人格がそれを可能にしたのです。

彼女はゲームで満たされていた空虚感にまたとらわれてゲームを再開したくなります。

ここであなたは全力で彼女を支えていくのです。

一時はとても心配していたけどまた戻ってきてくれて嬉しいし、彼女が全てを失う前に自分で気づいたという精神的な強さに感心していることを伝えるのです。

彼女はそれまであなたが決して責めなかったことに感謝します。

自分で決定して依存を断ち切り、人生の大事な選択をした事は彼女の自信につながっていくでしょう。

tiajuから転載
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◯ 依存症・公認心理師事例問題対策

事例問題対策は知識ではなくてセンスが問われることがままあります。

依存症、嗜癖は何もかも、仕事や家庭も打ち壊す恐ろしい病です。

大きく分けて物質依存、行動嗜癖、関係嗜癖があります。

1.物質依存

⑴ アルコール依存症

まず物質依存ですが、ま、よくなったから外出もいいでしょ、ということで開放病棟に入院しているアルコール依存症の男性が外出して紙パック入りの牛乳を買ってきた。

あ、牛乳かあと思って見ていて冷蔵庫から取り出しストローで飲んでいたのは日本酒だった、こんな話は枚挙にいとまがないです。

アルコール依存はきわめて遺伝率が高い疾患です。二日酔いになるアセルアルデヒト酵素を分解する力が強いのです。

統語失調症や双極性障害よりも遺伝率が高く、0.50半分の人が依存するという研究もあります。

なお、血液検査をすると肝機能値GTP、GOT、γ-GTPが異様に高い、男性50以下、女性32以下は 正常値ですが、これγ-GTP(γグルタミルトランスペプチダーゼ)は、100を超えたら病院に行く必要があります。尿酸値UAの値も悪くなります。大量の水分欠乏症になるからです。

一番の治療法は断酒しかありません。

γ-GTPが1000超えても飲み続ける人がいます。これを放置して飲み続けるといくら再生力が強い肝臓でも肝硬変から肝臓がんになり死に至ります。

食道に静脈瘤が出来てそれでも飲み続けて大量吐血して亡くなる方もいます。

そうなるとこれは生き方死に方を自分で選んでいるその人の死生観なのかもしれません。

DM(糖尿)の人が断酒できないと致死的です。

新久里浜式アルコール症スクリーニングテストKASTが厚生労働省で紹介されています。目を通しておきましょう。 
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-026.html

数値が正常でも酔って家族や会社で暴力を加えてぶん殴ったらそれは立派なアルコール依存症です。

⑵ 薬物依存

なかなか手強い依存症です。

田代まさしことマーシーは何度も逮捕されて自助団体DARCに入りましたがその後また逮捕されました。

2.行動嗜癖

⑴ 買い物依存

「買い物依存症の彼女をどうやって見抜くか」最近僕は記事にしました。

http://hinata.website/archives/23282506.html

「浪費ばかりしていて。」と当人を責めてもあまり解決にならないどころか逆効果です。

「奥さんの買い物・浮気依存を止めるにはスマホを水没させてください」「クレジットカードをハサミで切っても何の解決にもなりません。

スマホがなくてもクレジットカード番号はメモしておけば済むことですし、再発行もできます。

物質依存と同じであらゆる手段を使って試みることができるのです。

⑵ ゲーム依存

ICD-11(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)初めてゲーム依存が疾患として認められました。

ゲーム依存は深刻で、課金しないと面白味は出ないようになっています。勝負に他のゲーマーよりもより優位性を保とうとすれば課金を多くすればするほど有利になります。

アクションゲームだろうが育成系だろうが同じです。

最初は「微課金ぐらいいか」と思って次第にエスカレートして10日で200万円使う、こういう患者さんを見てきた人は多いでしょう。

⑶ ギャンブル依存

ギャンブルは正社員や公務員の若い子でも数百万円を借りることが可能なので悲惨です。

いくらギャンブル等依存症対策基本法が成立したといっても依存症患者は増えるでしょう。

⑷ 犯罪

ア 小児性愛(ペドフィリア)

小児性愛は行き着くところは宮崎勤(死刑執行)が行ったように発覚を恐れて子どもの命を次々と奪い続けるところまで行き着きます。

命を奪わなくても1人の性犯罪者の平均犠牲者の数は約300人、受刑者によると「その数は少な過ぎると思う」とのことでした。

嗜癖については多くがDSM-5 (精神障害の診断・統計マニュアル第5版)では疾患として扱われています。

(6カ月以上という期間、13歳以下の子どもと関係を持ちたがる、実行したこととがある、ペドフィリアは16歳以上で、相手の子どもとは5歳の年齢差がある。)

※ ただし青年期後期の人がが12歳〜13歳の子どもと性的関係を持っている場合は含めない

となっています。

果たして何人の犠牲者が出ているのか?実態はわかりません。

イ クレプトマニア(窃盗癖)

受験生の方は必須学習です。少なくともDSM-5の定義は覚えましょう。

クレプトマニアの人が摂食障害と併発している場合もあります。食べては吐く、排泄型過食、非排泄型過食は膨大な量の食物を必要とします。経済的に過食を成り立たせることは非常に困難です。

純粋なクレプトマニアの人はクレプトマニアであることに非常な快楽を覚えます。男女ともにです。空き巣や万引きが成功した時には性的エクスタシー、絶頂感よりもはるかに激しい快楽を覚えます。

女の子で頭から靴下に至るまで「どうやって盗んだのだろうか?」と思わせるようなコートまでも万引きして、総額1000万円以上の万引きをしていたことが判明する。居室を捜索したら盗品の数々が出てくるという例は珍しくありません。

3.対人依存嗜癖

⑴ 共依存

これは多くの心理職の方々、福祉職の方々が介入したケースがあるでしょう。

共依存者はアルコール依存症やギャンブル依存のパートナーにに酒を買って来たり、際限なくお金を渡し、サハラ砂漠にホースで水やりをしています。

ゲーム依存症の妻、買い物依存の妻に自分のクレジットカードを渡す夫がいます。

「あの人は酒を飲んで私を殴らなければとても優しくていい人なんだけど」

というのは十分に悪い人です。

こういう妻を周囲の福祉関係者が必死で別れさせても(ついでにDV防止法やストーカー防止法も受験生の方々は見ておくといいと思います。)また同じような男を見つけて結婚します。

「私がいなくちゃこの人はダメ」という生き方が共依存を生み出します。

夫は許しを乞うて泣きながら謝り妻を抱きしめて心まで抱きしめて離さないのです。

⑵ コントロール依存

これはなかなか厄介です。僕ら心理職や医療関係者には多い病です。相手をコントロールすることによって快楽を得る、クライエントさんをコントロールしなければというメサイアコンプレックス(救済者願望にとらわれています。

⭐︎ ⭐︎ ⭐︎治療・処遇法⭐︎⭐︎⭐︎

1.自助グループ

ひとつには自助グループがあります。

アルコホーリクス・アノニマス(AA)や断酒会DARCは全国各地にあります。

断酒や薬物依存ができない人もこのグループに参加できますが、自助グループの良い点と悪い点があります。

一番いい治療者は公臨療法士や福祉司ではなく、やめられた人が暖かく見守りながら励ましていくことです。

時としてやめられた人がまだやめられない人を説教する場合があります。これは一番まずい事態です。

2.薬物治療

アルコールに関してはシアナマイドやノックビントいう抗酒剤があります。

デイケアや入院施設で看護師が患者さんが飲むのを見ているのですが、飲んだふりをして後でペッと吐き出すという器用な人もいれは顔を真っ赤にしながら飲む人もいます。

3.行動嗜癖への治療

根本的治療薬がないだけに厄介です。
これも自助グループが助けになります。

ただ、社会防衛的な観点から犯罪依存症者を施設入所させても入所させている間だけ犯罪をしないと言われています。また、捕まったので今度はもっとうまく犯罪行為をしようという思考回路を持つ嗜癖者がいます。

4.カウンセリング

心理職の出番がやっと来ました。

止める気がない人には動機付け面接MIが有効と言われています。

共感することも傾聴も大事です。人間のクズと言われて自分でもそうだと思い込んでいる患者さんが初めて自分の苦しみを受け入れてくれるわけです。

止めている間の時間を徹底して褒めましょう。

依存行動をしている人でも「もっともっと最悪の事態も考えられたけどここでとどまっている」ことを賞賛します。

悪化していればそれでもカウンセリングに来られたことを賞賛します。

なんとかカウンセリングに来られた人の治療法はなんでもいいのです。

この苦しんでいる人々を大切にすることが一番の治療なのです。E187336B-49EB-4976-83D0-708BFEF00E06

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