ひなたあきらの公認心理師でポン!

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。ほか心理学全般についての考察も進めていきます ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

カテゴリ: 臨床心理士

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◯ 公認心理師・臨床心理士は数学ができないと給料が安い?

AERAの3.23号が手元にあるのですが「入試でも仕事でも数学は捨てるな」というタイトルの特集記事があります。

早稲田政経入試が数学を必須科目にしたこと、メガバンクや大手生保が理数系出身者が増えてきている事が取り上げられています。確かに生保会社は東大ほか有名大学数学科から保険数理人(アクチュアリー)を採用しています。

アクチュアリーの仕事は高等数学を駆使するもので、加入者の掛け金、各疾病の発生率、企業としての経営が成り立つ数値を緻密に計算して他社よりも魅力的かつ保障が充実していると顧客が満足できる保険商品を設計しなければなりません。

数学科学部卒のアクチュアリーはかなり以前から採用されています。東大、京大、早稲田理工等有名大学出身者しか採用されていないのですが、各企業は建前として、学歴でアクチュアリー採用試験をしているわけではなく、数学の入社試験を課してたまたま優秀な成績を取った学生が有名大出身と言っています。

AERAでは将来的に、MARCH以上の大学でも数学必須となる可能性についてを指摘しています。考えてみれば、経営、経済、商学部は数理を使う近代経済学や統計、簿記等を扱うわけで、私立文系だからといって数学と無縁でいられるわけではありません。

さて、公認心理師、臨床心理士試験は統計科目が必須です。現在出題パーセンテージはそれほど高くありません。公認心理師法は研究を業務として規定していないにもかかわらず、試験問題を見ると自力で研究活動ができる基礎的知識取得を要求しています。

心理系大学院の修士論文では、国文科や英米文学科ではないので、読みました、こうでした、という文献研究のみの研究論文はまず認められません。院試で研究計画を出させる大学院も多いのですが、筆記試験がいくらできてもきちんとした研究計画が出さないと合格できない大学院は多いです。

さて、前述AERAでは数学受験で経験した人はそうでない人と比べて90万円年収が高いという結果を掲載しています(数学が必要な大学は難関だから就職がいいかもしれないというだけの話かなと思いながら読んだのですが)。

心理職がカウンセリングをする、心理検査をする上では心理検査の計算はしますが、それは数学ではありません。心理職は「科学者ー実践家モデル」だと現任者講習でも叩き込まれます。統計数理的な研究でないと研究として受け入れられませんし、論文を提出しようとしても偉い先生方の査読で撥ねられます。

文献研究でも全くダメということはないのですが、例えば文献データベースを利用してあらゆる心理学の論文の中に例えば「倫理」がどの程度重視されていて倫理のどんな側面が強調されているかを統計処理します。

量的研究と対比される質的研究TEM手法もありますが、かなりしっかりとした研究設計をしてコーティングを行うというレベルの高さが要求されます。

さて、心理学の研究を極めて次は博士号を取ろうとした際に、臨床心理学、医学博士、教育学博士を取る人もいますがどれもレベルが高い統計処理研究が必要と思われます。

大学教員になれれば確かに収入はアップしますが、そのためには独自の着眼点と研究業績の積み重ねが必要です。

医療の現場で働いているから関係ないや、と考えていると大病院では医師、看護師と共同研究することもあり「なんで心理の先生は統計ができないの?」と思われてしまいます。下手をすると採用されないかもしれません。

また、保健師はデータの集積をアウトプットしていくので統計には強いです。大企業で産業医と働く保健師は健康に関するデータを使って健康教育をしますが、心理職はできません、だと対内外的にあまりよろしくない可能性があります。

EAP従業員支援プログラムを各企業にプレゼンする際、弊社のメンタルヘルスプログラムを導入した結果、これだけの数の企業でこれだけのメンタルダウンする社員が減り、企業にとってはコストパフォーマンスが高いです、というパワーポイントを使った説明にも数的処理は必要です。

開業心理職は数字との戦いでもあり、事務所の家賃、人を雇うこと、損益分岐点を計算するのは勘だけではなく簿記の知識があった方が便利なわけで、確定申告の度に会計士や税理士にお願いしていたらそれだけ支払いが大変になります。成功率数パーセントのベンチャー起業は課題が山のようにあります。こういった課題の解決ができたら開業領域には相当役立つでしょう。

AERAの特集にも書いてありましたが、これからはビッグデータ分析、AI化はどんど?企業内で進んでいきますし、そうした手法を身につけていかないと企業人は生き残れなさそうです。医学は膨大な症例をビッグデータ化しようとしています。情報集積は精神医学でも臨床心理学でもデータベースの構築が可能になります。コクラン共同計画(現在COVID-19により世界中の論文購読絶賛無料大解放中)のようなエビデンスデータベース集積の日本版も可能になります。

カウンセリングはひたすら対面で相手の話を聞いて満足をしてもらうもの、それは確かにそうです。ただ、認知行動療法はほぼ全て統計的エビデンス、証拠に基づいて研究を進めているのでアメリカでも日本でも保険点数化は早かったです。

河合隼雄先生ご存命だったころはエビデンスだけでない、心の世界が今よりは重視されていたような気がします。これまで統計化されにくかったナラティブ、物語的な(社会構成主義)心理療法は統計的検証が行われていくと次第にその効果の有益性が認められていくかもしれません。

心理職の世界は「あの人は良くなってよかったね」で終わることが多いのですが、なぜうまく行ったのか、どんなアプローチが有効だったのか説明することができればなお良いと思います。あまりそれを好まない謙虚な人も多いでしょうけれども、ある心理検査の科学性、例えばEMDRのようにエビデンスが確立しているものだけでなく、心理職の存在意義を説得力のある科学性で説明することができる人は能力があると見られるでしょう。

発展しつつある膨大な量の数理的データ処理、仮説検定、AI戦略は臨床心理学に対しても新たな側面を提供する可能性があり、そこに馴染んでいくことがこれからの心理職の能力として試される可能性があります。心理職という人種は有益だという認知が広がれば待遇もより良いものになる可能性があるということです。

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◯ 公認心理師・臨床心理士は「先生」なのか?

心理の仕事をしていると「先生」と呼ばれることがあります。患者さんにとっては、自分の話を専門家が聞いてくれる相手は「先生」なのでしょう。医療関係者で「先生」と呼ばれるのは、医師、心理士(師)、理学療法士、作業療法士、あんま針灸マッサージ師です。小さなクリニックだと院長の性格にもよるのですが、心理職を先生扱いする(からといって給料が高いとは限らない)医師もいれば、医師のみが先生なんだという態度で接してくる医師もいます。

医療現場だと心理職は精神保健福祉士や社会福祉司と同じぐらいの待遇のことが多いですが、精神保険福祉士は「先生」と呼ばれると「いいえ、違います」と言います。デイケア心理職は患者さんと同じ目線でないと難しいので心理職もさん付けでしょう。

ちなみに薬剤師は医療ヒエラルキーの上では第3位、医師>>歯科医師>>>>薬剤師ぐらい?の感じです。薬剤師は高い専門性と長時間労働に耐えて勉強を欠かさず、笑顔で接客?しています。新卒の若い人でもすごいなあと思います。

薬剤師は調剤薬局だと年収700万〜800万、理系で医学部と同科目で受験しているので医学部崩れの屈折した人も中にはいますが、憧れの薬剤師を最初から目指していた人は誇りを持って仕事をしています。薬剤師は勉強が欠かせませんし、患者さんにとってもそうでないと困る非常に専門性が高い仕事です。研究会、勉強会では薬剤師はお互いを「先生」と呼んでいます。

教育現場だと子どもにとっては大人は誰でも先生なので、給食のおばちゃんも用務員さんも「先生」で、実際そういった現業職の方が子どもの心をつかんでいることもあります。僕はスクールカウンセラーとして働き始めた時に「先生」と呼ばれてびっくりしました。

司法関係だと家裁調査官は庁内ではお互いにさん付け、少年保護者、家事当事者からもさん付けです。少年院経験者の少年や保護者は「先生」と呼ぶことが多いです。鑑別技官、法務教官を先生と呼んでいるからでしょうか。家裁調査官はお互いを「先生」と呼び合うことは決してありません。主任調査官まではさん付け、次席からは役職で呼びます。

裁判所は調停委員のみが堂々と「先生」の地位を獲得していて、
調停に調査官が立会すると調停委員から先生と呼ばれることはあります。

裁判所は法曹がスター、どんなに小さな裁判所支部の簡易裁判所裁判官(カンパン)でも赤じゅうたん、調査官は総合職といっても異質の人文科学職なので先生扱いをお互いにしたり、あるいはそういう現場を見られたら書記官、事務官から猛反発されます。裁判官は割と大らかな裁判官も多く「調査官の先生の試験観察を受けてね」と少年審判で言う場合も多いです。

また、保護観察官は保護司の「先生」たちを束ねているので、そういった意味では「スーパー先生」です。

福祉現場だと児童福祉司は相談にいろいろと乗ることが多いので児童保護者から先生と呼ばれます。社会養護施設でも先生、小さな施設だとさん付け、老人施設だとさん付け、就労支援施設も利用者さんとスタッフを大きく差別化したらお互いに気まずいでしょう。だから「さん」付けです。

これから公認心理師を目指す大学生、高校生のみなさんにはぜひ知っておいていただきたいところですが、精神科医の成田善弘先生が書いておられたように「先生がいるおかげで僕は生きていられます」と言われて鼻高々な思いをしたらとても危ないことです。

なぜならば「先生がいなくなったら死んでやる」という裏のメッセージを含んでいるからです。心理職の仕事では「今日は話を聞いてもらって全てすっかり良くなりました。助けていただいてありがとうございます」と言われることはまずありません。

そんな風に言えるような心にゆとりがある患者さんはいませんし、もしいたとしたらその人は初めからカウンセリングを必要としない、とても健康度が高い人かもしれません。

心理職は泊まり勤務がある看護師よりも給与は安いです。医療職ヒエラルキーの中で診療放射線技師と臨床検査技師と心理職のどちらの方が高い地位なのか聞かれても僕にはわかりません。

先生と呼ばれたいから心理職になる、これは違うような気がします。院卒なので努力してきたことはよくわかりますし、医学博士や教育学博士を持っていて大学で非常勤で教えている人もいますがそれはクライエントさんには関係ないことです。

心理職はきちんと人の話が聞けて、その人が得意としている流派で検査やカウンセリングができればそれで十分だと僕は思ってしまいます。

クライエントさんは自分のことで必死です。心理職のプライドにかかずらわっている心の余裕はありません。それが当然です。

僕なんぞはただの匿名ブロガーで、時たま読者の方から先生と言われると、とても違う気がします。実はアルバイトをクビになり毎日スーツで出勤している振りをして公園で泣きながらWikipediaと◯ちゃんねるで心理学の知識を調べながら毎日どうでもいいことを書き連ねている人です。だから花の写真が多く撮れるのです。と言ったら毎日読んでいただいている総読者12人の9割方の人、10.8人が「ああそうか、だからこいつはどうでもいい文章ばかりかいているんだな。もうやめよう。」「か可哀想だからまあ読んでやるか」と納得してくれるかもしれません。

毎日毎日クライエントさんの苦しい話を聞いて身を削りながら仕事をして、コメントやメッセージをいただくこともある心理職の方々に対して頭が下がる思いでいます。患者様にも高校生大学生さんも僕の拙い文章を読んでいただいていつも感謝しています。この場を借りてお礼をさせていただきます。

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◯ 揺らぐスクールカウンセラー体制

さて、色々な自治体がスクールカウンセラーの募集要領に、以前は任用資格の中に臨床心理士かトップでしたが、今年度募集要領から、公認心理師がトップになりました。そのため、スクールカウンセラー採用有資格者数が跳ね上がったことは想像に難くありません。

それでは公認心理師と臨床心理士の両資格を持っている人が採用に有利かというと、どうも全然そういうことはない事態になって来ているようです。

教員経験者、教育相談経験者で現場経験が長い人たちが優先的に採用されているのではないか?と思うのです。

大都市やその周辺の自治体だと毎年採用試験を行って、そこで採否を決めます。自治体によっては応募者の中から「A中学校のスクールカウンセラーやってくれません?」と直接電話でハンティングされるという、書類審査だけのところもあります。

今回、今までスクールカウンセラーを毎年受験して合格し続けていた人が落ちているのを散見します。試験ですから公正に行った、と言われればそれだけですが、果たしてそれだけでしょうか。

スクールカウンセラー採用のパイは少子化の影響で、増えることはないでしょう。ところが公認心理師が一気に増えました。ここから先は僕の想像、というか邪推になってしまうのですが、とある自治体ではスクールカウンセラーが週一行くほかに◯◯相談員として学校から相談業務に興味がある相談員を雇用していました。

時給千円行かなかったぐらいの待遇で、「スクールカウンセラーは時給か高くていいわねえ」と何十回言われたかわかりません。

中学校教員は朝早く夜遅く土日もなく、大変ハードです。そこで途中で学校を退職して◯◯相談員として残る人もいます。

子どもが好きというのは素晴らしいことです。そして学校教員時のは年々採用試験が難化していて、僕がスクールカウンセラーとして働いていた時の教員たちはもれなく頭がいい人たちでした。教員経験者、現役教員でも公認心理師取得した方々は多かったでしょう。

臨床心理士として他の日は老健施設で働いていますとか、女性の職業観とアイデンティティの研究をしていますとか、採用する側の学校にとってはで、それが一体なんなの?と思われてしまう可能性が高いです。

かつて某自治体では臨床心理士半分、ヤメ教員半分のスクールカウンセラーの募集を行っていました。ヤメ校長がスクールカウンセラーの大半を占めていて、自分が元いた勤務校に配置してされ、誰も相談にこなかったとか。

そりゃそうでしょう。一日中カウンセラー室にこもってお茶を飲んでいるのではなく、スクールカウンセラーはフットワーク軽くきちんと学校のニーズを聞き出し、家庭訪問に何度も行って、特別支援学級や不登校支援学級に行って、不登校支援学校や教育相談相談所にも行って、つなぐという、僕のイメージはそんなものです。
(異論は認めます。)

スクールカウンセラーはその「外部性」が大事だと文部科学省も何度も言い続けてきました。外部の専門家がチーム学校(という概念はキライですが仕方ない)の中で管理職が仕事をしやすく補助するというものです。

ところが公認心理師を今回取得した中にはヤメ教員やヤメ校長、無資格だった教育相談経験者も相当数いるのではないのかな?と思うのです。

採用試験を行う側では「◯◯さん、一生懸命やってるけど資格がなくてお給料安くて大変だなあ」とか「あ、元校長の△△先生だ、これは絶対に落とせないなあ」「この前まで一緒に仕事してた@先生だな」人間、人情があるのでどうしても知り合いに肩入れしがちなものです。

子どもたちから「どうやったらスクールカウンセラーになれるの?」と聞かれてそれはそれで嬉しかったのを覚えていますが「えっと、まず教員採用試験に受かって20年ぐらいやってから退職して」というような夢をぶち壊すようなことは言えません。

今の学部生でも院生でもスクールカウンセラーになりたい、という人たちが多いのは知っていますが「ちょっと待って、その選択は正しいの?」と思ってしまいます。

中高生でスクールカウンセラーを目指したい人の夢を壊すのも忍びないのですが、公認心理師制度導入によって、スクールカウンセラーの「外部性」はまた再び揺らいでいるように感じています。

校長、教頭、主幹などの管理職が心理の専門家としてのスクールカウンセラーから専門的意見を聴取してそれを学校運営に役立てるのであればそれはチーム学校に役立つのでしょうけれども、そこでねじれを起こしてヤメ校長あたりが現校長に批判的な態度を心理学的な見解を混ぜながら言うと外部性も内部性もごちゃごちゃになります。

このあたりは大変難しい問題です。公認心理師資格を持った教育現場経験者が外部性を絶対に持てないわけではありません。そしてこのスクールカウンセラーの外部性は教育現場からの批判にさらされ続けてきました。「心理の見方は現場を知らない」「スクールカウンセラーは全部子どもの相談を秘密にして甘やかしているだけ」

僕が勤務した某中学では子どもは昼休みだろうが放課後だろうがスクールカウンセラーに相談する時には担任の許可を得て、スクールカウンセラーはその相談結果をレポートにしてまとめなさいと言われて息が詰まる思いをしました。

まあそこは極端で、ほぼほぼ全ての学校ではとても楽しく仕事をさせてもらっていました。学校は集団守秘義務があるから子どもの話したことをきちんとチーム学校では連携して共有しなさいというのがスクールカウンセリングの建前です。

そのためにスクールカウンセラーにしか話したことがない事実がだだ漏れになり児童生徒が二度とカウンセリングに来なくなることも今でも事実として多々あります。これから外部性が揺らいでいくと学校のカウンセリング体制はどうなるのか、大元の文部科学省にも各自治体に対し、教育経験者を雇ってはいけないとは言いませんが、どうやったら外部性を担保できるのか、チーム学校のあり方を見直してみたら?と思うのです。(公認心理師試験ではそういう考え方をしてはいけません。)

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◯ コロナのせいで臨床心理士更新できない?

次々と研修が中止になっているので、次回臨床心理士資格更新予定の人たちがどうなるのか気になり、電凸ブロガーの名に恥じないよう?まず日本臨床心理士資格認定協会に電話してみました。

日本臨床心理士資格認定協会が主催する「心の健康会議」が2回中止になりました。日本臨床心理士会の研修もばたばたと中止になりました。このまま更新ができなくなったら公臨両方師の更新時期を迎えている人は公認ピン理師、臨床ピン理士の人は無資格になってしまうのでしょうか?

(日本臨床心理士資格認定協会に電話・ブログ掲載了承済み)

まず、更新時期を迎えた人はどうしたらいいのか聞いてみました。
僕:かくかくしかじかで更新できないんですか?
資:各人そういう人がいたらとりあえず申請してください。そしたら個別に通知します。
僕:申請しなかったら?
資:うーん、それはそれで終わりですね。  
僕:資格喪失ということですか?
資:はいそうです。
僕:次の研修予定は?
資:未定です。

次、日本臨床心理士会に電話しました。(こちらも了承済)
僕:臨床心理士会の研修もどんどん中止になっていますね。
臨:ホームページに載せてあるとおりそそ5月までは研修会開催できないですね。厚生労働省の指導もありまして6月以降です。
僕:ポイントが足りなくて更新が危うくなったら?そのあたりは日本臨床心理士資格認定協会さんと話し合っていませんか?
臨:いえ、日本臨床心理士会は日本臨床心理士資格認定協会とは全くの別団体ですから。資格認定協会さんに問い合わせてください。特に連携しているということはありません。あとオンライン研修も検討しています。
(僕:相変わらずだなあ)
※ ただ、オンライン研修には興味を持ちました。なぜならばもしつまらない研修をポイント目当てで受けたい場合、お金さえ払っておけばカウチポテトでマンガを読んでいたりお茶でも飲みながら研修が受けられます。今後はオンライン研修を積極的に導入するのもいいかと思いました。

僕:あ、忘れてた。(資格認定協会に再電話)
僕:例年3月に臨床心理士の受験者と合格者数の発表が行われていますね。今年は何日ぐらいに発表ですか?
資:台風の影響もありましたからねえ、4月にずれ込むと思います。
(台風と合格者数発表と関係あるのか?)

以上、最新情報でした。

(おまけ)
准看L君:Y先生机めちゃくちゃですけど、このまま転勤しちゃうんですか?
Y先生:適当に段ボールに詰めてちゃちゃっと送っといて。じゃ、今からジョギング行ってくるね。往復20キロぐらいだからすぐ帰ってくるよ。
僕:あ、また逃げた。
L君:段ボール10箱ぐらい用意しとかなきゃ。どうせ着払いだから石とかたくさん詰めて送ろうかな。
僕:イシだけにね。
(おしまい)

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◯ 公認心理師、臨床心理士のメンタルヘルス

※ フィクションです。

心理職は病みやすい、これは統計を見たわけではないので実数はわかりません。

ただ、この人病んでるな、という心理職の人はとてもたくさん見てきました。まずとても仲良くしていた(友人として)女性の心理職の同期が20代で自死して大変ショックでした。昔心理臨床学会に行った時心理職の人たちと一緒に昼ごはんに行くと「あんまり効かないのよねえ」とソラナックスを飲んでいる人がいました。

今でもそこそこ仲良くしている人たちはベンゾジアゼピン系各種、デパスをラムネのように飲んでいる人もいます。眠剤を飲むのにはみなさん抵抗がありません。アルコールで寝付くよりもはるかに害がないのをわかっているからでしょう。

とある大都市部の精神科に勤めていた時には精神科医や臨床心理学を教えている大学の先生がクライエントさんとして来ていましたが普通にカウンセリングをしていました。

研究会に行くとぎょっとするほど痩せていて目が光っていて大変エネルギッシュかつ感情的な女性もいて拒食+αかなとか、境界性パーソナリティ障害まで行かなくとも境界性パーソナリティオーガニゼーションっぽい男性関係で次々に浮き名を流す破天荒な女の人がいました。
僕「職場だとそれまずくない?」
女性「いやだって止めるのムリだからこれでも控えめにしてるのよ」というわけで職場を去らざるを得ず、どこで何をしてるやら。

地域で尊敬を集めている名士とも言える男性カウンセラーの奥さんがカウンセリングに来たらアルコール依存、借金癖があり暴れて大変だとか。

医療関係はドクターが頂点なのは当たり前ですが残念ながらドクハラで病む人もいるでしょう。また心理職は女性が多いので、中途採用されてたまたま御局様ナースや女性事務員との人間関係で適応障害になる人もいます。

公認心理師試験ではスーパーヴィジョンは治療的面接ではないということになっていますが、実際のところ、ケースを分析するという行為はそのケースを担当したスーパーヴァイジーの心を分析するわけで、プロセスの中でどうしても治療的なかかわりにならざるを得ないとも思います。

ケース運営が失敗したとしても「大変だったね、よく頑張ったね」と僕も成り立ての心理職後輩にアドバイスする際にはそう言うわけです。

精神科医がスーパーヴァイザーだったら眠れない、辛いと泣き出すスーパーヴァイジーに「じゃ、軽い安定剤と眠剤出しとく?」となるともうそれは完全な治療です。

(医療機関内でスーパーヴァイズを受けたら選定療養というアクロバットもあるなあと漠然と思いましたが違法でしょうね)

心理職は変人が多いという記事を書きましたが、変人はやはり対人関係の中で浮きます。僕のように変態心理マニアは本や論文ばかり読んでいると他者から浮き上がってしかもそれが気にならずカウンセラー室の中に引きこもっているとスキゾイドパーソナリティ障害Schizoid personality disorder: SPDで実は他者に興味がないのではないかと思います。

「僕はひょっとしたら人間に興味がないのかなあ」と就労継続支援施設のスタッフの中でボソッと呟いたら若い生活指導員の女性から「えーっ、そんな人がカウンセリングやってるの?!」と幻滅されました。

さて、物凄い数の著作や論文を書いた臨床心理学者ケイ・ジャミソンKay Redfield Jamison, は本格的な双極性障害です。境界性パーソナリティ障害の記事で書いた臨床心理学者マーシャ・リネハンもBPDの疑い濃厚です。

僕の狭い世界で知る限りフットサルが好きですとか野球チームに入っていますとかチームでやる協働できるようなスポーツが好きな心理職はいません。メンタルヘルス教育を担当して講義を受け持つ際には「チームプレイのスポーツは仲間もできてレジリエントになりますよ」とかていますがお題目だけで、社会性のない僕が集団競技をするわけがありません。

また、同級生が大学教員になり、ゼミ担当と学生相談所相談員を兼任したのですがゼミの学生がもれなく相談に来たそうです。そしてゼミの飲み会の主賓になるという恐るべき多重関係だと泣きを入れていたことを思い出します。

PTSD治療者のバーンアウトについては読んだことがありますが、トラウマが複雑で重篤であるほど治療者は燃え尽きが早く、平均5年で医師も看護師も心理職もリタイヤしてしまうそうです。

激しいPTSD症状の話に接しているとやはりこちらも二次受傷します。考えてみればカウンセリングという仕事は1日5人の患者さんが来たとしてうち3人は死にたいという話をしてきて、と気が滅入るものです。

スーパーヴィジョンが治療的役割を持てないと決め付けてしまうと心理職は追い詰められてしまいそうです。ケース検討会でもほかの心理職たちがいつも「よくやったね」と言ってくれるわけでもなく、むしろ批評批判の嵐に晒されることもあるわけです。心理職のメンタルヘルスは元々病み要素を持っていた人だからこそ勉強に熱心に打ち込んでしまうのかなと思う次第です。

(おまけ)
男性看護師K君:今日国民生活援助センターからメールが来てた。500万円受け取ってないのはあなただけだから早く会員登録手続きしてってurl入りで。
僕:ふうん、早く開けなきゃ。きっと1分おきぐらいに受け取ってくださいってメール来ると思うけど。
K君:ひなたさんに転送しようか?
僕:いや、僕実は人非人でね、
K君:うん、知ってる
僕:この前たくさんの人を見捨ててしまったんだよ。とある孤島の研究所で研究が失敗してその予算が5億円余ったから誰かもらってくれないと研究所が危ないからぜひもらってくれっていうお願いのメール来たけど無視しちゃった。
K君:ひなたさんひどいなあ。
僕:転送する?
K君:僕今日当直だからもう行かなきゃ。じゃね。
(おしまい)

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