ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

カテゴリ: 臨床心理士

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
人の記憶ほど曖昧なものはないよね。例えば想い出話をする時に頭に浮かんでいる光景は、ともするといくつかの断片的な景色の合成や空想かもしれない。記録に残したものは別として、過去とは不確かなもの。でも、それでいい。そもそも、心というものが不確かなもので、曖昧な希望ではばたくものだから。

◯ 公認心理師・臨床心理士試験に合格しやすい大学院・そうでない大学院

のっけから不吉な内容のことを書きやがって、と思われるかもしれませんが確かにこれはあるあるです。

まず、心理学部から公認心理師課程がない大学もあります。それは高校時に調べて公認心理師が受験できる学部を選んでおかなければなりません。

今回の記事では公認心理師制度が新しいためか、公認心理師受験者数と倍率を公表している大学院はないのでこれまで公表されている臨床心理士合格率から推測してみます。

超一流と呼ばれるような大学院は臨床心理士合格率は高いです。多分受験のための特訓などはやっていないでしょうけれども何しろ大学院入試の時点で難しいです。研究計画を提出する段階で、すでに統計的検定で有意差が出そうな検定方法も選んでいるわけです。そして入試も通常の学部で習っているレベルをはるかに越えた難易度で、そのまま臨床心理士試験なり公認心理師を受験しても受かりそうです。

法務省矯正局国家総合職人間科学区分及び家庭裁判所調査官補採用試験もその意味では所定の単位を学部で修めて経験を積めば、旧帝大に匹敵する試験を受けているので合格可能性は高いでしょう。

学部の偏差値=合格率ではありません。例えば超有名な御大がいる大学院では某教授がビシバシと山のような課題で学生を鍛えていて(昔からそういう人)ここの院は学部は偏差値はそこそこ、院は何十倍という高倍率で、困難な課題を片付けているうちに自然に学力がつくので合格しやすくなります。

9割近く現役者は合格している名門ですが、このような大学院でも再受験者は4割を切ります。

医師国家試験は9割合格しますが既卒者は63パーセント、多分公認心理師・臨床心理士はもっと落ちるでしょう。これについては後述します。

学部の偏差値がそこそこ、内部進学をしたり外部からの受入れもしているのでしょうけれども、「うちの院生は全員臨床心理士合格です」と標榜している院も割と多くあります。

8割合格、7割合格でも「平均より高い、すごいでしょ」という意図なのか発表している院もあります。

多くの院は人数だけ発表して、合格率には触れていないようです。

GMARCHKKDRぐらいの学校は正直にうちの学校の合格率は63パーセントです、と言っている院もあります。

これは非常に正直にということ+特に試験対策はしていない自学自習に任せているという結果かもしれません。

とても正直に「うちの院の臨床心理士合格率は50パーセント」と言っている院もあります。学部偏差値は40未満ぐらいです。

そしてかなりの大学院が本来の大学院合格率を明らかにしていないということです。噂では2割ぐらいしか合格していない大学院もあるというこです。

僕が言いたいことは、軽々と今の時点で合格できる人を除いては自学自習をしっかりとやって合格を目指して欲しいということです。落とすための試験ではないわけです。

医師国家試験も合格点基準を満たして禁忌肢問題(「これやったら死ぬんじゃね?」という問題に引っ掛からなければ合格できますが、とにかく医師国家試験は医師になれなけらば「ただの人以下」と思っていて必死なので毎日高い予備校に通ったりと、再受験組の合格率は高いわけです。

僕の知っている人で史学から臨床心理大学院に入り、それから卒業して何度も臨床心理士試験を落ち続けている人がいます。彼は大学で勉強するのが大好きで現在は物性物理学をどこかでやっているはずです。

こういう人は学問から学問を渡り歩く道楽者なので別に合格しなくても困らないわけで、公認心理師試験も落ちていると思います。

さて、公認心理師試験が落とすための試験になってしまったら今のレベルをどんどん上げなくてはいけません。

公認心理師試験、臨床心理士試験に合格したい人は学部卒直後にでも公認心理師試験、臨床心理士試験過去問を解いてみることを強くお勧めします。大学院の勉強と試験勉強は違うところと共通点と2つあります。

不合格点から合格点に至るまでにはかなりの勉強量が必要と思います。院生の方は日々の勉強は大変だと思いますが、ぜひ今のうちから勉強をしてチャレンジして欲しいと思います。

工夫をすべきこと、しなければならないこと、自分の力だけではどうにもならないことがあれば熟慮して、情報を収集して何をするべきか考えてみればいいと思います。

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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)

言葉を紡いでいて最近感じることは、選ぶ言葉が違うだけで伝えたい想いは片手で数える程しかないなってこと。幸せをテーマとした本が世に数多あるけれど、大抵は「自分の心次第」に辿り着くように、大切なことは数えるくらいしかないんだと思う。だから私が同じようなことを言っていても呆れないでね。


◯ 臨床心理士資格認定協会と臨床心理士会、公認心理師協会との確執

※ 臨床心理士制度に関する、人によってはかなり否定的と思える見解を以下に記述してあります。心理的抵抗がある方はすぐにページを閉じることをお勧めします。

一昨日、Twitter上に資格認定協会が30万円、20万円、10万円の援助資金を出すことが話題になっていました。

この記載が開業臨床心理士事務所が対象になっていて、補助金が出るのかという誤解があり、結局、この新型コロナで困窮した人に対する金銭的支援ということが判明したので、資格認定協会の本来の意図は判明しました。

この支援そのものは素晴らしいことと感じました。

ただ、なぜこのような誤解が起きるのかという背景について、改めて考えてみました。

資格認定協会はこの32年の臨床心理士制度の中で日本臨床心理士会との果てしない確執を繰り返してきたと、とある識者の方から聞いています。

資格認定協会は官の側の意向で公認心理師制度創設に関してその資格認定にかかわって欲しいという要望があったのですが、協会は頑として断りました。

そこで試験機関、認定機関として日本心理研修センターが設立されたわけです。

各地方では東京都公認心理師協会を始めとして多くの都道府県が臨床心理士会→公認心理師協会と名前を変更しました。

本丸の日本臨床心理士会も公認心理師協会に変更しようとしたのですが規約で3分の2の賛成が得られなかったので変わりませんでした。

したがって臨床心理士の資格更新研修は日本臨床心理士会主催のものでも必須第2群で点数が取れることはありがたいのですが、協会主催の「心の健康会議」のどちらかにポイント申請のためには出席しなければなりません。

資格認定協会に確認したところ、各都道府県公認心理師協会が日本臨床心理士会と共催ならばポイントを認めるということでしたが、途中で変わって認めないということになりました。

そこでまた臨床心理士の有識者に話を聞いてみたところ「30年間いじめられっぱなし」と、両機関の連係は全くない模様、現在の院生はまだいいものの、2024受験者は臨床心理士と公認心理師双方の資格を取得しようとしたらかなりハードなプログラムの教育を受けなければなりません。

そして次々と臨床心理士養成教育課程を大学、大学院が諦めつつあります。

またまたですが臨床心理士有力者に「これからの学生が臨床心理士と公認心理師のどちらかを取るのを選ぶとすらば?」

と聞くと「公認心理師」と秒で返答がありました。

資格認定協会の危機感もわかるのですがここまで確執が誰が見てもわかるようになってしまったら、いろんな人が話しているように、ついこの前臨床心理士制度30周年記念行事を国家議員を招聘して行なったのですが、果たして40周年記念式典はあるのかとても疑問に思えるのです。

こういった不信感が次々と醸成されていったというプロセスが今回の誤解にもつながっていったのではないかと邪推すると非常に残念な気がします。

現在臨床心理士資格取得者でも臨床心理士はout of 眼中で公認心理師推進派の人は多く、資格更新をしないと言い切っている橋口氏のような自称公認ピン理師の人はこれから多く出てくるかもしれません。

多くの心理団体で「臨床心理士と公認心理師の共存共栄」を謳っているのが実に虚しく聞こえてしまうのは果たして僕だけなのでしょうか。


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photo&lyric by sora (@Skylit_Blue)
悲しみの泪に心が溺れそうになることは誰しもあるよね。時として人生とは無情なもの。でもそんな現実も受け入れる術はある。それは、日頃からでき得る限り後悔を残さないようにしておくこと。これに尽きると思う。今日をただただ懸命に生きる。それが無常な人生を謳歌する、最も単純で最も難儀な方法。


◯ 公認心理師・臨床心理士のアルバイトをさらに探す

ほぼ自分語りですが、こういう生き方もあるのだな、と参照にしていただければと思います。

僕がフォローしているフォロワーさんの心理ライターさんもいるので話をいずれ聞いてみたいものだものだと思いますが、こんな生き方もある、できる、ダブルワークも可能だということでお読みいただければと思います。

以前自己紹介でも書いたのですが、僕が某心症◯◯士の資格を取った後にスクールカウンセラーをやりながら勤めたのは編集プロダクションでした。

ハローワークにも求人が出ていて、さらに求人サイトにも有資格者募集、職務内容はカウンセリングと研究ということだったので「実践もやっている小規模なシンクタンクのようなものなのかな?」

と思って就職したのですが、内容はライター業務が主でした。社長がタレント先生だったので僕は社長の口述筆記をして、鞄持ちで国会議員事務所に行ったりテレビ局に行ったりと秘書業務もやっていたのですが、一般誌の心理とは関係ない一般記事も書いていました。

大手広告代理店電◯の営業の人と懇意になり編プロの人も含めてオサレな街に食事に行ったりとそれなりに楽しい生活もしていました。経済的にはかなり恵まれていてボーナスなしで出来高+基本給で手取り40万円、仕事増やせばもっと稼げるらしかったのですがライターが本業ではないのでやめてしまいました。

で、スクールカウンセラー&いろいろになったわけですが、民間企業で従業員支援プログラムシナリオを3日ぐらいで書いて20万円、その会社の紹介で女性雑誌のインタビューを受けたりメールカウンセリングを大手クレジットカード会社の不随サービスとして請負ったりととにかく書くことは仕事でやる事もあればバイトで全く関係のない分野でやることもあったわけです。

このあたりはいつも真面目に研究論文や著作を出している心理の方には申し訳ないな、と思っています。

なる気もなかったのですがライター専業にならなくて良かったと思うのは、クラウドソーシングがこれだけ流行り、サラリーマンも副業でライティングができる環境になり、多分今は文章の価格はガタ落ちしたのではないかと思っています。

shinobiライティング、サグーワークス、Crowd Works、ランサーズ 等が今ライティングエージェントとしてあります。

編プロでライターとしていろいろ書いていた時の事を思い出すとどんなジャンルでも何でも書けるという事が面白い発見でした。僕はフリーでやっていた時はどんな仕事がいつ入るかがわからないので「タスク」という単発の仕事ばかりやっていて、長期契約で請負いの仕事はしたことがなかったのですが、オススメの車検会社、水道工事、審美歯科、外食店の宣伝などほぼ全分野書けるというのは新しい発見でした。

審美歯科は特にたくさん書いたので多分1時間ぐらい講演ができそうです。

慣れていないと文章をひねり出すのに調べ調べで時間がかかり、出来高換算だと時給200円ぐらいですが、慣れてくると筆が早くなり、サクサク書けるようになるので、書けそうなタスクを選んで空き時間にやっていればタスクだけでも月5万円ぐらいは書けそうです。

ゴーストライターなので、とあるミッション系大学ミスコン準ミス、読モをやりながら恋愛指南をしている20歳という設定で恋愛術を書いていたのは全部僕です。

「初めて行く彼氏の家でお母さんに気に入られるためには?」
「思わせぶりで彼氏のハートをぐっとつかむ7つの決め台詞」

のようなしょうもないものを書いていたような気がします。

※ 守秘義務がありましたが、なぜこれを公に書いているかというと、そのキュレーションサイトがこの企画そのものをやめてしまった(かつ活動停止してしばらく経って音信不通になってしまった)ので文章が世に出ないことになったからです。

ということで、まあこれは特殊な例なので、多忙な芸能人が書いている文はきっと自分の信用がかかっているので自分で書いているものと思います。

これがタスクという形式ではなくて固定給制なら契約制で月収10万円ぐらいも夢じゃないよね、というところです。心理の仕事をフリーでやっているればなかなかいいお小遣いになるのではないかと思います。

なぜ僕が心理職の人に向けてこの文章を書いているかというと、実際にフリーで心理+αでこういったライフスタイルを送っている人もいるからです。

また心理クラスタの人たちはたいていもれなく文章が上手だと思います。

僕のこんな駄文ではダメなのですが(早い安いまずい)才能がある人ならま、何かいろいろやりつついろんな人とつながりを広げて二足のワラジでやれる人もいるでしょう。

ただやはり心理クラスタの人は心理が本務なので査読論文や原著論文を書いてみることが望ましいとは思います。

ただ、いろんな生き方がありますのでその個人の選択や価値観は否定できません。ライターをやっているうちに心理職から足を洗ってライター専業になるのもよし、「続きはWebで」有料メルマガを出してもいいかもしれません。
(おわり)

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未来を夢見ることは楽しいことだよね。まっさらなキャンバスは、それだけで心躍るもの。でも、いま目の前にあるものを大切にできない心に、明日のまだ見ぬ景色に想いを馳せる資格はないと思うんだ。まずは今この手に掴めるものを抱きしめるべき…とは言っても、やっぱり新たなものはわくわくするよね。


◯ 公認心理師・臨床心理士のキャリア形成は一般就職と同じ

1.序

以前ハローワークでカウンセラーとして働いていたことがありました。2週間に一度、9時5時で働いていました。就職相談の人がたくさん並んでいる窓口ではなく、二階の小さなカウンセラー室で働いていて、1日0人から8人までその日その日によってカウンセリングをする数が違い、気楽に働いていました。

所長にカウンセリング状況について報告しようとしたら「あ、別にいいから」と報告なしの実に気楽な仕事でした。片道3時間半の通勤時間ということを除けば。

またしても長過ぎた前置きでしたが(以下改変済)「教授とケンカして博士課程辞めてきた。大学院ではフエダイの生殖の研究をしていた。どこか就職先ないですかねえ」僕は言葉に詰まり「水族館?いや、教授に頭を下げて土下座してでも大学に戻ってください」とニッチな人生を送ってきた人に言いました。

なんらかの資格やキャリアを持っている人ならいいのですが、何もない、これからスタートだという新卒の人については話し合ってその人の長所を見つけて履歴書や職務経歴書の書き方を指導するという、キャリコンなのか産業カウンセラーなのかよくわからない事をしていました。

2.心理職のキャリア形成

さて、本題です。心理職はそのキャリア形成の中で他学部、院生の大卒新卒よりも高いハンディを背負うことになります。常勤就職先に新卒で潜り込むのは狭き門です。

理系院卒は即研究所や工場の生産現場管理を行うこともありますが、同じ院卒でも心理職だと働ける現場は限られています。

クリニックでいつも(常に)職員を募集しているところもあります。僕もそういったクリニックに勤務していたことがありますが、雇用保険なし、週7日労働、1日14時間勤務という大変ハードなものでした。

さて、僕が感じたのは個人経営のクリニック、病院はオーナーである院長の考え方や気分ひとつで働き方が全く変わってしまうということでした。

そこそこ勤務がきつくないクリニックや非常勤で働ける病院もあります。教育相談所やクリニックで働きながらスクールカウンセラーをやって経験を積んで、次は大きな病院に転職するという手段もあります。

ただし、大手になればなるほど中途キャリア採用は難しくなるということも事実です。

ストレートで院卒だと24歳、しかし心理職を目指す人たちの中には途中社会人から学部に入り直す人たちもいるのでそこから新卒で就職しようとする人もいます。

さて、一般就職の常識としては新卒就職は35歳が未経験者としては限界年齢と言われています。

ただし、心理職の就職は資格職なので必ずしもこの年齢が当てはまるとは言えません。

公務員だと国家ならだいたい新卒30歳制限です。地方公務員も同様です。ただひ社会人経験枠があり、5以上の経験者採用もある自治体もあり、ハードルの高さは地方公務員の場合は様々です。

「児童相談所勤務3年以上」というピンポイント求人もあります。これは民間や独立行政法人の国公立病院でも同じことで、ずばり「産婦人科相談業務3年以上経験者」もありますし、例えば大学病院の薄給の研修生を2年以上インターンとして行ってからその後就職試験を受験させてダメだったら容赦なく落とすという大学病院もあります。

3.キャリア形成の方法

全ての心理職が恵まれたキャリアを持っているわけではありません。ところが採用したい側のニーズは高い、このギャップをどのように埋めるかが課題です。

ひとつは修論から学会発表、原著論文(ハードルはやや低いものの専門家から認められたお墨付きの論文)から査読論文(正式な業績として大学教官に就職するだけの実力を積み重ねられるハードルが高い論文)、また可能であれば就職したい分野での医学博士号や教育学博士を取得するという方法もあります。

大学院博士課程に進学しなくともかなり困難ではありますか論文博士を取得するという方法があります。

お金と時間に余裕がある人は医科学修士(医師でなくても医学全般について学べる修士課程)を卒業する、外国で学位を取るという方法もあります。

これらはかなりハイレベルな手段です。

もう少し手軽?な方法としては、認知行動療法のセミナーに通いつめてその団体資格(信頼できるもの)を取る、例えばEMDRのウィークエンドⅡまで通って技能を身につけて足しげく勉強をする、ポスター発表(ポスターを学会に貼る口頭によらない発表形式)でも良いのでガンガン発表をしていくと専門性があると認められます。

4.上記のキャリア形成方法を全否定

実はいかに立派な学歴や論文、所属学会があったとしてもそれは専門家がいる団体で、応募者の熱意がそこに関係しているかどうかを見るための補足する資料でしかありません。

一般就職と同じで就職、転職に大切なのは志望動機と自己PRです。

5.ダメダメな例

以下に書くのはその人の本音だと思います。しかし採用側にとってどうでもいい本音を書くと必ず落ちます。

「給料が高くなるから」「常勤から非常勤になれるから」「子育てがひと段落して手が空いたから」

これらの理由は採用側には何の意味もありません。「自分のことしか考えていない」と思われるだけです。「ここに採用されないと生活が苦しくてなんとかお願いします」というのはなんだかもっとダメそうな泣き落としのような気がします。実際、こういう履歴を履歴書に書いてぶち落ちる心理職も多いのです。

6.キャリアチェンジ・キャリアビジョン

これまで学校教員として働いてきました。公認心理師試験を取りました。同じ教育現場だし、まあその続きのつもりでスクールカウンセラーでもやろうかなあ、というのはなんだか落とされても仕方がない気がします。

求められている専門性が教員とスクールカウンセラーでは全く違うからです。

全く違う領域から別領域にシフトして転職するのもなかなか難しいです。これまで児童領域で働いていた。そして今度は成人領域でやっていきたい。この人の志望動機は何にすればいいでしょうか?

例えば「これまで児童を面接対象としていましたが、子どもの情緒を安定させるのは親です。したがって親面接こそが子どものためになるということを痛感しました」

「教育領域で働いていましたが特別支援学級で医療的な措置を明らかに必要としている子どもたちのためには小児科における心理職が心理検査をしたり、心理面接を行って生物学的知見を持つドクターと協働していくことが大切だと思いましたら」など、納得がでにる理由が必要になります(例)。

医療領域は細分化されているので、精神科クリニックの心理職が精神腫瘍科やメンタルが関係している整形外科もある総合病院で働くことも難しいでしょう。自分が働いてきたクリニックにはこういう特徴があって、今から働きたい病院とはこんな連続性があります。

と言えることが大切です。2、3領域を掛け持ちしたり転々としてきた心理職は多いと思います。「今度はこの領域でとりあえず3年ぐらいは頑張ってやってみたいです。」という受け答えは「え?3年経ったら辞めちゃうの?」と聞こえますので採用されません。

「新しい経験を積みたいです」ではなく、これまで自分がしてきた経験がどの程度転職先で役に立つかをアピールしないとならないわけです。

これは如何にスカウト会社が教え込んだとしてもダメです。自分の口から自分の考えではっきりと志望動機を言えないといけません。

そしてさまざまな領域で働いてきた人であってもそれぞれの職務の連続性を強調し、職務経歴書は応募先に合わせて志望動機を変え、いかにその組織に採用されたら役立つかを書いていくのです。

実は心理職を採用したくて若くても年収400万〜500万円最初から年俸で出したい職場はあるのですが、採用に躊躇されてしまい欠員になってしまっていることも多いのです。

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生きる上でストレスという負荷を避けて通ることは難しいよね。過度なものは心を患ってしまうけれど、かと言って全くそれがないと、のれんを腕押しするかの如く味気の無いものになってしまう気がする。ほどよい摩擦があることで歯車は噛み合い前へ進むのかも。でもやっぱり…ストレスフリーがいいよね。


◯ 各分野で働く公認心理師・臨床心理士のキャリア形成

1.序
「またかい」と思われるかもしれませんが、メディカ出版の公認心理師向けのインターネットサイト「こころJOB」さんのエア取材記事です。ちなみになぜ僕がメディカ出版のこころJOBさんのコンテンツばかり取り上げているかというと、中の人が公認心理師制度の発展にとても理解があり、電話をするといろいろと親切に教えてくれるからです。それだけではなくて、コンテンツが他サイトとより充実しているのがわかるからです。

僕は電凸ブロガーとして(迷惑にならない程度に(と自分では思っている))取材を試みているのですが、こういった理解ある熱心な担当者と話ができるのは楽しいです。こういったオアシスのような人がいなければ気の弱いウサギハートの僕は恐怖に打ち震えて死んでしまうかもしれません。

さて、実際のところ、公認心理師がどこでどんな働き方をしているのか同サイトを見て僕なりの感想を述べてみます。

2各領域における心理職の活躍

⑴医療領域
この領域においてはやはりCOVID-19へのメンタルヘルス対策が重要になってきています。この感染症の受入れ病院でもある総合病院では、ストレスが高まっている患者さんも多く、相談件数は増えているとのことです。感染症対策で家族と会えない、COVID-19が怖くて病室からも出られない患者さんに対して作業療法のようなことをして安心感を与えるという試みをしている心理士(師)の方(あいいろこっこさん)もいます。

⑵ 産業領域
産業領域ではダイハツ工業の春藤行敏さんがインタビューに答えています。保健センターで働く春藤さんは60人の医療スタッフの一員として働いています。

彼は保健センターの一員としてまずCOVID-19のことを知り、そのためのメンタルヘルス施策を担当しています。あくまで「組織の一員」としてメンタルヘルスにかかわっているわけで、COVID-19に関する基礎知識がないと対応できない、という観点から、疾患への理解を経てその後にメンタルヘルスを考えていくという、大変効果的なカウンセリング体制を構築しています。

⑶ 教育領域
教育では学生相談所に勤める管藤美穂さんが学生たちの不安について書いています。授業が始まらない、またオンライン授業で行っている。不安な学生の相談へのニーズは大きい、そこで電話、メール、オンラインでこの事態に対処しています。

スクールカウンセラーとしては神井知子さんがやはりCOVID-19という特殊状況下で生徒のプライバシーに配慮しながら、自粛で閉塞感を味わっている生徒のために守秘義務に関して注意をしながら仕事をしている様子を記述していました。

福祉領域で働く永山唯さんは福祉施設で働く人々、介護職のストレス低減にかかわり、介護職の人々が生きがいを持って働けるような工夫をしています。

この連載は心理職の働き方を考える上でとても大切な何かをいつも伝えてくれています。

司法領域を含めて心理職はさまざまなところで働いています。

こころJOBは心理職としての働き方は何か、そしてどのようにキャリア形成し、そしてキャリアアップしていくにはどのように仕事を探していくのかを紹介しています。

これから公認心理師試験を受験する上で役立つ情報、公認心理師クイズもありますが、いつも僕が感心しているのは求人情報の多彩さです。

随時非公開求人を含め、心理職としては条件がいい求人があり、「こんな求人があります。あとは勝手に応募してね。」という求人形態ではなく、きちんと応募者のニーズを聞き、面接に通るためのキャリア形成を支援していく、面接、履歴書作成の支援を行うというのは優れたシステムだなあと思います。

心理職としての働き方、仕事の探し方を考えてみるヒントになります。こういったサイトに登録しておくと声がかかかることもあるでしょう。積極的にさまざまな資源を使って公認心理師の活躍の場を広げることは公認心理師全体の地位を向上させるためにも必要だと思うのです。

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