カウンセラーひなたあきらが公認心理師について考えてみた

新制度公認心理師の検証をしばらく続け、この制度がよりよいものになるための問題提起を行いつつ、カウンセリングの在り方について考え、最新の情報提供を行っていきます。 ブログ運営者:ひなたあきら メールアドレスhimata0630★gmail.com(★を@に変えてください。)

カテゴリ: 司法

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川崎事件に思う タレント精神科医・心理学者が精神医学・心理学をダメにする

川崎市19人児童連続殺傷事件について報道で精神科医片田珠美氏が「犯人は世間へと復讐をしたかった」と述べていましたが、僕は「なぜそんなことがわかるの?」と即座に思います。

片田珠美氏は続けて「世間に対する欲求不満」「精神不安定」「破滅的喪失体験」「自己愛が強かったのでは」と矢継ぎ早に述べていますが、

犯人死んじゃってるから誰にもわからないのになぜ断言するの?

というのが正直な印象です。

こういった、事件が起こるとその事件についてコメントする「自称専門家」精神科医・臨床心理士は多々いてその度に犯人へのスティグマ、烙印付けを行おうとします。

「死んでしまったけれども犯人は精神疾患患者だったんだろう、病院に通っていてもいなくても患者だ、精神異常者だ、私はそう思うから間違いない」という「識者」の威を借りてマスコミが「ね、そうでしょ?精神疾患患者は危ないでしょ?普通の人よりも精神障害者は危なくてしょうがない」という論調で報じます。

そして一般人が「そうだそうだ奴らは危ない、だから奴らは普段から隔離して見張りをつけよう」と論調はどんどんあらぬ方向に極論化していく、これは議論の集団斉一化現象として社会心理学で言われています。

三段論法でいうと「トムは黒人だ」「トムが犯罪を起こした」「だから黒人は全て犯罪者だ」という誤った世論誘導をマスコミは好みます。

精神疾患患者の犯罪率は一般人に比べて僅少であることは各種研究で明らかにされています。

マスコミの「などとわけのわからないことを言い、当局では詳細な調査を進めています」という犯人=精神障害者という印象操作は9割9分外れていて大抵はそういった犯行は違法薬物使用者によるものです。

実際僕が某措置入院基幹病院で土日に日直バイトをしていた時は事務所に詰めているだけという感じでヒマでヒマで仕方なくて僕が在勤時には結局精神障害者による犯罪のひとつも起こりませんでした。

半タレント精神科医、臨床心理士は昔から数多くいます。

精神科医に対しては「あんた、診てない患者を伝聞で診断する仕事をしてるの?」と思いますし、臨床心理士についても「あんた、アセスメント面接も心理検査もしてないのによくいい加減なこと言うよね?疾患とか障害とか担当医でもないのに勝手に診断していいワケ?」と思うわけです。

マスコミが識者の意見が取ってそれをそのままたれ流すと権威付けられた世論形成につながっていきます。

片田珠美氏も少年の心の闇についての著作があります。

「心の闇」ってナニ?

と思うのですが、少年がヤリ玉に上がっていたころもあります。

どうやら酒鬼薔薇聖斗事件(1997年)17歳バスジャック事件(2000年)に始まって「少年は危ない、罰を重くしようそうしよう」という論調から、世論に敏感な立法府は2000年、検察官送致して少年を刑事罰に処することができる年齢を16歳から14歳に引き下げました。

故意に人を死に至らしめた場合は16歳以上原則検察官送致という法律も同時に定められました。

心の闇ではなくてマスコミの闇、世論の闇でないの?

と思うわけです。

少子化であまりにも少年事件担当者はヒマになり、家裁は少年から家事シフトになりました。

少年事件の絶対数も犯罪比率も下がっています。

殺人事件が最も多かったのは1960年〜1965年の間の若年者成人によるものです。

いわゆるキレやすい団塊の世代です。

少年事件は年々減少の一途を辿っていて凶悪犯罪もほとんどありませんが1件2件の犯罪が法律の世界を動かします。

タレント精神科医や心理学者は実に多く、きちんとした業績を上げているのにもかかわらずマスコミ登場することで自分の価値下げをする人もいます。

それだけなら馬鹿者扱いされるだけなのですが、専門家としての魂を売って自分のクライエントとしての精神障害者、未成年者を売ってどうする、と憤りを覚えるわけです。

同業者からはいい加減なインチキ精神科医心理学者と見られるだけです。

挙げ句の果てには大学教員に収まって有料メルマガを出してテレビ番組のレギュラーになって本業は何をやっているのかと、ねえ名◯先生?と思ったりするワケです。

僕が某マスコミ事務所で糊口をしのいていたときのことですがテレビ局におつかいに行ったことがあり、局員から名刺を出されて「あ、ども」と名刺を返したら、たまたま凶悪事件が起こった日で「あ、心理カウンセラーの人って今インタビューに答えられます?」と聞かれて文字どおり「ふえっ?」と聞き返したことがあります。

確かにライティング、マスコミ関係の仕事はしていましたが、見たことも聞いたこともない事件について何をどう語ればいいのかと。

僕が「ふえっ?」とキョドッて言ったのでそのまま局員さんは忙しそうにどこかに去っていきました。

ちなみにその当時、事件インタビューを受けると短時間で一回10万円が相場でした。

専門家、精神科医や心理学者は自分の一言が精神障害者、少年という本来ならその人権を守られなければならない人たちを追い詰めていく危険性があるということを知っておいて欲しいです。

真面目な学者は守秘義務に注意しつつ、ケース発表の際には個人情報を改変しつつ本人に説明書を手渡して同意書にサインをもらい国立国会図書館に論文が収納されるまでの間、いつでも発表や掲載に関する異議申し立てをすることができる旨をきちんと説明しています。

それは最低限の倫理規定です。

それにもかかわらず何も知らない相手を診断したり分析したりあなた方は自分が所持している資格や同業者に対して大変失礼なことをしているのではないかと。

以上、マスコミ、精神科医、心理学者の持つ深い心の闇について語らせていただきました。

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レイモンド淡海保育園事故・池袋暴走事故の心理学

1.総論

交通心理学会、人間工学、産業心理学ではヒューマンエラーが何故起こるのか、その防止のためにどうしたらいいのかの研究が行われています。

交通行政・医学・心理学的立場からなぜ痛ましい交通事故が起こるのか、どうしたら防止できるのかを考えてみたいかと思います。

2.レイモンド淡海保育園事故

ニュースを読むと事故が起きた交差点は右折車への矢印信号が出ていて、右折するA容疑者は「前方をよく見ていなかった」とのこと。

直進B容疑者はすでに事故当日の夜釈放されているところをみると、過失割合の判定では常に直進車走行妨害の方が大きく過失割合が認定されます。

A容疑者について、右折矢印が変わりかけていて黄色信号から赤信号に変わっても無理やり右折動作をしていたのかもしれないと想像をしますが、あくまで想像の域を出ません。

相当渋滞する道路だったらしいのでA容疑者が急いで交差点を通過しようとしていた可能性もあります。

ただ、僕の印象ではB容疑者が直進したのも「目の前の信号は青だから直進」という判断をしてそのまま漫然と進んだのではないかと思います。

某原付での宅配乳酸菌飲料サービス会社は「青信号になっても3秒停止」ルールを徹底させています。

前方信号青信号直進=安全という神話は元々ありません。

こと運転に関しては心理職が「危ないから今の状態だと運転をやめなさい」と言いたくなるようなクライエントさんはたまにいますが少ないです。

それよりも通常の無茶な運転者の方が危険な運転をしていると思います。

運転が人よりも上手だと思っている人は8割という統計があるそうです。

運転していると、直進信号が青になった途端に右折してくる先頭車がいて焦ったり、片側二車線道路で左折優先だと思って安心して左折しようとしたら右折車が突っ込んできて、しかも交差点内は歩行者青信号なのを猛スピードで走り抜けていく車に焦った人もいるでしょう。

こういう無茶な運転をする人は走り屋でもなんでもなく、普通の老若男女問わずというところが怖いところです。

A容疑者が過失割合を重く取られる可能性が高いわけですがこと道路状況に関しては世界は危険に満ち満ちているので、黄色信号で止まったり交差点で右折できそうなタイミングで後ろからクラクションを鳴らされても、自分の判断を信じることが正しい選択です。

もし事故を起こしてもクラクションを鳴らした車は何気なく走り去るだけです。

車は自分の判断で動かせる凶器で、大きな鉄の塊を自由意志でコントロールできてしまいます。

普段は気が小さな普通人でもハンドルを握っただけで人格が変わってしまうことがあります。

信号に関しても「赤=注意して進め」というローカルルールがあると揶揄されているほどですからとにかく道路でも、事故が多発する駐車場でも何が起こるかわからないと思っておくしかないでしょう。

心理職はクライエントでもなんでもない一般人にかかわることはないです。

人身事故後の講習を受けにきた少年を見ていた家裁調査官や保護観察官から聞いたことがあるのですが、講習終了後には駐車場から猛スピードで車が出ていくそうです。

こういった潜在的な危険運転者たちは事故前に心理職にかかわることはないので、交通にかかわる心理学の専門家の養成、国家政策として有免許者に対しても事故を避けるための心理学的な教育の機会を設けなければならないかもしれません。

3.池袋交通事故から

ニュースによると87歳の加害者はブレーキを踏もうとしたけれどもブレーキが利かずに歩行者に車が突っ込んで行ったということです。

87歳というと運転者の年齢だけで不安を感じるのですが、75歳以上の運転者でも認知機能検査に合格すれば次のの更新まで免許証を持てます。

この事故後に1200人が免許返納したということで、多かれ少なかれ運転に不安を感じる老人層はペーパードライバーでもいるのでしょう。

老人が認知している視界はぼんやりとしていて、直感的な判断力、反射神経は若い人と比べてかなり落ちています。

この加害者の場合にはわからないのですが、認知症でも認知機能検査に合格してしまう場合もあります。

無自覚性脳梗塞で数秒間でも意識が途切れてしまう場合もあります。

脳神経外科勤務の心理職は、手術に追われて大わらわで時間のない医師が「免許ダメだね」と言い切って患者さんをがっかりとさせてしまうより、心理職が丁寧にカウンセリングをして障害受容をきちんとさせることも期待されます。

アクセルとブレーキの踏み間違えによる事故は報道を見ていると特に老人に多いです。

免許の定年制も考えなければならないでしょう。

認知機能検査プラス、より運転行為に直結したトレーチャー講習を受けてもらうことを更新の条件なければならないでしょう。

4.総論

車がなければ生活そのものが成り立っていかない地域は日本の中にかなりの部分を占めています。

心理職が会う患者さんは疾患がある人も多いですが、疾患を有する=運転資格がないということではないと思います。

運転に関する限り「自分は上手な運転をしているから無茶をしても大丈夫」と思う人の方がより危険性が高いです。

また少数派の「運転が下手と自覚している人」で同時に複雑な運動操作と認知機能を駆使した運転をしなければならないことは大きなストレスになります。

ある程度の高齢者には支援を行って買い物などを楽にさせるような移動のための福祉タクシーの利用を可能にする、宅配を行うなど、免許返納をしやすくするような官民の協力が必要かもしれません。

罰則を強化するだけでは事故の防止にはならないでしょうけれども、今回の事故現場のような渋滞矢印で黄信号、赤信号無視が出そうな交差点はオービスのような自動監視システムを設置しカメラで監視、違反者は後から白切符でも罰則を与えなければ無謀な運転は減らないでしょう。

運転に関する限り、行政がマスコミに押される形です厳罰化を進めることもある程度の抑止力にはなりますが、交通心理、人間工学、産業心理学の研究者、実務家を参加させて事故防止のための安全策を政府、行政が講じる必要性を感じます。

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◯ 公認心理師家裁調査官さらみちゃん再び

前回の続きです。

僕「最近どう?っつーても3週間ぶりぐらいだけど」

さらみ「事件記録失くす夢とか調査票が審判期日前に間に合わなくなる夢とかよく見る。忙しいと卍メンタルもやばみざわ産業」

僕「記録失くすとどうなるの?」

さらみ「うーん、個人情報満載っつーかエクストリーム最高公文書だから超ヤバたんカムチャッカファイっ!想像つかない。うちみたいな小さい本庁だと少年事件交通も一緒にやってるから、私3日に1回ぐらい薄ーい人身事故事件記録とか赤切符とかも定期総ざらえしてチェックしてる。」

僕「事件処理早い調査官や遅い調査官とか人によって違うの?」

さらみ「それな!憲法でも決まってるぐらいだから本当は人によってそんなに差があったらヤバたん。共犯事件なんか調査官によって処理速度が違うと呼び出された少年も『はぁ?』って思うでしょ?でも記録がふ化してヒヨコからニワトリになるまであっためたらマズたんめん」

(注:憲法第37条第1項 被告人の苦痛の軽減などを図るため「すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。」と定められています。)少年事件は非公開です。
少年法第61条 家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であることを推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の 出版物に掲載してはならない。

なお、例外的に少年事件には被害者参加制度が認められています。


僕「調査官も人間だからいつもはうまく行かないんじゃないの?」

さらみ「ちな、調査官でも病んじゃう人とか絶対いるから事件記録庁舎の納屋にしまい込んで主任からヒラに降格された伝説千年前に聞いたかもしれない。あまりにもパワワ過ぎる話で語彙力失う」

僕「いろんな事件があるからさ、窃盗や占脱でも被害額や事故の態様や傷害程度、過失割合ごとに処遇意見考えるの大変でしょ」

さらみ「それな!ネットにもなぜか流れてるけど次席や主任がインテークするけど極秘基準だからひなたさんにも話せない件について。手紙来て注意文書だけで済む場合とか。交通処分基準とか。でも被害程度や態様で処分のアウトラインが決まるから合理的かな?」

僕「そっかー、一般事件にインテーク基準あったり、交通事案も人身や赤キップは非反則行為で犯罪だから家裁でやるんだねえ。」

さらみ「家裁は全件送致主義だから警察の微罪処分とか検察官の不起訴とかなくて全件家裁に来るからねえ。交通も含めて罰金刑以下の犯罪は地検に行かずに警察から直送されてくる直送事件だよ説」

(少年法41条の規定で警察は少年事件が罰金刑以下に当たると認めた場合は家裁に事件を直送します。)

僕「全部来るのは大変だねえ」

さらみ「とりま軽い交通事件は家裁の講習で不処分とか。私みたいな若い調査官が講習担当するとナメられて少年が睡魔で首かっくん丸してたり、知り合いの子たちと同窓会気分でひゃっほうとかやってるからその時は私も激おこで『シメ出して裁判官とトイメンで話す?もっと重い処分にしてもらうか?』とか言うとまあ大人しくなる」

僕「さらみちゃんも大変だね」

さらみ「少年審判は厳粛な中に和やかに行う」っつー『どっちだよ』っていうルールあるし。大規模庁だとマイクロで少年護送する時にシャレにならない大事件起こした共犯少年たちが『うっひょー!』とか熱盛気分でパリピってると書記官や調査官から怒鳴りつけられてる。もれなく鑑別所に言いつけられるし審判でも不真面目って裁判官から言われる。ま、そういう重大事件はだいたいケンソーになるけど」

僕「けんそう?」

さらみ「そそ、検察官送致。14歳以上なら可能。マスコミで少年事件の凶悪化って騒いでたら16歳から14歳でも検察官送致して刑事処分受けられるようにしたのよこれが。全司法※は猛反対してしたんだけどね。実際はたまーに凶悪事件起きるけど少年事件どんどん減ってるんだけど」

(検察官送致は逆送とも言われています。「犯行時14歳以上の少年の事件で死刑、懲役又は禁錮に当たる刑が定められている罪の事件が対象となります。なお,犯行時16歳以上の少年が故意の犯罪行為により被害者を死亡させた場合は、家庭裁判所は、原則として、事件を検察官に送致しなければなりません。ただし,調査の結果、刑事処分以外の措置を相当と認めるときは、例外的に少年院送致等の処分をすることができます。調査,審判の結果、少年が20歳以上であることが判明したときも検察官送致の決定がされます。」(裁判所ホームページから引用)

※ 全司法=全司法労働組合

僕「報道の動きに裁判所は敏感だからねえ」

さらみ「ホントは団塊の世代が一番凶悪だったってみんな言ってる。フツーに街で出会っても団塊の人は運転コワたん。横断歩道歩いててクラクション鳴らされる」

僕「家裁って中でケース検討会とかやるの?」

さらみ「もちろん匿名だけどやるよ。少年事件のケース検討会はなかなかつらみが深い」

僕「なんで?」

さらみ「裁判所は調査官同士も厳しい目で見るからかな?日ごろは人間関係いいんだけど。終わったケースが多いから、これからも頑張ってねって励ますよりもアラをつつかれる」

僕「専門職集団だから1人職場じゃないのは良さそうだけどね。」

さらみ「殺人とか強盗致死とか重大事件は主任と共同調査。解剖写真とかエグいけど犯行の態様わからないと調査もできないから主任からも見といてねって言われてきちんと見る。忙しい時売店のコンビーフサンド買って食べながら事件記録写真見てたら気持ち悪くなった」

僕「家裁調査官は研究熱心なの?」

さらみ「伝統的にいつも何か研究してるよ。家裁月報に研究載せてたけど廃刊になった。調停委員のケース研究雑誌とかはまだある。かちょうきょうもあるし」

僕「課長教?」

さらみ「『家庭裁判所調査官協議会』、家調協、家裁で問題になっている事案はかなりディープなのが多くてかちょうきょう集会でも扱う」

僕「ところで家裁は本庁も支部も都会にあるからいいよね。車通勤とかないでしょ」

さらみ「基本クルマ通勤ないよー。出張も公共機関だし。でも◯海道の釧◯は寒いみたいよ、臨床心理士研修出るの命がけ。同期が言ってた。」

僕「それ、伏字になってないし。同期同士は仲良いの?」

さらみ「よく同期婚してる。研修所出る前にどさくさにまぎれて遠距離婚して次の異動で同居するみたいな。フツーに同期の子とは長電話したりラインしたり一生のずっ友になる」

僕「 弁護士さんと結婚する調査官もいるよね」

さらみ「そそ、家裁研修に来てる間に捕まえる。渉外弁護士とか年収2千万とか言うけど東大卒3カ国語堪能でも深夜休日まで残業で卍死ねるらしい」

僕「そっかー、裁判官は?」

さらみ「裁判官も全国異動だから調査官と結婚したら調査官が退職することになるからあんまりない。裁判官は将来的に自分の事務所持ちたい人も多いからいいとこのお嬢様と結婚するかな。お嬢様過ぎて夫婦喧嘩するといつも旦那さんのクレカ持って東京から京都までタクシーで帰っちゃうって若い判事補が嘆いてた」

僕「地家裁合同庁舎だから警察から令状請求とかあるでしょ」

さらみ「そそ、今は厳しいけど昔は書記官も事務官も調査官も飲みながら当直やって令状請求待機の当直してたことがあるらしい。あと庁舎内でかんぽちゃん歓迎の飲み会やったり裁判所の中で宴会やってた」

僕「簡保?」

さらみ「調査官補、あのね、山に鉄砲撃ちにいく事務官がいて、獲れたキジバトやウサギを宿直室の冷蔵庫に入れてて驚いたってさ」

僕「昔は学校の先生が飲み会に車で行ってたとか聞くけど時代が変わってまあ普通になったのかな。そう言えば裁判所って組合強いの?」

さらみ「そそ、役員になると面倒だけど組合強いよ。◯京家裁の運転手なんかは行二(現地採用ぎょうに、現業職)だけど部下の運転手たくさんいるから管理職ってことで車庫長ってことで年収1千万円とか。組合運動の成果熱盛り。私よりすごくエライ」

さらみ「ところで主任から聞いたんだけど、昔は官官接待があってね」

僕「うん」

さらみ「うちの裁判所でも会計検査院検査官が来るから接待のために料亭予約したんだって。裁判所も昔はヤミ直とかヤミ勤とかあったらしいよ」

僕「うん」

さらみ「で、地検から電話がうちの会計課にかかってきて」

僕「はい」

さらみ「『おたく、今度会計検査院検査官を接待をするそうですね』って言われた。」

僕「ほう」

さらみ「会計課長は地検に摘発される、『やば、後ろに手が回った』って思ったら、『いや、うちも接待するんですけどお店がかぶらないようにどこで宴会やるのか教えてください』ってことだった」

僕「・・・」

さらみ「昔はいろいろゆるかったみたいだけど事件管理は昔から厳しいよ。ちなみに調査官も出世ルートに乗ろうとしたら最高裁事務官、高裁事務官や家裁事務局長になる」

僕「人文科学職がねえ」

さらみ「現場に出たいから調査官になったのに、事務官に転官すると調査官手当も減額されるから嫌がる人も多い。最高裁家庭局第三課長は調査官だけど第一課長少年、第二課長家事は裁判官。ちなみに最高裁は狭くて人がぎゅう詰め」

僕「調査官なれて良かった?」

さらみ「面白いよ。収継事件だと管内の少年院遠くまで出張できるし」

僕「就継って作業所?」

さらみ「ううん、収容継続申請事件で準少年保護事件。少年院から少年の教育や更生か進んでないからっていう理由で出されると少年もつらたんだけど、更生保護施設の受け入れ定員待ちだと少年も納得してる。行き場所ないと仮退院できないし。更生意欲がある子は好こ。全員じゃないけどね。」

僕「調査官のさらみ先生から、これから家裁調査官を目指す若い人々にひとこと」

さらみ「おけまる。採用は昔と違って男女差はないです。私はたまたま受かったけど、憧れの仕事だからといってここだけを受験してフニーターにならないように。家裁調査官は少年部では少年の健全育成のため、ボランティアをさせるなどの新しい取組みをしています。処遇も多様化していて少年の健全育成のためにケースバイケースで考えています。家事もFPICというヤメ調査官の団体が面接交流援助をしていて子の福祉を第一に考えていてやりがいがあります。全国異動ですので結婚してしてから単身赴任するとワンオペ育児が堪能できます。『南っていいよねえ』とひとこと世間話をすると那◯で働けてヤバみざわ感半端ないです。出身大学の学閥もないし、同期先輩後輩の仲はいいです。1500人しかいないので悪事は秒で広まります。仲がこじれたりすると一生モノです。それではみなさん頑張ってください。」

僕「いつもさらみ先生あざまる水産です。これからもあげみざわでよろしくお願いします。」

(了)

※ 少年司法関係必修概念の中で難しいのは「ぐ犯」

です。

放置すると罪を犯しかねない少年のことをぐ犯少年と言いますが、ほっぽっとくとなんか絶対悪いことするよね?ということで、恐喝やるだろうとか窃盗やるよね?とか具体的な犯罪をしそうな少年についてぐ犯性があると言います。

これとは別に少年法第三条では

⑴保護者の正当な監督に服しない性癖がある少年

⑵正当な理由がないのに家庭に寄りつかない少年

⑶犯罪性のある人もしくは不道徳な人と交際し,またはいかがわしい場所に出入りする少年

⑷自己または他人の徳性を害する行為をする性癖のある少年

をぐ犯事由としてあげています。

ぐ犯性とぐ犯事由が両方なければぐ犯として扱えません。

以下は試験には出ないのですが、なんか悪いことやってたっぽいけど証拠がないからとりま家裁にぐ犯で送致しちゃえ!というどひんしゅくな警察ルールもあります。

調査官が会ってみると女子少年なんかは生活がめちゃくちゃなので施設収容やむなしという例もありますが家裁は犯罪立件できる少年をロクに捜査せずに丸投げしてくるなと思っています。

保護者が無茶苦茶なのに正当な監護に服しないとはなんだ!という意見もありよりです。

あと試験でヤマをかけるなら司法領域では少年院種別は何度も繰り返して読んでください。

ここから先も裁判所のホームページからの引用です。

司法分野で調べものをしたくなった時には裁判所ホームページが役立ちます。

以下引用

A. 少年院の種類は,少年の年齢,心身の状況及び非行傾向等を基準として,次の4種類に分けられています。家庭裁判所が少年院送致決定をする際に指定する少年院の種類は,第1種から第3種までに限られています。

【第1種少年院】
保護処分の執行を受ける者であって,心身に著しい障害がないおおむね12歳以上23歳未満のもの(第2種少年院対象者を除く。)を対象とする。
【第2種少年院】
保護処分の執行を受ける者であって,心身に著しい障害がない犯罪的傾向が進んだおおむね16歳以上23歳未満のものを対象とする。

【第3種少年院】
保護処分の執行を受ける者であって,心身に著しい障害があるおおむね12歳以上26歳未満のものを対象とする。

【第4種少年院】
少年院において刑の執行を受ける者を対象とする。

(以上引用終わり)

第1種が昔でいう初等少年院、第2種が中等と特別少年院、第3種が医療少年院、第4種は検察官送致になった少年向けの少年刑務所です。

公認心理師試験を受験する方には少年事件手続きを裁判所ホームページで復習しておくことをおすすめします。

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◯ 家裁調査官公認心理師さらみちゃんの憂鬱

−たまには小説を書いてみます。−

僕「さらみちゃんだったら家裁に入れると思ってたよ、どう?仕事大変?」

さらみ「かなりヤバみでつらみかなぁ、ほら、裁判所って裁判官のどくだんじょうでしょ?」

僕「それ、どくだんば」

さらみ「それな!でね、事務官は法律の勉強して書記官になって給料上げたいし、書記官も法律の専門家なのね。家裁調査官って人文科学系の総合職だから法律ロクに知らなくても入れて、給料は高いワケよ」

僕「ふんふん」

さらみ「だからうらやみとかねたみとかそねみとか嫉妬とか多いワケなの、法律の世界の中に放り込まれてワケワカメだし。あと私、全然希望してない任地に配属されたのに地元採用組の実家住まい給料全部小遣いの事務官にねたまれるのは割に合わん。」

僕「調査官の宿命だねえ」

さらみ「調査官の先輩とか見ててもね、あちこち異動しないと出世はしないっつーか、出世とも関係ないムダな異動多過ぎ」

僕「うんうん」

さらみ「うちの首席とかさ、これまで11回異動した、もう20年以上単身赴任してるって自慢してるし、定年したら濡れ落ち葉退職金離婚確定っつーの」

僕「うん」

さらみ「あと上からの締め付けが厳しい。事件配てんされてから3カ月未済とか半年未済とか1年未済とか首絞められそうでマジ死ねる」

僕「でも調査や審判は国民には早い方がいいんじゃない?」

さらみ「それな!在試(在宅試験観察)とか、補導委託(民間の篤志家に少年を預けて更正させる)だと、制度的には裁判所が事件持ちっぱじゃない。裁判官も長期未済嫌うのよ。出世にかかわるし」

僕「へえー」

さらみ「うちの主任はいい人だけど隣のシマは主任がビミョーな配てんするから後輩の坂東越吾郎君とか結構苦労してる」

僕「公平じゃないの?」

さらみ「うーん、事件の難易度違うからさ」

僕「忙しいんでしょ?」

さらみ「わかりみ?審判までに調査票書けなかったら卍死ねる。残業残業だけど手当ないよ。」

僕「少年から家事に移りたい?」

さらみ「そうねえ、家事は昔から少年より上の扱いだけど面倒なの多いから」

僕「離婚調停とか?」

さらみ「フツーの離婚調停だったら調査官リッカイ(立会)ない。子の福祉とかね、あと婚費分担だと生活保持義務や扶助義務の計算やるよ」

僕「うーん」

さらみ「失踪宣告とかさ。あれはあれで官補のころにテューター(主任)について事件処理やったけど居場所探しみたいで面白かったけど、遺産分割目的でまだ生きてそうな人の場合は不在管(不在者財産管理人)に変更するし、知ってる?遺産分割とか長引くと数十年モノになるんだよね。相続人180人とか。」

僕「それ、どうするの?」

さらみ「明治生まれの人の戸籍とか全部調べるのよ?180人の生死、住所調べるのムリムリ。うちの次席がやってんだけど」

僕「で?」

さらみ「これがアクロバティックな解決方法があったのよー、次席がね、『長引いてきたから仕切り直しでまっさらにして、もう一度やり直しましょう、いったん取り下げて再申立てしませんか?って」、これで超超長期未済事件一発終わりで新件に変身、次席は今度ご栄転するよ」

僕「ところで勉強して取った公認心理師取って何か役立ってる?」

さらみ「特養(特別養子縁組)とか子の福祉にかかわる事件はエモるしマジ泣ける。ああいう仕事は心理やってて良かったと思うよ。子ども思いのお父さんの面接交渉とか。」

僕「いろんなことやるのね」

さらみ「家事だと履行勧告とか養育費請求したりね。ヤミ金取り立て屋、さらみ君だよね。ま、払わないのが悪いんだけど。養育費って子どものためのお金じゃん?払わない父親が電話口に出るまで『家裁です』って言わないけど受け付けの人に『養育費を払ってない◯◯さんに家裁調査官から請求したいんですけど取り次いでくれます?って言いたくなっちゃう」

僕「ふうん、ひどいね」

さらみ「そういう父親ってひどみんなんだよ!金請求されると仕事辞めてどっか行っちゃうから捕まんないし、強制執行したら費用倒れ、金なし君だし」

僕「少年はどんな仕事?」

さらみ「私、引き上げ(在宅事件の少年を中間審判で鑑別所に送致すること)するのに女子少年だと手錠かけて腰ひも結ぶ係やってる。あと面倒なのは会議。私、若いから中連協の議事録作らされるし」

僕「ちゅうれん教?」

さらみ「うん、中学校との連絡協議会。中学は問題児施設に入れて欲しいって家裁に言うけどそんなに簡単に入れられないから会議っつーかいつも家裁と中学でお互いバトってる」

僕「なんかすごい世界だなあ」

さらみ「あーね、心理かよって仕事はたくさんあるよ。鑑別技官とか法務教官は鍵ガチャガチャさせて鑑別所や少年院の鉄の扉開けてる」

僕「うーん」

さらみ「調査官はとにかく転勤多いのよ。カウンセリング能力より異動能力が大事なの」

僕「裁判所は全国にあるからねえ」

さらみ「あとね、真面目に勉強してる先輩も多いからさ、主任になる前にヒラ調査官でも本書いて論文あちこちに発表して大学の先生になったりとか」

僕「調査官は頭いい人多そうだね」

さらみ「でももう一回採用試験受けたらマジ死ねる。絶対死ねる。あんな試験難し過ぎてもう通らない。院試の方がラクだった。」

僕「ふうん、心理テストとかはやるの?」

さらみ「鑑別所に入ってる子は鑑別技官がテストやるじゃん?在宅とか在試の子にやることはあるけど調査票書きに追われて心理検査とかやるヒマないよ。」

僕「更正プログラムとか裁判員制度とかハーグ条約とか詳しくなった?」

さらみ「ハーグ条約だけはね、あと司法関係は家裁が噛んでないところは自分で勉強するしかなかったよ。さすがに少年事件は落とさなかった。家事でもLGBTは扱うからそっちも勉強になったよ」

僕「矯正専門職のことは知ってる?」

さらみ「たこの足食べたってさ」

僕「えっ?」

さらみ「受刑者と同じ食事したらメインのおかずがたこの足一本だったって矯正の人が泣いてた。とりま家裁は入り口だから行刑は大変だと思う。保護観察官もさ、保護司いっぱい抱えてるけどいろんな保護司いるみたいよ。叙勲目当てとかね」

僕「調停委員も叙勲されるよね」

さらみ「そそ、それな!だからさ、調停委員が『待遇改善!』って言うのは勲章を早くくれとか勲章のグレードをアップさせろとかそういう意味」

僕「なんだか生ぐさいなあ」

さらみ「調停って長引くじゃん、お昼にかかることも度々あるわけよ」

僕「うん」

さらみ「で、女性調停委員が12時ちょうどにおにぎり出してお上品に食べ始めたって伝説がある」

僕「ホント?」

さらみ「調停委員はセンセとか言われてるけど弁護士や裁判官みたいな法曹にはかなわない、名誉職で民間の人ってことで元職(元裁判所職員)だけじゃなくていろんな民間人がやってるでしょ」

僕「離婚調停を経た人が調停委員をめちゃくちゃ悪口言ってたのを何人か知り合いで聞いた」

さらみ「それな!以降自主規制」

※ 司法関係の公認心理師は別に公認心理師資格を取得する必要もないですし、ぶっちゃけ臨床以外の分野の心理学専攻者、大卒、院卒でもいいです。

家裁調査官は伝統的に社会学、社会福祉、法学、教育学の問題を出題していますので学部もそのあたりなら受かりやすいでしょう。

総合職区分矯正専門職も家裁調査官も事務局勤務経験を積む事が優秀な人ほど求められます。

行政手腕を持った人が出世する傾向があります。

臨床の現場だけでやっていきたいのか、司法行政にもかかわりたいのかという選択肢がある特徴は司法心理職だからこそです。

こと司法に関する限り、公認心理師が幅を利かせることがないだろう、というのは臨床心理士31年の歴史でも司法心理職の中で臨床心理士が優遇されて来なかったことからも、最高裁家庭局への電話照会結果からも自明です。(除く社会復帰調整官)

とはいえ、とりま司法分野の心理職の存在意義はとても高いです。

心理警察官や科学捜査研究所プロファイラーの方々にも頑張って欲しいところです。

ところで会話部分は

実在する人物や団体の実態には全く関係のないフィクションです。なぜならば司法関係者は一人残らず高潔な人格の持ち主だからです。嘘だと思ったら知り合いの家裁調査官や法務省職員に確認してみてください。

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心理職採用の公平性について最高裁に問い合わせ。

医学部入試では男女合格者に差別的な扱いをしていたということで大問題となりました。

公認心理師、臨床心理士とも相当な割合で女性が占めていて、7割以上が女性です。

それでは国家公務員心理職は?

と思い最高裁に問い合わせ、家庭局に問い合わせて人事局からの回答では全く公平に選考しているとのことでした。

裁判所ホームページにも男女比は掲載されています。

人事院のホームページも見てみましたが、女性の活躍を大いに期待するという内容の記事がクローズアップされていて、このあたりは心配ないのかなと。

ただ、矯正の現場では男性収容者には男性職員、女性収容者には女性職員が多くなるかもしれません。

いつも国や団体の制度に批判的な書き方をしていますが、きちんとしているところも書いておかないとフェアではないなと思い、記事にしました。

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