
灰色の公認心理師登録証〜心理職らと話す
(定例月イチの研究会の合間)
Bさん「ひなたさん、登録証来た?すごいよねあの色、趣味が悪いピンクと紫の混ざった色だよ。あれはね、僕印刷にもかかわっていたことがあるけど、一番安いやつだよ。売れ残って一枚100円ぐらいになったからあれで印刷したんだよ」
僕「そっかあ、僕は成績悪くて補欠合格だったから登録証グレイの色だった」
Bさん「嘘、そんなことあるの?」
僕「いや、特別に優秀者だったからゴールド免許」
Cさん「金と銀と普通の登録証とか?つーかひなたそれ返事要るボケ?」
Dさん「みんな公認心理師協会とかどうするの?」
Bさん「僕は入らないよ」
Cさん「私も様子見」
僕「Dさんは認知行動療法プロパーだから公認心理師の会と両方入るとか?」
Dさん「勘弁して、そっちの方はいい」
Eさん「そう言えば私の県は県公認心理師協会になった」
Bさん「うちの県もだね。それがさ、総会で決めたから民主的だろうっていうんだけど、研修に臨床心理士じゃない公認心理師がたくさん来たら参加者割合からポイント申請できないでしょ。そこら辺をきちんと説明しないで無理やり総会で決めたからもう会員から文句の嵐。」
A君「日本臨床心理士会も一部の理事で決めちゃうから悪いんだよ。ちゃんと会員全員に情報を流してから選挙すればよかったのに」
僕「・・・」
Fさん「資格認定協会と日本臨床心理士会ってすごく仲悪いんでしょ」
僕「Fさん4、5年前に資格取ったのによく知ってるね」
Fさん「だって有名な話だもん。どこからも情報が流れて来ないのはおかしい」
A君「やれやれ、日本臨床心理士会も公認心理師会も先細りだね。心理臨床学会もどんどん人やめそうだね」
僕「会員数減ったら昔みたいに大学が持ち回りでその大学のキャンパスでやるとか?」
A君「筑波とか広くていいなあ。僕茨城好きだし。」
Bさん「福岡でやってたこともあったしその前は沖縄でも札幌でもやってたよね。ほんとどこも先細りだね。臨床心理士はやりたい人だけが残る資格になるね。」
僕「今回資格取ったから給料上がった人って聞かないね」
Bさん「ないない、それより僕が昔EAP(従業員支援プログラム)やってる会社で働いてた時はまだ産業カウンセラーしか持ってなかったけど月60万ぐらい稼いでたよ。営業部長兼人事部長兼心理室長だったしね。お金と資格は関係ない。」
僕「Bさんは今でも役職付きで企業カウンセラーだからすごいよね。でもそんなに給料よかったのに前の会社やめたのもったいなかったんじゃないの?」
Bさん「いや、毎日日付け変わっても帰れないし金曜日の夜から仕事して朝5時に始発で帰宅して一眠りしたらまた出勤、体持たないよ」
※ 毎月定例のこの研究会は医療産業領域の人が電車や新幹線で自腹だったり、勤務先によってはお金を出してもらって来ています。
資格関係の話やら転職先の話もしますが、この日は企業内の人事担当者や復職支援チームの人たちが来ていて心理職とディスカッションができたので結構勉強になりました。
僕もプレゼンをやらせてもらって面白かったです。
心理職の人は結構熱心に勉強、仕事をする人が多いです。
カウンセリングの合間に専門書や内外の論文を読んで家でも勉強して、土日は研究会や学会に出ているのが常態の多忙な人も多いです。
別にたくさん論文を書いて大学教員を目指すわけでもないのによく勉強をする人種だなあと思います。
さて、みなさん公認心理師は苦労して取った資格です。
まだここからのことはわかりませんが未知数だらけです。
ゴールドでなくても赤紫でなくともいいのですが、せめてお先真っ暗の資格になるのは勘弁です。
個人的な感想ですが、みなさん公認心理師を取得したことでメリットを感じている人はまだいない。
だから今のところは限りなくグレイな資格です。

