
◯ 雑な性格?(発達障害かも?)と思われる彼女と付き合う
(tiajuから転載)
彼女の性格や行動を見ていて「あ、雑だ」と思うことがあるかもしれません。
時間に雑でいつも約束の時間にルーズ、ひどい時は約束していたことさえ忘れていて、あなたよりも他の約束を優先してしまうことすらあります。
また、なかなか約束時間に来ないので電話してみると、「あ、スマホなくて出かけられなかったから、電話鳴らしてくれてよかったー」とのほほんとしている場合があります。
銀行に行きたいのに預金通帳やキャッシュカードがどこにあるのかわからない、部屋中ぐじゃぐじゃで「あれどこ行ったっけ?」が口癖です。
大事なサイト、金融機関のサイトに入るにもIDもパスワードも忘れているので困ります。
あなたに聞かれても当然わかりませんが、「どうして助けてくれないのよ!」とかんしゃくを起こします。
そうやって雑な彼女を見ているあなたはイラっとくるかもしれません。
さて、こんな雑な彼女を見ているあなたはどうしたらいいでしょうか。
思い余って、メモをするように言うかもしれません。
しかし彼女は大事なことを書いたメモをどこかになくしてしまいます。
カレンダーに予定を書いてもらうようにしたら、書くことを忘れます。
書いたとしてもも見ずに忘れます。
スマホの予定帳に書かせても見ません。
そのうち、「メモ、メモ」と言っているあなたのことを彼女がうるさく思うようになるでしょう。
「いいじゃない。そんな細かいことでつべこべ言って!」
決して細かいことでなくても、彼女は逆ギレする可能性が大です。
部屋が散らかっていたら、100均で箱を買ってきて整理してあげると役立つかもしれません。
しかしこれも無効で、箱そのものがゴミ扱いされるぐらい滅茶苦茶になる場合も多いでしょう。
片付けるのが下手、というのはわざとでないことも多いのです。
脱ぎ散らかした服をくんくん臭いを嗅いで「あ、まだ着られる」とやられると見てるあなたはげんなりするかもしれません。
部屋の中は服や雑誌の地層になっていて、床が見えずどこから手をつけたら何が出てくるかがわかりません。
だからといって、あなたが片付けを使って手伝おうとすると、猛然と反発するかもしれません。
彼女の頭の中では何がどこにあるのか、彼女なりにはわかっているのです。
それでも大事なものがどこかに行ってしまっていることには間違いなく、アクセサリーは片方だけ、コンタクトや眼鏡の行き先もわかりません。
ネット上ではいろんなサイトに入れないので困っているはずです。
あなたが手助けしようとすると「あ、いいのいいの」と気にしている風もありません。
あなたはこんな彼女を見ているとイライラして叱りつけたくなるかもしれません。
「きちんとしろ!」「大事なIDやパスワードはメモしてでも管理しろ!」とつい命令口調になりがちです。
しかしもしあなたがそんな厳しい態度に出たら彼女はおびえてしまうだけです。
彼女は望んで雑になっているわけではありません。
きっと物心ついた時から雑な性格のために相当な苦労をして、叱られながら生活してきたでしょう。
学校生活では宿題ができず忘れ物も多かったのではないかと思います。
あなたが叱りつけたら、これまで彼女に厳しく接していた教師や親と一緒になってしまいます。
そうすると恐怖が生み出されて彼女は固まってしまいます。
できないことを叱られても変えようがないのです。
こんな彼女にうまく接していくにはどうしたらいいでしょうか。
雑だと思っていても、たまたまきちんと覚えていた、偶然にでも何かが上手くいったということがあるかもしれません。
そうした時はチャンスです。
彼女を大げさにほめるのです。
いつも叱られてばかりで育った彼女にとって、ほめられる体験は新鮮です。
ひょっとしたら彼女がこれまで生きてきた人生の中で、あなたが彼女をほめた最初の人間かもしれません。
たとえばサイトに入れなくて困っている時にはID、パスワード両方忘れた時用のログイン手続きを一緒になってやってあげましょう。
一見雑に見えても本音では彼女はとても困っているはずです。
その困り感覚を彼女と共有してあげるとより彼女の気持ちに寄り添うことができます。
実はこういった彼女の性格特性には、発達障害が隠れていることがあります。
いきなり「発達障害だ!」と言ってしまったらとても抵抗が強いので、いろんなサイトを探したらこんな症状があって似てるかも。
と穏やかに言います。
成人発達障害はかなり多いのですが、投薬治療でビシッと集中力が増す場合も多いのです。
どうしていきたいかは彼女に任せましょう。
発達障害のための相談機関や診断治療をしてくれるクリニックもありますが、彼女の主体性、自主性が大事です。
ただし、もしこういった症状が治まるとすごく気持ちも生活も楽になるんじゃないかなあということは伝えてもいいでしょう。
初めて精神科、心療内科の門をくぐるのはとてもハードルが高いことです。
受診を無理強いしないで彼女の気持ちを理解してあげることを重視しましょう。
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